JPS5830650B2 - ジキキロクサイセイソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録再生装置、特にヘリカル状のトラック
を形成した磁気ディスクからなる可動磁気ヘッド型磁気
ディスク部と、同心円状のトラックを形成した磁気ディ
スクからなる固定磁気ヘッド型磁気ディスク部とからな
る磁気記録再生装置に関するものである。

従来の磁気記録再生装置は、同心円状トラックを形成し
た磁気ディスクに対して磁気ヘッドを半径方向に移動し
て、所定のトラックに磁気ヘッドが対向するように位置
決めした後、書込み又は読出しを行なうもので、位置決
めの為の時間を有するので、平均アクセスタイムが長い
欠点があった。

又位置決めの為の情報を得る為にサーボトラックを設け
ておくものであるから、そのサーボトラックの分だけ情
報の記録容量が少なくなり、又高速具つ高精度な位置決
めを行なわせる為に位置決め駆動装置が高価になるもの
であった。

平均アクセスタイムを短くする為に、磁気ヘッドを１個
の磁気ディスクに対して複数個設け、それぞれ別個の位
置決め駆動装置で所定のトラックに対向するように移動
し、指令されたトラックに最も近いトラックに対向して
いる磁気ヘッドを選択して位置決め制御し、位置決めに
要する時間を短縮することが提案されている。

しかし、高価な位置決め駆動装置を複数個設けなければ
ならない欠点がある。

本発明はヘリカル状のトラックを形成した磁気ディスク
により磁気ヘッドの位置決め機構を簡単化し、同心円状
のトラックを形成した磁気ディスクにトラック対応の磁
気ヘッドを固定的に設けてランダムアクセスを可能とす
ると共にアクセスタイムを短くし、情報の使用頻度等を
考慮して、ヘリカル状トラック磁気ディスクと同心円状
トラック磁気ディスクとの間で情報を転送し得るように
し、経済的で高速ランダムアクセス可能の磁気記録再生
装置を提供することを目的とするものである。

以下実症例について詳細に説明する。第１図に示すよう
に、磁気ディスク１を矢印方向に回転させて、磁気ヘッ
ド２を固定した駆動片３を磁気ディスク１の中心方向へ
、磁気ディスク１の回転と同期して連続的に移動させる
ことにより、ヘリカル状のトラック４が形成されるもの
であり、このトラック４の適当な位置、即ち所定のトラ
ック位置の１周に相当する長さに、例えばオール゛１″
の情報を記録してコントロールトラツりとじ、コントロ
ールトラックの検出レベルが最大になった時点、即ち磁
気ヘッドの直下にトラックが来たことを検出した時点で
前述の磁気ヘッド２の移動を開始させることにより、常
に磁気ヘッド２がトラック４に正確に対向して、書込み
又は読出しを行なうことができることになる。

そして磁気ヘッド２の移動は磁気ディスク１の回転と同
期させて行なうだけであるから、同期電動機による駆動
或は磁気ディスク１の駆動機構と歯車機構等を介して駆
動すれば良いことになり、磁気ヘッド２の位置決め機構
が簡単で且つ廉価になる。

このようなヘリカル状トラックの磁気ディスク１の一面
に１個の磁気ヘッド２を対向する代わりに、第２図に示
すように駆動片３ ａ 、３ ｂにそれぞれ複数個の磁
気ヘッド２１ａ〜２ｎａ、２１ｂ〜２ｎｂを設け、ヘリ
カル状トラックのブロック４１〜４ｎに対向させること
も可能である。

この場合の磁気ヘッドの位置決めも前述と同様にコント
ロールトラックの検出により行なうことができ、倒れか
１つのブロック４１〜４ｎにコントロールトラックを設
ければ良いことになる。

