JPS5831557Y2 - 輸液びんなどのふた - Google Patents

輸液びんなどのふた

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JPS5831557Y2
JPS5831557Y2 JP1980174767U JP17476780U JPS5831557Y2 JP S5831557 Y2 JPS5831557 Y2 JP S5831557Y2 JP 1980174767 U JP1980174767 U JP 1980174767U JP 17476780 U JP17476780 U JP 17476780U JP S5831557 Y2 JPS5831557 Y2 JP S5831557Y2
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JP
Japan
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plug body
stopper
mouth
sealing material
inward flange
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JP1980174767U
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JPS5797546U (ja
Inventor
清治 武内
Original Assignee
武内容器株式会社
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【考案の詳細な説明】 本考案は、管や注射針などによって栓体を貫通させ、充
填されている液体を外部に流出することができるように
した輸液びんなどのふたに関する。
第1図は典型的な先行技術の輸液びん1の口部2付近の
断面図である。
口部2には弾性ゴム製栓体3が気密に嵌入されており、
この栓体3の頂部4および口部2は固定部材10で覆わ
れている。
固定部材10は、円孔9を有し、この円孔9によって栓
体3の頂部4の中央が部分的に露出している。
このようにして液体が輸液びん1に封入されて栓体3お
よび固定部材10が装着された状態で、輸液びん1は殺
菌をおこなうために連続蒸気殺菌釜に通される。
連続蒸気殺菌釜では、高温度の水蒸気や熱湯によって輸
液びん1の殺菌が行なわれる。
水蒸気や熱湯には、連続蒸気殺菌釜における錆の発生を
防ぐために防錆剤が含まれている。
連続蒸気殺菌釜では、この殺菌後に輸液びん1が洗浄さ
れる。
この洗浄にも拘らず、洗浄後においては、固定部材10
の円孔9から露出した栓体3の頂部4に、殺菌時の付着
物が残留したままとなる。
連続蒸気殺菌釜を通過した後、頂部4を防塵するために
円−7L9を覆って合成樹脂製のキャップ11が熱収縮
フィルム12によって取付けられる。
このようにして第1図示の先行技術では栓体3の頂部4
が汚損されたままになる。
このような問題を解決するために、第2図の構造が考え
られる。
第2図の構造では管や注射針を栓体3に貫通させる場合
に、栓体3に取付けられたリング状の把手6を上方に引
張り、環状の切り込み7の部分から中央部8を切除し、
栓体3の頂部4を露出している。
このように形成された固定部材5には、把手6を固定す
るとともに、切り込み7を形成しなければならず、生産
性が極めて悪く、したがって、製造コストが高価、にな
る。
また把手6を引張って固定部材5の中央部8を引き起す
ときに、けがをするおそれがあり、危険である。
また上述のように封目された輸液びん1を殺菌するため
に連続蒸気殺菌釜に通したとき、輸液びん1内の液体や
気体が膨張して栓体3が外方にふくらんだとき、切り込
み7が分断されてしまうおそれがある。
切り込み7が分断されてしまうと、連続蒸気殺菌釜内の
雰囲気中に存在する防錆剤を含む殺菌用の水蒸気や熱湯
が、その分断部、分がら:栓体3・の頂部4に流れ込ん
で付着し、、汚損される。
本考案の目的:は、生産性に優れておす、シがち連続蒸
気殺菌釜などを通過した場合においても栓体の頂部が防
錆剤を含む殺菌用の水蒸気や熱湯などによって汚損され
るおそれのない改良された輸液びんなどのふ、たを提供
することである。
第3図は、本考案の一実施例の製造工程を説明するため
のフローチャートでり、第4図は本考案の一実施、例の
輸液びん1の口部2付近の断面図であり、第5図はその
口部2付近の平面図である。
輸液びん1には、充填工程S1において液体が充填され
る。
次の工程S2において、弾性ゴム製の栓体3が口部2に
嵌着されるとともに、固定部材14によって栓体3か1
