JPH0667554A - 転写装置 - Google Patents
転写装置Info
- Publication number
- JPH0667554A JPH0667554A JP22008292A JP22008292A JPH0667554A JP H0667554 A JPH0667554 A JP H0667554A JP 22008292 A JP22008292 A JP 22008292A JP 22008292 A JP22008292 A JP 22008292A JP H0667554 A JPH0667554 A JP H0667554A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- roller
- elastic
- toner
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ローラ表面のトナーづまりを防止した信頼性の
高い転写装置を提供する。 【構成】少なくとも外周面が導電性および弾性を有する
円筒形の弾性ローラ71bを、この弾性ローラ71bの
外周面の周長よりも長い内周面周長を有するとともに外
周面がトナーに対する離型性および平滑性を有したシー
ムレスフィルム71aの内部空間に挿通してなる転写ロ
ーラ71を備える。
高い転写装置を提供する。 【構成】少なくとも外周面が導電性および弾性を有する
円筒形の弾性ローラ71bを、この弾性ローラ71bの
外周面の周長よりも長い内周面周長を有するとともに外
周面がトナーに対する離型性および平滑性を有したシー
ムレスフィルム71aの内部空間に挿通してなる転写ロ
ーラ71を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真装置な
どに適用され、トナー像担持体に静電的に担持されたト
ナー像を、被転写材に対して静電的に転写する転写装置
に関する。
どに適用され、トナー像担持体に静電的に担持されたト
ナー像を、被転写材に対して静電的に転写する転写装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は電子写真装置の一構成例を示す図
である。図中、1は感光ドラムである。この感光ドラム
1の周辺にはその周面に沿って、帯電装置2、露光装置
3、現像装置4、転写装置5およびクリーニング装置6
が配置されている。
である。図中、1は感光ドラムである。この感光ドラム
1の周辺にはその周面に沿って、帯電装置2、露光装置
3、現像装置4、転写装置5およびクリーニング装置6
が配置されている。
【0003】この電子写真装置では、帯電装置2によっ
て例えば−500Vに均一帯電された感光ドラム1の感
光面を、露光装置3によって記録すべき画像に応じて露
光することにより感光ドラム1の感光面に静電潜像が形
成される。そして、この感光ドラム1の感光面に形成さ
れた静電潜像を現像装置4で現像し、トナー像を得る。
この現像は、感光ドラム1の帯電電位と同極性に帯電し
たトナーに感光ドラム1の帯電電位と同極性かつ低電圧
(例えば−200V)な現像バイアスを作用させること
により行われるもので、感光ドラム1上の帯電部分に
は、感光ドラム1側が高電位であるためにトナーが付着
せず、また露光され除電された部分には、感光ドラム1
側が低電位であるためにトナーが付着する。
て例えば−500Vに均一帯電された感光ドラム1の感
光面を、露光装置3によって記録すべき画像に応じて露
光することにより感光ドラム1の感光面に静電潜像が形
成される。そして、この感光ドラム1の感光面に形成さ
れた静電潜像を現像装置4で現像し、トナー像を得る。
この現像は、感光ドラム1の帯電電位と同極性に帯電し
たトナーに感光ドラム1の帯電電位と同極性かつ低電圧
(例えば−200V)な現像バイアスを作用させること
により行われるもので、感光ドラム1上の帯電部分に
は、感光ドラム1側が高電位であるためにトナーが付着
せず、また露光され除電された部分には、感光ドラム1
側が低電位であるためにトナーが付着する。
【0004】次に、感光ドラム1の感光面に記録紙Pを
重ねる。そして、転写装置5より記録紙Pに対して、ト
ナーの帯電電荷と逆極性の転写電圧(例えば+1kV)
を与えることによって、前記感光ドラム1の感光面に形
成されたトナー像を被転写材である記録紙Pへと転写す
る。その後、感光ドラム1の感光面は、記録紙Pが剥離
された後、転写されずに残留しているトナーがクリーニ
ング装置6で除去される。
重ねる。そして、転写装置5より記録紙Pに対して、ト
ナーの帯電電荷と逆極性の転写電圧(例えば+1kV)
