JPS5832562B2

JPS5832562B2 - ゲ−ジホイ−ルナドノアンテイセツチタイソウチ

Info

Publication number: JPS5832562B2
Application number: JP9332375A
Authority: JP
Inventors: 博幸木坂; 哲昭林
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1975-07-29
Filing date: 1975-07-29
Publication date: 1983-07-14
Also published as: JPS5216304A

Description

【発明の詳細な説明】この発明はゲージホイール等の安定接地体装置に係り、
その目的とするところは３点リンク機構のロワーリンク
に具備せしめられている安定接地体を、作業時の昇揚時
に後上り姿勢に揺動せしめることによって、該安定接地
体の地上高を高くし、以ってあぜ越え時とか旋回時の動
作を支障なくできるようにした装置を提供するにある。

トラック機体の後方に３点リンク機構を介してロータリ
装置等の作業機を装着した場合、作業深さの安定化等を
図るためゲージホイールとかソリ部材等の安定接地体の
装備が必要である。

この安定接地体は、従来一般には作業機の後方に配置し
ているが、耕耘跡に安定接地体の跡が残ること、或いは
作業機上昇時の重量バランスが著しく低下することおよ
び各作業機毎に装備されてその汎用性がない等の問題が
あり、最近ではトラクタ機体と作業機との間に配置し、
しかも、安定接地体を支持する強度部材として３点リン
ク機構のロワーリンクを利用するものが提案されている
。

しかし、従来のこの種装置は、安定接地体がロワーリン
クに対して不動の固定構造を採用しているため、作業機
を上昇した場合その地上高が低くなると云う致命的な欠
陥があり、従って、畔際での作業に際し安定接地体が障
害になっていた。

この発明は上記のような問題を解消したものであり、ト
ラクタ機体の後方に、左右一対のロワーリンクとトップ
リンクとから成る３点リンク機構を介して、作業機を昇
降自在に装着したものにおいて、各ロワーリンクに取付
台を下設し、取付台のロワーリンクより下方側にゲージ
ホイール等の安定接地体を揺動自在に枢支し、安定接地
体のロワーリンクより上方側と、作業機とを、作業機側
端部が作業機側のトップリンク枢支ピンにより枢支され
且つ作業機の揚程動作に連動して安定接地体を後上り姿
勢に揺動させる連動ロンドにより連結したことを特徴と
するものである。

以下、図面に従って本発明の具体例を詳述すると、第１
図において、１はトラクタ機体、２はミッションケース
、３は作業機昇降用の油圧装置であって、左右一対のリ
フトアーム４を有する。

５はトップリンク取付台で、ミッションケース２の上端
部より後方に大きく突設されている。

６は作業機−例としてのロータリ装置であって、横軸廻
りに回転する耕耘爪７、ギヤケースに立設されたトップ
マスト８、このマスト８を補強する左右一対のサポート
リンク９等の従前同様に備え、ギヤケースの入力軸１０
と、トラクタＰＴＯ軸１１とを自在連結軸１２にて連結
することにより駆動される。

そして、このロータリ装置６はトップリンク取付台５と
トップマスト８とをトップリンク１３にて連結し、ミッ
ションケース２とロータリ装置６を左右一対のロワーリ
ンク１４にて連結する３点リンク機構により連結され、
リフトアーム４とロワーリンク１４の中途とをリフトロ
ッド１５にて連結することによりロータリ装置６はトラ
クタ機体１の後方において昇降自在である。

１６は安定接地体であって、図例ではホイール支持杆１
７と、ホイール１８からなるゲージホイールを例示して
いる。

この安定接地体１６は各ロワーリンク１４の中途に次の
ようにして具備されている。

第２図示のように、ロワーリンク１４を抱込むようにし
て取付台１９を設け、この取付台１９のロワーリンク１
４より下方側の下部に横方向の枢軸２０を挿支する。

一方、取付台１９の内側に枢軸２０を中心として前後方
向に揺動する別の取付台２１を設け、この取付台２１に
固設した上下方向の筒軸２２にホイール支持杆１７を挿
支してセットボルト２３にてホイール支持杆１７を上下
動調整自在に装備する。

