JPS5828707B2 - 質量分析装置 - Google Patents

質量分析装置

Info

Publication number
JPS5828707B2
JPS5828707B2 JP51027289A JP2728976A JPS5828707B2 JP S5828707 B2 JPS5828707 B2 JP S5828707B2 JP 51027289 A JP51027289 A JP 51027289A JP 2728976 A JP2728976 A JP 2728976A JP S5828707 B2 JPS5828707 B2 JP S5828707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
mass
mass number
ion
ions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51027289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52110088A (en
Inventor
政也 岩永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Seisakusho Ltd
Original Assignee
Shimadzu Seisakusho Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Seisakusho Ltd filed Critical Shimadzu Seisakusho Ltd
Priority to JP51027289A priority Critical patent/JPS5828707B2/ja
Publication of JPS52110088A publication Critical patent/JPS52110088A/ja
Publication of JPS5828707B2 publication Critical patent/JPS5828707B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は質量数の高速走査に適した質量分析装置に関す
る。
質量分析装置には磁界偏向型と電界偏向型(四重極質量
分析装置等)とがあり、四重離型質量分析装置が高速走
査に適するものとして広く用いられている。
質量分析の分解能の点から見ると磁界偏向型の方が四重
極型よりも優れているが磁界偏向型の装置は高速走査が
きわめて困難であるため高速走査を必要とする場合には
分解能を犠牲にしても四重極型のような電界偏向型の質
量分析装置に依ることになるのである。
従って磁界偏向型質量分析装置を高速走査に適するよう
にすることができれば、その高分解能と相俟ってきわめ
て強力な分析手段を提供できることになる。
本発明は上述したような観点から高速走査に適する磁界
偏向型質量分析装置を提供しようとするものである。
磁界偏向型質量分析装置は、第1図に示すように磁界M
g内での軌道半径が成る値Rであるイオンが検出器りに
入射するように構成されている。
この場合イオンの軌道半径Rとイオンの質量数m/eと
は次の式によって関係づけられている。
tube = 48.2 X 10−5R2B2/V
”−・”(1)こ工でBは磁界の強さで単位ガウス、■
はイオンの加速電圧でボルト単位であり、Rは閑2、m
は原子量単位でeは電子電荷で1としである。
上式に基き質量分析をするにはRを定数としているから
、磁界強度B或は加速電圧■を変化させることになる。
所で磁界走査方式、加速電圧走査方式何れの場合でも質
量数の犬なる所で分解能及び精度低下が起るが、その程
度は加速電圧走査型の方が著るしい。
従って質量数走査方式としては磁界を変化させる方が優
れている。
しかし一方磁界を変化させる場合、磁界形成のための電
磁石は大きな自己誘導を持っているため高速走査が困難
であり、まり鉄心のヒステリシスのため再現性がよくな
い。
加速電圧を変化させる方式は高速走査については問題は
ないが、上述したように質量数の犬なる所で精度の低下
が著るしいと云う重大な欠点がある。
そこで本願出願人は先に磁界偏向型質量分析装置の質量
数走査の方式として上記従来方式とは異る新しい走査方
式を提案した。
その原理を第2図に示す。
Mgが偏向用磁界であり、イオンビームを走査電極E1
で図の紙面内で図のように振らせる。
磁界強度及び加速電圧を一定にしておくとイオンの軌道
半径は質量数Mの平方根に比例している。
こ工で例えばイオンビームの振れ角がαのときは軌道半
径Rのイオンのみが検出器りに入射し、振れ角がβのと
きは軌道半径πのイオンのみが検出器に入射し得て、R
>R’ であるから質量数の走査ができる。
この方式によると磁界強度が一定であるから高速走査が
可能で再現性もよい。
しかしながらこの場合でも高質量側において分解能は低
下する。
そこで本発明は上述第2図の方式を更に発展させて、質
量数に力へわりなく分解能が一定であるのみならず、全
体的に高分解能を持ちしかも小型な構成が可能であるよ
うな高速走査に適した質量分析計を提供するものである
今偏向用磁界のイオン射出端面に接するような円弧軌道
を画くイオンを考へ、その軌道を臨界軌道、その半径を
臨界半径、またその軌道を通るイオンの質量数を臨界質
量数等と云うことにする。
磁界強度を一定にして、一つの臨界軌道を考えると、同
一点、同一方向で磁界に入射するイオンのうち臨界質量
数より小さな質量数のイオンは臨界半径より小さな半径
の軌道を画いて磁界の射出端面からは外へ出ることなく
、臨界質量数より犬なる質量数のイオンは磁界射出端面
と成る角をなして射出し、臨界質量数のイオンは磁界射
出端面と平行に進み、質量数が犬なる側から臨界質量数
に近づくにつれ分散能は犬となり、臨界質量数の所で無
限大となる。
また質量数が臨界質量数をはさんで変るときイオンビー
ムの偏向角は不連続的に変化する。
このような質量分析手段は本願出願人によって特願昭5
1−7698号←特開昭52−90993号)によって
提案されている。
本発明は上述臨界軌道の性質を利用して高分解能を得る
と共に高速走査をも可能としたものである。
以下実施例によって本発明を説明する。第3図でMgは
偏向用磁界の平面形でAがイオン射出端面である。
入面上に点Tをとり、Aに垂直な線TBを考え、TB上
に中心01.02等を置いてT点でAに接する円01.
02等を画く。
T点を通りAと任意の角をなして線Cを引きこの線と円
01.02等との交点なり1 、B2とすると、扇形の
01TB1.02TB2等は相似であるから、Bl 、
