JPS5828671B2 - テ−プレコ−ダのカウンタ駆動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、テープレコーダのカウンタ駆動装置に関す
る。

一般に、走行する磁気テープ上における所定の情報の所
定の位置をカウンタ表示するようにしたテープレコーダ
にあっては、レコーダ基板の上面側に突設したリールハ
ブ軸の基端部に回軸伝達プーリとカウンタ１駆動プーリ
とを設け、また、レコーダ基板の適当位置に装着された
カウンタのカウンタ軸にはカウンタプーリを設けて、そ
のカウンタプーリとカウンタ１駆動プーリとの間に動力
伝達用の無端ベルトを掛渡している。

また、上記回転伝達プーリにはモータによって回転駆動
されるアイドラプーリを圧接してリールハブ軸を回転す
るようにしている。

ところで、リールハブ軸は基端部に上記の如きプーリを
設けであると、当然長さが長くなるが、このリールハブ
軸は下端がレコーダ基板に支持された片持ばりとみるこ
とができるので、長さが長くなることはリールハブ軸の
傾きを発生させる恐れがあるので強度的に好ましくない
。

リールハブ軸の傾きはワウ・フラッタの発生の原因とな
るので強度を増そうとリールハブ軸をレコーダ基板に回
転自在に取り付ける為の取り付は手段、例えば軸受、そ
の構造が大型化し、テープレコーダの重量を増大させる
。

また、レコーダ基板の上面からリールハブ軸の上端まで
の寸法が太きいと、テープレコーダ自体が大形となる難
もある。

この発明は、このような事情にかんがみてなされたもの
で、レコーダ基板の表面からリールハブ軸の末端までの
寸法を小さくできて、強度的にも好ましくてリールハブ
軸の傾きが発生する恐れがなく、また、テープレコーダ
自体の小形化及び軽量化をも図り得るテープレコーダの
カウンタ駆動装置を提供することを目的としている。

以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１はレコーダ基板で、このレコーダ基板１の一部に
は軸受２を介してリールハブ軸３が回転自在に装着され
ている。

リールハブ軸３は、軸受２に支持された回転支軸４、こ
の支軸４のレコーダ基板１上面側に突出している部分に
回転自在に装着されたリール回転子５、この回転子５の
下端と軸受２の上端との間に介在させたフランジ６、リ
ール回転子５の中間円筒部に昇降自在に嵌合する摩擦板
７、この摩擦板７とリール回転子５の頭部との間に介挿
された圧縮コイルスプリング８およびリール回転子５の
回転支軸４からの抜は出しを防止する金具９より構成さ
れている。

そして、フランジ６と摩擦板７との間には回転伝達プー
リ１０が回転自在に介在し、回転伝達プーリ１０の上面
に設けたフェルト等の摩擦伝達部材１１に摩擦板７がス
プリング８により押し付けられている。

なお、回転伝達プーリ１０の外周にはゴム環１２が嵌合
されている。

また回転支軸４の、レコーダ基板１の下面側に導出する
下端にはカウンタ駆動プーリ１３が装着されている。

図中１４はキャプスタン軸で、これはレコーダ基板１を
貫通して設けられた円筒体１５内に挿通し、かつ、円筒
体１５内に収納された軸受１６に回転自在に支持されて
いる。

また、キャプスタン軸１４の下端は、レコーダ基板１の
下方位置に固定的に配設された補助基板１７に支承され
ている。

円筒体１５の上端部は縮径してキャプスタン軸１４の外
周に密着し、その縮径部の外周がプーリ１８となってい
る。

また、円筒体１５の下端部には、フライホイールとして
作用するプーリ１９が装着されている。

図中２０は、レコーダ基板１の適当位置に装着されたモ
ータで、このモータ２０の回転軸２１に装着されたモー
タプーリ２２とプーリ１９との間には無端ベルト２３が
掛は渡されている。

