JPS5827972B2 - 濾過機における振動濾過およびケ−ク濃縮方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は濾過機における振動濾過およびケーク濃縮方法
に関する。

従来のこの種の振動濾過方法として濾過様缶体に振動を
与えつつ濾過操作を行うものがあるが、その振動が濾材
のケーク層の堆積を完全に防＋−Ｌできないばかりか、
かえって、濾過様缶体の各締付は部に緩みを生せしめ、
原液漏洩の原因となり周辺を不潔にし、あるいは腐食等
の問題を生せしめた。

本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてこれを解決す
るためになされたもので、濾材または濾材群のケーク層
の堆積を効率的に除去して、濾過効率や濾過精度の向上
を図ることを目的とする。

以下、本発明を図示する一実施例に従って説明する。

１は濾過様缶体であり、該缶体１内に原液攪拌装置２と
その原液を濾過する濾材または濾材群３が設けられて（
・る。

缶体１は固定され、振動を受けることはない。

そして缶体１は上方が開放するタイプのものの池、密封
されるタイプのものが採用されることもある。

該缶体１はケークの濃縮された液を貯え、底部にケーク
を沈澱させるようになる。

濾材または濾材群３は前記缶体１内に臨む濾液管４の一
端に連結され、該濾液管４の曲端は振動装置５に直結さ
れている。

該濾液管４は前記缶体１内に上方から臨む場合の池、横
方向から臨む場合もある。

前者の場合、濾材または濾材群３は水平に付設され、後
者の場合にはそれが垂直に付設されることが多い。

該濾材または濾材群３及び該濾液管４に与えられる振動
は振動装置５に一端が直結する該濾液管を介して賦与さ
れ、原液中に含まれる懸濁物質（ケーク）の濾過性また
はその性状に応じて適切な振動数及び振幅を選定する。

例えば、非常に濾過が困難なスラＩＪ −（Ｓ Ｓを含
んだ濾過原液）の場合、振動数を大振巾を小にする。

或いは、非常に濾過が簡単なスラリーの場合振動数を小
・振巾を犬にするといった具合である。

濾材または濾材群は、縦又は横の一方向のみの単純な振
動だけでなく、円周方向の可逆振動と前記単純振動によ
る複合振動をも行なわせる。

而して攪拌装置２で攪拌しなから濾液管４を吸引し、且
つ振動装置５を作動するときは、所定の振動が該濾液管
４と前記濾材または濾材群３にのみ与えられ、該濾材ま
たは濾材群上のケーク層が一定厚さ以上に堆積せず、か
つ、垂直濾材のときは一定厚以下のケーク層が自重で落
下するようになり、缶体１内で、ケークの濃縮がおこな
われる。

以上述べたように、本発明においては、要するに缶体内
に収容される濾材または濾材群とそれに連通している濾
液管とにのみ、ケークの濾過性またはその性状に応じて
、振動装置の振動数と振幅を適宜選定した振動を賦与し
つつ、前記缶体内の原液を前記濾材または濾材群で濾過
し、その濾液を前記濾液管に吸引するよう濾過機におけ
る振動濾過およびケーク濃縮方法を構成したもので、濾
材または濾材群のケーク層の堆積を効率的に除去して缶
体内でケーク濃度を犬ならしめ、缶体底部にケークを蓄
積させる。

従って、第２図に示すように、従来の缶体を振動する濾
過方法に比して、経時変化とともに濾過量は一定で得ら
れるため、濾過効率が向上し、しかも、濾過精度もきわ
めて良好となるなどの利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を示す説明図、第２図は本発明方法
と従来方法との濾過時間と濾過量（Ｄとを対比するグラ
フである。 １・−・−缶体、２・・−・・・攪拌装置、３・・−・
・・濾材または濾材群、４・・−−−一瀘液管、５・・
−・・−振動装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 振動装置と直結する濾液管を介して、該濾液管と、
   該濾液管に連通ずる缶体内の濾材又は濾材群とに原液中
   のケーク性状に応じた振動数及び振幅の振動を賦与しつ
   つ前記原液中のケークを濾過せしめることを特徴とする
   濾過機における振動濾過およびケーク濃縮方法。