JPS5831426B2 - ボンデイングされていない連続したストランドマツトの移送方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連続ストランドマットの移送方法に関する。

そのような移送方法として米国特許第３，８８３，３３
３号明細書に、ガラス繊維ストランドマットを形成する
第１コンベヤからアットに機械的一体性を付与するため
にかぎ針によってニードリングを施すニードラ−を通過
する第２コンベヤに移送するシステムが開示されている
。

しかしながらそのシステムによるときは、ときどき第１
コンベヤから第２コンベヤへ移送されるマットが第１コ
ンベヤのロールと第２コンベヤの１駆動ロールとの間に
落ちて裂けたり、あるいは第２コンベヤ上で第２コンベ
ヤのロールとからまったりするという問題を有している
。

からまりがとくにひどいばあいには、からまったガラス
繊維を第１コンベヤのロールまたは第２コンベヤのロー
ルから切除してニードラ−駆動ロールを動かし、製造工
程を再開するために相当長い時間作業を中断する必要が
ある。

また第１コンベヤから第２コーベヤにニードリングされ
ていないマットを直線状に移送するには相当の困難が伴
ない、もしマットがニードラ−に中心がはずれて供給さ
れたりまたは非直線状で供給されたときには、ニードリ
ングされたマットのはとんどが規定の幅に端部を切り整
えられるため、多くの無駄を生ずる。

そのようなマットの移送の問題を解決するために、マッ
トをニードラ−に移送するための第２コンヘヤに代って
溝つきロールを用いるシステムが提案されている。

そのロールの溝はマットがロールの表面を通過する際、
運搬を補助するためにマットを持上げる指状突起がつけ
られた。

しかし、このシステムではガラス繊維ストランドが指状
突起に絡みつきやすく、ニードラ−のフィードロールに
巻きついて前記米国特許明細書に開示されている複コン
ベヤシステムにおける絡みつき以上の絡みつきを生ずる
ので満足しうるものではない。

斜上の問題点、すなわち移送点におけるロールの絡みつ
きや巻き込みを最小とし、かつロールに絡みついたとき
に工程の作業中断時間を最小限にすることができ、しか
もマットを第１コンベヤからニードラ−に中心をはずれ
ることなく移送して繊維の無駄を最小にしうるシステム
の出現が望まれていた。

本発明者は種々検討を重ねた結果、ボンディング（ｂｏ
ｎｄｉｎｇ ）されていない連続したストランドマット
を移動しているマット形成面の一端に移送し、該マット
をボンディング部の前方に配置されておりかつ表面にエ
ンドレスな掛はベルトがゆるく掛けられている回転しう
る供給用ロールへ移送し、鉄柵はベルトが供給用ロール
と共に回転するように掛はベルトを介して供給用ロール
表面に圧力を加え、前記マットを掛はベルトと供給用ロ
ールを横切ってボンディング部へ移動せしめることを特
徴とするボンディングされていない連結したストランド
マットをマット形成面からボンディング部へ移送する方
法を採用するときは、斜上の問題点が容易に解消されう
ろことを見出し、本発明を完成した。

本発明においてボンディングとは、ニードリングを施す
ことによってえられるストランド間の絡み合いだけでな
く、樹脂などを用いてえられる結合をも含む概念である
。

本発明においては、コンベヤのエンドレスベルト上で形
成されたボンディングされていない連続したストランド
マットは、コンベヤに沿ってその端部まで移送され、つ
いで１個の供給用ロールに掛けられている掛はベルトの
表面に移送される。

掛はベルトは供給用ロールをとりまくエンドレスなベル
トとして横取されている。

掛はベルトの重量は、供給用ロールが回転するときに掛
はベルトがロールの表面に及ぼす圧力によって供給用ロ
ールと共に回転するのに充分な重量である。

掛はベルトが回転するときにその端部は供給用ロールの
両側部の下に配設されている２つのガイドの間を通り、
それによって掛はベルトは一定の位置に保たれ、マット
を直線的に移送する。

掛はベルトが掛けられた供給用ロールの上には、通過す
るストランドに若干の圧力を加えるための加圧ロールが
配設されている。

供給用ロールの回転速度は、掛けられている掛はベルト
をマット形成用コンベヤよりも速い速度で回転せしめて
コンベヤから掛はベルトへ移送されるマットの密度を調
節しつるように変化させることができる。

