JPS5828221B2 - 陶磁器の接着材 - Google Patents
陶磁器の接着材Info
- Publication number
- JPS5828221B2 JPS5828221B2 JP3891177A JP3891177A JPS5828221B2 JP S5828221 B2 JPS5828221 B2 JP S5828221B2 JP 3891177 A JP3891177 A JP 3891177A JP 3891177 A JP3891177 A JP 3891177A JP S5828221 B2 JPS5828221 B2 JP S5828221B2
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- JP
- Japan
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- adhesive
- coefficient
- gypsum
- thermal expansion
- ceramics
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は陶磁器の接着材に関するものである。
従来、例えば碍子等の陶磁器と金具等との接着において
は、エポキシ等の合成樹脂、合金、硬鉛等の溶融金属や
セメント等を接着材として使用していた。
は、エポキシ等の合成樹脂、合金、硬鉛等の溶融金属や
セメント等を接着材として使用していた。
しかしながら、これらの接着材の熱膨張性を熱膨張係数
(線膨張率)で示すと、エポキシ樹脂は37X10−6
/℃、イオウセメントは42X10同/℃、硬鉛は38
X10 6/℃であり、陶磁器の3x1o−6/’C〜
l0XIO−6/’Cと大きく異なるために、熱応力に
よる接着部分の疲労が大きく陶磁器を破壊したり、硬化
が遅いので生産性向上のため蒸気養生を必要としたり、
硬化収縮して接着強度の低下やその隙間に水分が入って
凍結による破壊を生じたシ、さもなくは溶融して接着強
度がなくなったシするという欠点があった。
(線膨張率)で示すと、エポキシ樹脂は37X10−6
/℃、イオウセメントは42X10同/℃、硬鉛は38
X10 6/℃であり、陶磁器の3x1o−6/’C〜
l0XIO−6/’Cと大きく異なるために、熱応力に
よる接着部分の疲労が大きく陶磁器を破壊したり、硬化
が遅いので生産性向上のため蒸気養生を必要としたり、
硬化収縮して接着強度の低下やその隙間に水分が入って
凍結による破壊を生じたシ、さもなくは溶融して接着強
度がなくなったシするという欠点があった。
本発明は、これらの欠点を解消できる陶磁器の接着材を
提供しようとするものであシ、その要旨は、カルシウム
アル□ネート、石膏およびポルトランドセメントを含有
し、硬化した状態の熱膨張係数が15X10−6/’C
以下となる陶磁器の接着材である。
提供しようとするものであシ、その要旨は、カルシウム
アル□ネート、石膏およびポルトランドセメントを含有
し、硬化した状態の熱膨張係数が15X10−6/’C
以下となる陶磁器の接着材である。
本発明におけるカルシウムアルミネートとは、Ca0・
2A1203.CaO−Al2O3,3CaO・Al2
O3および3Ca()3A120s ・CaF2の単独
または混合物であシ、結晶形、無定形の別なく使用でき
るが、無定形物は結晶形物よりも急硬性等の初期性状に
優れる。
2A1203.CaO−Al2O3,3CaO・Al2
O3および3Ca()3A120s ・CaF2の単独
または混合物であシ、結晶形、無定形の別なく使用でき
るが、無定形物は結晶形物よりも急硬性等の初期性状に
優れる。
これの粉末度はプレーン値で3000〜7000cvi
/11が好ましい。
/11が好ましい。
カルシウムアル□ネートを製造するには、例えば生石灰
等の石灰質原料とアル□す等のアルミナ質原料とを目的
とするカルシウムアルミネー1組戒に、はぼ量論的に混
合し、焼成または溶融すればよく、溶融物を急冷すれば
無定形物が得られる。
等の石灰質原料とアル□す等のアルミナ質原料とを目的
とするカルシウムアルミネー1組戒に、はぼ量論的に混
合し、焼成または溶融すればよく、溶融物を急冷すれば
無定形物が得られる。
石膏は、無水石膏、半水石膏、2水石膏の別なく1種以
上が使用できる。
上が使用できる。
これの粉末度はカルシウムアル□ネートと同程度でよい
。
。
接着強度の増大、急硬性と無収縮性の付与の点から、好
ましいカルシウムアルミネートと石膏との割合は、重量
比で1:0.1〜3である。
ましいカルシウムアルミネートと石膏との割合は、重量
比で1:0.1〜3である。
っ19石膏の割合が0.1ようも極端に少ないと急結性
となって作業性が悪くなシ、また3よシも極端に多くな
ると長期に渡って膨張して接着強度の低下や陶磁器の破
壊の原因となる。