を与えることによって、前記感光ドラム1の感光面に形
成されたトナー像を被転写材である記録紙Pへと転写す
る。その後、感光ドラム1の感光面は、記録紙Pが剥離
された後、転写されずに残留しているトナーがクリーニ
ング装置6で除去される。
【0005】ところで転写装置は、感光ドラム1に当接
した転写ローラ51およびこの転写ローラ51に転写電
圧を供給する電源52とからなる。さらに転写ローラ5
1は、金属製の軸芯51aに、円筒形をなす弾性材51
bを固着してなる。弾性材51bは、導電性を有するス
ポンジ材などよりなる。かくしてこの転写装置5では、
電源52で発生した転写電圧を転写ローラ51の軸芯5
1aに印加することにより、軸芯51aおよび弾性材5
1bを介して記録紙Pの背面に電界を付与するとともに
電荷を注入し、感光ドラム1に形成されたトナー像を記
録紙Pに静電的に転写する。
した転写ローラ51およびこの転写ローラ51に転写電
圧を供給する電源52とからなる。さらに転写ローラ5
1は、金属製の軸芯51aに、円筒形をなす弾性材51
bを固着してなる。弾性材51bは、導電性を有するス
ポンジ材などよりなる。かくしてこの転写装置5では、
電源52で発生した転写電圧を転写ローラ51の軸芯5
1aに印加することにより、軸芯51aおよび弾性材5
1bを介して記録紙Pの背面に電界を付与するとともに
電荷を注入し、感光ドラム1に形成されたトナー像を記
録紙Pに静電的に転写する。
【0006】ここで転写ローラ51に弾性材51bを使
用するのは、弾性材51bが軟質なので、感光ドラム1
と転写ローラ51との接触状態を良好に保つことがで
き、安定的に転写動作を行うことができるためである。
用するのは、弾性材51bが軟質なので、感光ドラム1
と転写ローラ51との接触状態を良好に保つことがで
き、安定的に転写動作を行うことができるためである。
【0007】しかしながら、弾性材51bとして使用さ
れる導電性を有するスポンジ材は表面に多数の凹凸を有
している。このため、この凹凸にトナー詰まりが生じる
おそれがある。このトナー詰まりが生じると、転写ロー
ラ51の電気抵抗値および弾性が変化し、転写動作が不
安定となるという不具合が生じる。また転写ローラ51
に付着したトナーにより、感光ドラムの表面を傷付けて
しまったり、転写ローラ51に付着したトナーが記録紙
Pの背面に付着して記録紙Pの汚れを生じさせるなどの
不具合を招く。
れる導電性を有するスポンジ材は表面に多数の凹凸を有
している。このため、この凹凸にトナー詰まりが生じる
おそれがある。このトナー詰まりが生じると、転写ロー
ラ51の電気抵抗値および弾性が変化し、転写動作が不
安定となるという不具合が生じる。また転写ローラ51
に付着したトナーにより、感光ドラムの表面を傷付けて
しまったり、転写ローラ51に付着したトナーが記録紙
Pの背面に付着して記録紙Pの汚れを生じさせるなどの
不具合を招く。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の転
写装置は、感光ドラムなどのトナー像担持体に当接配置
した転写ローラにより、トナー像担持体との間に挟持し
た記録紙などの被転写材の背面に電荷を与え、トナー像
担持体に形成されたトナー像を被転写材に転写するが、
転写ローラは、弾性材の表面に存在する凹凸へのトナー
づまりが生じるおそれがあり、このトナーづまりにより
転写動作が不安定化、トナー像担持体の損傷あるいは転
写材背面の汚れの発生などの種々の不具合が生じるもの
であった。
写装置は、感光ドラムなどのトナー像担持体に当接配置
した転写ローラにより、トナー像担持体との間に挟持し
た記録紙などの被転写材の背面に電荷を与え、トナー像
担持体に形成されたトナー像を被転写材に転写するが、
転写ローラは、弾性材の表面に存在する凹凸へのトナー
づまりが生じるおそれがあり、このトナーづまりにより
転写動作が不安定化、トナー像担持体の損傷あるいは転
写材背面の汚れの発生などの種々の不具合が生じるもの
であった。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、ローラ表面の
トナーづまりを防止した信頼性の高い転写装置を提供す
ることにある。
たものであり、その目的とするところは、ローラ表面の
トナーづまりを防止した信頼性の高い転写装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】例えば感光ドラムなどの
トナー像担持体とともに例えば記録紙などの被転写材を
挟持する転写ローラによって、前記トナー像担持体に静
