JPS583294B2 - 磁気記録媒体の製法 - Google Patents

磁気記録媒体の製法

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JPS583294B2
JPS583294B2 JP1947777A JP1947777A JPS583294B2 JP S583294 B2 JPS583294 B2 JP S583294B2 JP 1947777 A JP1947777 A JP 1947777A JP 1947777 A JP1947777 A JP 1947777A JP S583294 B2 JPS583294 B2 JP S583294B2
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JP
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magnetic
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sheet
manufacturing
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関仲治
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁気記録媒体特に磁気円盤を形成する磁気シ
ートに適用して好適な磁気記録媒体の製法に係わる。
磁気シート(磁気円盤)は、磁気ヘッドとの相対的走行
方向が、磁気テープのそれにおけるように一方向ではな
く渦巻状の円周上にあるので、その磁性層を構成する磁
性粉の磁化容易軸は特定の一方向に配向されることなく
、あらゆる方向に対してできるだけ均等にあることが望
ましい。
通常、磁気テープを製造する場合、その磁気ヘッドとの
相対的走行方向に沿う配向磁場を与えてその配向を行っ
ているが、この場合に、単にとの配向磁場をとり除いて
も、磁性粉が針状磁性粉で配向性を有する場合、その磁
性塗料の塗布工程で機械的配向を受けてしまって、無配
向状態とすることはできず、テープの長手方向と幅方向
とでは残留磁束密度Brにかなり差が生ずる。
したがつてこの方法によって磁気シートを製造すると、
このシートと磁気ヘッドとを相対的に回転して例えば1
円周上にその記録、再生を行った場合、再生出力に偏差
が生ずる。
特に磁気録画における色信号の出力はBrの依存性が高
いので、かなり大きな偏差が生じ、特に高い周波数に関
してその偏差が大となる。
したがって、このような磁気シ一トでは殊に、できるだ
け無配向の磁気記録媒体を得ることが望まれる。
本発明は、殆んど無配向状態の磁性層を有する磁気記録
媒体を得ることのできる磁気記録媒体の製法を提供せん
とするものである。
第1図を参照して本発明製法の概略的工程を説明するに
、例えばシート状の非磁性ベース1を、その供給部2、
例えばこのシート状ベース1が巻込まれたロールより引
き出し、磁性塗料の塗布工程部3に導く。
こゝに塗布する磁性塗料は針状磁性粉を有し、その粘度
は好ましくは1000〜5000cpsに選ばれる。
そしてこのベース1上に塗布された磁性層が未乾燥のう
ちに第1の配向磁場発生手段4の磁場中を通じ、続いて
第2の配向磁界発生手段5の磁場中を通じ、かくして無
配向の磁気記録媒体6例えば磁気シートを得る。
7はこのようにして得た磁気記録媒体6を巻込むロール
を示す。
こゝに、第1の配向磁場発生手段4による第1の配向磁
場は、ベース1上の磁性塗料層にその面方向に沿う所定
の一方向の磁界を与えるようになされる。
また第2の配向磁場発生手段5による第2の配向磁場は
、第1の配向磁場(磁界)の方向(即ち磁力線の向き)
と逆向きで、且つ第1の配向磁場より弱い磁場、即ち第
1の磁界の5〜30%好ましくは5〜20%程度に相当
する磁場を与えるようになす。
第1及び第2の配向磁場発生手段4及び5は、例えば第
2図に示すように、手段4として、例えばシート1(即
ち6)の移行方向に沿ってS極及びN極が配置された磁
石装置7を設け、この磁石装置7のシート1の走行方向
に関して先方、即ち時間的には後段位置側の第2図中破
線aでとり囲んで示した部分のシート1の面方向に沿う
その移行に沿う磁力線によって一方向の第1の配向を行
うようにする。
又、第2の配向磁場発生手段5は、第1の配向を打ち消
す方向の磁界を与えるように、例えばソレノイド8をそ
の軸心方向がシート1の移行方向に沿うようにシート1
が通過する部分のまわりに巻回し、電源9によってこの
ソレノイド8によって発生する磁力線が、手段4の破線
aで囲んだ方向の磁力線と丁度逆向きとなるように通電
してその第2の配向を行うようにする。
10は、手段5のコイル8への通電量を調節してその磁
界の強さを調節する可変抵抗器である。
又、第3図の例は、手段4の他の例を示し、この例にお
いては、シート1を挾んでその両方の面に対向して対の
磁石装置7A及び7Bを、互にその同極側が対向するよ
うに配置し、これらの破線aでとり囲む位置的に後段側
の磁力線による磁界によってシート1上の磁性塗料に第
1の配向磁場を与えるようにしたもので、この第3図に
おいて第2図と対応する部分には、同一符号を付して重
複説明を省略する。
このようにして、第1の配向手段4による配向によって
シート1上に塗られた磁性塗料中の磁性粉は、先ずシー
ト1の長手方向に沿って配向される。
そして次に、第2の配向手段5によって、第1の配向と
は逆向きで、且つ第1の配向磁界より弱い配向磁界によ
って、先の第1の配向磁界で一方向配向された針状磁性
粉は、その配向が乱される。
この場合、針状磁性粉には丁度恰も扇を広げるような形
でモーメントが働く。
したがって、この第2の配向手段5による逆向きの磁界
の強さを、例えば可変抵抗器10によって適当にその逆
向きの磁場の強さを増加させることによって上述の扇が
広がりこれが360°にわたって広がる形となる。
つまり、全方向にその配向分布が広がる。
即ち、第2の配向磁界の強さを適当に選定することによ
って人為的に無配向の磁性層が得られることになる。