となって作業性が悪くなシ、また3よシも極端に多くな
ると長期に渡って膨張して接着強度の低下や陶磁器の破
壊の原因となる。
カルシウムアル□ネートと石膏のポルトランドセメント
に対する含有割合は、カルシウムアルミネートと石膏の
合計で、これらの3戒分中に10〜50重量係含重量る
割合が同様な理由で好1しく、ポルトランドセメントと
しては普通、早強、超早強、中庸熱、白色セメント等が
用いられ、會たこれらのクリンカー粉末であってもよい
。
に対する含有割合は、カルシウムアルミネートと石膏の
合計で、これらの3戒分中に10〜50重量係含重量る
割合が同様な理由で好1しく、ポルトランドセメントと
しては普通、早強、超早強、中庸熱、白色セメント等が
用いられ、會たこれらのクリンカー粉末であってもよい
。
本発明接着材の基本成分ば、このようなカルシウムアル
ミネート、石膏およびポルトランドセメントからなるも
のであるが、硬化した接着材の熱膨張係数C線膨張率)
は、15X10 ’/’C以下、好1しくはlXl0
’/’C〜15X10−6最も望1しくは陶磁2の3X
10’/’C〜10XIO−6/’Cとなる性状を有す
ることが必要である。
ミネート、石膏およびポルトランドセメントからなるも
のであるが、硬化した接着材の熱膨張係数C線膨張率)
は、15X10 ’/’C以下、好1しくはlXl0
’/’C〜15X10−6最も望1しくは陶磁2の3X
10’/’C〜10XIO−6/’Cとなる性状を有す
ることが必要である。
これ以外の熱膨張係数となる接着材にあっては、くり返
しの熱変化や急激な熱変化によって接着強度が低下した
シ、陶磁器が破壊したりする原因となる。
しの熱変化や急激な熱変化によって接着強度が低下した
シ、陶磁器が破壊したりする原因となる。
本発明接着材は、カルシウムアルミネート、石膏および
ポルトランドセメントを基本成分とするため、これらの
割合によっては多少変化するけれども、はぼ5X10’
/’C〜l0X10−’/’C程度になる。
ポルトランドセメントを基本成分とするため、これらの
割合によっては多少変化するけれども、はぼ5X10’
/’C〜l0X10−’/’C程度になる。
しかしながら、接着材の使用にあたっては、作業性と耐
久性を高めるための砂等の増量材やセメント減水剤、空
気連行剤、また引張りと剪断強度を高めるための各種繊
維、さらには硬化調節剤としてのクエン酸、グルコン酸
、酒石酸等の有機酸またはこれらのアルカリ金属塩の1
種以上:好1しくは炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
炭酸塩とを併用して、使用することが望ましいが、この
場合、熱膨張係数が極端に小さくなることもあるので、
そのときはエポキシ樹脂樹脂、ポリビニルアルコール、
イオウ等の物質を加えて適正な熱膨張係数となる接着材
に調合すればよく、特にエポキシ樹脂の使用は接着強度
をよシ高められるので好都合である。
久性を高めるための砂等の増量材やセメント減水剤、空
気連行剤、また引張りと剪断強度を高めるための各種繊
維、さらには硬化調節剤としてのクエン酸、グルコン酸
、酒石酸等の有機酸またはこれらのアルカリ金属塩の1
種以上:好1しくは炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
炭酸塩とを併用して、使用することが望ましいが、この
場合、熱膨張係数が極端に小さくなることもあるので、
そのときはエポキシ樹脂樹脂、ポリビニルアルコール、
イオウ等の物質を加えて適正な熱膨張係数となる接着材
に調合すればよく、特にエポキシ樹脂の使用は接着強度
をよシ高められるので好都合である。
接着材の使用に際しては、水を加えて適度なやわらかさ
に調製し、陶磁器の接着部に塗布又は流し込めばよい。
に調製し、陶磁器の接着部に塗布又は流し込めばよい。
接着後加熱すれば硬化速度を早めることができる。
本発明接着材による効果をあげれば次の通シでりある。
1)熱応力による陶磁器の破壊がなくなるので、焼成の
難しい大型又は異型品等を分割して焼成し接着すること
が可能となり、陶磁器の不良品を激減することができる
。
難しい大型又は異型品等を分割して焼成し接着すること
が可能となり、陶磁器の不良品を激減することができる
。
;2)急硬性のため蒸気養生する必要がないので、生産
性を高めることができる。
性を高めることができる。
3)硬化時に膨張性となるので収縮による隙間が生じな
く、このため接着強度が高く凍結融解低抗性に優れる。
く、このため接着強度が高く凍結融解低抗性に優れる。
ν 4)経済的な陶磁器の製造ができる。
本発明は碍子と金具の接着、鋼管への磁製管の封入接着
等の陶磁器の接着に有用である。
等の陶磁器の接着に有用である。
以下実施例をもって本発明を説明する。
実施例 l
= 鋼管へ磁製管を封入接着して耐食性管を製造するに
