JPS5832170B2 - 多孔性合成樹脂膜の製造法 - Google Patents

多孔性合成樹脂膜の製造法

Info

Publication number
JPS5832170B2
JPS5832170B2 JP10497576A JP10497576A JPS5832170B2 JP S5832170 B2 JPS5832170 B2 JP S5832170B2 JP 10497576 A JP10497576 A JP 10497576A JP 10497576 A JP10497576 A JP 10497576A JP S5832170 B2 JPS5832170 B2 JP S5832170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block copolymer
polymer
thin film
manufacturing
synthetic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10497576A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5330661A (en
Inventor
憲治 小山
明彦 清水
省太郎 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Soda Manufacturing Co Ltd filed Critical Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10497576A priority Critical patent/JPS5832170B2/ja
Publication of JPS5330661A publication Critical patent/JPS5330661A/ja
Publication of JPS5832170B2 publication Critical patent/JPS5832170B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、微細かつ均一な孔を持つ多孔性合成樹脂膜を
再現性よく提供する手段に関するものである。
従来の市販の限外濾過膜の大きな欠点は、第1にその孔
径分布の広さ、第2に常に水に濡れた状態で取り扱わね
ばならないことが挙げられる。
前者は特に分離膜の性能を決定する最重要の要素である
が、従来の限外濾過膜の分離能力は、その孔径分布の広
さを反映し、いまだ満足できるものではない。
すなわち、膜の分離能力を向上させる為には、孔径分布
を無くする方向の努力が必要である。
後者に関しては膜の取り扱い易さに影響を与える要素で
ある。
常に濡れた状態での取り扱いは非常に不便であり、乾燥
の可能な膜の開発が望まれている。
本発明者は、以上の欠点を解決すべく鋭意研究した結果
、孔径分布が狭(、かつ乾燥状態で取扱い可能な多孔質
合成樹脂膜の製造に成功した。
即ち、本発明は、易熱分解性の成分を20〜40%(重
量組成)含むAB型あるいはABA型ブロック共重合体
薄膜を熱処理し、易熱分解性成分を熱分解して薄膜外に
除去することを特徴とする多孔性合成樹脂膜の製造法に
関する。
分子量分布及び組成分布の狭いAB型あるいはABA型
ブロック共重合体は、A、B成分に相分離するが、その
分子単位の立体的な規制により、相分離構造は非常に微
細であり、かつ規則正しい。
このミクロ相分離の形態は、一方の成分が体積分率約2
0%以下の場合、この成分は球状に、約20〜40%の
場合、棒状に、約40〜50%の場合、板状になること
は、電子顕微鏡を用いてモデルフロック共重合体を観察
することにより、般に良く知られている。
このようなフロック共重合体のうち、一方の成分が棒状
構造をとるものは、薄膜状態で、該棒状成分を熱分解し
、該ブロック共重合体薄膜中から除去することにより、
多孔質薄膜を得ることが可能である。
すなわち、棒状構造を形成する成分として熱分解を容易
に受ける重合体(重合体Aと呼ぶ)を用い、一方の成分
には、熱安定性の良い重合体(重合体Bと呼ぶ)を用い
ることによってブロック共重合体を形成せしめ、該ブロ
ック共重合体の薄膜を熱処理することによつて重合体A
を分解除去して重合体Bによって形成された多孔性薄膜
を得ることができる。
本発明に用いるブロック共重合体の成分としての重合体
Aを形成する単量体には、例えば次の構造式で表わされ
るアルキルイソシアネートが適している。
ここでRは、炭素数2〜8の飽和炭化水素を表わす。
この、アルキルイソシアネート類の重合体は180’C
以上に加熱すると瞬時に分解して低分子物質となる。
これに対する重合体Bを形成する単量体には、桂皮酸あ
るいは、クロトン酸のt−ブチルエステル等のアルキル
エステル等が挙げられる。
つぎに製膜の手法について述べる。
リビングアニオン重合法により、分子量分布及び組成分
布の狭いブロック共重合体を、既に述べた単量体の任意
な組み合わせで合成する。
この場合、重合体Aの熱分解温度と重合体Bの軟化温度
および熱分解温度が少な(とも30℃異なることが好ま
しい。
また、重合体Aの重量組成は20〜40%であることが
望ましい。
何故ならば、重合体Bは、この重量組成範囲においての
み棒状の構造を形成することが可能たからである。
この様なブロック共重合体を両成分に対する共通溶媒に
均一に溶解し、この溶液を流延、溶媒蒸発によって厚さ
2μm以下の薄膜を作製する。
一般にこの方法によって作製される薄膜の厚さの下限は
200オングストローム内外である。
通常は機械的強度の補強の目的で、膜を多孔質体に貼り
合わせた状態で取り扱う。
多孔質体で補強された薄膜は、次に熱処理することによ
り、多孔質薄膜となる。
熱処理は、熱分解を受けろ重合体の分解温度以上、熱分
解を受けない重合体の軟化点より、低い温度で行われる
また熱処理は分解物を迅速に薄膜外へ取り出すために減
圧下で行なっても良い。
以上の手順で作製される多孔質薄膜の孔径は、透過型電
子顕微鏡によって決定できる。
その孔径は、原料となるブロック共重合体の分子量を変
化させることによって約70〜2000オングストロー
ムの範囲で変化させることが可能である。
次に実施例によって本発明を更に具体的に説明する。
実施例 1 リビングアニオン重合法によって合成したクロトン酸t
−ブチルとn−ブチルイソシアネート(重量組成比7:
3)の重量平均分子量1.8×105のAB型ブロック
共重合体の0.1%ベンゼン溶液をガラス板上に流延し
、ベンゼンを完全に蒸発させることにより厚さ約150
0オングストロームの薄膜を作製し、これを銀製ミクロ
フィルター(孔径0.2ミクロン)上に固定した後、1
85℃で3分間加熱した。
得られた多孔質膜のメタノール透過は、圧力差650m
mHgで3.1ml/caであった。
実施例 2 リビングアニオン重合法で得られたクロトン酸t−ブチ
ルとn−アミルインシアネートの重量組成比7:3、重
量平均分子量2.4X105のAB型ブロック共重合体
の、1%ベンゼン溶液をガラス板上に流延して厚さ約1
5ミクロンのフィルムを作製し、このフィルムを、50
0mmHgにおいて、190℃で15分間加熱した。
この熱処理後、このフィルムは青色の散乱光を発し、電
子顕微鏡観察により、径600オングストロームの孔が
多数生成していることが確認できた。
実施例 3 リビングアニオン重合法により桂皮酸t−ブチルとn−
ヘキシルイソシアネートとのAB 型ブロツク共重合体
(重量組成比6:4、重量平均分子量1.2X105)
をトルエンに溶解し、濃度0.08%の均一な溶解を作
製した。
該溶液をガラス板上に流延してトルエンを完全に蒸発せ
しめ、厚さ1000オングストロームの薄膜を得た。
該薄膜を、表面を滑らかに研磨したガラスフィルター上
に固定後、190℃で5分間熱処理した。
得られた桂皮酸t−ブチル膜は圧力差650 mmHg
における水の透過量1.8ml/caを示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 易熱分解性の成分を20〜40%(重量組成)含む
    AB型あるいはABA型ブロック共重合体薄膜を熱処理
    し、易熱分解性成分を熱分解して薄膜外に除去すること
    を特徴とする 多孔性合成樹脂膜の製造法。 2 ブロック共重合体が一般式R,−N=C=0(Rは
    炭素数2〜8の飽和炭化水素)で表わされるアルキルイ
    ソシアネートの重合体を易分解性の成分として成るブロ
    ック共重合体である特許請求の範囲第1項記載の製造法
    。 3 アルキルイソシアネートの重合体から成るフロック
    共重合体がクロトン酸−t−ブチルあるいは桂皮酸−t
    −ブチルの重合体を他成分として成るブロック共重合体
    である特許請求の範囲第2項記載の製造法。
JP10497576A 1976-09-03 1976-09-03 多孔性合成樹脂膜の製造法 Expired JPS5832170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10497576A JPS5832170B2 (ja) 1976-09-03 1976-09-03 多孔性合成樹脂膜の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10497576A JPS5832170B2 (ja) 1976-09-03 1976-09-03 多孔性合成樹脂膜の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5330661A JPS5330661A (en) 1978-03-23
JPS5832170B2 true JPS5832170B2 (ja) 1983-07-11