B2等において円0L02等に接する直線BIQ1 、
B2Q2等は互に平行である。
■はこれらBIQl等と平行な方向にイオンビームを射
出するイオン源、B 1 y B 2は偏向角が同じで
方向が相反する2対の偏向電極である。
従ってイオン源工を出て電極El 、B2を通過したイ
オンビームはBIQl等と平行を保ったま工で移動せし
められる。
そこでIQIBIT等をイオンビームの通路とすると、
円01等は臨界軌道で、その軌道を通るイオンの質量即
ち臨界質量をMl 2M2とすると、その値は円C1等
の半径なrl、r2等とするとr12.rl2等に比例
している。
今イオンビームが平行移動の途中でIQ2B2と云う経
路をとっているとする。
このとき質量数がM2以下のイオンはA面から外へ出る
ことなく、MlのものはAと平行に進みMlより犬なる
イオンがAから外へ出て直進する。
質量数は陽子のそれを単位としており1から始まる整数
値のみをとるものであるから、Ml yM2等をこれら
実在の質量数の中間に選んだ架空の質量数例えばM2=
999.5とすると、実在の質量数999のイオンはA
から外へ出す、1000のイオンはAと小さな角をなし
て直進し、1001はそれより更に離れて外へ出る。
そこでA面に近接してイオン検出器りを置いておきイオ
ンビームを電極E1゜B2によって右から左へ平行移動
させると、検出器りには質量数の小さい方から順に99
9.1000.1001等のイオンが入射して来る。
上述構成による分解能を考える。
第4図でMiを相隣る実在の質量数の中間の質量数とす
ると、Mi−0,5、Mi+0.5 、Mi+0.5−
)−1等が実在の質量数である。
Miを臨界質量とするとMi−0,5のイオンは円弧画
いてA面から外へは出ない。
身分解能として問題にすべきは図の角度α。βの大きさ
である。
臨界半径をR1臨界軌道の中心角なθとする。
軌道半径RはR=n−J訂 で、(Hは定数)質量数M 1−4−0.5 、 M
1−)0.5+1のイオンの軌道半径をR’、R“とじ
、R’−R十、uti 、 R“−R+、!12とお
いて、JR,1等を求めると、微分計算によって、 θが一般の値の場合はや呈複雑になるのでθ90°の場
合を考えると、第5図によって(R+J R,1) c
osα=R であるから 同様にして これを従来の磁界偏向型質量分析計で900偏向型の場
合と比較すると、従来型の場合 α’−JR/R,JR=H2/2R であるから(質量数の差を1とする)、 α′−H2/2R2 となり、α′は大体α2に等しく、α、α′はラジアン
単位で1より小さいからαは♂に比し著るしく大きい。
次に第3図で質量数差1に対応するイオンビームの平行
移動量Xを考える。
これは角Wを45゜とすると、これは軌道半径の差と等
しいから今質量数1000で臨界軌道半径を20c1n
になるようにするとH2−0,4 となり、X−0,01C7nとなる。
従ってイオンビームの太さは0.1 man以下にしな
げればならない。
第3図に示した実施例では各臨界軌道は磁界端面の同一
点Tで接しているが、この接点はずれていてもよい。
第6図はそのような実施例を示す。TI、T2.T3等
が臨界軌道の磁界射出端面Aとの接点である。
本発明においては磁界に入射するイオンビームは走査に
当って平行に移動させるだけとは限らない。
一つの特殊な例として磁界への入射点を一定点にして入
射方向を変える構成を第1図に示す。
Mgが偏向磁界、Mzは走査用磁界で、Eは走査用電極
、■がイオン源である。
Msは一定磁界であって、第2図に示したMgと同じ作
用をしており、Eによって掃引されたイオンビームを磁
界Mgの入射点Zに向ける。
この場合既に質量数の選別が行われている。
Msは入射面と射出面が平行で平行に入射した質量数の
同じイオンは射出後も平行を保っている。
偏向用磁界Mgの入射点Zの位置でMgの入射面は射出
向Aと平行であり、平行に入射する質量数の回じイオン
に対して全く同じ幾何光学的関係が取立つので、イオン
ビームが平行である限り相当に太くても分解能に関係せ
ず高い検出感度が得られる。
なお第3図の実施例でイオンビームを掃引するのに質量
数の犬なる側で振れ角をOにしであるのは、イオンビー
ムを振らせるとイオンの損失が大きく感度が低下し、イ
オンの検出感度は質量数の犬なる程低下するので、その
低下を補うためにこのようにしであるのである。
なおまたイオンビームを掃引するには電界による他コイ
ルを用いてもよい。
コイルを用いる場合、それ自身多少の質量分析作用を呈
する。
コイルが空心であれば高速性能においてもヒステリシス
の問題においても全く支障はない。
本発明質量分析装置は上述したような構成で、静磁界を
用いるから高速走査ができヒステリシスの問題がなくて
再現性がよく、臨界軌道の近くを用いるので高分解能で
質量数の大小による分解能の差がない等の特長を有する
【図面の簡単な説明】
第1図は磁界偏向型質量分析計の一般的構成を示す図、
第2図は既提案の質量分析計の構成図、第3図は本発明
の一実施例の構成図、第4、第5図は上記実施例の性能
を解析するための説明図、第6、第1図は夫々本発明の
他の実施例の構成図である。 Mg・・・偏向用磁界、■・・・イオン源、D・・・検
出器、A・・・偏向用磁界のイオン射出端面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 偏向用静止磁界と、イオンビームの上記磁界への入
    射点或は入射方向を変化させるイオンビーム掃引手段と
    、上記偏向用磁界のイオン射出端面に近接して射出する
    イオンを検出し得る位置に配置されたイオン検出手段と
    よりなり、検出されるイオンより小さい質量数のイオン
    は上記射出端面からは外へ射出しないようにした質量分
    析装置。
JP51027289A 1976-03-12 1976-03-12 質量分析装置 Expired JPS5828707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51027289A JPS5828707B2 (ja) 1976-03-12 1976-03-12 質量分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51027289A JPS5828707B2 (ja) 1976-03-12 1976-03-12 質量分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52110088A JPS52110088A (en) 1977-09-14
JPS5828707B2 true JPS5828707B2 (ja) 1983-06-17

