JPS5831790Y2 - 振出し口付容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は容器本体、天板にそれぞれ振出し口を有する中
蓋、および振出し口付きキャップの三部品よりなる振出
し日付容器に関するものである。

従来からこのように三種の部品からなる振出し口付容器
は使用されているが容器の口元部が特別な構造となって
いるためブロー成形では成形することができなかった。

本考案はブロー成形のできる構造の部品より成る振出し
日付容器を提供するものである。

次に本考案を図示の実施例によって説明する。

第１図はキャップＡの下方からの斜視図であり第４図は
内面を示す平面図である。

第２図は中蓋Ｂの形状を示す斜視図であり、第５図は中
蓋Ｂの上面図である。

第３図は本体口部Ｃの斜視図であり、第６図は上記のキ
ャップ中蓋が本体にセットされた状態を示す断面的説明
図である。

先ず本体口部Ｃについてはその口部先端よりや＼下方の
外周に２本の環状突起１，２を設けて、その間には環状
溝３ができる。

ついで口部の先端部外周に複数個の（本実施例では４個
）等間隔の縦長の凸条ストッパー４を上記環状突起の上
部で設ける。

この環状溝３はキャップの摺動用に利用される。

中蓋Ｂに於いては上記のストッパー４か嵌入する切欠き
溝５を中蓋外周壁６に設けるが、この切欠き溝５の数は
等間隔に、しかも４個以上とすれば口部への中蓋の固定
はし易くなる。

中蓋天板７には振出し小孔８を複数個設けるが中心に同
心円となる中空円筒９を設けその円周側に小突起１０を
複数個（この場合４個）を設ける。

またキャップＡの側壁先端で内側に本体口部Ｃに設けた
環状溝３に嵌入してキャップが回転摺動できるように環
状突起１１を設けるとともに天板１２に振出し小孔１３
を中蓋Ｂの振出し小孔８に見合うように設け、天板下面
に下垂する中空円筒１４を中蓋Ｂの中心部の中空円筒９
に嵌合する大きさに設け、かつこの中空円筒１４の外周
に中蓋の中空円筒９の内側に設けた突起１０同志の中間
に入るように複数個の突起１５（この実施例では８個）
を設ける。

本考案は上記のような構造の部品を組み合せてできるも
ので本体口部Ｃの上に中蓋をセットする。

本体口部の上方外周のストッパー４に中蓋Ｂの外周壁に
設けた切欠き溝５を押し込むことにより中蓋を本体に固
定する。

次いでキャップＡの内壁下端の環状突起１１が本体口部
外周上方に設けた環状溝３に嵌入するように上から押し
込むことによりキャップＡはこの環状溝３を摺動する環
状突起１１により水平に回転する。

しかしキャップＡは天板裏面に設けた下垂円筒１４が中
蓋中央の中空円筒９中に挿入され、しかも、キャップ内
の突起１５は中蓋の中央の円筒９の内側に設けた突起１
０−１０間でのみ水平移動することにより、キャップＡ
と中蓋Ｂとに設けられた振出し口８と１３が摺動により
一致させたりあるいは互に遮蔽されたりする。

キャップの突起１５のピッチ（８ケ）は中蓋の中心の突
起１０（４個）よりも多いのでキャップの振出し口の移
動は小幅ですむことになる。

とくに本考案の特徴とするところは本体口部の外周の突
起４や環状溝３の構成はブロー成形によって容易にでき
るという点である。

本考案振出し口付容器は上述のように本体口部先端より
やや下方で外周に２本の平行な環状突起を設け、両者の
中間に環状溝を形成するとともに、口部先端外周の上記
環状突起の上部に、中蓋固定用の複数個の縦長の凸条ス
トッパーを設け、該ストッパーへの嵌合切欠き連接数個
を中蓋外周壁下端に設け、また中蓋天板には振出し用小
孔群と、中心に同心円的な下垂する中空円筒を設け、か
つその内側に複数個の小突起を設けるとともに、キャッ
プにおいてはその側壁先端内周に本体口部外周に設けた
上記の２本の環状突起間の環状溝に嵌入する環状突起を
設け、さらにキャップ天板には中蓋の振出し小孔と見合
う振出し小孔群を設けるとともに、該太根下面中央で短
く下垂する中空円筒をその外周に小突起を複数個設けて
挿入できるように設けた各部品を組合せて成る振出し日
付容器である。

本考案の振出し口付容器はタルク、ベビパウダーその他
調味料等に好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の振出し口付容器のキャップの下方から
の斜視図、第２図は同じく中蓋の斜視図、第３図は同じ
く容器本体の口部の斜視図、第４図は同じくキャップの
内面の平面図、第５図は同じく中蓋の上面図、第６図は
同じく容器本体口部に中蓋、キャップをセットした状態
を示す一部切欠き断面図である。 １．２・・・口部外周の環状突起、３・・・環状溝、４
・・・縦長の凸条ストッパー、５・・・中蓋の外周下縁
の切欠き溝、６・・・中蓋の外周壁、Ｉ・・・中蓋の天
板、８・・・振出し小孔、９・・・中空円筒、１０・・
・小突起、１１・・・キャップ内側下端の環状突起、１
２・・・キャップの天板、１３・・・キャップの振出し
小孔、１４・・・キャップの天板裏面中央に下垂する中
空円筒、１５・・・中空円筒外周の突起、Ａ・・・容器
のキャップ、Ｂ・・・中蓋、Ｃ・・・容器本体の口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体Ｃ１中蓋Ｂ、キャップＡの三部分により構成さ
   れ、かつ本体口部Ｃの先端よりゃ＼下方で外周に２本の
   平行な環状突起１，２を設け、両者の中間に環状溝３を
   形成し、本体口部先端外周の上記環状突起１の上部に中
   蓋固定用の複数個の縦長の凸条ストッパー４を設け、こ
   れらストッパー４に嵌合する複数個の切欠き溝５を中蓋
   Ｂの外周壁下端に設け、キャップＡの側壁先端内周に本
   体口部外周に設けた上記環状突起１，２間の環状溝４に
   嵌入する環状突起１１を設けた振出し日付容器において
   、中蓋Ｂの天板７に振出し用小孔群８と中心部に同心円
   状に垂下する中空円筒９をその内周側にピッチの小さい
   少数の複数個の小突起１０を形成して設け、さらにキャ
   ップＡの天板１２には中蓋Ｂの振出し用小孔群８と見合
   う振出し用小孔群１３を設けるとともに、天板１２の中
   央部下面に短かく下垂する中空円筒１４をその外周側に
   ピッチの多い多数の複数個の小突起１５を形成して上記
   中蓋Ｂの中空円筒９の内に挿入できるようにして成る振
   出し口付容器。