又駆動片３ａ 、３ｂは更に多く設けることも又１個と
することも可能である。

本発明は前述の如きヘリカル状トラック磁気ディスクと
、同心円状トラック磁気ディスクとを第３図に示すよう
に組合せて構成するもので、駆動機構ＤＲＶによって回
転される回転軸ＳＰＤに複数の磁気ディスク１１〜１ｍ
が固定され、磁気ディスク１１〜１（ｍ−２）の両面と
磁気ディスク１（ｍ−１）の上面とには前述のヘリカル
状トラックが形成され、駆動片３に設けられた複数の磁
気ヘッド２が各ブロックに対向し、可動磁気ヘッド型磁
気ディスク部ＭＤＳを構成し、磁気ディスク１（ｍ−１
）の下面と磁気ディスク１ｍの両面とに同心円状トラッ
クが形成され、各トラック対応に磁気ヘッド２０が支持
片３０に固定されて固定磁気ヘッド型磁気ディスク部Ｆ
ＤＳを構成している。

可動磁気ヘッド型磁気ディスク部ＭＤＳ及び固定磁気ヘ
ッド型磁気ディスク部ＦＤＳを構成する磁気ディスクの
枚数は情報の記録容量に応じて任意に選定し得るもので
あり、又磁気ディスク１（ｍ−１）は−面をヘリカル状
トラック、他面を同心円状トラックとして使用し得るこ
とを示すもので、必ずしもこのようにする必要はない。

又磁気ヘッド２，２０は通常の磁気ディスク装置に於い
て用いられている浮動型とするものである。

これらのディスク部ＭＤＳ 、ＦＤＳに対する記録再生
制（財）部は、読出書込回路ＲＷＣ１転送回路ＤＴＣを
介して行なわれ、可動磁気ヘッド型磁気ディスク部ＭＤ
Ｓに書込んだ情報の使用頻妾が高い場合には、固定磁気
ヘッド型ディスク部ＦＤＳに転送しておくことにより、
それ以後のアクセスタイムを短縮することができる。

又その転送過程に於ける他の情報の記録再生は、第２図
に示すように異なる半径方向位置に磁気ヘッド２，２０
群を設けておけば、転送処理に使用しない磁気ヘッドを
用いることにより同時に行なうことができ、恰も複数台
の磁気ディスク装置を有するシステムと同様な機能を発
揮することができる。

第４図は本発明の実施例の転送回路のブロック線図であ
り、ヘリカル状トラックの磁気ディスク１Ｍに対して半
径方向にそれぞれ移動する１個又はブロック対応の複数
個の磁気ヘッド２ａ〜２ｄが設けられて可動磁気ヘッド
型磁気ディスク部ＭＤＳが構成され、同心円状トラック
の磁気ディスクＩＦに対してそれぞれトラック対応の複
数個の磁気ヘッド２０ａ〜２０ｄが設けられて固定磁気
へ゛ノド型磁気ディスク部ＦＤＳが構成されている。

Ｍｎ２ 、ＦＨ８は磁気ヘッド選択回路であり、アクセ
スタイムが最も短くなる磁気ヘッドを選択するものであ
る。

又ＲＣは読出回路、ＷＣは書込回路、ＤＳＷはデータ切
換回路、ＢＦはバッファメモリ、ＭＨＡＲ，ＦＨＡＲは
磁気ヘッドアドレスレジスタ、ＣＯＮ’ Ｔは転送制御
回路、ＲＥＧはレジスタ、ＴＢＬは可動固定変換テーブ
ル、ＴＢＣはテーブル更新回路、ＣＭＰは比較回路、Ｇ
１ 、Ｇ２はゲ゛−ト回路である。