電的に担持されたトナー像を前記被転写材に対して静電
的に転写する転写装置における前記転写ローラを、少な
くとも外周面が導電性および弾性を有する円筒形の弾性
ローラと、この弾性ローラの外周面の周長よりも長い内
周面周長を有するとともに外周面がトナーに対する離型
性および平滑性を有し、内部空間に前記弾性ローラが挿
通された筒状体とを具備して構成した。
トナー像担持体とともに例えば記録紙などの被転写材を
挟持する転写ローラによって、前記トナー像担持体に静
電的に担持されたトナー像を前記被転写材に対して静電
的に転写する転写装置における前記転写ローラを、少な
くとも外周面が導電性および弾性を有する円筒形の弾性
ローラと、この弾性ローラの外周面の周長よりも長い内
周面周長を有するとともに外周面がトナーに対する離型
性および平滑性を有し、内部空間に前記弾性ローラが挿
通された筒状体とを具備して構成した。
【0011】
【作用】このような手段を講じたことにより、転写ロー
ラは、弾性ローラの弾性によってトナー像担持体への接
触状態が安定的に確保された上で、筒状体表面の離型性
および平滑性の作用により、トナーづまりが防止され
る。
ラは、弾性ローラの弾性によってトナー像担持体への接
触状態が安定的に確保された上で、筒状体表面の離型性
および平滑性の作用により、トナーづまりが防止され
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。 (第1実施例)図1および図2は第1実施例に係る転写
装置を適用してなる電子写真装置の要部構成を示す図で
あり、図1は側面部分断面図、図2は斜視図である。な
お、図5と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説
明は省略する。
説明する。 (第1実施例)図1および図2は第1実施例に係る転写
装置を適用してなる電子写真装置の要部構成を示す図で
あり、図1は側面部分断面図、図2は斜視図である。な
お、図5と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説
明は省略する。
【0013】図中、7で示されるのが転写装置であり、
転写ローラ71および電源52から構成される。転写ロ
ーラ71は、筒状をなす薄いシームレスフィルム71a
の内部に、弾性ローラ71bを挿通して構成される。弾
性ローラ71bは、例えば鉄やアルミニウムなどの金属
で形成された軸芯51aに、例えば導電スポンジ材(ウ
レタンやEPDM(エチレン・プロピレンゴム)など)
や導電ゴム材(ウレタン、シリコンおよびEPDM(エ
チレン・プロピレンゴム)など)などよりなり円筒形を
なす弾性材51bを、接着あるいは焼付けにより固着し
てなるものであり、図5における従来の転写ローラ51
と同様な構成をなす。なお、シームレスフィルム71a
の周長は、弾性ローラ71bの外周面の周長よりも長く
なっている。
転写ローラ71および電源52から構成される。転写ロ
ーラ71は、筒状をなす薄いシームレスフィルム71a
の内部に、弾性ローラ71bを挿通して構成される。弾
性ローラ71bは、例えば鉄やアルミニウムなどの金属
で形成された軸芯51aに、例えば導電スポンジ材(ウ
レタンやEPDM(エチレン・プロピレンゴム)など)
や導電ゴム材(ウレタン、シリコンおよびEPDM(エ
チレン・プロピレンゴム)など)などよりなり円筒形を
なす弾性材51bを、接着あるいは焼付けにより固着し
てなるものであり、図5における従来の転写ローラ51
と同様な構成をなす。なお、シームレスフィルム71a
の周長は、弾性ローラ71bの外周面の周長よりも長く
なっている。
【0014】転写ローラ71は、軸芯51aが図示しな
い軸受けによって回転自在に支持され、かつ感光ドラム
1の下方において感光ドラム1に当接する。そして軸芯
51aに、軸受けを介して電源52から転写電圧が供給
される。シームレスフィルム71aは、弾性ローラ71
bによってのみ支持されている。ただし、シームレスフ
ィルム71aは弾性ローラ71bには固定されていな
い。
い軸受けによって回転自在に支持され、かつ感光ドラム
1の下方において感光ドラム1に当接する。そして軸芯
51aに、軸受けを介して電源52から転写電圧が供給
される。シームレスフィルム71aは、弾性ローラ71
bによってのみ支持されている。ただし、シームレスフ
ィルム71aは弾性ローラ71bには固定されていな
い。
【0015】シームレスフィルム71aは、複合フィル
ムやアロイ材料の表面に、フッ素樹脂、シリコン樹脂あ
るいはナイロン樹脂をコーティングしてなり、感光ドラ
