JPS5829186Y2 - ミシン糸 - Google Patents

ミシン糸

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Publication number
JPS5829186Y2
JPS5829186Y2 JP1975168855U JP16885575U JPS5829186Y2 JP S5829186 Y2 JPS5829186 Y2 JP S5829186Y2 JP 1975168855 U JP1975168855 U JP 1975168855U JP 16885575 U JP16885575 U JP 16885575U JP S5829186 Y2 JPS5829186 Y2 JP S5829186Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing
denier
sewing thread
fibers
thread
Prior art date
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Expired
Application number
JP1975168855U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5287736U (ja
Inventor
理 甲斐
恵治 香田
義見 城山
Original Assignee
帝人株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 帝人株式会社 filed Critical 帝人株式会社
Priority to JP1975168855U priority Critical patent/JPS5829186Y2/ja
Publication of JPS5287736U publication Critical patent/JPS5287736U/ja
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Publication of JPS5829186Y2 publication Critical patent/JPS5829186Y2/ja
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高速で縫製が可能なミシン糸に関するものであ
る。
更に詳しくは、衣服等を縫製する際、ミシンの回転速度
を速くした場合に布、ミシン針、ミシン糸の相互摩擦に
依る熱に耐えるミシン糸に関するものである。
衣服等を縫製する際にミシンの回転速度を速くすること
が望まれているが、その際、布、ミシン針及びミシン糸
間の相互摩擦により高熱を発するため、従来から一般に
用いられているミシン糸は縫製後のミシン糸の強力が著
しく低下する欠点がある。
即ち、従来のミシン糸は綿、絹等の天然繊維やポリエス
テル、ナイロン等の合成繊維が広く用いられているが、
これ等の繊維はいずれも耐熱性が低く高速で回転するミ
シン糸として使用するときは、縫製時に受ける摩擦熱に
より繊維の劣化が著しく大きくなる欠点を有する。
本考案はかかる欠点を排除すべくなされたもので、二次
転移点が200℃以上で、かつ250℃熱風中に100
0時間暴露したときの強度保持率が50%以上である全
芳香族ポリアミド繊維を主体とし、その繊維の単糸デニ
ールが1〜5デニールであり、集束したフィラメント糸
又は紡績糸の全デニールが50〜200デニールであり
、当該フィラメント糸又は紡績糸に対し、1m当り、5
00〜1100回の下撚りをかけ、これをさらに2〜1
0本集束して1m当り300〜800回の上撚りをかけ
、それにシリコンオイルに鉱物油を加えた油剤を繊維重
量に対し1〜3%塗布してなるミシン糸である。
本考案で用いる全芳香族ポリアミド繊維とは2次転移点
が200℃以上好ましくは250℃以上で、がつ250
℃熱風中に1ooo時間暴露したときの強度保持率が5
0%以上、好ましくは70%以上の性能を有するもので
ある。
一方従来の天然繊維、ポリエステル繊維、あるいはナイ
ロン繊維では、ががる強度保持率が50%未満であって
、ミシン糸として用いた場合、縫合時に発生する熱によ
り繊維の強度が低下し、ミシン糸としては縫合力が低く
使用出来ない。
かかる芳香族ポリアミド繊維としては、「コーネツクス
」(登録商標)の商品名で市販されているポリメタフェ
ニレンイソフタルアミドを主成分とする繊維が好適であ
る。
更にその繊維の単糸デニールは1テ゛ニ一ル以上、5デ
ニール以下であることが望ましい。
単糸テ゛ニールが約1デニル未満では単繊維が細くミシ
ン糸に加工するとき単糸切れを起し易く、一方約5デニ
ールを越えると繊維の可撓性が低く良好なミシン糸が得
られない 本考案のミシン糸の構成は、その用途により相違するが
、次の構成のものが好ましい。
即ち50デニールから200デニールに集束したフィラ
メント糸又はカット長36m/mから75m/mに切断
したステーブルを通常の方法で50デニールがら200
デニールに集束した紡績糸に1m当り500〜1100
回の撚をかけたものを(下撚り)2〜10本集束し1m
当り300〜800回の撚をがける(上撚り)。
フィラメント糸または紡績糸の全デニール数が約50デ
ニール未満では得られるミシン糸の強力が出に<<、一
方約200デニールを越えると下撚り、上撚り後の熱セ
ットが充分行なわれ難い。
また集束数が2本未満即ち1本の時は片撚りとなるから
ミシン糸としての集束性に乏しく、一方10本を越える
と上撚り後の熱セット性が悪く撚り戻りが出るためミシ
ン糸としての滑り性が低下する。
更に集束後の全デニール数が約100デニール(50デ
ニ一ル×2本)未満の場合のミシン糸は、ミシン糸の絶
対強力が低くミシンの回転数を速くして縫合するときミ
シン糸が切断する。
−労金デニール数が約2000デニール(200デニ一
ル×10本)を越えて集束したものは撚をかけたとき糸
