JPS5830152B2 - プリンタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプリンタに関し、特に、非衝撃式印字ヘッドを
少なくとも待機時及び印字時にプラテンに押圧せしめて
おく形式のプリンタを対象としている。

更に詳しくは、本発明は、上記印字ヘッドを印字行方向
に移動可能とし、逐次桁印字を実行するプリンタに釦い
て、上記の如く、印字ヘッドを少なくとも待機時及び印
字時にプラテンに押圧せしめておくにも拘らず、印字ヘ
ッドの任意の桁位置で、印字用紙のセットを簡単な構造
かつ簡単な操作にて容易なものになさんとするものであ
る。

以下本発明を実施例において詳述する。

第１図及び第２図に鮫いて、１は印字行方向に延びるプ
ラテン、２は該プラテンと対接し、印字行方向に逐次桁
印字を行なう非衝撃式印字ヘッド、３はプラテン１のほ
ぼ全長を覆う透明なペーパカッタである。

４はフレーム側壁、５は該側壁の内側に取着されたブラ
ケットで、該ブラケットの第１軸孔６゜６にはプラテン
１の軸７が挿通されて、プラテン１が回動可能に支持さ
れている。

同所るブラケットはプラテン１の他の側にも同様に配さ
れてプラテンの支持をなしている。

第３図、第４図は第１図において、上記ペーパーカッタ
３を省略した要部断面を示し、第１図、第３図及び第４
図を参照して説明を続ける。

８はプラテン１の下に近接配置されたペーパーガイド板
、９は両端がフレーム側壁４に固着され、プラテン１に
平行に延びる断面円形の案内軸、１０は該案内軸に摺動
自在かつ回転自在に嵌挿された軸受、１１は該軸受に固
着されたヘッドホルダ、１２は該ヘッドホルダに固着さ
れたホルダブラケットで、該ブラケットには上記印字ヘ
ッド２が装着されている。

印字ヘッド２は例えば熱印字形式のものであり、プラテ
ン１と対接する表面に発熱部が形成されている。

１３は印字ヘッド２の裏面に固着された押圧ブラケット
、１４は該ブラケットに固定されたベアリングピン、１
５は該ピンの上部に回転自在に装着された抑圧ベアリン
グである。

しかして、上記ヘッドホルダ１１．印字ヘッド２及び押
圧ベアリング１５の組立体は一体となって動き、案内軸
９に沿った印字行方向の動きはフレーム側壁４に取着さ
れたパルスモータ１６によりなされる。

即ちパルスモータ１６にはワイヤドラム１７が連結され
て釦す、ヘッドホルダ１１に係着されたワイヤをワイヤ
ドラム１７により印字行方向に引張することにより上記
組立体は案内軸９に沿って動く。

上記組立体の他の動き、即ち案内軸９を中心とする回転
は押圧ベール１８により附勢される。

押圧ベール１８はプラテン１と平行に延び、その表面全
長に亘って貼着されたゴム膜１９を介してベアリング１
５と接触している。

抑圧ベール１８はその両端の支持杵２０により案内軸９
端部に回動自在に装着されて釦り、かつフレーム側壁４
に一端を係止してなる押圧スプリング２１の力により時
計方向に回動附勢され、押圧ベアリング１５を介して上
記組立体を同方向に回動附勢する。

従って印字ヘッド２はプラテン１側に押圧される。

第３図に示すＷは上記組立体の重心を示し、その位置は
案内軸９の中心を通る鉛直線に対してプラテン１の反対
側、即ち押圧ベール１８側に設けられている。

淘矢印Ｐは上記組立体の自重の方向を示す。

しかして、上記押圧ベール１８が押圧スプリング２１力
に抗して反時計方向に回動し、その押圧作用が解除され
ると第４図に示す如く、上記組立体の自重により該組立
体は反時計方向に回動し、印字ヘッド２がプラテン１よ
り離れる。