次に本発明方法の一実施例を説明しよう。
実施例1 この場合、ポリエステルより成るベース1上にグラビア
コートにより磁性塗料を塗布した。
この磁性塗料は、下記の組成とした。
ここに磁性粉は、飽和磁化量σsが78emu/g、抗
磁力Hcが480エルステッド(oe)、針状比8:1
のCrO2粉を用いた。
記: 磁性粉(CrO2) ・・・・・・・・・400重
量部塩化ビニル−酢酸ビニルの共重合体 (VAGH(U.C.C社製商品名)) ・・・・・・・・・・・・50重量部 熱可塑性ポリウレタン (Estane−5702(B.F.Goodrich
社製商品名)) ・・・・・・・・・・・・50
重量部硬化剤:ポリイソシアネート (デスモジュールL(バイエルン社製商品名))・・・
・・・・・・・・・20重量部 導電材:カーボン ・・・・・・・・・・・・10重量
部滑剤:ジメチルシリコン ・・・・・・・・・ 4重
量部分散剤:レシチン ・・・・・・・・・・・・ 1
重量部こゝにこの磁性塗料溶剤としては、例えばシクロ
ヘキサノン(200重量部)、メチルエチルケトン(4
00重量部)、トルエン(400重量部)を用い、この
場合、この塗料の粘度は、3000cpsとした。
尚、この磁性塗料は、ボールミルで20時間混合した後
、ベース1上に塗布するが、上記組成中、硬化剤はこの
塗布の約1時間前に混入させる。
そして、ベース1上に塗布した磁性層はその乾燥後の厚
さが6μmとなる塗布厚とした。
このようにしてベース1上に塗布した磁性層に対しこれ
が未乾燥状態であるうちにベース1の長手方向に沿う第
1の配向を行った。
この第1の配向はその磁界の強さを2000oeに選ん
だ。
続いて第2の配向即ち第1の配向磁界とは逆向きの磁界
を与えて行った。
この第2の配向の磁界は50〜150oeに選んだ。
今、実施例1において、第2の配向の磁界の強さを変化
させた場合の各試料1〜9の、各長手方向の残留磁束密
度Br/と、これと直交する方向のそれBr⊥との比の
測定結果と、Y信号(輝度信号:4MHz)に関する偏
差と、C信号(色信号:700kHz)に関する偏差と
の各測定結果を表1に示す。
尚表1において比較例1とは、第1及び第2の配向の何
れも行わなかった場合で、比較例2は、第1の配向のみ
を行った場合である。
また、これらの測定は磁気ヘッドとの相対連度を9.0
m/秒とした場合である。
表1の結果から明らかなように本発明方法によって得た
磁気媒体は、特に高域周波数に対しその偏差が格段的に
小さくなっていることが判る。
尚、上述した例においては、磁性粉がCrO2を用いた
場合であるが、他の磁性粉、例えばγ−Fe2O3、F
e3O4,Co−γFe2O3等の酸化物磁性粉を用い
る場合にも適用できる。
更にFe−CO,Co−Ni、Fe−Co−Ni、Fe
−Co−BFe−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn−
Al、Fe−Co−V等の各合金磁性粉等を用いる場合
にも適用でき、このような合金磁性粉を用いる場合は、
第1の配向磁界は3000oe以上、第2の配向磁界を
200〜600oeに選定する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概略的工程図、第2図及び第3図は夫
々本発明製法を用いる配向手段の構成図である。 1は非磁性ベース、4は第1の配向磁界発生手段、5は
第2の配向磁界発生手段、6は本発明方法によって得た
磁気記録媒体である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 非磁性ベース上に針状磁性粉より成る磁性塗料を塗
    布した後に、第1の配向磁場で1方向に配向させ、次い
    で上記第1の配向磁場より弱く、且つ上記配向方向に対
    して逆方向の第2の配向磁場をかけることを特徴とする
    磁気記録媒体の製法。
JP1947777A 1977-02-24 1977-02-24 磁気記録媒体の製法 Expired JPS583294B2 (ja)

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JP1947777A JPS583294B2 (ja) 1977-02-24 1977-02-24 磁気記録媒体の製法

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JP1947777A JPS583294B2 (ja) 1977-02-24 1977-02-24 磁気記録媒体の製法

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Publication Number Publication Date
JPS53104206A JPS53104206A (en) 1978-09-11
JPS583294B2 true JPS583294B2 (ja) 1983-01-20

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ID=12000405

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JP1947777A Expired JPS583294B2 (ja) 1977-02-24 1977-02-24 磁気記録媒体の製法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54149607A (en) * 1978-05-16 1979-11-24 Hitachi Maxell Device for eliminating orientation of magnetic recording medium

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JPS53104206A (en) 1978-09-11

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