JPS5828769A - 定着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、加熱部材及び加圧部材を有する定着装置、詳
述すると像支持体をその両定着部材から構成される装置
に関する。

電子写真複写方法は、一般に帯電、露光現像、転写、定
着及び清掃の６つの工程から成り、この定着工程を行な
うために複写機には定着装置が設けられている。定着装
置は、像支持体すなわちコピーシートに転写された像を
該コピーシートに永久に定着させるためのもので、多く
の電子写真複写機では一対の定着ローラすなわち加熱ロ
ーラと加圧ローラとで構成されている。この加熱ローラ
は通常中空であり、その内部に該ローラを加熱するヒー
タが設けられている。このヒータによる熱がローラ内部
から伝達されて加熱ローラの表面が加熱される。この加
熱ローラ表面の熱によりトナーがコピーシートに永久に
定着される。加圧ローラは、上記加熱ローラと圧接して
おり、両ロールにより形成された二ッグ領域においてコ
ピーシートを挟みながら前方へ送る。この加熱ローラ及
び加圧ローラの両ロールの周面には像支持体上に支持さ
れるトナーが加熱ロールに付着する。すなわちトナーの
オフセラトラ防止するため、ｆａ拒材層が設けられてい
る。この離型材としては従来よりテフロン又はシリコー
ンゴム等が使用されている。゛このような定着装置では
、ローラと像支持体との摩擦帯電及びローラ表面と溶融
トナーとの粘着力等が原因でローラ表面へ像支持体が巻
き付くという問題があった。従ってこのような不都合を
排除するために、上記ローラの周面に分離爪を近接ある
いは接触して配置することが行なわれている。

しかしながら実際には、ローラ周面に単に分離爪を近接
させるだけではローラ表面への像支持体の巻き付きは充
分防止できず、ローラと分離爪との間に像支持体が入り
こむことがたびたび生じている。また、定着ローラ離型
材層に弾性ゴムを使用し、該定着ロー２に分離爪を接触
して設けた場合には、分離爪が非接触状態にある場合に
比べ、像支持体の剥離は容易となるが、摩耗等によるロ
ーラ表面の損傷が大きい。特に定着ローラ外面にシリコ
ーンオイル等の離型材が塗布されていない場合には損傷
が著しい。

また、帯電により像支持体が定着ローラに巻き付くのを
防止する方法として、加熱口・−ラ及び加圧ローラに使
用する弾性ゴムの誘電率若しくは硬度を適正にすること
が考案されている。すなわち、定着ローラと像支持体と
の静電引力の均衡を保ち。

内定着ローラの間のエラグ領域全通過する像支持体を所
望の方向に進めるように上記弾性ゴムの誘電率若しくは
硬度を決定する方法である。しかしながら、この方法に
よれば、像支持体の腰の強さに応じてその像支持体が定
着ローラのエラグ領域から出てゆく方向が異なるため、
各種の像支持体を使用する複写機においてこの方法を採
用することは難しい。

また、一般に帯電による像支持体の巻き付きを防止する
ためには、帯電防止剤の使用が容易に考えられるが、通
常の帯電防止剤は離型性弾性ゴムの熱劣化を引起こすと
ともにその離型性を低下させるので好ましくない。

従って１本発明は上述した従来の欠点を排除して像支持
体を定着ローラに巻き付けることなく外部に送シ出すこ
とができる定着装置を提供することである。

上記目的を達成するため１本発明は加熱部材と加圧部材
とで成る一対の定着部材を相互に圧接して配置した定着
装置において、該定着部材の像支持体排出側に近接配置
された電極と、計電極に像支持体に帯電する電荷と逆極
性の静電荷を与えるための電源とを設けたことを特徴と
している。像支持体は内定着部材すなわち内定着ローラ
の間のエラグ領域で摩擦帯電されるが、その内定着ロー
ラの外表面が弾性ゴムで被覆されている場合には、その
エラグ領域を通過した後わずかの間は完全に剥離されて
おり、その後像支持体の腰の強さあるいは剥離方向によ
り定着ロールの一方すなわち加熱ローラあるいは加圧ロ
ーラに静電力によシ巻き付く。本発明はこの点に着目し
てなされたもので、上記摩擦帯電した像支持体上の電荷
とは逆の極性の直流電圧を像支持体案内板に印加し、静
電引力の作用で像支持体の定着ローラへの巻き付きを防
止するものである。