上記押圧ベール１８の反時計方向の動きをもたらす手段
の１つは該ベールに連結され、該ベールに反時計方向の
回動力を与える周知のプランジャソレノイド装置（図示
せず）であり、他の１つは上記ペーパーカッタ３である
。

斯るペーパーカッタの機能は本発明の特徴となるもので
、以下第１図、第２図、第５図及び第６図を参照して本
実施例装置を更に説明する。

伺、第５図及び第６図は第１図において、フレーム側壁
４及びブラケット５を省略してなる右側面の要部を示す
ものである。

ペーパーカッタ３において、２２は該カッタの内面中央
に回転自在に取着されたピンチローラ、２３はカッタ後
縁を鋭角にして形成された切断刃である。

２４はペーパ−カッタ３０両側部に配され、その前方端
にペーパーカッタ３を固着すると共に後方端にローラ２
５を回動自在に支持してなる揺動レバーで、該レバーは
その中央に植設されたピン２６がブラケット５の上方後
部に位置する第２軸孔２１に嵌挿されていることにより
、ピン２６を中心に揺動する。

２８はブラケット５内においてプラテン軸７に軸支され
た操作レバーで、その前方端にローラ２９が、又後方端
に当接片３０が夫々設けられている。

３１はブラケット５上方にフレーム側壁４の外側よりネ
ジ固着されたスプリング係止体、３２は揺動レバー２４
の後方端とスプリング係止体３１との間に張設された第
１操作スプリング、３３は操作レバー２８の後方とスプ
リング係止体３１との間に張設された第２操作スプリン
グである。

上記第１操作スプリング３２とピン２６との位置関係は
、ペーパーカッタ３が第５図に示す如ぐほぼ水平状態に
あるときスプリング３２がピン２６より上方にあり、か
つ第６図に示す如くほぼ垂直状態にあるときスプリング
３２がピン２６より下方になるべく設定されている。

従ってペーパーカッタ３の前方を持ち上げると該カッタ
はピン２６を中心に揺動レバー２４と共に回動するが、
第１操作スプリング３２がピン２６より上方位置にある
間は第１操作スプリング３２は揺動レバー２４、従って
ペーパーカッタ３をピン２６を中心に反時計方向に回動
附勢し、よってこの状態でペーパーカッタ３に対する上
記持ち上げ力を解除するとペーパーカッタ３は第１操作
スプリング３２の力で反時計方向に回動し、ピンチロー
ラ２２がプラテン１に圧接し、はぼ水平の状態で安定す
る。

ペーパーカッタ３を更に持ち上げ、第１操作スプリング
３２がピン２６より下方位置になると、第１操作スプリ
ング３２は逆にペーパーカッタ３を時計方向に回動附勢
し、従ってこの状態でペーパーカッタ３に対する上記持
ち上げ力を解除しても該カッタはもはや上記水平状態に
は戻らない。

そして、このとき、揺動レバー２４後端のローラ２５が
操作レバー２８後端の当接片３０に当接する。

一方操作レバー２８は第２操作スプリング３３の力によ
り軸７を中心に反時計方向に回動附勢され、操作レバー
２８．の前方に設けた折曲部３４がブラケット５の前面
に当接した位置で停止してち・す、この状態で操作レバ
ー前方端のローラ２９が押圧ベール１８表面より離れて
いる。

然るに上記の如く、ペーパーカッタ３がほぼ垂直に持ち
上げられて、揺動レバー２４のローラ２５が操作レバー
２８の当接片３０に当接すると、第２操作スプリング３
３０作用に抗して操作レバー２８が軸７を中心に時計方
向に回動し、これに伴い操作レバー２８前方のローラ２
９が押圧ベール１８に当接し、抑圧スプリング２１の作
用に抗して押圧ベール１８を軸９を中心に反時計方向に
所定量たけ回動せしめる。

