JPS5830428Y2 - イドウノウキニオケルアンゼンソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、左右の走行装置に対する操向操作用の２本の
操作杆を、操向操作用の溝部とそれとは操作方向の異な
る制動位置から制動維持位置への操作用溝部とを有する
一対のＬ字状のガイド溝に各別に配置した移動農機の安
全装置に関する。

上記安全装置は、２本の操作杆を制動状態維持用の溝部
に位置させる事によって、速度制御や旋回制御用の制動
装置を駐車用の制動装置に兼用できるように構成された
ものであるが、旋回の制御操作時に釦いて、例えば機体
の左右ローリングに抗する身体の動きなどによって誤１
って操作杆を制動状態維持用の溝部に操作してしまう事
があり、それのＬ字状ガイド溝に沿わせる戻し操作に１
ごついて、旋回状態を不必要に継続させてしまう危険な
事態を招く事があった。

ｌた駐車の制動形態をとる際に、不注意によって片側の
操作杆のみを制動状態維持用の溝部に位置させてしまう
事があシ、極めて危険な片ぎきの事態をもたらす事があ
った。

本考案は、このような危険な事態を簡単な構造の付加を
もって未然に防止することを目的とする。

以下、本考案の一実施例を図面について説明する。

１はコンバインの機体適当箇所に設けられた操作パネル
で、一対のＬ字状ガイド溝２，２′を形成しである。

このガイド溝２，２′は、クラッチ操作用とこれに直線
状に連なる制動操作用っまジクラッチーブレーキに対す
る操向操作用の溝部３゜３′と、該溝部３，３′とは操
作方向が異なり且つ溝部３，３′の制動位置から制動維
持位置Ｃ９Ｃ′への制動維持操作用の溝部４，４′とを
有するものである。

この溝２，２′内には、図外走行装置のクラッチ操作及
び制動操作兼用の操作杆５，５′を夫々配置してあって
、第２図に示すように、前記操作杆５，５′がＡの位置
にあるときにクラッチがＯＮし、Ｂの位置にあるときに
クラッチがＯＦＦし、そして第１図に示すように、後述
する一対のカム板６ 、６’のストッパ部１６ 、１６
’に相当する位置はでの範囲において、制動装置の制動
力を順次的に大にする操作を行なえるようにすると共に
）更に、第２図に示すように、操作杆５，５′をＣの位
置に操作する事によって制動状態を維持する駐車の形態
をとる事ができるようにしである。

前記カム板６，６′は第４図に明示した形状を有するも
のであって、一方のカム板６は、頭部１１右肩部８、左
肩部９及び左肩部９かも延設した腕部１０よりなシ、他
方のカム板６′は、頭部Ｔ′、右肩部８′、左肩部９′
及び右肩部８′から延設した腕部１０′よりなシ、両カ
ム板６，６′は第１．２．３図に示すように、その頭部
７，７′箇所をピン１１にて枢着されている。

１２はバネ掛け１３．１３’を介し、両端を夫々カム板
６，６′の下面適当箇所に連結したバネであって、前記
操作杆５，５′が前記制動維持位置Ｃにあるとき以外は
前記カム板６，６′の縁部１４ 、１４’が固定ストッ
パ１５に接当する位置までカム板６，６′を回動させる
ものであり、このとき前記腕部１０゜１０′の先端に設
けたストッパ部１６．１６’ が、第１図に示すように
、ガイド溝２，２め制動維持操作用溝部４，４′の入口
を閉塞するように位置し、そしてカム板６の右肩部８と
カム板６′の左肩部９′、つまシストツバ一部１６ 、
１６’に連設の部材８，９′が夫々制動位置に位置する
ようにしである。

即ち、倒れか一方の操作杆５又は５′を操向操作してそ
れを制動位置に位置させた状態において、その操作杆５
又は５′を制動維持位置Ｃ又はＣ′に操作することをス
トッパ一部１６又は１６′が牽制し、そして、その制動
位置への操作に伴って当該操作杆５又は５′が連動部材
９′又は８に当接してカム板６′又は６を回転させ、こ
れに伴って他方の操作杆５′又は５に対するストッパ一
部１６′又は１６が牽制解除の状態に切換えられるよう
に構成しである。

