JPS5832049Y2 - 外輪付ガスケット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガスケットに係り、ガスケットとしての密封性
、耐蝕性、耐熱性に優れているだけでなく安価で経済性
に秀れたガスケットに関するものである。

本考案がなされる以前に、本考案の出願人が既に特願昭
５４−３８１４８（名称：シート材料）で開示したフェ
ノール系繊維と芳香族ポリアミド系繊維との混紡繊維か
らなる基布に弗素樹脂のテ゛イスバージョンを含浸させ
、この基布を焼成加工したシート材料を用いたガスケッ
ト（商品名：ピラー＃４０００）があり、優秀な性能を
具備している反面、ややコスト高であるし、締付面圧力
は４００ｋｇ／ｃｍ２程度必要であった。

本考案はガスケット本体となす高価な材料を出来るだけ
少なくシ、安価な外輪を設けることによってコストダウ
ンを計り、しかも低締付面圧力にて充分な機能を発揮で
きる外輪付ガスケットを提供しようとするものである。

以下本考案を実施例図に基づき詳細に説明する。

第１図は本考案に係る外輪付ガスケット１の断面図を示
すものである。

この外輪付ガスケット１はガスケット本体２と外輪３と
からなるものである。

このガスケット本体２は、弗素樹脂が含浸されたフェノ
ール系繊維と芳香族ポリアミド系繊維との混紡繊維から
なる基布を焼成加圧された材料からなるものである。

そして外輪３は金属環や石綿を主体とする通常のジヨイ
ントシートからなるものである。

ａは外輪付ガスケット１の幅である。ｂはガスケット本
体２の幅である。

そして幅比ｂ／ａは１／１．４〜１／４．４となすよう
にしている。

また外輪３の厚さｔｌは、ガスケット主体２の厚さｔ２
よりも薄くした構成となしている。

例えば、ｔ２が３ｍｍのとき、ｔｌは１．５〜２．５ｍ
ｍとなし、外輪付ガスケット１をフランジ継手部に装着
したとき、ガスケット本体２のみがフランジ面に当接す
る構成となしている。

ところで外輪３は、ガスケット本体２を補強するだけで
なく、フランジ継手部に装着する際、外輪付ガスケット
１の位置決めの機能をはたすものである。

尚、第１図で示した外輪付ガスケット１は主としてレイ
ズドフエイス（ＲＦ）型のフランジに好適である。

また、本考案は第２図で例示した外輪付ガスケット４で
もよい。

即ちガスケット本体２の外周部に設けられる外輪３′に
ボルト用穴５をボルト本数に合せて複数個形成したもの
である。

この外輪付ガスケット４は主としてフラットフェイス（
ＦＦ）型のフランジに好適である。

そして本考案に係る外輪付ガスケットの平面形状は各種
フランジ継手のフランジ形状に合せて、円形、短形、楕
円等になすものである。

以上詳述した構成となす本考案は次のような利点を有す
る。

（１）従来では、ガスケットとして第１図で示した幅ａ
×厚さｔ２の断面寸法を有していた。

従ってガスケット本体に用いられる高価な材料を多く用
いていたが、本考案ではガスケット本体そのものをコン
パクトに出来、用いる材料は少量で済み、しかも安価な
外輪を設けているのみなのでコスト安のガスケットが得
られた。

（２）本考案はガスケット本体の幅を小さくできるので
、小さな締付荷重でも大きな締付面圧力が得られるよう
になった。

即ちガスケットの用いられる継手部フランジの形状は種
々あり、締付力の充分とれなかった継手部にも適用でき
るようになった。

（３）外輪は、ガスケット本体を補強するだけでなく、
フランジ継手部への装着の際、適正な位置決めの役をは
たすものである。

継手部の組付作業を非常に簡便になすものである。

尚、ガスケット本体の外周部に外輪を設ける手段として
はじまりバメ、接着剤でもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも本考案の実施例図を示し、第１図は外輪付
ガスケットの断面図、第２図は、他の態様の外輪付ガス
ケットの部分斜視図である。 １．４・・・・・・外輪付ガスケット、２・・・・・・
ガスケット本体、３・・・・・・外輪、５・・・・・・
ボルト用穴。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 外輪付ガスケットであって、次の各要素 （イ）弗素樹脂が含浸されたフェノール系繊維と芳香族
   ポリアミド系繊維との混紡繊維からなる基布を焼成加圧
   されたガスケット本体。 （ロ）金属環または、石綿を主材とするジヨイントシー
   トからなる外輪。 を備え、上記（イ）の外周部に（ロ）を設けたことを特
   徴とする外輪付ガスケット。