また掛はベルトは、コンベヤと供給用ロールとの間に落
ちたストランドをコンベヤに巻きつかせることなく掛は
ベルトの表面に戻す機能をも果す。

もし絡みつきが生じてマットを切断しなければならなく
なったばあいは、前記の第２コンベヤを用いる方法で生
ずるような困難さを伴なうことなく供給用ベルトを掛は
ベルトと共に動かすことができる。

以上のごとく、本発明の移送方法を用いるときは、マッ
ト形成用コンベヤからボンディングされていないストラ
ンドマットをロールに絡みつくことなくしかも曲がるこ
となくボンディング部へ移送することができる。

さらにたとえロールへの巻きつきが生じたとしてもその
排除は容易であり、作業の中断は短時間ですむ。

つぎに本発明の方法に用いる移送装置の一実施例を図面
に基づいて詳細に説明す・るが、本発明はこの実施例の
みに限定されるものではない。

第１図は本発明の移送方法に用いるマット製造装置の一
実施例の斜視図、第２図はマット移送用の掛はベルトを
有するロールの斜視図である。

第１図に示すように、マット形成用コンベヤ１２のロー
ル１４，１５のまわりを連続的に移動するエンドレスベ
ルト１３上に繊維上ストランド１１ａ、１１ｂ、１１ｃ
、１１ｄが供給される。

加圧ロール１７がロール１５の上方のマット１６上に配
置されており、コンベヤの駆動用ロールで′あるロール
１５と等速で動くようにロール１５と相互に連結されて
いる（図示されていない）。

マット１６はエンドレスベルト１３を離れると、−組の
第２０−ルの間を通る。

その−組のロールは供給用ロール１９および自由回転す
る加圧ロール２０からなり、互いに平行に配置されてい
る。

加圧ロール２０はその下を通過するマット１６と接して
おり、ロール１９の幅の大部分を覆って掛けられている
掛はベルト２２の表面上を移送されているマット１６に
圧力をかける。

マット１６は掛はベルト２２の表面を離れたのち、上下
に連続的に往復運動しているニードラ−２５に入る。

針２６はかえしを有しており、ニードラ−２５を通るマ
ット１６を突き刺してマット１６中のストランドを動か
し、互いに絡み合わせてマット１６に機械的なボンディ
ングを与える。

ニードラ−から出たマット１６は自由回転する加圧ロー
ル２７と駆動ロール２８との間を通り、自由に回転する
テンションロール２９をまわって包装用の集積部（図示
されていない）に送られる。

第２図に示すごとく、ロール１９はその周囲にエンドレ
スの掛はベルト２２が掛けられている。

そのベルト２２は、ステンレス鋼製の網が好ましい。

ロール１９は適邑なモータに結合されたベルトとプーリ
ー（図示されてないが、コンベヤ技術においては慣用の
技術である）に連結されたシャツＮ９ａにより駆動され
る。

案内ブラケット３０．３１がロール１９の両端部付近に
配設されてオリ、エンドレスの掛はベルト２２がロール
１９の中心を通るように保持し、それによってマット１
６をコンベヤ１２からロール１９に掛けられたベルト２
２を通ってニードラ−２５に直線的に確実に移動させる
。

本発明において、ストランドマットは前記の米国特許明
細書に記載されている方法と同様にコンベヤのエンドレ
スベルトの表面にストランドを供給することによってつ
くられる。

たとえばガラス繊維製のマットをつくるには、この技術
分野でブッシングとして知られている技術、すなわち多
数の溶融ガラス源から形成する技術によってつくられた
ガラス繊維ストランドをコンベヤ表面の幅方向にあや振
りしてコンベヤ表面（こストランドを順次重なり合うよ
うに振り落して所望の密度にすればよい。

合成繊維製のマットをつくるには、紡糸口金から出た繊
維をそのまま同様に供給すればよい。

望むならば、既製のストランドの束からストランドをあ
や振りして振り落すことによってマットを形成すること
もできる。

第１図に示されているコンベヤのエンドレスベルト１３
は、ステンレス鋼製の網であることが好ましい。

網目の大きさは、網の表面にストランドが乗りかつスト
ランドの網目への浸入が最小となる寸法とする。

掛はベルト２２もステンレス鋼製の網であり、その網目
はストランドの浸入を妨げるのに充分であるが、通常ス
トランドに含まれるマット製造用サイジング剤またはバ
インダーの汚れを流体噴射によって洗浄するのに充分な
だけの大きさとする。