Family

ID=14395084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10497576A Expired JPS5832170B2 (ja) 1976-09-03 1976-09-03 多孔性合成樹脂膜の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5832170B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL60886A (en) * 1980-08-20 1984-03-30 Yissum Res Dev Co Method for producing permeable polymeric membranes
JPH0784538B2 (ja) * 1987-05-11 1995-09-13 エヌオーケー株式会社 多孔質体の製造方法
JP3940546B2 (ja) 1999-06-07 2007-07-04 株式会社東芝 パターン形成方法およびパターン形成材料

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5330661A (en) 1978-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3408315A (en) Nylon membrane filter
JPS5857205B2 (ja) 半透膜の製造方法
Hirotsu Water‐ethanol separation by pervaporation through plasma graft polymerized membranes
JPS6354903A (ja) パ−ベ−パレ−シヨン用分離膜
Teng et al. Plasma deposition of acrylamide onto novel aromatic polyamide membrane for pervaporation
JPH0388B2 (ja)
JPS5832170B2 (ja) 多孔性合成樹脂膜の製造法
Ruckenstein et al. Composite membranes prepared by concentrated emulsion polymerization and their use for pervaporation separation of water-acetic acid mixtures
JPS6260924B2 (ja)
JPH11501363A (ja) ポリスルホン共重合体組成物
JPH0312226A (ja) 複合膜、それらの製造方法及びそれらの使用
JPS62140608A (ja) 複合半透膜、その製造方法及び水溶液の処理方法
JPS5892402A (ja) 有機物選択透過性複合膜による分離方法
JPH0415015B2 (ja)
JPS6146207A (ja) 複合半透膜の製造方法
US4892661A (en) Novel membrane method
Petrov et al. Preparation of polyacrylonitrile ultrafiltration membranes from polymer solutions containing glycerol
JPH02241529A (ja) 気体分離膜
JPS6115718A (ja) 気体分離用複合膜
JPH0464729B2 (ja)
JPS63258603A (ja) 芳香族重合体膜
JP3218101B2 (ja) 有機物分離用半透膜およびその製造方法
JPH0363418B2 (ja)
JPS63264102A (ja) 液体混合物分離膜およびその使用方法
RU2056916C1 (ru) Способ получения нитратцеллюлозных микрофильтров