可動固定変換テーブル置は、可動磁気ヘッド型磁気ディ
スク部ＭＤＳから固定磁気ヘッド型磁気ディスク部ＦＤ
Ｓに転送されたときのアドレスの対応付けを行なうもの
であり、例えば読出しの場合、アドレスが指定されると
、可動固定変換テーブルＴＢＬが走査されて可動磁気ヘ
ッド型磁気ディスク部ＭＤＳのアドレスが読出されて指
令アドレスと比較回路ＣＭＰにより照合され、一致した
場合は固定磁気ヘッド型磁気ディスク部ＦＤＳに転送さ
れているので、その磁気ディスク部ＦＤＳのアドレスを
ゲート回路Ｇ１を介してレジスタＲＥＧにセットし、一
致しない場合は指令アドレスをゲート回路Ｇ２を介して
レジスタＲＥＧにセットする。

レジスタＲＥＧに、ゲート回路Ｇ１を介してアドレスが
セットされた場合、磁気ヘッドアドレスレジスタＦＨＡ
Ｒに転送し、ゲート回路Ｇ２を介してアドレスがセット
された場合、磁気ヘッドアドレスレジスタＭＨＡＲに転
送する。

磁気ヘッドアドレスレジスタＭＨＡＲに指令アドレスが
転送された場合、そのアドレスに従って磁気ヘッド選択
回路ＭＨ８は、使用中でなく、且つコントロールトラッ
クを最も早く検出し得る或は検出した磁気ヘッド２ａ〜
２ｄを選択し、磁気ディスク１Ｍの回転に同期して半径
方向に選択された磁気ヘッドを移動させることにより読
出しを行なうものである。

モして読出回路ＲＣ，データ切換回路ＤＳＷを介して中
央処理装置等へ読出データが転送される。

又磁気ヘッドアドレスレジスタＦＨＡＲに可動固定変換
テーブル置から読出されたアドレスがセットされた場合
、そのアドレスに従って磁気ヘッド選択回路ＦＨ８は、
使用中でなく、且つ最も記録データの先頭に近い磁気ヘ
ッド２０ａ〜２０ｄを選択して読出しを行なう。

又可動磁気ヘッド型磁気ディスク部ＭＤＳから固定磁気
ヘッド型ディスク部ＦＤＳに転送する場合は、転送指令
が転送料（財）回路Ｃ０ＮＴに与えられ、又読出した後
書込む為の転送アドレスが磁気ヘッドアドレスレジスタ
ＭＨＡＲ，ＦＨＡ Ｒに与えられる。

このアドレスに従って前述の読出しと同様に磁気ヘッド
２ａ〜２ｄが選択されて読出しが行なわれ、転送制御回
路Ｃ０ＮＴからの制御信号によりデータ切換回路ＤＳＷ
は読出データをバッファメモリＢＦに加え、このバッフ
ァメモリＢＦから固定磁気ヘッド型磁気ディスク部ＦＤ
Ｓ側のデータ切換回路ＤＳＷ、書込回路ＷＣを介して磁
気ヘッド選択回路ＦＨ８に加えられ、転送アドレスに従
って磁気ヘッド２０ａ〜２０ｄを選択して書込みを行な
う。

転送制御回路Ｃ０ＮＴから転送終了信号がテーブル更新
回路ＴＢＣに加えられると、テーブル更新回路ＴＢＣは
磁気ヘッドアドレスレジスタＭＨＡＲ，ＦＨＡＲの内容
に従って可動固定変換テーブル置の内容を更新する。

従って可動磁気ヘッド型磁気ディスク部ＭＤＳのアドレ
ス指定によっても可動固定変換テーブルＴＢＬを参照す
ることにより、固定磁気ヘッド型ディスク部ＦＤＳのア
クセスが可能となる。

なおバッファメモ’ＪＢＦは、転送時に磁気ディスクＩ
Ｍ、１Ｆと磁気ヘッド２ａ〜２ ｄ ｔ ２０ ａ〜２
０ｄとの相対位置による回転待ち等の非同期状態が生じ
るのを吸収する為のものであり、又可動磁気ヘッド型磁
気ディスク部ＭＤＳはヘリカル状トラックでデータ長が
長い場合もあるから、固定磁気ヘッド型磁気ディスク部
ＦＤＳの同心円状トラックに適合するようにデータ長変
換或はアドレス変換を行なう機能も含むものである。