あたシ、第1表に示す割合の接着材を調整した。
あたシ、第1表に示す割合の接着材を調整した。
この接着材の硬化時間は、5℃で120分、20℃で6
0分、40℃で5分、80℃で1分であった。
0分、40℃で5分、80℃で1分であった。
各々の温度における硬化体の圧縮強度を、硬化後の経過
時間について測定した結果を第2表に示す。
時間について測定した結果を第2表に示す。
次に、20℃で硬化させた4X4X16CIrLの供試
体による膨張率を、コンパレーター法により測※※定し
た結果を第3表に示す。
体による膨張率を、コンパレーター法により測※※定し
た結果を第3表に示す。
さらに第1表の接着材とエポキシ樹脂とを種々混合して
得られた接着材によシ、4X4X16cIrLrの供試
体を成形し、28日でコンパレーター法に**より熱膨
張係数を測定した。
得られた接着材によシ、4X4X16cIrLrの供試
体を成形し、28日でコンパレーター法に**より熱膨
張係数を測定した。
その結果を第4表にi 示す。
第4表の各々の接着材を用いて、鋼管へ磁製管を封入接
着して耐食性管を製造し、−20℃〜+100℃の冷凍
加熱を20サイクルくり返したところ、熱膨張係数28
X10 ’/’C以上となる接着材を用いた磁製管に
は亀裂が生じ、薄物磁製管では破壊したが、熱膨張係数
が15X10−6/℃以下となる接着材を用いた磁製管
には異常がなかった。
着して耐食性管を製造し、−20℃〜+100℃の冷凍
加熱を20サイクルくり返したところ、熱膨張係数28
X10 ’/’C以上となる接着材を用いた磁製管に
は亀裂が生じ、薄物磁製管では破壊したが、熱膨張係数
が15X10−6/℃以下となる接着材を用いた磁製管
には異常がなかった。
、実施例 2
実施例1の無定形3Ca0・3AI203・CaF2の
かわりに、CaO・2AI OCa0−AI 203
s 39 3CaO−Al2O2の結晶物と無定形物を用いて、同
様に測定したところ、凍結融解抵抗性はほぼ同等の結果
であったが、結晶形のカルシウムアルミネートを用いた
ときの急硬性は約1割程度遅れた。
かわりに、CaO・2AI OCa0−AI 203
s 39 3CaO−Al2O2の結晶物と無定形物を用いて、同
様に測定したところ、凍結融解抵抗性はほぼ同等の結果
であったが、結晶形のカルシウムアルミネートを用いた
ときの急硬性は約1割程度遅れた。
しかし、このカルシウムアルミネ )Kcal。
Ca(OH)2.MgO,Mg(OH)4のアルカリを
添加することにより、その遅れを改善できた。
添加することにより、その遅れを改善できた。
Claims (1)
- 1 カルシウムアルミネート、石膏およびポルトランド
セメントを含有し、硬化した状態の熱膨張係数が15X
10 ’/’C以下となる陶磁器の接着材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3891177A JPS5828221B2 (ja) | 1977-04-05 | 1977-04-05 | 陶磁器の接着材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3891177A JPS5828221B2 (ja) | 1977-04-05 | 1977-04-05 | 陶磁器の接着材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53123429A JPS53123429A (en) | 1978-10-27 |
JPS5828221B2 true JPS5828221B2 (ja) | 1983-06-14 |
Family
ID=12538375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3891177A Expired JPS5828221B2 (ja) | 1977-04-05 | 1977-04-05 | 陶磁器の接着材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5828221B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54148019A (en) * | 1978-05-11 | 1979-11-19 | Tanto Kk | Binding and joining material for porcelain tile |
-
1977
- 1977-04-05 JP JP3891177A patent/JPS5828221B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53123429A (en) | 1978-10-27 |
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