JPS6037067B2 - 陶磁器の接着材 - Google Patents
陶磁器の接着材Info
- Publication number
- JPS6037067B2 JPS6037067B2 JP52038909A JP3890977A JPS6037067B2 JP S6037067 B2 JPS6037067 B2 JP S6037067B2 JP 52038909 A JP52038909 A JP 52038909A JP 3890977 A JP3890977 A JP 3890977A JP S6037067 B2 JPS6037067 B2 JP S6037067B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- ceramics
- coefficient
- thermal expansion
- gypsum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Ceramic Products (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は陶磁器の接着材に関するものである。
従来、例えば碍子等の陶磁器と金具等との接着において
は、ェポキシ等の合成樹脂、合金、硬鉛等の溶融金属や
セメント等を接着材として使用していた。しかしながら
、これらの接着材の熱膨張性を熱膨張係数(線膨張率)
で示すと、ェポキシ樹脂は37xlo−6/℃、イオウ
セメントは42xlo−6/℃、硬鉛は滋×10‐6/
℃であり、陶磁器の3×10‐6/。
は、ェポキシ等の合成樹脂、合金、硬鉛等の溶融金属や
セメント等を接着材として使用していた。しかしながら
、これらの接着材の熱膨張性を熱膨張係数(線膨張率)
で示すと、ェポキシ樹脂は37xlo−6/℃、イオウ
セメントは42xlo−6/℃、硬鉛は滋×10‐6/
℃であり、陶磁器の3×10‐6/。
0〜10×10‐6/℃と大きく異なるために、熱応力
による接着部分の疲労が大きく陶磁器を破壊したり、硬
化が遅いので生産性向上のために蒸気養生を必要とした
り、硬化収縮して接着強度の低下やその隙間に水分が入
って凍結による破壊を生じたり、さもなくは溶融して接
着強度がなくなったりするという欠点があった。
による接着部分の疲労が大きく陶磁器を破壊したり、硬
化が遅いので生産性向上のために蒸気養生を必要とした
り、硬化収縮して接着強度の低下やその隙間に水分が入
って凍結による破壊を生じたり、さもなくは溶融して接
着強度がなくなったりするという欠点があった。
本発明は、これらの欠点を解消できる陶磁器の接着材を
提供しようとするものであり、その要旨は、12にa○
・7AI203、石膏、ボルトランドセメント、砂およ
び水を配合してなり、硬化した状態の熱膨咳張係数が1
5xlo‐6/℃以下となる陶磁器の接着材である。
提供しようとするものであり、その要旨は、12にa○
・7AI203、石膏、ボルトランドセメント、砂およ
び水を配合してなり、硬化した状態の熱膨咳張係数が1
5xlo‐6/℃以下となる陶磁器の接着材である。
本発明における1本a○・7N203は結晶形、無定形
の別なく使用できるが、無定形物は結晶形物よりも急硬
性等の初期性状に優れる。
の別なく使用できるが、無定形物は結晶形物よりも急硬
性等の初期性状に優れる。
これの粉末度はプレーン値で3000〜7000c濯/
夕が好ましい。1次ao・7M203を製造するには、
例えば生石灰等の石灰質原料とアルミナ等のアルミナ質
原料とをほぼ量論的に混合し、焼成または溶融すればよ
く、熔融物を急冷すれば無定形物が得られる。
夕が好ましい。1次ao・7M203を製造するには、
例えば生石灰等の石灰質原料とアルミナ等のアルミナ質
原料とをほぼ量論的に混合し、焼成または溶融すればよ
く、熔融物を急冷すれば無定形物が得られる。
石膏は、無水石膏、半水石膏、2水石膏の別なく、1種
以上が使用できる。これの粉末度は1笈a○・7山20
3と同程度でよい。接着強度の増大、急硬性と無収縮性
の付与の点から、好ましい1ぷa○・7AI203と石
膏との割合は、重量比で1:0.1〜3である。
以上が使用できる。これの粉末度は1笈a○・7山20
3と同程度でよい。接着強度の増大、急硬性と無収縮性
の付与の点から、好ましい1ぷa○・7AI203と石
膏との割合は、重量比で1:0.1〜3である。
つまり石菅の割合が0.1よりも極端に少ないと急結性
となって作業性が悪くなり、また3よりも極端に多くな
ると長期に渡って膨張して接着強度の低下や陶磁器の破
壊の原因となる。12Ca○・7AI203と石膏のボ
ルトランドセメントに対する含有割合は、1本a0・7
山203と石膏の合計で、これらの3成分中に10〜5
堰重量%含有する割合が同機な理由で好ましく、ボルト
ランドセメントとしては普通、早強、超早強、中庸熱、
白色セメント等が用いられ、またこれらのクリンカー粉