若しアドレス変換を行なった場合はその内容を磁気ヘッ
ドアドレスレジスタＦＨＡＲに通知する等の制御を行な
うものである。

固定磁気ヘッド型磁気ディスク部ＦＤＳの記録データの
使用頻度が低くなった場合は、前述の動作に準じて、可
動磁気ヘッド型磁気ディスク部ＭＤＳへ転送することも
できる。

又転送途中に於いて、読出し又は書込みの指令があれば
、空きの磁気ヘッドを選択して読出し又は書込みを行な
うことができるので複数台の磁気ディスク装置と同様の
機能が得られる。

前述の可動固定変換テーブル置等は、中央処理装置等に
於けるメモリの一領域を利用し、その装置側でアドレス
更新等の処理を行なわせることもできる。

以上説明したように、本発明はヘリカル状トラックを形
成した磁気ディスクを含む可動磁気ヘッド型磁気ディス
ク部ＭＤＳは、コントロールトラック等の検出により磁
気ヘッドを半径方向に連続的に磁気ディスクの回転に同
期して移動開始するだけで、磁気ヘッドをヘリカル状ト
ラックに追従させて書込み又は読出しを行なうことがで
きるので、磁気ヘッドの位置決め駆動機構は従来例に比
較して著しく簡単になる。

又長いデータの場合には、従来例の如く別トラックに切
換えるような必要がなく、又データ長が一定の場合は、
そのデータ長毎にコントロールトラックを設けるか、或
は第２図に示すように複数のブロックに分割してそのブ
ロック対応に磁気ヘッドを設ければ良いことになる。

このような可動磁気ヘッド型磁気ディスク部ＭＤＳは多
少平均アクセスタイムが長くなるから、使用頻度の高い
データはトラック対応に磁気ヘッドを対向静止させた固
定磁気ヘッド型磁気ディスク部ＦＤＳに転送しておくこ
とにより、高速のランダムアクセスも可能となる。

又可動磁気・＼ラド型磁気ディスク部ＭＤＳに於いて複
数個所に磁気ヘッドを設けることにより、平均アクセス
タイムを短くすることができると共に、成る磁気ヘッド
を用いて固定磁気ヘッド型磁気ディスク部ＦＤＳとの間
でデータ転送を行ない、他の磁気ヘッドを用いて中央処
理装置等との間でデータ転送を行なわせる等、複数台の
機能を発揮し、安価な大容量の高速ランダムアクセス・
ファイルとして利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はヘリカル状トラックを有する磁気デ
ィスクの説明図、第３図は本発明の詳細な説明図、第４
図は本発明の実施例の転送回路のブロック線図である。 ＭＤＳは可動磁気ヘッド型磁気ディスク部、ＦＤＳは固
定磁気ヘッド型磁気ディスク部、１１〜１ｍは磁気ディ
スク、２，２０，２ａ〜２ｄ。 ２０ａ〜２０ｄは磁気ヘッド、ＳＰＤは回転軸、ＤＲＶ
は駆動機構、ＲＷＣは読出書込回路、ＤＴＣは転送回路
である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ヘリカル状トラックを形成した磁気ディスクと該磁
   気ディスクの回転と同期して半径方向に移動可能とした
   磁気ヘッドとを有する可動磁気ヘッド型磁気ディスク部
   、前記磁気ディスクと同一の回転軸に固定され且つ同心
   円状トラックを有する磁気ディスクと該磁気ディスクの
   トラック対応に対向静止させた磁気ヘッドとを有する固
   定磁気ヘッド型磁気ディスク部、前記可動磁気・・ラド
   型磁気ディスク部と前記固定磁気ヘッド型磁気ディスク
   部との間のデータ転送を行なう転送回路を具備したこと
   を特徴とする磁気記録再生装置。