ム1、弾性材71cおよびトナー(図示せず)に対して
離型性を有している。また、シームレスフィルム71a
の表面は、トナー詰まりが生じない程度の平滑性を有し
ている。
ムやアロイ材料の表面に、フッ素樹脂、シリコン樹脂あ
るいはナイロン樹脂をコーティングしてなり、感光ドラ
ム1、弾性材71cおよびトナー(図示せず)に対して
離型性を有している。また、シームレスフィルム71a
の表面は、トナー詰まりが生じない程度の平滑性を有し
ている。
【0016】かくして本実施例の転写装置によれば、軸
芯51aに印加された転写電圧は、弾性材51bおよび
シームレスフィルム71aを介して記録紙Pへと印加さ
れる。これにより記録紙Pに与えられる電荷の静電力に
より、感光ドラム1の表面に形成されたトナー像が記録
紙Pへと転写される。
芯51aに印加された転写電圧は、弾性材51bおよび
シームレスフィルム71aを介して記録紙Pへと印加さ
れる。これにより記録紙Pに与えられる電荷の静電力に
より、感光ドラム1の表面に形成されたトナー像が記録
紙Pへと転写される。
【0017】このとき、シームレスフィルム71aは薄
いフィルムであるため、弾性材51bの変形を妨げるよ
うなことはなく、感光ドラム1と転写ローラ71との接
触状態は良好に保たれる。またシームレスフィルム71
aはトナーに対して離型性があり、かつトナー詰まりが
生じない程度の平滑性を有しているから、記録紙Pが無
い状態で感光ドラム1にトナーが付着していたとして
も、当該トナーが転写ローラに付着することがなく、ト
ナーづまりは生じない。従って、転写ローラの電気抵抗
値が電気抵抗値および弾性が変化することがなく、安定
的に転写動作が行え、また感光ドラム1の表面を傷付け
てしまったり、記録紙Pの背面に付着して記録紙Pの汚
れを生じさせることもない。
いフィルムであるため、弾性材51bの変形を妨げるよ
うなことはなく、感光ドラム1と転写ローラ71との接
触状態は良好に保たれる。またシームレスフィルム71
aはトナーに対して離型性があり、かつトナー詰まりが
生じない程度の平滑性を有しているから、記録紙Pが無
い状態で感光ドラム1にトナーが付着していたとして
も、当該トナーが転写ローラに付着することがなく、ト
ナーづまりは生じない。従って、転写ローラの電気抵抗
値が電気抵抗値および弾性が変化することがなく、安定
的に転写動作が行え、また感光ドラム1の表面を傷付け
てしまったり、記録紙Pの背面に付着して記録紙Pの汚
れを生じさせることもない。
【0018】なお、弾性ローラ71bの表面を、離型性
および平滑性を有するように加工することも可能であ
り、これによっても同等な効果は得られるが、本実施例
では弾性ローラ71bの外周面の周長よりも長い周長の
シームレスフィルム71a中に弾性ローラ71bを挿通
するだけで良いので、上記方法に比べて製造が容易であ
る。
および平滑性を有するように加工することも可能であ
り、これによっても同等な効果は得られるが、本実施例
では弾性ローラ71bの外周面の周長よりも長い周長の
シームレスフィルム71a中に弾性ローラ71bを挿通
するだけで良いので、上記方法に比べて製造が容易であ
る。
【0019】(第2実施例)図3は第2実施例に係る転
写装置を適用してなる電子写真装置の要部構成を示す側
面部分断面図である。なお、図1と同一部分には同一符
号を付し、その詳細な説明は省略する。図中、8で示さ
れるのが転写装置であり、転写ローラ81および電源5
2から構成される。
写装置を適用してなる電子写真装置の要部構成を示す側
面部分断面図である。なお、図1と同一部分には同一符
号を付し、その詳細な説明は省略する。図中、8で示さ
れるのが転写装置であり、転写ローラ81および電源5
2から構成される。
【0020】ここで本実施例が特徴とするところは、転
写ローラ81が、前記実施例における転写ローラ71の
シームレスフィルム71aをシームレス円筒82に置き
換えてなる点である。
写ローラ81が、前記実施例における転写ローラ71の
シームレスフィルム71aをシームレス円筒82に置き
換えてなる点である。
【0021】シームレス円筒82は、例えば塩化ビニー
ルよりなり、剛性、接着性および導電性を有した内層8
2aと、例えばフッ素樹脂、シリコン樹脂あるいはナイ
ロン樹脂などよりなり、トナーに対する離型性、トナー
詰まりが生じることのない程度の平滑性および導電性を
有した外層82bとの2層構造を有する。すなわち、シ
ームレス円筒82は剛性を有し、円筒形状を維持するも
のとなっている。またシームレス円筒82の内周面の周
長は、弾性ローラ71bの外周面の周長よりも長くなっ
ており、内部に弾性ローラ71bが挿通されるものとな