末であってもよい。
となって作業性が悪くなり、また3よりも極端に多くな
ると長期に渡って膨張して接着強度の低下や陶磁器の破
壊の原因となる。12Ca○・7AI203と石膏のボ
ルトランドセメントに対する含有割合は、1本a0・7
山203と石膏の合計で、これらの3成分中に10〜5
堰重量%含有する割合が同機な理由で好ましく、ボルト
ランドセメントとしては普通、早強、超早強、中庸熱、
白色セメント等が用いられ、またこれらのクリンカー粉
末であってもよい。
本発明接着材の基本成分は、このような
1本a○・7N203、石膏およびボルトランドセメン
トからなるものであるが、硬化した接着材の熱膨張係数
(線膨張率)は15×10‐6/℃以下、好ましくは1
×10‐6/℃〜15×10‐6/℃、最も望ましくは
陶磁器の3×10‐6/℃〜10×10‐6/℃となる
性状を有することが必要である。
トからなるものであるが、硬化した接着材の熱膨張係数
(線膨張率)は15×10‐6/℃以下、好ましくは1
×10‐6/℃〜15×10‐6/℃、最も望ましくは
陶磁器の3×10‐6/℃〜10×10‐6/℃となる
性状を有することが必要である。
これ以外の熱膨張係数となる接着材にあっては、くり返
しの熱変化や急激な熱変化によって接着強度が低下した
り陶磁器が破壊したりする原因となる。本発明接着材は
、1次a○・7AI2Q、石膏およびボルトランドセメ
ントを基本成分とするため、これらの割合によっては多
少変化するけれども、ほぼ5×10‐6/℃〜10×1
0‐6/℃程度になる。しかし、陶磁器の熱膨張係数に
より近づけて耐久性を増大させ、かつ、接着材の作業性
を高めるために砂を配合する。砂の量は、前記基本成分
10の重量部に対し250重量部程度まで配合すること
ができる。さらに作業性と耐久性を付与するためにセメ
ント減水剤や空気連行剤を添加したり、引張りと数断強
度を高めるために各種繊維を配合したり、さらには、硬
化調節剤とし、クエン酸、グルコン酸、酒石酸等の有機
酸またはこれらの酸のアルカリ金属塩、好ましくは、そ
れらの有機酸又はそのアルカリ金属塩と炭酸ナトリウム
、炭酸カリウム等の無機炭酸塩とを併用して、使用する
ことは望ましいことである。
しの熱変化や急激な熱変化によって接着強度が低下した
り陶磁器が破壊したりする原因となる。本発明接着材は
、1次a○・7AI2Q、石膏およびボルトランドセメ
ントを基本成分とするため、これらの割合によっては多
少変化するけれども、ほぼ5×10‐6/℃〜10×1
0‐6/℃程度になる。しかし、陶磁器の熱膨張係数に
より近づけて耐久性を増大させ、かつ、接着材の作業性
を高めるために砂を配合する。砂の量は、前記基本成分
10の重量部に対し250重量部程度まで配合すること
ができる。さらに作業性と耐久性を付与するためにセメ
ント減水剤や空気連行剤を添加したり、引張りと数断強
度を高めるために各種繊維を配合したり、さらには、硬
化調節剤とし、クエン酸、グルコン酸、酒石酸等の有機
酸またはこれらの酸のアルカリ金属塩、好ましくは、そ
れらの有機酸又はそのアルカリ金属塩と炭酸ナトリウム
、炭酸カリウム等の無機炭酸塩とを併用して、使用する
ことは望ましいことである。
これらの場合、熱膨張係数が極端に4・さくなることも
あるので、そのときはェポキシ樹脂、ポリビニルアルコ
ール、ィオウ等の物質を加えて適正な熱膨張係数となる
薮着材に調合すればよく、特にェポキシ樹脂の使用は接
着強度をより高められるので好都合である。接着材の使
用に際しては、水を加えて適度なやわらかさに調製し陶
磁器の接着部に塗布又は流し込めばよい。
あるので、そのときはェポキシ樹脂、ポリビニルアルコ
ール、ィオウ等の物質を加えて適正な熱膨張係数となる
薮着材に調合すればよく、特にェポキシ樹脂の使用は接
着強度をより高められるので好都合である。接着材の使
用に際しては、水を加えて適度なやわらかさに調製し陶
磁器の接着部に塗布又は流し込めばよい。
接着後加熱すれば硬化速度を早めることができる。本発
明接着材による効果をあげれば次の通りである。
明接着材による効果をあげれば次の通りである。
【1} 熱応力による陶磁器の破壊がなくなるので、焼
成の難しい大型又は異型品等を分割して焼成し接着する
ことが可能となり、陶磁器の不良品を激減することがで
きる。
成の難しい大型又は異型品等を分割して焼成し接着する
ことが可能となり、陶磁器の不良品を激減することがで
きる。
■ 急硬性のため蒸気養生する必要がないので、生産性
を高めることができる。
を高めることができる。
糊 硬化時に膨張性となるので収縮による隙間が生じな
く、このため接着強度が高く凍結融解抵抗性に優れる。
く、このため接着強度が高く凍結融解抵抗性に優れる。
t4} 経済的な陶磁器の製造ができる。本発明は碍子
と金具の接着、鋼管への磁製管の封入接着等の陶磁器の
接着に有用である。
と金具の接着、鋼管への磁製管の封入接着等の陶磁器の
接着に有用である。