このような特徴により、本発明の定着装置では定着ロー
ラに損傷、熱劣化及び離型性低下環の悪影響を与えるこ
となく容易に像支持体の定着ロー２への巻き付きを防止
することができる。

以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明
する。

第１図には、加熱ローラーと加圧ローラ２とで構成され
る定着装置の７例が示されている。加熱ローラーは金属
ロア３で成る中空の円筒体であシ、内部にヒーター等の
加熱手段４が配置されている。

さらに上記円筒体の外周面には、テフロンあるいはシリ
コーンゴム等で成る離型材が塗布され離型材層５を形成
してい、る。加圧ローラ２は上記加熱ローラーと同様に
金属コア６とその外周面に設けられた離型拐層７とから
成っている。加熱ローラ１と加圧ローラ２とは互いに圧
接するように支持され、その間に像支持体すなわちコピ
ーシート８を挾むニップ領域９が形成されている。さら
に、加熱ローラーと加圧ロー２２とは、それぞれ矢印ａ
及びｂの方向に回転し、コピーシート８を矢印Ｃの方向
に進める。定着装置のコピーシート排出側には、ニップ
領域９を通過したコピーシート８を排出トレイ（図示せ
ず）に案内するだめの案内板１０がコピーシートの進行
方向に沿って延び１いる。この案内板１０上には電極板
１１がコピーシート８の進行方向に沿って配置されでい
る。この電極板１１は定着ローラの軸方向長さとほぼ同
じ長さを有する。電極板１１と案内板１０とは絶縁体１
２により絶縁されてお９、また案内板１０は接地されて
いる。他方、電極板１１は抵抗１３を介して高圧直流電
源１４の陰極側に接続されている。直流電源１４の陽極
側は接地されている。

抵抗１３は、直流電源１４を保護するだめのもので高抵
抗素子が用いられている。

次にこのような構成の定着装置の作用効果について説明
する。

通常電子写真複写機に用いられる像支持体は紙であシ、
定着ローラー、２の離型材層５．６がゴム又はテフロン
の場合にはニップ領域９において紙が正帯電し、定着ロ
ーラ表面は負帯電する（第２図参照）。たとえば、加熱
ローラー及び加圧ローラ２の離型材層５．６がシリコン
ゴムであってその厚さがそれぞれＩｒａｎｍ及び７Ｍの
場合には、用紙との摩擦帯電による加熱ｐ−ラ１及び加
圧口−′）２０表表面位はそれぞれ−２にＶないし一３
ＫＶ、−乙ＫＶないし−７にＶであシ、用紙８の電位は
＋／ＫＶである。従って図示した定着装置では、電極板
１１に負の直流電圧が印加される構造となっている。第
１図に示すように電極形状が平板である場合には、−，
２ＫＶ〜−３にＶの電位で良好な剥離が行なえた。電極
の先端を第３図に示すようにノコギリ歯状にした場合に
は、電界強度が犬きくな如、平板電極に比べて約半分の
電位で前記平板電極と同じ効果が得られた。また、用紙
の帯電量は環境湿度に大きく依存するため、湿度に応じ
て電極１１への供給電位を制御するとより確実な剥離効
果を得ることができる。

図示した実施例では、電極板１１は加圧ローラ側に配置
されているが、加熱ローラ側に配置されてもよい。さら
に電極板１１に印加される電圧は、使用する像支持体と
定着ロール表面との間の帯電関係に応じて決定するのが
よい。

以上述べたように本発明による定着装置は非接触状態で
像支持体を剥離する型式であるため、定着ローラ表面へ
の損傷を与えない。さらに電極板１１に印加する電圧を
可変にすることによシ種々の像支持体を用いた場合にも
応用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本発明による定着装置を示す断面図でおる。 第一図は、第１図の定着装置の帯電極性を示す断′面図
である。 第３図は、本発明による定着装置に用いることができる
電極の別の実施例の斜視図である。 １１・加熱ロール、２・・・加圧ロール、３．６・・・
金属コア、４・・・加熱手段、５．７０・離型材層、８
・・・像支持体、９・・・ニップ領域、１０・・・案内
板、１１・・・電極板、１２畢・・絶縁体、１３−・・
抵抗、１４争・・直流を源。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加熱部材と加圧部材とで成る一対の定着部材を相互に圧
   接して配置した定着装置において、該定着部材の像支持
   体排出側に近接配置された電極と、該電極に像支持体に
   帯電する電荷と逆極性の静電荷を与えるための電源とを
   設けたこと７に％徴とする装置。