が硬く糸の折り曲げ抵抗が大きくなりミシンの回転数を
速くすることができない。
下撚り時の1m当りの撚り数が約500回未満で加工し
たミシン糸は軟かくミシン糸が布地の表面で単繊維に分
離するのがみられ好ましくなく、−古註撚数が約1.1
00回を越えると繊維は撚により過度に緊張が加わり繊
維内部歪が大きくなり強力の低下がみられる。
また、上撚り時の1m当り撚数が約300回未満で加工
したミシン糸は軟かくミシン糸が布地の表面で下撚りの
単位に分離するのがみられ好ましくなく、−古註撚数が
800回を越えると繊維は撚により過度の緊張がかかり
歪が大きくなり強力の低下がみられるので好ましくない
撚をかけて作られたミシン糸は更に糸の滑りを良好とす
る為にシリコンオイルに鉱物油を加えた油剤を1〜3%
(対繊維重量)塗布するのが好ましい。
かかる油剤の付与量が約1%未満では糸の滑りが悪く縫
合時の摩擦抵抗が大となり糸切れを生ずるようになる。
一方油剤の付与量が約3%を越えると縫合時油剤の分離
がみられ不経済であるばかりでなく布に油剤が付着する
欠点となる。
第1図はこの様にして構成された本考案のミシン糸の一
例を示す側面図である。
本考案のミシン糸は上述の如き構成であるから高速縫製
用ミシン糸として、従来のミシン糸を用いて縫製する場
合に比較し30〜50%速い速度で縫製しても縫製後の
ミシン糸の強力の低下は殆んど認められない。
従来の合成繊維より成るミシン糸(市販ポリエステルミ
シン糸)と本考案に係るミシン糸を比較した結果を次の
第1表に示す。
また、従来のミシン糸と本考案に係るミシン糸について
測定した縫製前後の荷重伸長曲線を第2図及び第3図に
示す。
これら第1表並びに第2図及び第3図より、本考案のミ
シン糸が高速縫製に適していることが明らかで゛ある。
針温度測定条件 ポリエステル/レーヨン(65/35)サージを4枚重
ね直線縫い ミシン D D C−227Juki (ジューキ)
針 DBXI # 14 # 11回転数 3
50Orpm 温度測定 熱電対方式 ミシン糸強伸度 ポリエステル/レーヨン(65/35)サージを4枚重
ね直線縫い ミシン D D C−227Juki (シュー
キ)針 DBX1#14 回転数 350Orpm 強伸度の測定 インストロン引張り試験機
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案のミシン糸の一例を示す側面図、第2図
及び第3図は、それぞれ縫製前後のミシン糸の荷重伸長
曲線を比較して示す線図で、第2図は市販ポリエステル
ミシン糸の荷重伸長曲線、第3図は本考案のミシン糸の
荷重伸長曲線である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 二次転移点が200℃以上で、がつ250℃熱風中に1
    000時間暴露したときの強度保持率が50%以上であ
    る全芳香族ポリアミド繊維を主体とし、その繊維の単糸
    デニールが1〜5テ゛ニールであり、集束したフィラメ
    ント糸又は紡績糸の全デニールが50〜200デニール
    であり、当該フィラメント糸又は紡績糸に対し、1m当
    り、500〜1100回の下撚りをかけ、これをさらに
    2〜10本集束して1m当り300〜800回の上撚り
    をかけ、それにシリコンオイルに鉱物油を加えた油剤を
    繊維重量に対し1〜3%塗布してなるミシン糸。
JP1975168855U 1975-12-16 1975-12-16 ミシン糸 Expired JPS5829186Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1975168855U JPS5829186Y2 (ja) 1975-12-16 1975-12-16 ミシン糸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1975168855U JPS5829186Y2 (ja) 1975-12-16 1975-12-16 ミシン糸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5287736U JPS5287736U (ja) 1977-06-30
JPS5829186Y2 true JPS5829186Y2 (ja) 1983-06-25

Family

ID=28647424

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1975168855U Expired JPS5829186Y2 (ja) 1975-12-16 1975-12-16 ミシン糸

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017043879A (ja) * 2016-09-28 2017-03-02 帝人株式会社 ミシン糸およびその製造方法および繊維製品

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS497595A (ja) * 1972-05-30 1974-01-23

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS497595A (ja) * 1972-05-30 1974-01-23

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017043879A (ja) * 2016-09-28 2017-03-02 帝人株式会社 ミシン糸およびその製造方法および繊維製品

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JPS5287736U (ja) 1977-06-30

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