以下実施例をもって本発明を説明する。
実施例
碍子と金具の接着にあたり、第1表に示す割合の接着材
を調整した。
を調整した。
第1表
この接着材の硬化時間は、5℃で40分、20qoで2
扮ふ、40午0で3分、8000で1分であった。
扮ふ、40午0で3分、8000で1分であった。
各々の温度における硬化体の圧縮強度を、硬化後の経過
時間について測定した。結果を第2表に示す。第2表次
に、20ooで硬化させた4×4×16cのの供試体に
よる膨張率を、コンパレーター法により測定した結果を
第3表に示す。
時間について測定した。結果を第2表に示す。第2表次
に、20ooで硬化させた4×4×16cのの供試体に
よる膨張率を、コンパレーター法により測定した結果を
第3表に示す。
第3表
さらに第1表の接着材とェポキシ樹脂とを種々混合して
得られた接着材により、4×4×16肌の供試体を成形
し、28日でコンパレータ一法により熱膨張係数を測定
した。
得られた接着材により、4×4×16肌の供試体を成形
し、28日でコンパレータ一法により熱膨張係数を測定
した。
その結果を第4表に示す。第4表
第4表の各々の接着材を用いて、碍子と金具を接着し、
一2000〜十10000の冷凍加熱を20サイクルく
り返したところ、熱膨張係数20×10‐6/℃以上と
なる接着材を用いた碍子には亀裂が生じ、薄物碍子では
破壊したが、熱膨張係数が15×10‐6/℃以下とな
る接着材を用いた碍子には異常がなかつた。
一2000〜十10000の冷凍加熱を20サイクルく
り返したところ、熱膨張係数20×10‐6/℃以上と
なる接着材を用いた碍子には亀裂が生じ、薄物碍子では
破壊したが、熱膨張係数が15×10‐6/℃以下とな
る接着材を用いた碍子には異常がなかつた。
次に、第1表の接着材において、砂の量を種々変えて熱
膨張係数を測定した。
膨張係数を測定した。
また、それらの接着材で碍子と金具を接着し、前と同様
に冷凍加熱を50サイクル行ってから金具の引抜試験を
行った。その結果を第5表に示す。第5表 *金具切れ
に冷凍加熱を50サイクル行ってから金具の引抜試験を
行った。その結果を第5表に示す。第5表 *金具切れ
Claims (1)
- 1 12CaO・7Al_2O_3、石膏、ポルトラン
ドセメント、砂および水を配合してなり、硬化した状態
の熱膨張係数が15×10%^−^6/℃以下となる陶
磁器の接着材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52038909A JPS6037067B2 (ja) | 1977-04-05 | 1977-04-05 | 陶磁器の接着材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52038909A JPS6037067B2 (ja) | 1977-04-05 | 1977-04-05 | 陶磁器の接着材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53123427A JPS53123427A (en) | 1978-10-27 |
JPS6037067B2 true JPS6037067B2 (ja) | 1985-08-23 |
Family
ID=12538321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52038909A Expired JPS6037067B2 (ja) | 1977-04-05 | 1977-04-05 | 陶磁器の接着材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6037067B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5126926A (en) * | 1974-06-03 | 1976-03-05 | Dow Chemical Co | Horutorandosementokonkuriito oyobi morutarusoseibutsu |
-
1977
- 1977-04-05 JP JP52038909A patent/JPS6037067B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5126926A (en) * | 1974-06-03 | 1976-03-05 | Dow Chemical Co | Horutorandosementokonkuriito oyobi morutarusoseibutsu |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53123427A (en) | 1978-10-27 |
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