JPS583196Y2 - ガスモレケンシユツケイホウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ガス洩れ検出警報装置に関するものであっ
て、ガス洩れ検出警報装置が時々刻々変化する空気汚染
状態を連続して、検出表示すると共にガスの点火の失敗
などによる少量の短時間のガス洩れに対しては動作せず
、大量のガス洩れ又は少量で長時間継続するガス洩れに
対してのみ警報を発するようにするのがその目的である
。

従来のガス洩れ警報器はガス濃度のみを基準にして警報
を発するものであるので、これをガス中毒防止用のガス
洩れ警報器として使用する場合には、極めて高感度のも
のにして少量のガス洩れにも感じるようにしなければな
らない。

そのためにガス器具の点火時に生じる少量の一時的のガ
ス洩れに対しても警報を発することになり、ガス中毒を
起こすような少量で長時間継続するガス洩れと区別する
ことができない。

この考案はこのような難点を解消し、ガス洩れ検出警報
装置が時々刻々変化する空気汚染状態を連続して検出し
メータにより表示すると共にガスの点火の失敗などによ
る少量の短時間のガス洩れに対しては動作せず、大量の
ガス洩れ又は少量で長時間継続するガス洩れに対しての
み警報を発するようにしたものである。

以下この考案の一実施例を第１図について説明する。

第１図において、ガス検出素子１と温度補償素子２とを
ブリッジ回路３の被測窓辺と可変抵抗器に接続し、この
ブリッジ回路３の比例抵抗辺４と５の接続点に可変抵抗
器６を接続する。

７は電源である。

このブリッジ回路３で構成されるガス検出回路の出力側
にメータ８を接続する。

このガス検出回路の出力側にコンデンサ１４と抵抗器１
５゜２６からなる積分回路１０を接続する。

この積分回路１０の出力側に増幅回路１１をへてスイッ
チング回路１２を接続し、このスイッチング回路１２の
出力側にブザー、ランプなどを備えた警報回路１３を接
続する。

さらに、交流電源１９から変圧器１８をへて整流用ダイ
オード１６を通して警報回路１３に電源電圧を供給する
。

１７は平滑コンデンサである。

次にこの考案の装置の作動を説明する。

ガスがガス検出素子１に触れるとガス検出素子１はその
抵抗値を変化する。

このガス検出素子１の抵抗値の変化がガス検出回路つま
りブリッジ回路３の出力側に取り出され、メータ８が振
れてガス濃度が検出表示される。

同時に、この抵抗値の変化が積分回路１０に与えられ積
分回路１０の抵抗器１５を通じてコンデンサ１４を充電
する。

コンデンサ１４と抵抗器１５，２６の値を適当に選べば
、ガス検出素子１に触れるガスが少量で短時間の時はガ
ス検出回路の出力側に現われる出力はコンデンサ１４を
充電するのみで、コンデンサ１４の充電電圧を増幅して
スイッチング回路１２を動作させるような電圧に高める
ことができない。

そこでスイッチング回路１２は動作せず、その結果警報
回路１３も動作しない。

ガスがガス検出素子１に、例えば１分間以上継続して触
れるとガス検出回路の出力がコンデンサ１４を充電し、
このコンデンサ１４に充電された電荷は抵抗器２６を通
じて放電されるがその量は少ないのでコンデンサ１４の
充電電圧が増幅回路１１及びスイッチング回路１２を動
作させるような電圧に高められる。

そこでスイッチング回路１２が動作し警報回路１３を動
作させる。

その結果警報回路１３が動作して警報を発したりランプ
を点灯したりする。

父、大量のガス洩れがあった場合、つまりガス検出素子
１に洩れるガスの濃度が濃い場合は、コンデンサ１４の
充電電圧は増幅回路１１及びスイッチング回路１２を動
作させるような電圧に高められる。

そして警報回路１３が動作する。第２図はこの考案の他
の実施例を示す。

この図で、加熱コイルを兼ねた電極を対向させたものを
金属酸化物半導体で一体に覆ったガス敏感性半導体素子
２０と負荷抵抗器２１と出力検出用可変抵抗器２２とを
直列にして電源１９に接続してガス検出回路を構成する
。

