JPS5827876Y2 - ハンガ−コンベヤにおけるハンガ−フレ−ムのロツク装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は・・ンガーコンベヤの搬送経路の一部に昇降傾
斜経路を有する場合において、・・ンガーフレームに吊
持された搬送物品が前記傾斜経路走行時に水平姿勢を維
持することが可能である反面、水平経路走行時に揺動す
ることなく水平姿勢を保持し、特に搬送経路中の経路の
合流時および分岐時にち・いても吊持搬送物品が揺動す
ることなく通過しうるハンガーフレームのロック装置に
関する。

従来、たとえばハンガーコンベヤが自動車の車体等を、
吊持して作業ラインに沿って搬送する際、組立作業域、
塗装作業域トよびその他の必要な作業域を通過するが、
これらの作業域のなかには搬送経路を下降させ又は上昇
させなげればならない作業域があるため、搬送物を吊持
しているー・ンガーフレームはロードバーに対して回動
自在に支持され、傾斜経路走行時においてロードバーが
傾斜経路に沿って傾斜しても・・ンガーフレームはガイ
ドレール等によって垂直に保持されるように構成されて
作業性の低下を防止している。

また、水平搬送経路走行時においては・・ンガーフレー
ムがロードバーに対して揺動しないようにガイドレール
によってハンガーフレームの垂直姿勢を規制し作業性の
低下を防止している。

このようにガイドレールによってノ・ンガーフレームの
垂直姿勢を規制保持している場合には、−・ンガーコン
ベヤの走行経路上に配置された合流又は分岐経路の接続
個所において主搬送経路に沿設したガイドレールと合流
又は分岐経路に沿設したガイドレールとが合流点又は分
岐点に釦いて互いに干渉するので、ガイドレールを沿設
できない。

したがって合流点又は分岐点にかいては・・ンガーフレ
ームの垂直姿勢の規制保持がなされないため、吊持搬送
物の揺動を防止できないという欠点を有していた。

本考案は上記従来のものの欠点を除去したもので、以下
図面について説明すると、第１図に示す従来の・・ンガ
ーコンベヤは駆動チェノ１に突設したブツシャ２に係脱
する揺動自在のブツシャドッグ３を有する前トロリ４と
該前トロリ４に離間した後トロリ５とが所定の走行経路
を有する軌道６上に走行自在に載架されてロードバー７
によって連結され、該ロードバー７に軸８で揺動自在に
枢着されたハンガーフレーム９の下端にはハンガーパー
１０が固着され、該・・ンガーバー１０には拡開自在な
複数の・・ンガーアーム１１，１１．・・・が吊持搬送
物Ａの形状に対応した吊持位置に枢着され、搬送物Ａを
安定姿勢で吊持している。

そして、・・ンガーバー１０には腕１２が立設され、鉄
腕１２には・・ンガーコンベヤの進行矢印方向りに沿設
したガイドレールＧによって案内される案内ローラ１３
が設けられている。

上記の如き構成を有する従来の・・ンガーコンベヤは、
前述したように軌道６が水平状態であっても或は下り傾
斜、上り傾斜の状態であっても、・・ンガーフレーム９
はロードパー７に軸８で揺動自在に枢着され、そして該
・・ンガーフレーム９と一体のハンガーパー１０はガイ
ドレールＧに案内される案内ローラ１３によって常に水
平姿勢を保持するように規制されるが、主搬送経路に設
けられた合流経路又は分岐経路が配置された合流点又は
分岐点ではガイドレールを設けることが困難である。

しかるに、本考案は上記欠点を有する第１図に示す従来
の・・ンガーコンベヤの符号Ｒで囲った部分に第２〜３
図に拡大して示したロック装置を取付けたものである。

すなわち、・・ンガーフレーム９の上部側面に設けたコ
字状ブラケット１４には、フック部材１５とロック部材
１６の基端が夫々回動自在に枢着され、またロードパー
７にはフック用ピン１７が突設されている。

フック部材１５は先端に前記フック用ピン１７に係脱す
るフック部１８を形成し、フック部材１５の基端に固着
された回動軸にはフック部材１５の回動操作アーム１９
の基端が固着され、回動操作アーム１９の先端には案内
ローラ２０が回転自在に取付けられている。

そして該案内ローラ２０はフック部１８とフック用ピン
１７との係脱操作位置のみに配置された図示しない案内
部材によって誘導され、フック部材１５を起到させてフ
ック部１８をフック用ピン１７に係脱せしめる。

ロック部材１６は前部にフック部２１を有し該フック部
２１は前記フック部材１５の側面に突設したロック用ピ
ン２２に係脱し、ロック部材１６の基端に固着された回
動軸にはロック部材１６の回動操作アーム２３の基端が
固着され、回動操作アーム２３の先端には案内ローラ２
４が回転自在に取付けられている。

