JPS5828808B2 - Ｚスクリ−ンケ−ブルの接続部 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、内蔵している複数のケーブルコアをコア毎に
Ｚスクリーンと呼ばれる横断面がＺ字状をなす遮蔽テー
プで遮蔽したＺスクリーンケーブルの接続部に関するも
のである。

このＺスクリーンケーブルは、横に切断すると一方の側
の遮蔽テープの切口はＺ字状をなしているが、他方の側
の遮蔽テープの切口はＳ字状をなしているので、本発明
ではＺスクリーンの中にＳスクリーンも含めて取扱うも
のとする。

最近、第１図及び第２図に示すように内蔵する複数のケ
ーブルコア１，１をコア毎にＺスクリーン２で遮蔽し、
その外周を遮蔽テープ３（第２図のものはこれがない）
、押え巻きテープ４、遮蔽テープ５、シース６で順次被
覆したＺスクリーンケーブル１が提案されている。

Ｚスクリーン２は、相互に遮蔽すべきケーブルコア１，
１間に遮蔽テープの幅方向の中間を挾み、遮蔽テープの
幅方向の両縁を図示のように互に反対の方向に折り曲げ
てケーブルコア１，１の外周に被せた構造になっている
。

このようなＺスクリーンケーブル１は、複数のケーブル
を１本にまとめることができて布設作業が楽になり、ま
た各ケーブル毎に布設する場合に比べて布設スメースを
小さくできる等の利点がある。

ところで、このようなＺスクリーノケーブル７を相互に
接続するにあたっては、第３図に示すようにその接続端
側で各被覆層を段剥ぎし、各ケーブルコア１，１を露出
させる。

このとき、Ｚスクリーン２も図示のように剥ぎ取られる
。

ケーブルコア１，１はコア毎に相互に接続され、各コア
接続部はコア毎に遮蔽さ゛れる。

各コア接続部付近のコア毎の遮蔽は、コア毎に互に離間
させて間隔をとることができるので、比較的容易に行う
ことができる。

しかしながら、段剥ぎしたＺスクリーン２の端部からの
各ケーブルコア１，１の導出部においては、共通の遮蔽
テープよりなるＺスクリーン２で双方のケーブルコア１
，１が共通に被覆結束されているので、双方のケーブル
コア１，１を離間させることが難かしく、遮蔽作業を行
いにくい欠点がある。

この部分が十分に遮蔽できないと漏話の原因になる。

本発明の目的は、Ｚスクリーン端部からの各ケーブルコ
アの導出部も容易に十分な遮蔽を行うことかできるＺス
クリーンケーブルの接続部を提供するにある。

以Ｆ本発明の具体例を図面を参照して詳細に説明する。

本発明においても、接続すべき双方のＺスクリーンケー
ブル１の接続端部側を第３図に示すように段剥ぎして各
ケーブルコア１，１を露出させる点までは、従来と同様
である。

Ｚスリーブ２の端部からの各ケーブルコア１，１の導出
部の外周には、第４図に示すようにそれぞれ心線保護用
テープ８を被覆し、その外周に第５図に示す如き平坦部
９Ａと円弧部９Ｂとをもつ断面り型のＤ型成形遮蔽筒９
を被せる。

この遮蔽筒９は、比較的腰の強い金属薄板を断面り字状
に成形加工して成るものであって、特にこの遮蔽筒９は
一端側の幅方向の両側に所定寸法のスリット１０をそれ
ぞれ設けた点に特徴をもっている。

金属薄板としては、例えば厚みが０．３ Ｍ程度の銅板
を用いる。

各り型成形遮蔽筒９は、それぞれの平坦ｇＢ ９ Ａが
相互に向い合う向きにし、且つ各スリット１０側がＺス
クリーン２側を向くようにして第４図に示すように双方
のケーブルコア１，１に嵌め、Ｚスクリーン２側に移動
する。

Ｚスクリーン２の位置では、第６図及び第１図に示すよ
うに双方の遮蔽筒９は各平坦部９ＡをＺスクリーンでの
平坦部に沿わせてＺスクリーン２内に挿入し、円弧ｇｌ
ｌ（９ＢをＺスクリーン２の外周に沿って配置する。

このように遮蔽筒９の平坦ｕｌＬ ９ ＡがＺスクリー
ン２内、円弧部９ＢがＺスクリーン２の外に存在できる
のは、前述したようにこの遮蔽筒９の端部にスリット１
０を設けているからである。

スリット１０を設けないと、Ｚスクリーン２の場合には
、共通の遮蔽テープで双方のケーブルコア１，１を共に
被覆している関係で、各遮蔽筒９はその端部全体をそれ
ぞれＺスクリーン２とケーブルコア１との間に挿入しな
ければならなくなるが、この挿入作業はＺスクリーン２
が押し広げにくいので非常に作業性が悪く、適当でない
。

