JPS5831826Y2 - 照明器具の緩衝部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、梱包時にシャーシと反射板との干渉を防止
する照明器具の緩衝部材に関するもので、小型でかつ腰
が強く緩衝性能がきわめて高く、とくに、安定器の端子
部分を有効に保護することができ、さらに、一枚のシー
トから簡単に製作しうる照明器具の緩衝部材をうろこと
を目的とするものである。

この考案は、段ボール紙等のシートの中央部に一辺が折
り目により屈曲されシャーシの内面に固定された安定器
を覆うに充分な大きさのフラップを切起し、このフラッ
プの相対向する部分の切れ目の外側にその切れ目と直交
する二本の折れ目を形成してそれらの折れ目を屈曲して
前記フラップで前記安定器を覆ったときに前記シャーシ
を囲繞する内周縁と少なくとも一部が断面舟形の反射面
の内面に沿う形状に定められた反射板を支える外周縁と
を有する側板が相対向して形成される緩衝体を設けたこ
とを特徴とするものである。

すなわち、フラップを形成する切れ目のうち相対向する
切れ目の外側に形成した折れ目を屈曲することにより相
対向する側板が形成されるが、その側板の内周縁で安定
器とシャーシとを囲繞し外周縁で反射板を支え、さらに
フラップで安定器を覆うことにより、シャーシ及び安定
器と反射板との干渉を防止することができ、側板は反射
板の面に対向して直交状態で支えるので腰も強く、これ
により、緩衝性能を高めることができ、しかも、切れ目
と折れ目の配列によってきわめて簡単に製作することが
できるように構成したものである。

この考案の実施例を図面に基いて説明する。

１は内面に安定器２が取付けられた断面コの字形のシャ
ーシである。

そして、第２図に示すように梱包時に緩衝体４を間にし
てシャーシ１と対向する逆富士型の反射板３が設けられ
ている。

前記緩衝体４は、第３図に示すように段ボール紙等によ
る一枚のシート５の中央部に長方形の一辺に位置する折
れ目６と残る三辺に位置する切れ目７，８゜９とを形成
するとともに、相対向する切れ目８゜９の外側にそれら
の切れ目８，９と直交する二本の折れ目１０．１１を形
成し、折れ目６，１０゜１１を屈曲することにより第４
図のようにフラップ１２及び相対する側板１３とを形成
したものである。

また、フラップ１２を切起すことにより必然的に開口１
４が形成されている。

そして、フラップ１２の両側縁には一方の側板１３の内
周縁に挾み込むように係止する係止舌片１５が形成され
ている。

これらの係止舌片１５は前記切れ目８゜９を形成すると
きに同時に形成したもので、したがって、前記側板１３
を連結する横板１７には係止舌片１５の形跡として凹部
１６が形成されている。

さらに、前記測板１３の外周縁は前記反射板３の内面に
沿う台形状の形に定められている。

このような構成において、緩衝体４の開口１４にシャー
シ１を嵌め込む。

すなわち、側板１３の内周縁で安定器２とシャーシ１と
を囲繞する。

この状態ではフラップ１２は安定器２の一面を覆う。

そして、側板１３を反射板３に嵌め込む。

この状態でシャーシ１と反射板３とを図示しないカート
ンに収納するが、側板１３は安定器２から突出して反射
板３を支えているため、かつシャーシ１と反射板３との
側方への動きを固定しているため、シャーシ１及び安定
器２と反射板３との干渉を防止する。

とくに、安定器２の端子１８をフラップ１２により保護
することができる。

そして、側板１３はシャーシ１及び反射板３の面に直交
して両者の干渉を防止するので腰が強く、簡単に潰れた
りすることなく緩衝性能を高めることができる。

また、フラップ１２と側板１３とは切れ目７，８゜９と
折れ目６，１０．１１の配列により一枚のシート５から
きわめて簡単に作ることができ、小型化を図ることもで
きる。

さらに、緩衝体４として組立てる以前は偏平なシート５
であるため、運搬や保管に際して嵩ぼらず取扱い易い。

なお、係止舌片１５はフラップ１２の両側縁に形成した
が、一方の測板１３に形成してフラップ１２の両側縁に
係止してもよい。

また、側板１３の外周縁はシャーシ１と反射板３との間
隔を保つとともに反射板３の動きを固定するものである
が、その外周縁全部を反射板３に一致させる形状にする
必要はない。

たとえば、第５図のように側板１３の中央部に逃げ部１
９を形成しても反射板３の側方への動きは固定される。

したがって、断面形状が角形の反射板の場合には第６図
のように外周縁の形状が角形の側板２０を用いればよい
。

この場合第７図のように側板２０の中央に凹部１９を形
成しても角形の反射板を支えるには何ら支障はなく、富
士形の反射板を支えることもできる。

また、断面が逆三角形の反射板を支える場合は第８図の
ように三角形状の側板２１にすればよい。

この考案は上述のように構成したので、側板によりシャ
ーシ及び安定器と反射板との間隔を維持して干渉を防止
することができ、安定器は反射板に近いがフラップに覆
われるため端子の保護も確実になされ、さらに、側板は
シャーシと反射板との面に直交して両者の干渉を防止す
るため腰が強く、簡単に潰れることがなく緩衝性能を高
めることができ、しかも、緩衝体は折れ目と切れ目との
配列により一枚のシートから簡単に組立てることができ
るとともに、その組立前の状態では偏平であるため嵩ぼ
らず運搬や保管に際して便利である等の効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は一部
を切欠したシャーシの斜視図、第２図はシャーシと反射
板との間に緩衝体を介在させた状態の縦断正面図、第３
図はシートの斜視図、第４図は緩衝体の斜視図、第５図
ないし第８図はそれぞれ側板の形状を反射板の形に合わ
せた緩衝体の斜視図である。 １・・・−・・シャーシ、２・・・・・・安定器、３・
・・・・・反射板、４・・・・・・緩衝体、５・・・・
・・シート、６・・・・・・折れ目、７〜９・・・・・
・切れ目、１０〜１１・・・・・・折れ目、１２・・・
・・・フラップ、１３・・・・・・側板、２０〜２１・
・・・・・側板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 段ボール紙等のシートの中央部に一辺が折り目により屈
   曲されシャーシの内面に固定された安定器を覆うに充分
   な大きさのフラップを切起し、このフラップの相対向す
   る部分の切れ目の外側にその切れ目と直交する二本の折
   れ目を形成してそれらの折れ目を屈曲して前記フラップ
   で前記安定器を覆ったときに前記シャーシを囲繞する内
   周縁と少なくとも一部が断面舟形の反射面の内向に沿う
   形状に定められた反射板を支える外周縁とを有する側板
   が相対向して形成される緩衝体を設けたことを特徴とす
   る照明器具の緩衝部材。