この出力検出用可変抵抗器２２の一端と摺動接点との間
に整流用ダイオード２３をへてメータ８と抵抗器９を直
列にして接続すると同時に積分回路１０を接続する。

この積分回路１０の出力側に増幅回路１１を通りスイッ
チング回路１２をへて警報回路１３を接続する。

交流電源１９に接続された変圧器１８の２次巻線に整流
用ダイオード２４と平滑コンデンサ２５をへて警報回路
１３を接続し電源電圧を供給する。

この場合、ガスがガス敏感性半導体素子２０に触れると
ガス敏感性半導体素子２０の抵抗値が小さくなる。

ガス敏感性半導体素子２０の抵抗値が小さくなると、ガ
ス敏感性半導体素子２０と負荷抵抗器２１と出力検出用
可変抵抗器２２とを直列にして電源１９に接続している
ので、出力検出用可変抵抗器２２０両端の電圧が大きく
なる。

そこで出力検出用可変抵抗器２２の一端と摺動接点との
間の電圧が大きくなり、この電圧が整流用ダイオード２
３で整流されて、メータ８に加えられ、メータ８が振れ
て、ガス濃度を検出表示する。

同時に、この電圧が積分回路１０に加えられ、コンデン
サ１４を充電する。

ガス敏感性半導体素子２０にガスが触れる時間が短いと
積分回路１０に与えられるガス検出回路の出力電圧はコ
ンデンサ１４を充電するのみで、スイッチング回路１２
が動作するような高い電圧にまで充電電圧を上げること
はできない。

ガスに触れる時間が長いとガス検出回路の出力電圧はコ
ンデンサ１４をスイッチング回路１２が動作するような
高い充電電圧になるように充電する。

そこでスイッチング回路１２が動作し、警報回路１３が
動作する。

なお、上記実施例中、増幅回路１１はブリッジ回路３の
出力電圧が太きいときは必ずしも必要でない。

以上詳細に説明したようにこの考案によれば、時々刻々
変化する空気汚染状態を連続して、検出しメータ８によ
り表示することができると同時にガスの点火の失敗など
による少量の短時間のガス洩れに対しては動作せず、大
量のガス洩れ又は少量で長時間継続するガス洩れに対し
てのみ警報を発することができる。

また、ＣＯＯ２０よる中毒症状を起こす場合、空気中の
ＣＯＯ２０濃度とその継続時間との積によって中毒症状
の強さが現われてくる。

この考案の装置では少量で長時間継続するガス洩れに対
して警報を発することができるので、ＣＯＯ２０よる中
毒症状の発生の危険性に対して警報を発してこれを防ぐ
ことができる。

さらに、この考案の装置ではガス検出回路の出力側にメ
ータ８が接続され、空気汚染状態を常時検出表示するの
で、メータ８の表示によって装置全体が故障なく動作し
ているか否かを判定することができるばかりでなく、ガ
ス検出回路の出力側にメータ８が接続されているので、
警報回路１３が動作して警報を発した場合、その警報が
大量のガス洩れによるものか又は少量で長時間継続した
ガス洩れによるものかを直ちに判定することができる等
の著るしい効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す電気的接続図、第２
図はこの考案の他の実施例を示す電気的接続図である。 図中、１はガス検出素子、２は温度補償素子、３はブリ
ッジ回路、４，５は比例抵抗辺、６は可変抵抗器、７は
電源、８はメータ、９は抵抗器、１０は積分回路、１１
は増幅回路、１２はスイッチング回路、１３は警報回路
、１４はコンデンサ、１５．２６は抵抗器、１６，２３
，２４はダイオード、１７．２５は平滑コンデンサ、１
８は変圧器、１９は電源、２０はガス敏感性半導体素子
、２１は負荷抵抗器、２２は出力検出用可変抵抗器、を
示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガス検出回路と、このガス検出回路の出力を積分する積
   分回路と、この積分回路の積分値が所定値に達したとき
   作動するスイッチング回路と、このスイッチング回路に
   より作動せしめられ警報を発する警報回路と、前記ガス
   検出回路の出力側に接続され検出されたガスの濃度を常
   時指示するメータとからなることを特徴とするガス洩れ
   検出警報装置。