従って、コンバインの走行中において操向操作すべく、
仮に操作杆５を矢印り方向に操作して、クラッチをＯＦ
Ｆにすると共に制動装置を制動させたときに、誤まって
操作杆５を制動維持位置Ｃに操作するような力が加わっ
たとしても、その操作はストッパ一部１６によって牽制
されるものであシ、逆に他方の操作杆５′を操作する場
合も同様であシ、而して、誤操作による旋回走行の継続
を防止することができるのである。

このことは又、コンバインの停止時においても同様であ
う、従って常用の制動装置を駐車用に用いるに際しての
片側制動の誤操作も防止できるものである。

さて、駐車の制動形態をとるには、２本の操作杆５，５
′を同時にあるいは順次的に操作して、両操作杆５，５
′を制動位置に位置させるのである。

すると操作杆５，５′は互いに反対側の連動部材９′
、８を押圧してカム板６′ 、６を回転させ、これに伴
ってストッパ一部１６’、１６が共に牽制解除の状態と
な９、而して両操作杆５．５′を制動維持位置Ｃ１Ｃに
操作することができ、これをもって駐車の制動形態をと
ることができるのである。

尚、操作杆５，５′を第２図矢印Ｆ 、 Ｆ’方向に操
作すれば前記係合が解かれてバネ１２の付勢力によりカ
ム板６，６′は再び第１図に示す位置へと復帰するので
ある。

以上説明したように本考案は、冒頭に記載の移動農機の
安全装置において、前記操作杆の制動位置から制動維持
位置への操作を牽制する２個一対のストッパ一部を設け
ると共に、該ストッパ一部の夫々には、一方の操作杆の
制動位置への操作に伴って他方の操作杆に対する牽制を
解除させる連動部材を連設し、もって、両操作杆を制動
位置に操作したときにのみ操作杆の制動維持位置への操
作を可能に構成しであることを特徴とする。

即ち、何れか一方のみの操作杆を操向操作した状態でそ
の操作杆を制動維持位置に操作させることができないよ
うに牽制させることにより、操向操作時に誤まって旋回
を継続するような事態を回避でき、あるいは、駐車時に
おいて誤操作による片側制動を確実に防止でき、安全性
を向上できるようになった。

尚、本考案は前記実施例の具体的構造に限らず、たとえ
ばマイクロスイッチを設ける等して両操作杆の操作を電
気的に感知して、前記ストッパ部を突出引退させるよう
構成する等、操作杆の単独操作を阻止しかつ同時操作を
許容させる機構の具体構造は多種変形できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１，２
図は要部平面図、第３図は要部縦断面図、第４図はカム
板の平面図である。 ２．２′・・・・・・Ｌ字状ガイド溝、３．３’・・・
・・・操向操作用溝部、４，４′・・・・・・制動維持
操作用溝部、５．５′・・・・・・操作杆、８，９′・
・・・・・連動部材、１６゜１６・・・・・・ストッパ
一部、Ｃ・・・・・・制動維持位置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右の走行装置に対する操向操作用の２本の操作杆を、
   操向操作用の溝部とそれとは操作方向の異なる制動位置
   から制動維持位置への操作用溝部とを有する一対のＬ字
   状ガイド溝に各別に配置した移動農機の安全装置におい
   て、前記操作杆の制動位置から制動維持位置への操作を
   牽制する２個一対のストッパ一部を設けると共に、該ス
   トッパ一部の夫々には、一方の操作杆の制動位置への操
   作に伴って他方の操作杆に対する牽制を解除させる連動
   部材を連設し、もって、両操作杆を制動位置に操作した
   ときにのみ操作杆の制動維持位置への操作を可能に構成
   しであることを特徴とする移動農機にかける安全装置。