JPS5830780Y2 - 二輪車の移動式キヤリヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二輪車の移動自在なキャリヤに関する。

更に詳しくは、二輪車に釦いて荷物を載置するキャリヤ
において、シートレールの如ｑ車体後部フレームに平行
リンクで載置部を移動自在に取り付け、−人乗り、二人
乗りに応じて載置部の取付は位置を変えて有効に使い分
けるとともに、載置部下方の空所を利用して各種器材を
取り付けたり、又載置部の前部にバックレストを取り付
けたりして二輪車の機能性及び乗心地性、更には安全性
を向上せしめるようにした二輪車の移動式キャリヤに関
するものである。

自動二輪車等の二輪車の従来のキャリヤは、車体の後部
フレームに取り付けられ、一度車体フレームに取り付け
られると、キャリヤの載置部の位置を動かすことが不可
能であった。

本来キャリヤの取付は目的は、・」・形荷物の運搬とい
うことであるから、走行中の安全性を考慮してキャリヤ
を確実に車体に取り付は固定することは重要である。

これに加えて特に自動二輪車にもへいては、このキャリ
ヤの載置部の取り付は位置を移動させることができるよ
うにすることにより、キャリヤを多目的に使用せしめ、
その有用性を向上せしめることが望ましい。

本考案者は上記した問題点に鑑み、これを有効に解決す
べく本考案を威したものである。

本考案の目的とする処は、二輪車の車体後部フレームと
荷物用載置部との間に互いに平行な４本のリンクを設け
、各リンクの両端を前記フレームと載置部の夫々の一箇
所でネジ部材等により枢着し、且つキャリヤの任意の位
置で固定するようにした二輪車の移動式キャリヤを提供
することにある。

本考案は、以上の横取によって、キャリヤの用途を増大
させ、例えば、キャリヤにバックレストを取り付けたり
、或はキャリヤの下方の空所を利用して器材収納ケース
を設けたり等することかでき、以上の如くキャリヤを多
目的に使用して二輪車の乗心地性及び機能性を向上せし
めろ二輪車の移動式キャリヤを提供することができる。

以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述す
る。

第１図は二輪車の後部に取り伺けられた移動式キャリヤ
の斜視図を示す。

１は自動二輪車のシートである。

シート１の後部の下方には後車輪２が設けられ、シート
１の両側の車体フレーム（図示しない）と後車輪２のア
クスル’１ｊｆｌ］２ａとの間にはリヤクッション３が
配設されている。

シート１の抜力周囲には、リヤクッション３の車体フレ
ーム結合部３ａに取り付けられたシートレール４を配設
している。

又５はリヤフェンダであり、６はテイルランプである。

１は平面状の荷物載置部で、長形のプレート伏部材、棒
状部材、及び外周のパイプ部材１ａから形成されている
。

載置部７のパイプ部材７ａと、上記シートレール４との
間にはパイプによって形成される４本のＬ字形リンク部
材８・・・が設けられる。

リンク部材８・・・は全体形状が、第１図に示す如き起
立時にトいては、略々Ｌ型をなし、夫々の画一端部分は
、パイプ部材７ａ並びにシートレール４に形成された・
］・形のブラケット部９にネジ１０によって枢動自在に
結合されている。

本考案に係るキャリヤは以上の如き構成を有するため、
ネジ１０・・・を緩めることにより、Ａの立置或はＢの
立置の如く、任意に移動せしめることが可能となり例え
ば−人乗りの場合にはＡの載置に、二人乗りの場合には
Ｂの立置に固定する。

モしてＡの立置ではＬ字形リンク部材８とシートレール
４との当接による立置関係で装置決めされ、又Ｂの立置
では載置部７とシートレール４の頂部４ａとの当接関係
で雌置決めされ、夫々の立置でネジ１０により締め付は
固定される。

