JPS5828460B2 - 無段変速機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はベルト式無段変速機に関するもので、特に従
来の変速機では困難とされている回転初期の負荷その他
が原因するショックを緩和してスムごスなスタートがで
きる、いわゆるクッションスタートが無理なく確実に行
いうろことを目的としている。

以下その一実施例を図面とともに説明すると、図面にふ
・いて１は回転軸であって、これに円錐状刃車２を固定
するとともに該刃車２に相対向して円錐状遊軍３を回転
及び軸方向への摺動が自由に行えるよう遊嵌して刃車２
と遊軍３とで変速■ブー ＩＪ Ａを構成せしめ、該遊
軍３を操作ノ・ンドル６で回転される螺杵７により進退
移動させて刃車２に接離させることによりＶベルト５の
ピッチ径を変換し変速操作を行い、かつ遊軍３には偏心
ボス部４を設けこれにＶベルト５を掛着して刃車２とＶ
ベルト５を離接可能となしたものである。

前記構成の変速機構は駆動側又は従動側の何れか一方に
設けるものであり、また、Ｖベルト５は狭圧力をもつ他
方の変速■ブーＩＪ Ｂとの間に掛は渡し一方の変速■
プーリＡの強制接離動作により他方の変速■ブーＩＪ
Ｂがこれに追従して接離し常にＶベルト５の張力を一定
に保った状態のもとにそのピッチ径の変換を行い所望の
変速回転が得られるようになっている。

なお、図中８，９はベアリング、１０はベアリングケー
スで、前記螺杵７の先端を関連させている。

１１は他方の変速ＶブーＩＪ Ｂの固定円錐板で回転軸
１２に固設されている。

捷た、１３は前記固定円錐板１１に対設した可動円錐板
で回転軸１２に対し回転方向には固定で軸方向には摺動
が自由に行えるよう嵌めつけられ、かつ押圧スプリング
１４で常に固定円錐板側へ押圧付勢されている。

前記構成において回転軸１を駆動側とした場合について
その作用を説明すると、遊軍３を離開してＶベルト５が
遊軍３の偏心ボス部４に掛着されたときは第１図に示し
たように刃車２とＶベルト５は離れるため刃車２と遊軍
３の連結関係がなくなり回転軸１だけがベアリング８，
９を介して空転する。

したがって、遊軍３、Ｖベルト５及び従動側の回転軸１
２は回転しない。

次に操作ノ・ンドル６を回動して遊軍３を刃車２側へ移
動しＶベルト５を刃車２の摩擦面に接触させるとＶベル
ト５は刃車２により回転される。

このとき、遊軍３にも同時に回転力が与えられるため遊
軍３の偏心ボス部４も回転しその偏心量だけＶベルト５
の位置を上下に変動する。

したがって、Ｖベルト５が偏心ボス部４により外径方向
、すなわち上方へ押上げられるとＶベルト５は刃車２の
摩擦面より離れるが遊軍３は自己の慣性力及びベアリン
グ８，９を介してのつれ１わりにより回転し偏心ボス部
４の位置が変るため■ベルト５は再び降下して刃車２の
摩擦面と接触し回転力が与えられる。

このように■ベルト５と刃車２の接離運動の繰り返し及
びその度合により回転数が決壕る。

以上がスタート時におけるクッション作用をともなう回
転動作であるがその後、これを所望の回転速度に調整す
ると第３図に示したように遊軍３の偏心ボス部４と■ベ
ルト５は完全に離れ通常の無段変速機と同様に任意の速
度回転が得られ正確な回転伝達が行えるものである。

この発明は以上説明したように、従来より隘路とされて
いた無段変速機のクッションスタートが可能となり、し
かも変速モードル等のクッションスタートのようなトル
クがバランスされるクッションスタートではなく、半強
制的なりッションスタートができ、負荷の大きいものの
スタートにより効果を発揮するものである。

また、完全な滑りではないため長時間低速運転も可能で
産業機械の低速度運転での調整等にも利用できる。

さらに、クラッチ機構も兼ね備えるのでシステム的に便
利であり、かつ安価に提供できるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す空転時の縦断正面図
、第２図は同側面図、第３図は作動時の縦断正面図であ
る。 １・・・回転軸、２・・・刃車、３・・・遊軍、４・・
・偏心ボス部、５・・・■ベルト、６・・・操作バンド
ル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転軸１に固定した円錐状の刃車２と回転軸１に回
   転及び軸方向への移動を自由に遊嵌した円錐状の遊軍″
   ３とで変速■プーリを構成し、該遊軍３を・・ンドル操
   作で進退移動して刃車２に接離せしめることで変速操作
   を行い、かつ遊軍３に偏心ボス部４を設けこれにＶベル
   ト５を掛着して刃車２とＶベルト５を離接可能に設けた
   ことを特徴とする無段変速機。