JPS5831900B2 - 飼料用香味物質の製造法 - Google Patents

飼料用香味物質の製造法

Info

Publication number
JPS5831900B2
JPS5831900B2 JP53081146A JP8114678A JPS5831900B2 JP S5831900 B2 JPS5831900 B2 JP S5831900B2 JP 53081146 A JP53081146 A JP 53081146A JP 8114678 A JP8114678 A JP 8114678A JP S5831900 B2 JPS5831900 B2 JP S5831900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
product
polyhydric alcohol
substance
enzyme
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53081146A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS559709A (en
Inventor
隆彦 今津
敬子 赤間
富雄 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Shiryo Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Shiryo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Shiryo Co Ltd filed Critical Kyodo Shiryo Co Ltd
Priority to JP53081146A priority Critical patent/JPS5831900B2/ja
Publication of JPS559709A publication Critical patent/JPS559709A/ja
Publication of JPS5831900B2 publication Critical patent/JPS5831900B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、保存性に優れた飼料用香味物質の製造法に関
する。
従来、動物の飼料には、動物の嗜好を増進させるために
一般的に香味物質が添加されている。
この香味物質としてはいわゆるソリュブル(ミートソリ
ュブル、フィッシュ・ソリュブル)が用いられており、
これは、例えば、家畜の内臓などの肉質物を酵素で処理
しく該肉質物に酵素を添加して加水分解反応を行なわせ
る)、該肉質物の高分子成分を低分子のベプタイドに分
解することによって得られる。
なお、このソリュブルは、そのままでは腐敗し易いので
、通常、塩(例えば、塩化ナトリウム)又はその他の防
腐剤をそれに添加してその保存性を高めている。
しかしながら、このようなソリュブルを添加した飼料を
用いる場合には、該ソリュブルに含有される防腐剤が動
物の飼料に対する嗜好性を低下させることになる。
また、防腐剤は、一般的に動物の栄養生理上好ましいも
のではないので摂取すべきではない(特に、肝腺の退化
した犬にとっては食塩の摂取が生理的に好ましくない)
このために、最近、ソリュブルを乾燥させることによっ
てその保存性を高めるという防腐剤を用いることのない
方法が提案されているが、この方法においては、ソリニ
ブル中の良好な香味成分が乾燥工程中において飛散減少
するか又は互に反応して消失するという欠点がある。
又、上記ソリュブルの水分含量を40重量%以下にする
と成る程度保存性を高められるが、水分含量の低減とと
もにソリュブル自体の粘度が高くなって(45°Cの加
温条件でも100,000センチポイズ以上の粘度を示
す)その製造上連続的作業に適さなくなる。
本発明は、上述した現状に鑑みてなされたものであって
、上述した従来技術における欠点のない保存性に優れた
ソリュブル形態の飼料用香味物質の製造法を提供するこ
とを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために種々研究した
結果、特定の水分含量のソリュブルが多価アルコールを
特定量含有する場合には高い保存性を示すことを知った
本発明は、このような知見に基いてなされたものであっ
て、肉質物を酵素で処理し、得られる生成物を加熱して
それに含有される酵素を失活させ、ついでこのように加
熱した生成物に、その水分含量を40〜55重量%に調
整後、多価アルコールを5〜15重量%含有させること
を特徴とする。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
本発明において用いる肉質物は、ソリュブルの原料とし
て一般的に使用されるものであればよく、例えば、家畜
の内臓、鶏ガラといったような比較的利用価値の低い家
畜・家禽の副産物又は魚介類の副産物である。
なお、魚介類の副産物を用いる場合には最終的に得られ
る香味物質がいわゆる魚臭を有することになるθつで、
本発明においては魚介類の副産物よりもむしろ家畜・家
禽の副産物を用いることが好ましい。
本発明においては、このような肉質物をまず酵素で処理
する。
この場合の処理は常法によればよく、例えば、家畜・家
禽の副産物を適度のサイズに摩砕し、これに適量の水お
よび酵素(プロテアーゼおよび/又はリパーゼ)を加え
、そのpHを適当に調整して42〜48°Cの温度下に
酵素反応を行なわせ、ついで反応生成物をp過又は遠心
分離によって回収すればよい。
このようにして得られる生成物を本発明においては加熱
してそれに含有される酵素を失活させる。
つぎに、本発明においては、このように酵素を失活させ
た生成物の水分含量を40〜55重量%、好ましくは4
0〜50重量%の範囲内に調整する。
この場合、常法によって(例えば、加熱することによっ
て)生成物を濃縮すればよい。
なお、水分含量が55重量%を越える場合には最終的に
得られる香味物質の腐敗の進行性が犬となり、一方、水
分含量を40重量%よりも少なくするには比較的過激な
