JPS5831125Y2 - 変倍式カメラにおける焦点調節機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は変倍式カメラ、特に変倍式眼底カメラにおける
焦点調節機構に関する。

被検眼を写真に記録し、その主要部を引伸ばして観察す
ることがあるが画質の低下が、問題となる。

このため拡大撮影が要求される場合がある。本考案は、
カメラの撮影レンズ系に、変倍（拡大）レンズ系を組込
み被写体の範囲に応じて、変倍レンズ系をターレット式
に変換する方式に於て、例えば、低倍率で、全視野を観
察し、その主要部を高倍率で撮影するとき、変倍レンズ
系の変換によって、ピントが著しく狂わないように、フ
ォーカシングレンズ系と、変倍レンズ系とを常に連動さ
せるようにした焦点調節機構を提供する。

以下本考案の実施態様を図面を参照して詳細に説明する
。

カメラ本体１の中には、対物レンズＧｌ、変倍レンズ系
６２〜Ｇ３、フォーカシングレンズ系Ｇ４〜Ｇ５、及び
、結像レンズＧ６が配置されている。

本体１に固着された結像レンズホルダー２には、ねじ２
ａがあり、その外径部に、レンズＧ４のホルダー３が嵌
合し、自身の回転により光軸に沿って進退するようにね
じ３ａでねじ２ａに螺合している。

ホルダー２の内径部にはレンズＧ５のホルダー４が嵌合
しており、これに植設されたピン５は結像レンズホルダ
ー２の直進案内溝２ｂを通して、レンズＧ４のホルダー
３のリードカム３ｂに係合している。

而してレンズＧ４のホルダー３の回転により、フォーカ
シングレンズ系Ｇ４．Ｇ５は、所定の間隔をとりながら
、光軸に沿って、進退することができる。

扇形ギヤー３ＣはレンズＧ４のホルダー３に固着され、
そしてギヤー６を噛み合っている。

変倍レンズ駆動ギヤー７はギヤー６と一体に形成され、
一端にマイターギヤー８を備え、軸受部材９で軸支され
ている軸に固定されている。

マイターギヤー８は、駆動マイターギヤー１０と噛み合
い、駆動マイターギヤー１０は、本体１の外部にあるフ
ォーカシングノブ（図示していない）に連結されている
。

変倍レンズ駆動ギヤー７はアイドルギヤー１１を介して
、変倍レンズ系のレンズＧ３のホルダ１２のギヤー１２
ａと噛み合っている。

レンズＧ３のホルダー１２はねじ１２ ｂで、レンズＧ
２のホルダー１３のねじ１３ａと螺合しレンズＧ３のホ
ルダー１２の回転によって光軸方向にそれ自体進退可能
である。

レンズＧ２のホルダーは、変倍ターレット円板１４に固
着され、変倍レンズ支持体１５に植設された軸１６を中
心として回転し、クリック部材１７によって停止位置が
規制されている。

アイドルギヤー１１は、変倍ターレット円板１４の回転
軸と同軸に配置され、レンズＧ３のホルダー１２のギヤ
ー１２ ａとともに遊星歯車機構を構成している。

変倍ターレット円板１４には絞り１４ ａも設けられ、
変倍レンズ系なしで、撮影レンズ系を構成することもあ
る。

なお変倍レンズ系は図示以外にターレット円板を大きく
して２個、３個と、配置して、アイドルギヤー１１と連
動させることが、可能なことはいうまでもない。

被検眼１８は撮影レンズ系を通して、可動ミラーＧ７で
、反射しピントグラスＧ８に結像され、固定ミラーＧ９
で反射され、接眼レンズＧ１０で観察される。

ここで、シャッター（図示していない）を切ると、可動
ミラーが、はね上がり、フィルム１９に撮影される。

これらは、カメラバック２０に保持されている。

今、図示の状態で、被写体にピントを合せるため、フォ
ーカシングツブ（図示してない）を回転させると、ギヤ
ー１０．８，６，３ Ｃにより連動して、フォーカシン
グレンズＧ４〜Ｇ５が所定の間隔を保ちながら光軸上を
進退し、同時に変倍レンズ系のレンズＧ３もギヤー７．
１１．１２により回転しながら光軸上を進退し、フォー
カシングレンズ系の視度に対応して、レンズＧ２との間
隔が保持される。

なお変倍レンズのフォーカシングは、変換した場合にも
フォーカシングの視度調節範囲を維持するためのもので
ある。

ここで、本体１の側板１ａから突出している、変倍ター
レット円板１４を操作してこれを回転させると、変倍レ
ンズ系は撮影レンズ系からはずれた位置に移動する。

しかし、レンズＧ３のホルダー１２のギヤー１２ ａは
アイドルギヤー１１とかみ合ったまま、回転するので撮
影位置からはずれた位置へ移動し、そこで、フォーカシ
ングレンズとともに進退している。

更に変倍レンズなしの状態で、ピン１〜合わせをした」
二、拡大撮影をするために変倍レンズ系を使用するとき
にも、ピントが、完全にはずれることなく、若干の微調
節程度で、ピント合せか、出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による焦点調節機構を備えた変倍式眼底
カメラの断面図、第２図は第１図のＩＩＩＩ線における
断面図、第３図はり−ドカムをもったホルダーの平面図
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 変倍レンズ系をターレット式に変換する変倍式カメラに
   おいて、変倍レンズ系の移動レンズを、アイドルギヤー
   を中心とした遊星歯車機構によって、常時、フォーカシ
   ングレンズ系の進退に連動させたことを特長とする、変
   倍式カメラにおける焦点調節機構。