JPS5832421Y2 - 配線器具取付用合成樹脂製プレ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパネル壁に直付けし又は埋込ボックスに取付け
る配線器具取付用合成樹脂製プレートの改良に関するも
のである。

従来、連用配線器具例えばスイッチ、コンセント等を取
付ける場合には、殆んど金属製の取付枠とプレートとを
用いていたので、取付構造が複雑であるばかりでなく、
取付けたプレートが傾いている場合には、取付枠から取
付姿勢を直す必要があるので、姿勢調整に手数がかかる
欠点があった。

このため取付枠を廃しプレートに配線器具を固定したも
のもあるが、配線器具のみの交換が不可能であること及
び連用配線器具を使用し得ないという不便があった。

そこで本出願人は先に実用新案登録 ９日付出願）（実開昭５３−１２３１９２号公報参照）
として配線器共をプレートに挿入するだけで取付うる配
線器具取付用合成樹脂製プレートを提案するに至った。

そしてかかる考案．にあっては、第１図に示すように、
合成樹脂製フ：レート本体１の裏面に配線器具２の取付
孔３に面して下部が外方に弾性的に撓む支持壁４を突設
し、該支持壁４の下端に、前記取付孔３側へ突出する係
止突起５および取付孔３と反対側に上方開口の凹溝６と
を設け、プレート本体１の上方より取付孔３に挿入した
前記配線器具２の外側に形成した凹部γに係止突起５を
係脱可能に係入して取付けられるようにした構成であり
、一旦挿入係止した配線器具を取外すには第２図に示す
ように下ライバー等の解除工具８によって直接に支持壁
４を鎖線位置まで撓ませ係止突起５を配線器具２の凹部
γより離脱させてから、配線器具２を上方に引出す過程
を経る。

そしてこの際、つまり支持壁４を解除工具８によって撓
ませるときに，通常の使用状態では何ら支障はないが、
解除工具８の選択を誤ったり、操作を誤った場合には確
実な操作が困難で配線器具の取外しができず、また支持
壁４の上級部に過大な力が加わった場合には支持壁４が
破損する等の虞れがある。

本考案はかかる問題を解決すべくなされたものであって
，上記の構成を有する配線器具取付用合成樹脂製プレー
トにおいて、支持壁と凹溝の先端部との間に解除工具の
支点部を設けることによりその目的を達成した。

以下に本考案を図面に示す実施例につき詳細に説明する
。

なお上記した従来の実施例と同−溝底部には同一符号を
用いた。

第３図乃至第８図は本考案の一実施例を示すものであり
、合成樹脂製のプレート本体１は表面側に凹部９を形成
した平板部１０に縦方向に３個の配線器具取付孔３、前
記凹部９に装着する化粧プレート１１の取付孔１２およ
び該プレート本体１をパネル壁など（図示せず）に取付
けるための取付用長孔１３ならびに取付金具１４の支持
孔１５とを有する。

そして裏面には配線器具２の取付孔３に面してその左右
両端部１６ａおよび１６ｂにプレート本体１の周縁１１
と略同高の支持壁４ａおよび４ｂをプレート本体１と一
体に突設してあり、一方の支持壁４ａにはその下部内面
に配線器具取付孔３の内方へ突出する係止突起５ａが突
設され、他方の支持壁４ｂＫは下部が外方に弾性的に撓
むように形成されると共にその下部内面には前記係止突
起５ａと対をなす係止突起５ｂが突設され、また下部外
面、つまり該係止突起５ｂの反対側には上端開口の凹溝
６が設けられている。

そして平板部３の該凹溝６の位置には後述の解除工具を
挿入するための開口１８が形成され、該開口１８内には
該凹溝６の中央位置つまり支持壁４ｂと凹溝６の先端の
中間位置に支持壁４ｂと並列して上下方向に対向した一
対の突起より成る解除工具の支点部１９が形成されてい
る。

また該支点部１９はさらに支点部としての機能を発揮さ
せるためプレート本体１と一体に形成されて弾性を有す
ると共にプレート本体１の裏面方向へも長さを有して形
成されている。

さらに、本実施例にあっては支点部１９は開口１８の上
下端の双方に設けられているが、上下端の一方にあって
も良い。

一方配線器具２（実施例ではスイッチ）は蓋２０とケー
ス２１とを金具２２にて結合してなり、蓋２００両端に
設けた左右の突出部２３とケース端面２４に設けた突出
部２５および金具２２とにより凹部Ｔが形成され、突出
部２５の下方に斜面２６が形成されている。