しかるに本発明の場合には、Ｚスクリーン２の内に挿入
しなければならないのは、単に双方の平坦部９Ａだけで
あるので挿入作業が非常に楽である。

各遮蔽筒９の装着により各ケーブルコア１１のＺスクリ
ーン２からの導出部が遮蔽されることになる。

各遮蔽筒９の外周は、第６図に示すようにバインド線１
１で結束し、各遮蔽筒９とＺスクリーン２との電気的接
触が十分に得られるようにするのが好ましい。

しかる後、双方のＺスクリーンケーブル７の対応するケ
ーブルコア１，１の各心線を相互に接続し、それぞれコ
ア接続部１２．１２を形成する。

各コア接続部１２．１２の外周に銅編組テープの如き可
撓性遮蔽テープを巻いてコア別遮蔽層１３を形威しく第
６図では一方のコア別遮蔽層１３の図示を省略している
）、その外周をバインド線１４．１４で遮蔽筒９，９の
外周に固定し、次いで双方のコア接続部１２．１２の外
周に銅編組テープの如き可撓性遮蔽テープを巻いて一括
遮蔽層１５を形成し、その外周をバインド線１６で固定
する。

かかる状態で、双方のＺスクリーンケーブル７の押え巻
きテープ４にまたがって接続部の全体に接続部コア押え
テープ層１７を形成する。

その後、双方のＺスクリーンケーブル１の遮蔽テープ５
をボンド線１８で相互に接続し、最後に接続部全体にス
リーブ又はテーピング等により接続部保護部材１９を形
成する。

上記実施例では、Ｚスクリーンの端部における各ケーブ
ルコアの導出部にそれぞれＤ型成形遮蔽筒を被せたが、
一方のケーブルコアの導出部のみにＤ型成形遮蔽筒を被
せるようにしてもよい。

この場合は、遮蔽筒を被せた方のケーブルコアの接続部
に遮蔽テープを巻いてその端部を遮蔽筒に固定した後、
全体に一括遮蔽用の可撓性遮蔽テープを巻けばよい。

以上説明したように本発明に係るＺスクリーンケーブル
の接続部では、平坦部と円弧部とでＤ型の筒状をしてい
てその一端側の幅方向の両側にスリットを有するＤ型成
形遮蔽筒を用い、スリットを利用してこの遮蔽筒の平坦
部をＺスクリーンの平坦部に沿ってスクリーン内に挿入
し、円弧部をＺスクリーンの外面に配置しているので、
Ｚスクリーンの端部からの各ケーブルコアの導出部を十
分に遮蔽することができる。

Ｚスクリーンが隣接するケーブルコアを共通に被覆して
いても、このようにスリットを有するＤ型成形遮蔽筒を
用いることにより、遮蔽を容易に行うことができる。

特に、本発明ではＺスクリーン内に挿入するのは、Ｄ型
成形遮蔽筒の平坦部たけなので、ＺスクＩＪ−ンが押し
広げにくくても挿入を比較的容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はＺスクリーンケーブルの２種の例を
示す横断面図、第３図はＺスクリーンケーブルの段剥ぎ
状態を示す斜視図、第４図は段剥ぎされたＺスクリーン
ケーブルに対するＤ型成形遮蔽筒の装着状態を示す斜視
図、第５図は本発明で用いるＤ型成形遮蔽筒の一例を示
す斜視図、第６図は本発明に係るＺスクリーンケーブル
の接続部の一実施例を示す縦断面図、第７図は第６図の
Ａ−Ａ線断面図である。 １・・・・・・ケーフルコア、２・・・・・・Ｚスクリ
ーン、３・・・・・・遮蔽テープ、４・・・・・・押え
巻きテープ、５・・・・・・遮蔽テープ、６・・・・・
・シース、７・・・・・・Ｚスクリーンケーブル、９・
・・・・・Ｄ型成形遮蔽筒、９Ａ・・・・・・平坦部、
９Ｂ・・・・・・円弧部、１０・・・・・・スリット、
１２・・・・・・コア接続部、１３・・・・・・群別遮
蔽層、１５・・・・・・一括遮蔽層、１９・・・・・・
接続部保護部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内蔵する複数のケーブルコアが共通の断面Ｚ字状を
   なすＺスクリーンで相互に遮蔽がなされているＺスクリ
   ーンケーブルの接続部において、段剥ぎされたＺスクリ
   ーンケーブルの前記Ｚスクリーン端部から導出されてい
   るそれぞれのケーブルコアの少なくとも一方の導出部分
   がＤ型成形遮蔽筒で遮蔽され、このＤ型成形遮蔽筒は平
   坦部と円弧部とで断面り型の筒状をなしていてその一端
   側の幅方向の両側にスリットが形成され、これらスリッ
   トを有する側で前記平坦部が前記ＺスクＩＪ−ンの平坦
   部に沿って前記Ｚスクリーン内に挿入され、前記円弧部
   が前記Ｚスクリーンの端部外面に沿って配置されている
   ことを特徴とするＺスクリーンケーブルの接続部。