JPS5828104Y2 - 立体駐車装置の半ドア事故防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、メリーゴーランド式駐車設備のケージに収容
した自動車の扉の半ドアーによる事故を防止する装置に
関するものである。

メリーゴーランド式駐車設備のケージに駐車した自動車
のドアーが完全にロックされていなかった場合、自動車
を駐車させるケージが無端チェーンに連結されて吊り下
げられているので、起動時又は運転時の振動により、ケ
ージ内の自動車の扉が開く事がある。

この場合、駐車有効幅よりドアー幅だけ広くなり隣接す
るケージや駐車場本体設備に接触し、自動車及びケージ
等の破損事故が発生する事がある。

本考案は、上記に鑑みなされたものであり、ケージに駐
車した自動車のドアーの完全ロック忘れによるドアー開
放を防止する装置と前記装置を安全・確実に解放する装
置をそなえ、運転手又は駐車場管理人が、入出庫時毎に
操作しなくとも、駐車設備の運転と関連を持たせ、安全
且つ自動的に作動する事が出来る様にしたものである。

メリーゴーランド式駐車設備は、第１図及び第２図に示
すごとく縦に細長い昇降路を設け、その上部及び下部に
スプロケットホイール１，２を取付、スプロケットホイ
ール１，２に無端チェーン３を取付、その無端チェーン
３に一定間隔で哨動車収容ケージ４が装着されている。

ケージ４はスプロケットホイール１，２の回転により、
連続的に循環する。

次に本考案の一実施例を、第３図ないし第５図について
説明する。

自動車収容ケージ４に自動車５が乗り入れられた際、自
動車５の前後扉に対応する位置にレバー装置６が設置さ
れている。

（レバー装置６はレバー８、スプリング９．ピン１０．
ガイド１１．ストッパー１２、ブラケット１３．ローラ
１４で構成されている。

）このレバー装置６のレバー８は、一端がケージ下部床
面に向かって折れ曲がり先端にはローラー１４を備え、
任意の点をピン１０を介して回動自在にケージ側面に支
持され、ケージ４に設置されたブラケット１３とレバー
８の一端間に張架されたスプリング９により、ピン１０
を支点として他端がケージ側面に垂直に設けられたガイ
ド１１に案内されて傾斜状態に設けられている。

次にケージ４が入出庫の為、駐車場出入口最下部にて停
止するとレバー８の下端部のローラー１４が、ケージ下
部床面に設置されたレバーオープン装置７のキャッチ１
５内におさまる。

（レバーオープン装置７はキャッチ１５．シャフト１６
．軸受け１７、スプリング１８，２３．シリンダー１９
．リミットスイッチ２０．２１ブラケツト２２で構成さ
れている。

）キャッチ１５は回転を防止するための角シヤフト１６
を介して軸受け１７に支持され、ローラー１４に対向す
るケージ下部床面に取付けられて、ローラー１４が第５
図に示すごとくケージ停止位置のずれにより前後、左右
方向に位置ずれを起しても、ローラー１４を捕捉できる
に十分な前後、左右方向の幅をもつ構造をしている。

次に解放状態について第６図、第７図について説明する
。

ケージ４が所定位置に停止すると、シリンダー１９が作
動し、シリンダー１９が引込むにつれキャッチ１５が前
方向（第６図の右方向）にスライドすると、レバー装置
６のレバー８がピン１０を支点として傾斜位置から案内
ガイド１１に案内されて水平状態になる。

この場合レバー８が先にストッパー１２に当ると、シリ
ンダー１９はフ゛ラケット２２がリミットスイッチ２０
を蹴るまで作動するので、レバー８が破損する恐れがあ
る。

故に引き過ぎた場合、スプリング２３が伸びレバー８に
必要以上の力が掛らない様になっている。

以上の様にしてレバー８は、開放され運転者又は管理人
によって自動車の扉の開閉が可能となる。

次に復旧状態について第３図ないし第５図について説明
する。

自動車５の入出庫が完了すると、運転手が塔外に出た事
を確認の上シリンダ−１９によりシリンダー先に取付け
られたブラケット２２がリミットスイッチ２１を蹴るま
で押し出される。

シリンダー１９が押し出されると同時にキャッチ１５と
キャッチ取付シャフト１６はスプリング１８にて押し戻
される。

キャッチ１５が後方向（第３図の左方向）に押し戻され
ると同時にレバー装置６のレバー８はスプリング９に引
張られ、ピン１０を支点として遮断機状に復旧する。

以上述べたように本考案によれば、一端にはローラーを
備え、他端はガイドに案内されて垂直方向に昇降するレ
バーをケージ側面に回動自在に設け、前記ローラーに対
向するケージ下部床面にはケージの停止位置が多少ずれ
ても前記ローラーを十分捕捉できる幅をもつキャッチを
設けて、レバーオープン装置により自動的に前記キャッ
チを前後方向に移動させて、前記ローラーを介して前記
レバーを水平状態および傾斜状態に変化せしめるため、
自動車の扉が起動時や運転時のショックで開くことによ
る自動車やケージの破損を確実に防止することができる
。

又、本考案はローラーに対向するケージ下部床面にキャ
ッチを設け、レバーをケージ下方で操作するようにして
るため、ローラーを前後方向に押したり引いたりするこ
とにより、単一の駆動装置でレバーを作動させることが
できるだけでなく、各ケージに設けられるレバー装置を
極めて簡単な構造にできる特有の効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はメリーゴーランド式駐車場設備の正面図。 第２図は第１図の側面図。第３図は本考案の一実施例を
示す側面図で、レバー８が上がり半ドアー防止状態を示
す。 第４図は第３図の平面図を示し、第５図はキャッチ１５
とレバー８の下端部に取付けたローラー１４との関連状
態（位置関係）を示す。 第６図は本考案の実施例を示す側面図で、レバー８が下
がり半ドアー防止が解放された状態を示す。 第７図はキャッチ１５がレバー８の下端部に取付けたロ
ーラー１４を捕捉し、引張った状態を示す。 ６・・・・・・レバー装置、７・・・・・・レバーオー
プン装置、８・・・・・・レバー、９，１８，２３・・
・・・・スプリング、１０・・・・・・ピン、１１・・
・・・・ガイド、１２・・・・・・ストッパー、１３・
・・・・・ブラケット、１４・・・・・・ローラー、１
５・・・・・・キャッチ、１６・・・・・・角シヤフト
、１７・・・・・・軸受け、１９・・・・・・シリンダ
ー、２０゜２１・・・・・・リミットスイッチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 、一端がケージ下部床面に向かって折れ曲がり先端には
   ローラーを備えたレバーが、任意の点を支点として回動
   自在にケージ側面に設けられ、該レバーの他端が前記ケ
   ージ側面に設けられたガイドに案内されて垂直方向に昇
   降し、前記レバーが水平状態および傾斜状態に変化して
   ケージに収納された自動車の扉の開閉を可能および不可
   能にするものにおいて、 前記ローラーに対向する前記ケージ下部床面には回転防
   止軸に支持され、かつ前記ローラーがケージ停止位置の
   ずれにより前後、左右方向に位置ずれを起しても、前記
   ローラーを捕捉できるに十分な前後、左右方向の幅をも
   つキャッチを備え、前記キャッチの前後方向の移動によ
   り、前記ローラーを介して前記レバーを作動させること
   を特徴とする立体、駐車装置の半ドア事故防止装置。