部2に固定される。
この栓体3を嵌着するにあたって、輸、液びん1内は減
圧される。
これ、によって後述の、連続蒸気殺菌釜において加熱さ
れるとき、栓体3が外方にふくらむことが可及的に抑え
られる。
栓体3は、口部2に嵌入する嵌入部分15と、口部2か
ら外方に突出した鍔状の突出部分16とから成る。
口部2の外径は、栓体3の突出部分16の外径と同一値
であり、その口部2は外方に膨出している。
固定部材14は、この膨出した口部2と、栓体3の突出
部分16の外周側面とを、筒部17によって包囲する。
固定部材14のフランジ部18は、栓体3の突出部分1
6における頂部4を覆う。
内向きフランジ18には、口部2の直上で口部2と同心
でかつ環状に塑性変形された凹溝19が形成される。
凹溝19は栓体3側に突出している。
これによって内向きフランジ18が栓体3の頂部4に一
層気密に密着する。
内向きフランジ18の半径方向内方の部分は、栓体3の
頂部4から斜めに隆起した傾斜部20.と、平坦部35
と、頂部4に平行な平坦部21と、頂部4に向けてかつ
半径方向外方に屈曲さ社た屈曲部22とを有す、る1・
、平坦部21は、栓体3の頂部4からたとえげ3γ5m
m離間して隆出している。
このように:して減圧封栓工程S2では、上述の構造が
達成される。
次にレクトラシール工程S3を説明する。
金属箔たとえばアルミニウム箔23の一表面に熱溶融性
を有するたとえば熱可塑性の合成樹脂層24が付着され
、他の表面には合成紙から成る□保護、層25が形成さ
れた保護シール材26を準備する。
この保護シール材26は、合成、樹脂層24を全体3の
頂部4に臨ませて配置される。
このアルミニウム・箔23の厚みは、たとえば30μで
ある。
また固定部材14の厚みは、たとえばQ、3mmである
保護シール材26はその外周が固定部材14の平坦部2
1に乗載しており、手で掴み」二げるための掴み片27
(第5図参照)を有する。
第6図を参照して、このようにして形成された保護シー
ル26を弾性のあるシリコンゴム33によって押え、ベ
ークライト板28を介してコイル29を載置する。
保護シール材26を平坦部21にシリコンゴム33によ
って圧接した状態で、コイル29にたとえば400 K
Hz〜20 MH2程・度の高周波電力を与える。
これによって保護シール材26のアルミニウム箔23が
高温度に高周波誘導加熱され、合成樹脂層24が溶融し
てアルミニウム箔23が平、組部21に付着する。
この高周波電力による加熱時間は、たとえば1〜2秒間
であり、これによってアルミニウム箔23はたとえば1
20℃にまで加熱される。
このようにして平坦部21に多少の凹凸があったとして
も、アルミニウム箔23は、合成樹脂層24の熱溶融に
よって気密に平坦部21に固定される。
連続蒸気殺菌釜によって殺菌する工程S4では、防錆剤
を含む殺菌用の水蒸気や熱□湯゛が用いられるが、上述
のように形成□された保護シール材26の働きによって
、栓体3の頂部4が汚損されることはない。
また口部2と、固定部、材14の筒部17との隙間を侵
入するおそれのある防錆剤を含む殺菌用の水蒸気や熱湯
は、環状凹溝19によって栓体3の頂部4側に流れ込む
ことが防がれる。
合成樹脂層24の溶融点は、連続蒸気膜・菌釜における
雰囲気温度よりも高い。
:′、・:′屈曲部22は、保護シール材26およ
び平坦部21が栓体3側に押圧されたときに、おいても
、その頂部4と保護シール材26とめ間隙を保つ。
また連続蒸気殺菌釜を通過する場合において栓体3が外
方に(第4図の上方)に変位したとき、その膨出した栓
体によって保護シール材26が外方に変位されることが
なく、シたがって保護シール材26が平坦部21から剥
がれてしまうことがない。
しがも使用にあたって保護シール材26を剥がしたとき
、けがをするおそれが無く安全である。
第7図は、本考案の他の実施例の断面図である。
注目すべき特徴は、保護シール材30は、第8図にも明
らかに示されるように、エンボス加工されている。
これによって連続蒸気殺菌釜を通過するときに栓体3が
外方に隆出したときにおいても、栓体3の変位は許容さ
れ、保護シール材30が固定部材14の平坦部21がら
剥がれてしまうことが防がれる。
その他の構成は前述の実施例と同様である。第9図は本
考案のさらに他の実施例の断面図であり、第10図はそ
の平面図である。
注目すべきは、保護シール材31は栓体3の頂部4に向
けて凹んで接触しており、これによって連続蒸気殺菌釜
を通過するときに栓体3が外方に隆出したときにおいて
も、この栓体3の変位は許容され、保護シール材31が
固定部材14の平坦部21がら剥がれてしまうことが防
がれる。