っている。
ルよりなり、剛性、接着性および導電性を有した内層8
2aと、例えばフッ素樹脂、シリコン樹脂あるいはナイ
ロン樹脂などよりなり、トナーに対する離型性、トナー
詰まりが生じることのない程度の平滑性および導電性を
有した外層82bとの2層構造を有する。すなわち、シ
ームレス円筒82は剛性を有し、円筒形状を維持するも
のとなっている。またシームレス円筒82の内周面の周
長は、弾性ローラ71bの外周面の周長よりも長くなっ
ており、内部に弾性ローラ71bが挿通されるものとな
っている。
【0022】かくして本実施例の転写装置によれば、軸
芯51aに印加された転写電圧は、弾性材51bおよび
シームレス円筒82を介して記録紙Pへと印加される。
これにより記録紙Pに与えられる電荷の静電気力によ
り、感光ドラム1の表面に形成されたトナー像が記録紙
Pへと転写される。
芯51aに印加された転写電圧は、弾性材51bおよび
シームレス円筒82を介して記録紙Pへと印加される。
これにより記録紙Pに与えられる電荷の静電気力によ
り、感光ドラム1の表面に形成されたトナー像が記録紙
Pへと転写される。
【0023】このとき、シームレス円筒82は弾性材5
1bの弾性力によって感光ドラム1に押圧されるため、
感光ドラム1と転写ローラ81との接触状態は良好に保
たれる。またシームレス円筒81の外層82bはトナー
に対して離型性があり、かつトナー詰まりが生じない程
度の平滑性を有しているから、記録紙Pが無い状態で感
光ドラム1にトナーが付着していたとしても、当該トナ
ーが転写ローラに付着することがほとんどなく、トナー
づまりは生じない。また、仮に付着したとしても、ごく
弱い力しか作用しないため、トナーを感光ドラム4に戻
すことができる。従って、転写ローラの電気抵抗値が電
気抵抗値および弾性が変化することがなく、安定的に転
写動作が行え、また感光ドラム1の表面を傷付けてしま
ったり、記録紙Pの背面に付着して記録紙Pの汚れを生
じさせることもない。
1bの弾性力によって感光ドラム1に押圧されるため、
感光ドラム1と転写ローラ81との接触状態は良好に保
たれる。またシームレス円筒81の外層82bはトナー
に対して離型性があり、かつトナー詰まりが生じない程
度の平滑性を有しているから、記録紙Pが無い状態で感
光ドラム1にトナーが付着していたとしても、当該トナ
ーが転写ローラに付着することがほとんどなく、トナー
づまりは生じない。また、仮に付着したとしても、ごく
弱い力しか作用しないため、トナーを感光ドラム4に戻
すことができる。従って、転写ローラの電気抵抗値が電
気抵抗値および弾性が変化することがなく、安定的に転
写動作が行え、また感光ドラム1の表面を傷付けてしま
ったり、記録紙Pの背面に付着して記録紙Pの汚れを生
じさせることもない。
【0024】また前記第1実施例では、剛性の低いシー
ムレスフィルム71aを用いているため、条件によって
はこのシームレスフィルム71aにしわなどが生じ、回
転性の低下に起因する動作不良が生じるおそれがある
が、本実施例によれば、シームレス円筒81は剛性を有
し、円筒形状を維持するため、しわなどが発生すること
はなく、さらに安定的な動作が期待できる。
ムレスフィルム71aを用いているため、条件によって
はこのシームレスフィルム71aにしわなどが生じ、回
転性の低下に起因する動作不良が生じるおそれがある
が、本実施例によれば、シームレス円筒81は剛性を有
し、円筒形状を維持するため、しわなどが発生すること
はなく、さらに安定的な動作が期待できる。
【0025】また本実施例においても前記第1実施例と
同様に、弾性ローラ71bの表面を、離型性および平滑
性を有するように加工するのに比較して、製造が容易で
ある。なお、塩化ビニールとフッ素樹脂とは接着性が良
いため、内層82aを塩化ビニール、外層82bをフッ
素樹脂としてシームレス円筒81を構成することによ
り、特に製造性が向上する。なお、ここではシームレス
円筒81を2層構造としているが、3層以上としてさら
に剛性を高めることもできる。図4は3層構造とした転
写ローラの構成を示す側部断面図である。なお、図3と
同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
同様に、弾性ローラ71bの表面を、離型性および平滑
性を有するように加工するのに比較して、製造が容易で
ある。なお、塩化ビニールとフッ素樹脂とは接着性が良
いため、内層82aを塩化ビニール、外層82bをフッ
素樹脂としてシームレス円筒81を構成することによ
り、特に製造性が向上する。なお、ここではシームレス