つぎに本考案の使用方法を説明する。

まず配線器具２をプレート本体１に取付けるに＆東ケー
ス２を取付孔３に上方から挿入する。

この際配線器具２の斜面２６にプレート本体１の支持壁
４ａおよび４ｂに形成された係止突起５ａおよび５ｂと
に当接し、一方の支持壁４ｂは外方に弾性変形するため
突出部２５が上記係止突起５ａおよび５ｂを通過すると
支持壁４ｂの弾性により。

凹部γに係止突起５ａおよび５ｂが係入し、配線器具２
がプレート本体１に確実に保持される。

ついでプレート本体１に取付けた配線器具２に電線を接
続したのち、プレート本体を取付金具１４を用いてパネ
ル壁などに直接にあるいは長孔１３を介して埋込ボック
スなどへねじ止めし、ついで化粧プレート１１の脚２Ｔ
を取付孔１２に挿入して化粧プレート１１をプレート本
体１の凹部９内に嵌着する。

そしてプレート本体１より配線器具２を取外すには、ま
ず化粧プレート１１をプレート本体１より外し、第６図
に示すように開口１８を介してドライバー等の解除工具
８を支持壁４ｂに連設した凹溝６に挿入し、支点部１９
を支点として支持壁４ｂを鎖線位置まで撓ませ、配線器
具２の凹部γより係止突起５ｂを脱出させてから配線器
具２を上方へ引き出せばよい。

この際解除工具８は支点部１９を支点として適確にこじ
る操作ができ、支持壁４ｂは直接に解除工具８の力を受
けないので破損の心配はなく、第５図に示すように配線
器具２をガタッキを生ぜず機械的に確実に係止させるた
めの専用寸法りを何等変化させることがない。

また、特にかかる実施例にあっては支点部１９は中央が
切欠は状に突出形成されているための過大な力が加わっ
た場合には支点部１９０両先端が撓わみ、破損を免れる
と共にドライバーなどの解除工具８を確保しうる。

また第９図に示すものは本考案の他の実施例を示すもの
でかかる実施例は上記の実施例と異なり支点部１９が中
央部に切欠部を有することなく、中間部を接続して支持
壁４ｂと並列する一連の形状に形成したものであり上記
実施例とほぼ同様の効果を有するものである。

本考案は上記のような構成を有するため、プレートに配
線器具を着脱する際、とくに取外す際に、操作が確実、
容易であると共に、破損を防ぐ等の諸効果を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は先願にかかる実施例を示すもので
あり、第１図は、正面図で右半分は化粧プレートを除い
たときの正面図、第２図は要部の部分断面図である。 第３図乃至第８図は本願にかかる考案の一実施例を示す
ものであり、第３図は正面図で右半分は化粧プレートを
除いたときの正面図、第４図は第３図のＡ−Ａ線断面図
、第５図は背面図、第６図は第３図のＢ−Ｂ線拡大断面
図、第７図は配線器具の拡大正面図、Ｍ８図は同じく拡
大側面図、第９図は本考案の他の実施例を第３図と同様
に表わした正面図である。 １・・・・・・プレート本体、２・・・・・・配線器具
、３・・・・・・取付Ｌ ４ ａ ｔ ４ ｂ・・・・
・・支持壁、５ａ、５ｂ・・・・・・係止突起、６・・
・・・・凹溝、１・・・・・・凹部、８・・・・・・解
除工具、１９・・・・・・支点部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 合成樹脂製プレート本体の裏面に配線器具の
   取付孔に面して、その左右両端部に一対の支持壁を突設
   して、該各々の支持壁の内面に係止突起を設け、該係止
   突起を配線器具の左右両外側に形成した凹部にそれぞれ
   係止させて配線器具をプレート本体に止着し、かつ前記
   支持壁の少なくとも一方下部が外方に弾性的に撓むと共
   にその下部外方に並設した開口を介してドライバーなど
   の解除工具を挿入する凹溝を前記係止突起と反対側に連
   設して配線器具とプレート本体とを係脱自在とした配線
   器具取付用合成樹脂製フレートにおいて、支持壁と凹溝
   の先端部との間に解除工具の支点部を設けたことを特徴
   とする配線器具取付用合成樹月旨製プレート。
2. （２）解除工具の支点部がプレート本体に設けた解除工
   具を挿入する開口の上下端の少なくとも一方に突起がプ
   レート本体と一体に形成されている実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の配線器具取付用合成樹脂製プレート。