条件下に生成物の濃縮を行なわなければならないために
、濃縮工程中において良好な香味成分が飛散減少してし
まうので、水分含量は上記範囲内になければならない。
次に参考として上記酵素処理生成物の水分含量と保存性
との関係を下記手順により試験した結果を示す。
後記の実施例1に記載の手順で酵素処理し、次いで酵素
を失活させて得られる生成物(ソリュブル)そのままの
ものと(水分含量約88重量%)、35°G 、 76
0mmH&の真空度により水分含量を約60重量%、約
55重量%並びに約40重量%になるまでそれぞれ濃縮
したものの各々の一定量をシャーレに収容し、37°C
の温度および80%の湿度に保持した恒温恒湿内で保存
して経時的変化を調べた。
結果は表−1のとおりである。表1にみられるようにソ
リュブルの水分含量が55〜40重量%では保存効果が
可成り向上する。
本発明においては、上記のように水分含量を調整した生
成物に多価アルコールを5〜15重量%、好ましくは5
〜10重量%含有させる。
上記生成物に含有させる多価アルコールの量が5〜15
重量%であれば該生成物の水分含量が50〜55重量%
の比較的高い場合でも水分活性(Aw )を0.0−0
.05低下させることが可能となり、したがって、上記
生成物の保存に有効な水分活性を保持できるようになる
なお、上記多価アルコールの含有量が5重量%より低い
と水分含量が50〜55重量%のソリュブルでは十分な
保存効果を発揮できなくなる。
又多価アルコールの含有量を15重量%より多くしても
保存効果上実質的メリットがないので経済的観点から実
用的でない。
また、この場合に用いる多価アルコールとしては、特に
限定されるもめではなく、例えば、ソルビトール、マン
ニトール、フロピレンクリコール、フチレンゲリコール
、又はこれらの2種以上の混合物を用いればよい。
上述のようにして得られる本発明の香味物質は、いわば
”多価アルコールを含有したソリュブル″といえるもの
であって、従来のもののように防腐剤を含有しないにも
かかわらず優れた保存性を有するので飼料用添加物とし
て極めて好適である。
以下に実施例を例示して本発明をさらに具体的に説明す
る。
実施例 1 豚内臓(肺臓・腎臓の混合物)6kgを摩砕機(チョッ
パーコロイドミル)により微細化し、2倍重量の温湯を
加えて45°Cに保持し、塩酸および水酸化すI−IJ
ウム水溶液によりこのpHを7.0に調整し、ついで中
性プロテアーゼ(Biophlasi(商品名))を0
.1重量%含有させて3時間反応させる。
しかる後に遠心分離機により水溶性反応物を得、このも
のを30分間煮沸して酵素反応を止めた後に35℃、7
60mmHgの真空度により、水分含量が50重量%に
なるまで濃縮して500gの濃縮物を得、該濃縮物に1
0重量%のプロピレングリコールを加えて混合し、香味
物質を製造した。
つぎに、プロピレングリコール等の多価アルコールを含
有させることを除いて本発明におけると同様な手順で製
造した濃縮物と、それに塩酸を加えてそのpHを4.0
とした濃縮物と、本発明の上記香味物質とについて夫々
の保存性を比較した。
この場合、恒温恒湿器内で温度37℃、湿度80%でこ
れらを保存した。
この結果を下記表−(2)に示す。
以上の結果からプロピレングリコールを10重量%含有
させたものは、多価アルコールを含まないもの及び塩酸
を加えてpHを4.0としたものよりも長期間にわたり
腐敗せず香味に変化もなく香味保持、保存性にすぐれて
いることが確認された。
実施例 2 鶏ガラ7kgを径6%のダイをもつミートチョッパーに
より微細化し、さらにチョッパーコロイドミルにより摩
砕したものを、実施例1と同様の手順により水分含量5
5重量%の濃縮物4209を得、該濃縮物に15重量%
のソルビトールを加えて混合して香味物質を製造した。
次に比較の為に、上記香味物質と、本発明と同様の手順
により製造したが、ソルビトール等の多価アルコールを
全く含まない濃縮物と、それに塩酸を加えてそのpHを
4.0とした濃縮物とを、夫々トライドッグフードの周
囲に噴霧して、これらのフードを温度37°C1湿度8
0%の恒温恒湿器で1週間保存した後、夫々、同時に犬
に与えた。
この場合、20匹の純血種ピーグル大に夫々のドッグフ
ードを食べさせその相対的な好みをドッグフードの消費
量で比較した。
この結果、ソルビトール15重量%含有する濃縮物を噴
霧したドッグフードの方が、他の多価アルコールを含有
しない濃縮物を噴霧したドッグフードや酸を加えてpH
を4.0とした濃縮物を噴霧したドッグフードよりもは
るかに好まれた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 肉質物を酵素で処理し、得られる生成物を加熱して
    それに含有される酵素を失活させ、ついでこのように加
    熱した生成物に、その水分含量を40〜55重量%に調
    整後、多価アルコールを5〜15重量%含有させること
    を特徴とする、飼料用香味物質の製造法。 2 上記多価アルコールが、ソルビトール、マンニトー
    ル、フロピレンゲリコール、ブチレングリコール、又は
    これらの2種以上の混合物である、特許請求の範囲第1
    項の製造法。
JP53081146A 1978-07-04 1978-07-04 飼料用香味物質の製造法 Expired JPS5831900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53081146A JPS5831900B2 (ja) 1978-07-04 1978-07-04 飼料用香味物質の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53081146A JPS5831900B2 (ja) 1978-07-04 1978-07-04 飼料用香味物質の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS559709A JPS559709A (en) 1980-01-23
JPS5831900B2 true JPS5831900B2 (ja) 1983-07-09