そして、別の取付台２１のロワーリンク１４より上方側
の上部と、トップマスト３との間を連動ロッド２４にて
枢結するのである。

なお連動ロッド２４の作業機側端部は、作業機側のトッ
プリンク枢支ピン３０により枢支されている。

上記のように構成された本発明では、第１図に示す体勢
において在来通りの耕耘作業が実施され、その耕深調整
はセットボルト２３を弛めて筒軸２２内で支持杆１７を
上下動せしめて再びボルト２３を締め付けることによっ
て成される。

この耕耘作業中に安定接地体１６は枢軸２０を前後動し
ようとするが、取付台２１とトップマスト８との間に介
在せしめた連動ロッド２４にてその前後動は拘束され、
従って安定下で所期機能を確保する。

次に、圃場の畦際等でロータリ装置６を上昇せしめてト
ラクタ機体１を旋回するには、油圧装置３の作動でリフ
トアーム４を上方へ揺動させると、左右一対のロワーリ
ンク１４はその前端がミッションケース２に枢着されて
いるのでここを支点として第３図示のように上方へと揺
動され、一方トツブリンク１３も枢着されているので第
３図示のようにロータリ装置６は尻上り状に上昇されて
吊持される。

このロータリ装置６の揚程動作時に、トップマスト８と
取付台２１との間に連動ロッド２４が介装されているこ
と、および取付台２１はロワーリンク４に固設した取付
台１９に枢軸２０を介して前後揺動自在であることから
、ロータリ装置６が揚程動作すると連動ロッド２４を介
して取付台２１が押圧されてここにホイール１８が第３
図にて示すように後上り姿勢に揺動されるのである。

即ち、従前例ではその安定接地体がロワーリンクに対し
て不動であったため、ロータリ装置を上昇せしめた時、
符号りで示すような地上高の下でホイールが上昇するの
であるが、本発明ではホイール１８が後上りの姿勢に揺
動するので、符号Ｈで示すような高い地上高を得ること
ができるのである。

この発明は以上の通りであって、この発明に従えば畦際
等において畔越えする時、安定接地体が障害となったり
することがないし、うね立て作業時においてそのうねを
崩すようなこともないので、旋回動作が円滑かつ確実に
できる等の利点があり、実益大である。

特に、本発明では、作業機の昇揚時に上方の揺動するロ
ワーリンクに取付台を下段し、取付台のロワーリンクよ
り下側方に安定接地体を揺動自在に枢支し、安定接地体
のロワーリンクより上方側と、作業機とを、作業機の揚
程動作に連動して安定接地体を後上り姿勢に揺動させる
連動ロッドにより連結して、作業機の昇揚時に上方に揺
動するロワーリンクの下方側に、安定接地体の枢支部を
配設し、ロワーリンクの上方側で、安定接地体と連動ロ
ッドとを連結しているので、作業機の昇揚時に安定接地
体の地上高を従来よりかなり高くすることができる。

又、連動ロッドの作業機側端部を、作業機側のトップリ
ンク枢支ピンにより枢支して、連動ロツドの作業機側端
部を、作業機側のロワーリンク枢支部からかなり離れた
位置で枢支しているので、作業機の揚程動作により、連
動ロッドが大きく動かされて、これにより安定接地体が
大きく揺動されるのであり、従って、上記作用効果と相
俟って、作業機の昇揚時に安定接地体の地上高を極めて
高くすることができる。

又、トップリンクと連動ロッドの両作業機側取付部を共
用化しているので、それだけ構造を簡単なものとできる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は通常作業時の
側面図、第２図はその要部の正面図、第３図は作業機昇
揚時の側面図である。１・・・・・・トラクタ機体、６・・・・・・ロータリ
装置、１３・・・・・・トップリンク、１４・・・・・
・ロワーリンク、１６・・・・・・安定接地体、２４・
・・・・・連動ロッド。

Claims

【特許請求の範囲】

１トラクタ機体の後方に、左右一対のロワーリンクと
トップリンクとから成る３点リンク機構を介して、作業
機を昇降自在に装着したものにおいて、各ロワーリンク
に取付台を下設し、取付台のロワーリンクより下方側に
、ゲージホイール等の安定接地体を揺動自在に枢支し、
安定接地体のロワーリンクより上方側と、作業機とを、
作業機側端部が作業機側のトップリンク枢支ピンにより
枢支され且つ作業機の揚程動作に連動して安定接地体を
後上り姿勢に揺動させる連動ロンドにより連結したこと
を特徴とするゲージホイール等の安定接地体装置。