その他の構成は前述の各実施例と同様である。
以上のように本考案によれば、保護シール材の金属箔が
たとえば高周波誘導加熱などによって加熱されることに
よって、合成樹脂面が固定部材に気密に固着するので、
栓体の頂部が汚損されることはなくなる。
また生産が容易であり、製造コストが低減される。
金属箔は、気密性に向上し、がっ合成樹脂面を補強する
のに役立つ。
またこのような本考案による保護シール材の高周波誘導
加熱による固着によれば、保護シール材と内向きフラン
ジの隆出部とは、広い接着面を必要とせず、たとえば線
接触の状態で気密な接着が達成され、小さな輸液びんな
どにおいても本考案を好都合に実施することができる。
またこの保護シール材が固定される内向きフランジの隆
出部は必ずしも平坦でなくてもよく、そのような形状で
あっても高周波誘導加熱によれば、保護シール材を気密
に確実に固着することができる。
また接着剤を用いないので、保護シール材と内向きフラ
ンジの隆出部との気密が、経年変化によって達成されな
くなることがなく、長期間にわたり、気密的な固着が維
持される。
またこのような保護シール材と内向きフランジの隆出部
との高周波誘導加熱などによる固着によれば、固着のた
めに何らかの外力を加える必要がなく、シたがって保護
シール材および内向きフランジが極めて薄い材料から成
る場合においても破壊するおそれは全く無く、このこと
によってもまた確実な気密的な固着が達成される。
また固定部材の内向きフランジの半径方向内方の部分は
、栓体の頂部から離間して隆出しているので、栓体が連
続蒸気殺菌釜などを通過するときに膨出しても、保護シ
ール材が固定部材から剥がれてしまうことがない。
凹溝は口部の直上で栓体側に口部と同心にかつ環状に突
出しているので、輸液びんが連続蒸気殺菌釜などを通過
したとき、固定部材の筒部と口部との隙間から筒部と栓
体の側面との隙間を経て侵入するおそれのある防錆剤を
含む殺菌用の水蒸気や熱湯が栓体の頂部の中央部に達す
ることをくい止めることができる。
そのため栓体の中央部は常に清浄に保たれる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は各先行技術の一部の断面図、第3
図は本考案の一実施例を示すフローチャート、第4図は
本考案の一実施例の断面図、第5図は第4図示の実施例
の平面図、第6図はシール工程を説明するための断面図
、第7図は本考案の他の実施例の断面図、第8図は第7
図示の実施例の平面図、第9図は本考案のさらに他の実
施例の断面図、第10図は第9図示の実施例の平面図で
ある。 1・・・・・・輸液びん、2・・・・・・口部、3・・
・・・・栓体、4・・・・・・頂部、14・・・・・・
固定部材、17・・・・・・筒部、18・・・・・・フ
ランジ部、19・・・・・・凹溝、23・・・・・・ア
ルミニウム箔、24・・・・・・合成樹脂面、26,3
0.31・・・・・・保護シール材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 弾性ゴム製の栓体3は、輸液びん1などの口部2に嵌入
    する嵌入部分15と、口部2から外方に突出した鍔状の
    突出部分16とから成り、 口部2の外径は、栓体3の突出部分16の外径と同一値
    であり、その口部2は外方に膨出しており、固定部材1
    4は、この膨出した口部2と栓体3の突出部分16の外
    周側面とを覆う筒部17を有し、かつ栓体3の突出部分
    16における頂部4を覆う内向きフランジ18を有し、 内向きフランジ18には、口部2の直上で口部2と同心
    の環状凹溝19が形成され、この環状凹溝19は栓体3
    側に突出しており、 内向きフランジ18の環状凹溝19よりも半径方向内方
    の部分20,21.22は、栓体3の頂部4から離間し
    て隆出しており、 保護シール材26は、金属箔23と、その金属箔23の
    一表面に付着された熱溶融性合成樹脂層24とから成り
    、合成樹脂層24は、栓体3の突出部分16の頂部4を
    覆って内向きフランジ18の前記隆出している部分21
    に溶融固定されることを特徴とする輸液びんなどのふた
JP1980174767U 1980-12-04 1980-12-04 輸液びんなどのふた Expired JPS5831557Y2 (ja)

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JPS5797546U JPS5797546U (ja) 1982-06-15
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