Family

ID=13738273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53081146A Expired JPS5831900B2 (ja) 1978-07-04 1978-07-04 飼料用香味物質の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5831900B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60184360A (ja) * 1984-03-01 1985-09-19 Ajinomoto General Food Kk ペットフードの嗜好性改善方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5191178A (ja) * 1974-12-30 1976-08-10

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5191178A (ja) * 1974-12-30 1976-08-10

Also Published As

Publication number Publication date
JPS559709A (en) 1980-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3260606A (en) Enzymatic treatment of egg
US4215149A (en) Process for improving the palatability of pet food
US4001445A (en) Preserved meat
US20070128337A1 (en) Animal by-product pet treat
JPH034176B2 (ja)
JP2016163561A (ja) ペプチドを原料とする機能性と嗜好性に優れた素材およびこれを用いた食品・ペットフード
GB2142031A (en) A process for the preparation of protein concentrate from blood
US3840670A (en) Condensed fermented whey animal feed product and method
JPH0338829B2 (ja)
JP2820385B2 (ja) ゲル強度の強い乾燥卵白の製造方法
JPS6130549B2 (ja)
US4731248A (en) Production of palatability enhancers from the autolysis of filamentous fungi
US3256098A (en) Method for producing powdered oyster and shrimp soup materials
US20090148574A1 (en) Humectant Infused Jerky Treat
JPS5831900B2 (ja) 飼料用香味物質の製造法
JP2003204761A (ja) 養豚用飼料及びその製造方法並びにこれらに用いる養豚用飼料原料
JPH05176688A (ja) カゼインホスホペプチドを含有する飼料
JP2543756B2 (ja) 飼料の製造方法
US1807043A (en) Preparation of livestock feeds
JPS60180982A (ja) 動物魚貝類から飼料・肥料を製造する方法
JPH11127797A (ja) 伴侶動物用飼料及びその製造方法
CA1168078A (en) Intermediate moisture food preservation
GB1069400A (en) Feed supplement for animals and production thereof
EP0241896B1 (en) A water-binding and gelatinising agent prepared from defatted pork rind and a process for its preparation
JPS60145068A (ja) 顆粒状レバー食品の製造法