このように構成することによって、コンベヤのエンドレ
スベルトと掛はベルトの両者ともマットの形成のために
連続した表面を提供しながら容易に洗浄および手入れを
行なうことができ、ストランドの絡みつきを起こさずに
ストランドマットを移送することができる。

つぎに第１図に示す実施例を用いかつ数値をあげて本発
明の詳細な説明するが、本発明はそれらの数値のみに限
定されるものではない。

前記米国特許明細書に記載されているあや振り用の網を
用い、既製のガラス繊維パッケージから引き出した複数
本のガラス繊維ストランドをコンベヤ１２の幅方向にあ
や振りして振り落すことによって、エンドレスベルＮ３
上に約６オンス／平方フイートの密度を有するマットを
形成する。

エンドレスベルト１３は４２目×３８目／ｆｔ２の網目
密度を有する金網チェーンである。

１駆動用ロール１５は８．４±０．２フイ一ト／分の速
度でエンドレスベルトを移送するように駆動される。

ロール１５およびロール１９の間の距離は４．５インチ
でアリ、ロール１９はコンベヤのエンドレスベルト１３
から掛はベルト２２にマット１６が傾斜して移送されや
すいようにロール１５のやや下方に配置されている。

加圧ロール１１は直径８．５インチの中空の鋼製のロー
ルである。

供給用のロール１９は直径６．５インチの鋼製のロール
であり、その表面にベルト１３と網目構造が同一の掛は
ベルトカコンベヤのエンドレスベルト１３の下方にまで
達するようｐこ掛けられている。

加圧ロール２０は直径ツイフチの鋼製のロールである。

モータ（図示されていない）′によってロール１９およ
びニードラ−２５の出口にあるロール２８は、マツト１
６が１４．４ｆｔ／分の速度でニードラ−２５を通過す
るように駆動されている。

このように構成した装置を長時間運転したが、ストラン
ドがロールに絡みつくことなくマットをコンベヤベルト
１３からニードラ−２５へと容易にかつ連続的に移送す
ることができた。

コンベヤベルトおよび掛ケヘルトの間に落ちかかるスト
ランドは掛ベルト２２の表面で捕捉されて２個のロール
２０．１９のかみ合い点に引き戻され、ニードラ−へと
送られた。

この実施例では第２ボンデイング工程をニードラ−を用
いる工程で示したが、樹脂を適用してマットを接合する
ためのチャンバーであってもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の移送方法に用いるマットの製造装置の
一実施例の斜視図、第２図はマット移送用の掛はベルト
を有するロールの斜視図である。 図面の主要符号、１１ａ、１ ｉｂ、１１ｃ。 １１ｄ：ストランド、１２：マット形威用コンベヤ、１
３：エンドレスベルト、１７．２０；加圧ロール、１９
：供給用ロール、２２：掛はベルト、２５：ニードラ−
３０，３１：案内ブラケット。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ボンディングされていない連続したストランドマッ
   トを移動しているマット形成面の一端に移送し、該マッ
   トをボンディング部の前方に配置されておりかつ表面に
   エンドレスの掛はベルトがゆるく掛けられている回転し
   うる供給用ロールへ移送し、鉄柵はベルトが供給用ロー
   ルと共に回転するように掛はベルトを介して供給用ロー
   ル表面に圧力を加え、前記マットを掛はベルトと供給用
   ロールを横切ってボンディング部へ移動せしめることを
   特徴とするボンディングされていない連続したストラン
   ドマットをマット形成面からボンディング部へ移送する
   方法。 ２ 前記マット形成面および掛はベルトがステンレス鋼
   製の網からなることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の方法。 ３ 前記マット形成面におけるマットの移送速度が掛は
   ベルトおよび供給ロールにおけるマットの通過送度より
   遅いことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の方法
   。 ４ 前記供給用ロールの下方に配設されたガイドの間に
   掛はベルトを位置せしめることにより掛はベルトを該ロ
   ールの両端から一定の距離に保持することを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の方法。