円筒81を2層構造としているが、3層以上としてさら
に剛性を高めることもできる。図4は3層構造とした転
写ローラの構成を示す側部断面図である。なお、図3と
同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0026】図中83はシームレス円筒であり、図3に
示したシームレス円筒82の内層82aのさらに内側
に、例えばニッケルやアルミニウムなどよりなる金属薄
層82cを設けてなる。このように、剛性の高い金属薄
層を追加することにより、シームレス円筒83全体とし
ての剛性を高めることができる。
示したシームレス円筒82の内層82aのさらに内側
に、例えばニッケルやアルミニウムなどよりなる金属薄
層82cを設けてなる。このように、剛性の高い金属薄
層を追加することにより、シームレス円筒83全体とし
ての剛性を高めることができる。
【0027】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではない。例えば上記各実施例では、転写ローラの
各構成要素をそれぞれ導電性を有した部材により構成し
ているが、半導電性(例えば106 Ω・cm〜1012Ω・
cm程度)であっても良い。また各構成要素を実現するた
めの具体的な材質は、上記実施例にあげたものには限定
されず、同等な作用を奏する材質であれば適用が可能で
ある。
ものではない。例えば上記各実施例では、転写ローラの
各構成要素をそれぞれ導電性を有した部材により構成し
ているが、半導電性(例えば106 Ω・cm〜1012Ω・
cm程度)であっても良い。また各構成要素を実現するた
めの具体的な材質は、上記実施例にあげたものには限定
されず、同等な作用を奏する材質であれば適用が可能で
ある。
【0028】また上記実施例では、本発明の転写装置を
電子写真装置に適用しているが、静電気録装置などの他
の装置へも適用が可能である。このほか、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
電子写真装置に適用しているが、静電気録装置などの他
の装置へも適用が可能である。このほか、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、例えば感光ドラムなど
のトナー像担持体とともに例えば記録紙などの転写剤を
挟持する転写ローラによって、前記トナー像担持体に静
電的に担持されたトナー像を前記転写材に対して静電的
に転写する転写装置における前記転写ローラを、少なく
とも外周面が導電性および弾性を有する円筒形の弾性ロ
ーラと、この弾性ローラの外周面の周長よりも長い内周
面周長を有するとともに外周面がトナーに対する離型性
および平滑性を有し、内部空間に前記弾性ローラが挿通
された筒状体とを具備して構成したので、ローラ表面の
トナーづまりを防止した信頼性の高い転写装置となる。
のトナー像担持体とともに例えば記録紙などの転写剤を
挟持する転写ローラによって、前記トナー像担持体に静
電的に担持されたトナー像を前記転写材に対して静電的
に転写する転写装置における前記転写ローラを、少なく
とも外周面が導電性および弾性を有する円筒形の弾性ロ
ーラと、この弾性ローラの外周面の周長よりも長い内周
面周長を有するとともに外周面がトナーに対する離型性
および平滑性を有し、内部空間に前記弾性ローラが挿通
された筒状体とを具備して構成したので、ローラ表面の
トナーづまりを防止した信頼性の高い転写装置となる。
【図1】 本発明の第1実施例に係る転写装置を適用し
てなる電子写真装置の要部構成を示す側面部分断面図。
てなる電子写真装置の要部構成を示す側面部分断面図。
【図2】 本発明の第1実施例に係る転写装置を適用し
てなる電子写真装置の要部構成を示す斜視図。
てなる電子写真装置の要部構成を示す斜視図。
【図3】 本発明の第2実施例に係る転写装置を適用し
てなる電子写真装置の要部構成を示す側面部分断面図。
てなる電子写真装置の要部構成を示す側面部分断面図。
【図4】 本発明の第2実施例の変形例に係る転写ロー
ラの構成を示す側面断面図。
ラの構成を示す側面断面図。
【図5】 従来技術を説明する図。
1…感光ドラム、7,8…転写装置、51a…軸芯、5
1b…弾性材、71,81…転写ローラ、71a…シー
ムレスフィルム、71b…弾性ローラ、82,83…シ
ームレス円筒、82a…内層、82b…外層、82c…
金属薄層。
1b…弾性材、71,81…転写ローラ、71a…シー
ムレスフィルム、71b…弾性ローラ、82,83…シ
ームレス円筒、82a…内層、82b…外層、82c…
金属薄層。
Claims (3)