第３図は載置部７の下方の空所Ｓを利用して器材を収納
するケースを設置した図である。

１１は収納ケースである。

収納ケース１１は、例えば二輪車用停止表示器材等か収
納されるケースである。

収納ケース１１の取り付は方法は、第４図に示す如くで
ある。

リンク部材８，８の結合部８ａ 、 ８ａ間に収納ケー
スを支持する支持部材１２を取り付ける。

支持部材１２は架歿部１２ａと、これ１２ａに直交する
如くフック部１２ｂ・・・を有する収納ケース支持部１
２ｃ、１２ｃから構成される。

収納ケース１１は、支持部材１２内に商会され、支持部
１２ｃ、１２ｃに支えられ、その上側よりゴムバンド１
３，１３をフック部１２ｂ、１２ｂに弓つ掛けて取り付
けられる。

従って通常収納ケース１１から収納物を取り出すときに
はキャリヤを第２図中Ａの立置に移動すればよいことに
なる。

収納ケース１１を使用しないときには、キャリヤをＢの
立置にしてネ・いテモよいし、又−人乗りの場合にはＡ
の立置のままにしておいてもよい。

かくの如く、キャリヤ部分に形成される空所を有効に利
用して収納ケース１１を取り付けることができ、載置部
７の上面に収納ケースを取り付けなくてもよく、載置部
７は荷物用としてのみ使用することができる。

第５図は、キャリヤにバックレストを設けた斜視図であ
る。

載置部７の周囲を形成するパイプ部材７ａの前側両端を
開口状態とする。

パイプ部材７ａの内径よりも小さい外径を有するパイプ
部材１４を折曲させ、その中央部分に背もたれ部１５を
固着する。

背もたれ部１５がシート上で旧常な姿勢、すなわち第５
図に示す如く起立させる状態で、パイプ部材１４の両端
をパイプ部材７ａの部材の両端の開口部に挿入せしめろ
。

そして、パイプ部材γａの両端部近くにも−いて下部よ
り蝶ナツト１７によりバックレスト１６を載置部７に固
定する。

以上の如くキャリヤにバックレスト１６を取り付けるこ
とにより、キャリヤ自体の移動性を利用して、第６図に
示す如く一人で乗る場合にはＡの立置に、二人で乗る場
合にはＢの６た置にバックレスト１６を設けることがで
きる。

又蝶ナツト１１を調節することによりバックレスト１６
のみを前後動せしめて任意の立置にすることができ、自
在な調整を可能にすることにより二輪車の乗り心地性を
一層向上せしめることができるのである。

上記実施ψ１１は主に自動二輪車について説明されたが
、自転車等信の二輪車にも適用できるのは勿論である。

以上の説明で明らかなように、本考案によれば車体の後
部フレームに枢動自在な結合部を有した平行リンクを利
用してキャリヤの載置部を取り伺けるようにしたため、
キャリヤを移動自在にすることができ、これにより荷物
の載置場所を自由に変えて二輪車のバランスを取り走行
安定性を増すとともに、キャリヤを多目的に使用でき、
キャリヤの効用を高めることができる。

特に、キャリヤの載置部の下方の空所が利用でき、ここ
に器材収納ケースを設けることができる。

又キャリヤの前側にバックレストを取り付ければ、−人
乗り、二人乗りに応じてバックレストの設置を定めるこ
とができ二輪車の乗り心地性並びに安全性を向上せしめ
るに際して頗る有益でちる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施列を示し、第１図は本考案に係る
キャリヤを取り付けた二輪車の斜視図、第２図はキャリ
ヤの移動性を説明する側面図、第３図は収納ケースを取
り伺けた斜視図、第４図は収納ケースの取付構造を示し
た図、第５図はキャリヤにバックレストを取り付けた斜
視図、第６図はバックレストの作用を説明する図である
。 尚図面中、４はフレームであるンートレールγは載置部
、８・・・は平行リンク、１１は収納ケース １６はバ
ックレストである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二輪車の後部フレーム上に複数のリンクを介して荷物用
   載置部を前後鰺置調節ｉ″ｉ−ｒ能に取付けたキャリヤ
   にトいて、上記複数のリンクは互いに平行に配設される
   とともに上端部は荷物用載置部に、下端部は後部フレー
   ムにネジを介してそれぞれ取付けられ、且つ上記リンク
   は荷物用載置部の移動限において、その下辺部が後部フ
   レームと当接する略り字状をなしていることを特徴とす
   る二輪車の移動式キャリヤ。