図中２４はアイドラプーリで、このプーリ２４はレコー
ダ基板１の、回転伝達プーリ１０の近傍位置に支軸され
、その外周を回転伝達プーリ１０の外周に圧接させてい
る。

アイドラプーリ２４とプーリ１８との間には無端ベルト
２５が掛渡されている。

そして、モータプーリ２２、無端ベルト２３、プーリ１
９、プーリ１８を有した円筒体１５、無端ベルト２５、
アイドラプーリ２４が、モータ２０からの回転駆動力を
レコーダ基板１の上面側でリールハブ軸３に伝達する第
１の回転力伝達手段を構成している。

図中２６は、走行する磁気テープ上における所定の位置
の表示を行なうカウンタで、このカウンタはリールハブ
軸３の直径方向においてアイドラプーリ２４とは反対側
の位置で、レコーダ基板１装着され、このカウンタ２６
のカウンタ軸２７はレコーダ基板１の下面側に延びてい
る。

このカウンタ軸２７にはカウンタプーリ２８が装着され
、このプーリ２８とカウンタ駆動プーリ１３との間には
無端ベルト２９が掛渡されている。

そして、カウンタ駆動プーリ１３、カウンタプーリ２８
、無端ベルト２９が、リールハブ軸３からの回転駆動力
をレコーダ基板１の下面側でカウンタ２６のカウンタ軸
２７に伝達する第２の回転力伝達手段を構成している。

以上のように構成されたカウンタ駆動装置において、モ
ータ２０を回転すると、その回転力はベルト２３を介し
てプーリ１９およびキャップスタン軸１４に伝達し、さ
らにベルト２５を介してアイドラプーリ２４に伝達し、
回転伝達プーリ１０を介してリールハブ軸３に伝達する
。

これによって、リールハブ軸３のリール回転子５が挿入
されている図示しないテープリールが回転し、磁気テー
プは一定速度で走行するようになる。

−力、リールハブ軸３の回転力は、カウンタ１駆動プー
リ１３、無端ベルト２９、カウンタプーリ２８で構成さ
れている第２の回転伝達手段を介してカウンタ軸２７に
伝達され、カウンタ２６は走行する磁気テープの位置を
表示する。

上記実施例において、リールハブ軸３には、レコーダ基
板１の上面側においてモータからの入力、すなわちアイ
ドラプーリ２４の圧接力と回転力が、また、レコーダ基
板１の下面側においてカウンタ軸２７の負荷、すなわち
ベルト２９の張力が、それぞれ作用する。

そして、上記アイドラプーリ２４の圧接力とベルト２９
の張力とは、リールハブ軸３に対し、このリールハブ軸
３の回転中心線を含む垂直平面内でリールハブ軸３の直
径方向において互に逆向きのトルクを生じさせる。

したがって、アイドラプーリ２４の圧接力やベルト２９
の張力によるリールハブ軸３の傾きが防止され、リール
ハブ軸３が傾くことに起因するワウ・フラッタ等の幣害
を防止することができる。

また、カウンタ駆動プーリ１３を、レコーダ基板１の下
面側に導出したリールハブ軸３の下端部に装着したこと
により、レコーダ基板１の上面からリールハブ軸３の上
端までの寸法及びレコーダ基板１の下面からリールハブ
軸３の下端までの寸法を小さくすることができるので、
強度的にも好ましくてリールハブ軸３の傾きが発生する
恐れがなく、リールハブ軸３をレコーダ基板１に回転自
在に取り付ける為の取り付は手段としての軸受２の構造
を小さくすることができるのでテープレコーダの重量を
軽減することができるし、テープレコーダの寸法、特に
リールハブ軸の回転中心線に沿った方向の寸法、を小形
化することができる。

さらにモータプーリ２２とプーリ１９との間、プーリ１
８とアイドラプーリ２４との間、およびカウンタ１駆動
プーリ１３とカウンタプーリ２８との間を、それぞれ無
端ベル１−２３．２５および２９にて連結しているので
、モータ２０、アイドラプーリ２４およびカウンタ２６
の設置位置を比較的自由に選択することができ、ケーシ
ング内のスペースを有効に利用することができる。

なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではな
い。

たとえばリールハブ軸３を駆動する手段としては、アイ
ドラプーリを圧接せず、回転伝達プーリ１０と適当な駆
動プーリとの間に無端ベルトを掛は渡すようにしてもよ
いし、歯車を使用してモータの回転力をリールハブ軸に
伝達するようにしてもよい。

また、同様に、リールハブ軸の回転力をカウンタ軸に伝
達する手段としても、歯車その他を使用することができ
る。

以上詳述したように、この発明によれば、モータとカウ
ンタ軸を有するカウンタと上端部にリール回転子を有す
るリールハブ軸とを相互に独立してレコーダ基板に設け
、リールハブ軸の下端部をレコーダ基板の下面側に導出
し、レコーダ基板の上面側で第１の回転力伝達手段によ
りモータからの回転駆動力をリールハブ軸に伝達すると
ともにレコーダ基板の下面側で第２の回転力伝達手段に
よりリールハブ軸の下端部からカウンタのカウンタ軸へ
と回転駆動力を伝達し、第１の回転力伝達手段がリール
ハブ軸の回転中心線を含んだ垂直平面内でリールハブ軸
に発生させるトルクの方向と第２の回転力伝達手段が上
記垂直平面内でリールハブ軸に発生させるトルクの方向
とがリールハブ軸の直径方向において逆であるので、レ
コーダ基板の表面かうリールハブ軸の末端までの寸法を
小さくできて強度的にも好ましくてリールハブ軸の傾き
が発生する恐れがなく、また、テープレコーダ自体の小
形化及び軽量化をも図り得るテープレコーダのカウンタ
１駆動装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明の一実施例を示す縦断面図である。 １・・・・・・レコーダ基板、３・・・・・・リールハ
ブ軸、１３・・・・・・カウンタ駆動プーリ（第２の回
転力伝達手段、１４・・・・・・キャプスタン、１５・
・・・・・円筒体（第１の回転力伝達手段）、１６・・
・・・・軸受、１７・・・・・・補助基板、１８・・・
・・・プーリ（第１の回転力伝達手段）、１９・・・・
・・プーリ（第１の回転力伝達手段）、２０・・・・・
・モータ、２１・・・・・・回転軸、２２・・・・・・
モータプーリ（第１の回転力伝達手段）、２３・・・・
・・無端ベルト（第１の回転力伝達手段）、２４・・・
・・・アイドラプーリ（第１の回転力伝達手段）、２５
・・・・・・無端ベルト（第１の回転力伝達手段）、２
６・・・・・・カウンタ、２７・・・・・・カウンタ軸
、２８−・・・・・カウンタプーリ（第２の回転力伝達
手段）、２９・・・・・・無端ベルト（第２の回転力伝
達手段）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ モータとカウンタ軸を有するカウンタと上端部にリ
   ール回転子を有するリールハブ軸とを相互に独立してレ
   コーダ基板に設け、リールハブ軸の下端部をレコーダ基
   板の下面側に導出し、レコーダ基板の上面側で第１の回
   転力伝達手段によりモータからの回転駆動力をリールハ
   ブ軸に伝達するとともにレコーダ基板の下面側で第２の
   回転力伝達手段によりリールハブ軸の下端部からカウン
   タのカウンタ軸へと回転駆動力を伝達し、第１の回転力
   伝達手段がリールハブ軸の回転中心線を含んだ垂直平面
   内でリールハブ軸に発生させるトルクの方向と第２の回
   転力伝達手段が上記垂直平面内でリールハブ軸に発生さ
   せるトルクの方向とがリールハブ軸の直径方向において
   逆であることを特徴とするテープレコーダのカウンタ駆
   動装置。