- 【請求項1】 トナー像担持体とともに被転写材を挟持
する転写ローラによって、前記トナー像担持体に静電的
に担持されたトナー像を前記被転写材に対して静電的に
転写する転写装置において、 前記転写ローラは、 少なくとも外周面が導電性および弾性を有する円筒形の
弾性ローラと、 この弾性ローラの外周面の周長よりも長い内周面周長を
有するとともに外周面がトナーに対する離型性および平
滑性を有し、内部空間に前記弾性ローラが挿通された筒
状体とを具備して構成されていることを特徴とする転写
装置。 - 【請求項2】 筒状体は、無端状のフィルムであること
を特徴とする請求項1に記載の転写装置。 - 【請求項3】 筒状体は、剛性を有する第1層と、トナ
ー像担持体、転写材および弾性ローラに対する離型性を
有し前記第1層よりも外周側に形成された第2層とを具
備することを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22008292A JPH0667554A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22008292A JPH0667554A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 転写装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667554A true JPH0667554A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=16745652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22008292A Pending JPH0667554A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 転写装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0667554A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6035157A (en) * | 1996-07-18 | 2000-03-07 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus having a device to apply a release agent to a surface of a transfer roller |
JP2008304742A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 転写装置、転写ユニット、及び画像形成装置 |
JP2010044185A (ja) * | 2008-08-12 | 2010-02-25 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP2010175693A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置の転写装置 |
-
1992
- 1992-08-19 JP JP22008292A patent/JPH0667554A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6035157A (en) * | 1996-07-18 | 2000-03-07 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus having a device to apply a release agent to a surface of a transfer roller |
JP2008304742A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Fuji Xerox Co Ltd | 転写装置、転写ユニット、及び画像形成装置 |
JP2010044185A (ja) * | 2008-08-12 | 2010-02-25 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP2010175693A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置の転写装置 |
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