このとき抑圧ベアリング１５に対する押圧力が解除され
るので、印字ヘッド２がプラテン１より離れることは今
や明らかである。

斯る状態は、ペーパーカッタ３、従って揺動レバー２４
がほぼ垂直に位置し、よって操作レバー２８による反時
計方向の反発力は何ら揺動レバー２４に有効なトルクを
与えないので安定したものである。

次いでペーパーカッタ３を持ち下げ、該カッタが上記水
平状態に戻ると、第２操作スプリング３３や押圧スプリ
ング２１の力により操作レバー２８は第５図の状態に復
帰し、印字ヘッド２は再びプラテン１側に押圧される。

上記プリンタの動作は以下の通りである。

印字待機時には、印字用紙がプラテン１とガイド板８と
の間を経た後印字ヘッド２によりプラテン１側に押圧さ
れ、かつペーパーカッタ３が第５図に示す如く水平状態
にあってピンチローラ２２によりプラテン１側に押圧さ
れている。

従ッてパルスモータ１６により印字ヘッド２を桁移動さ
せ乍ら該ヘッドを駆動することにより印字行に沿う逐次
印字が実行される。

−行の印字が完了すると、図示しない上記プランジャソ
レノイド装置により押圧ベール１８の押圧作用が解除さ
れて印字ヘッド２がプラテン１側より離され、斯る状態
で印字ヘッド２のキャリッジリターンと印字用紙の移送
が実行される。

尚印字用紙の移送はプラテン１を別途パルスモータ（図
示しない）で回動することによりなされる。

又印字用紙は、必要に応じてそれをペーパーカッタ３の
切断刃２３に圧接することにより容易に切断される。

印字用紙を新たにセットする場合には、ペーパーカッタ
３を第６図に示す如くほぼ垂直状態になす。

このときピンチローラ２２とプラテン１との圧接は解か
れると同時に、印字ヘッド２がプラテン１側より離れる
ので印字用紙をプラテン１とガイド板８、印字ヘッド２
及びペーパーカッタ３との夫々の間に容易に挿通できる
。

よって斯る挿通後ペーパーカッタ３を水平状態に戻せば
プリンタは既述の印字待機状態になる。

以上の説明より明らかな如く、本発明によれば、プラテ
ンと平行に配設された押圧ベールを介して間接的に印字
ヘッドをプラテン側に押圧でき、かつペーパーカッタと
連動して斯る押圧ベールの押圧作用を解除するものであ
るから、印字ヘッドの印字行方向の移動により逐次桁印
字を実行するプリンタにおいて、印字ヘッドを少なくと
も待機時及び印字時にプラテンに押圧せしめておくにも
拘らず、印字ヘッドの任意の桁位置で、印字用紙のセッ
トを簡単な構造かつ簡単な操作にて容易に行い得る。

又押圧ベールにより間接的に印字ヘッドのプラテン側へ
の押圧をなすものであるから、印字ヘッドを案内する案
内軸は断面円形でよく、従って案内軸の加工が簡単なも
のとなりプリンタのコスト低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の斜視図、第２図は同要部分解斜
視図、第３図及び第４図は同要部断面図、第５図及び第
６図は同要部側面図である。 １・・・・・・プラテン、２・・・・・・印字ヘッド、
３・・・・・・ペーパーカッタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 印字行方向に配設されたプラテン、抑圧ベール及１
   面円形の案内軸、該案内軸に案内されて上記プラテンと
   対面しつつ印字行方向に移動可能かつ、上記プラテンと
   押圧ベールとの間で上記案内軸の回りに回動可能な非衝
   撃式印字ヘッド、印字行方向における上記印字ヘッドの
   任意の位置で上記押圧ベールにより上記印字ヘッドを上
   記プラテン側に押圧すべく上記押圧手段を弾発付勢する
   付勢手段、手動操作にて変位し上記プラテンを経由して
   送出される印字用紙を必要に応じて切断するためのペー
   パーカッタ、該ペーパーカッタと連動し上記押圧ベール
   の押圧を解除する連動手段を具備せるプリンタ。