Family

ID=12216908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51027289A Expired JPS5828707B2 (ja) 1976-03-12 1976-03-12 質量分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5828707B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS52110088A (en) 1977-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7910879B2 (en) Method and apparatus for time-of-flight mass spectrometry
US6521887B1 (en) Time-of-flight ion mass spectrograph
CN102446693B (zh) 一种带电粒子的加速方法及其应用
JPS5836464B2 (ja) シツリヨウブンセキソウチ
JPH01213950A (ja) 質量分析装置及びそれを用いたms/ms装置
JPH07111882B2 (ja) ウイ−ンフイルタを用いた二重収束質量分析装置
JPS5828707B2 (ja) 質量分析装置
EP0284332A2 (en) Quadruple focusing time of flight mass spectrometer
JPS63276860A (ja) 表面解析装置
JPH02270256A (ja) 同時検出型質量分析装置
US3217161A (en) Electrode means to electrostatically focus ions separated by a mass spectrometer on a detector
JPS614148A (ja) 重畳場質量分析装置の掃引方法
GB1598831A (en) Mass spectrometer for ultra-rapid scanning
JPH0616110B2 (ja) 中性粒子の質量エネルギ分析装置
US4427885A (en) Double focussing mass spectrometer
JP3201871B2 (ja) ガス分析方法及び二次元磁場形成用偏向磁石
Wilson On the absorption and reflection of homogeneous β-particles
JPH06131999A (ja) イオンビームのエミッタンス測定装置
JPH0534773B2 (ja)
JPS5935146B2 (ja) 質量分析装置
JPS5833643Y2 (ja) 質量分析装置におけるイオンビ−ム電流検出装置
JP2697942B2 (ja) 同時検出型質量分析装置
JP2003068245A (ja) 定量的なエネルギー補正機能を持つ飛行時間型質量分析器
JPH0311548A (ja) 中性粒子質量エネルギ分析装置
JPS5917503B2 (ja) 中性粒子検出装置