そして、該案内ローラ２４はフック部２１とロック用ピ
ン２１との係脱操作位置のみに配置された図示しない案
内部材によって誘導され、ロック部材１６を起倒させて
フック部２１をロック用ピン２１に係脱せしめる。

なお、フック部材１５がフック用ピン１７と離脱する方
向に、またロック部材１６がロック用ピン２２に係合す
る方向に夫々附勢（例えば重錘Ｗを取付ける）されてい
るときは、第２図から理解されるようにフック部材１５
を起立させる案内部材のみが配置されていると、回動操
作アーム１９の反時計方向の回動によってフック部材１
５は反時計方向に回動し、ロック用ピン２２はロック部
材１６を反時計方向に押上げながらロック部材のフック
部２１に嵌入し、またフック部材のフック部１８はフッ
ク用ピン１７に係合する。

かかる係合状態においては、案内ローラ２０が前記案内
部材より外れてもフック部材のロック用ピン２２がロッ
ク部材１６のフック部２１に係合しているので、フック
部材１５が時計方向、すなわち倒伏方向に回動すること
なく、シたがってフック部材のフック部１８はフック用
ピン１７より離脱することはないから、・・ンガーフレ
ーム９はロードパー７と一体化されて揺動することはな
く、また、フック部材のフック部１８をフック用ピン１
７より離脱させるには、先づ案内部材（図示せず）によ
ってロック部材１６の案内ローラ２４を押し下げ、鎖線
で示すような位置へ反時計方向に回動させると、ロック
部材１６は反時計方向に回動してロック部材のフック部
２１がロック用ピン２２より離脱するから、フック部材
の案内ローラ２０を図示しない案内部材によって押上げ
て回動操作アーム１９を時計方向に鎖線で示す如く回動
させてフック部材１５を鎖線位置に時計方向に倒伏回動
させると、フック部材のフック部１８はフック用ピン１
７より離脱し、・・ンガーフレーム９はロードパー７に
対して軸８の周りに自由に揺動できるようになる。

そしてロック部材のフック部２１よりロック用ピン２２
が離脱してフック部材１５が時計方向に倒伏状態になる
と、鎖線位置に持ち上げられていたロック部材１６が実
線位置に倒伏してもロック用ピン２２がロック部材のフ
ック部２１に嵌入することがないから、案内ローラ２４
を誘導する案内部材より案内ローラ２４が離脱しても差
支えない。

換言すれば案内ローラ２４の案内部材はフック部材１５
が鎖線位置に倒伏するまでロック部材１６を鎖線位置に
保持していれば充分であり、それ以上の長さの案内部材
は不要である。

そして、フック部材１５の倒伏位置を規制するストッパ
２５およびロック部材１６の倒伏位置を規制するストッ
パ２６を夫々ブラケット１４に設けることによって、案
内ローラ２０釦よび２４を誘導する図示しない案内部材
はフック部材１５をフック用ピン１７に係合させ、ロッ
ク部材１６をロック用ピン２２より離脱させるための案
内部材を配設すれば足りる。

なか、フック用ピンを・・ンガーフレームに、フック部
材およびロック部材をロードバー側に、夫々取付けても
同様の作用効果を有するものであり、本考案の範囲を逸
脱するものではない。

以上の如く、本考案は・・ンガーコンベヤにおけるロー
ドバーに・・ンガーフレームを揺動自在に吊持して、ロ
ードバーと・・ンガーフレームとの間に両者の相対的位
置関係を鎖錠するロック装置を取付け、該ロック装置は
鎖錠操作、解錠操作時のみ案内部材（図示せず）を必要
とし鎖錠後、ネ・よび解錠層は自己保持されているから
鎖錠および解錠状態を保持するための案内部材の配設は
不要である。

したがって、本考案はロック装置が解錠状態に自己保持
されているときは、従来の・・ンガーコンベヤと同様に
傾斜搬送路においても吊持物品の水平維持搬送は可能で
あり、また鎖錠状態に自己保持されているときは、案内
ローラ２０および２４の案内部材が配設されていなくて
もロードバーとハンガーフレームとはロック装置により
互いに一体化されているから、搬送経路中に配設された
合流経路又は分岐経路の合流点又は分岐点に案内部材が
配設されていなくても・・ンガーフレームはロードバー
に対して揺動することなく、吊持搬送物品は揺動するこ
となく水平状態を維持して合流点又は分岐点を通過する
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の・・ンガーコンベヤの要部正面図、第２
図は本考案の要部拡大正面図、第３図は第２図の平面図
である。 １・・・駆動チェノ、４・・・前トロリ、５・・・後ト
ロリ、７・・・ロードバー、９・・・バンカーフレーム
、１５・・・フック部材、１６・・・ロック部材、１７
・・・フック用ピン、２２・・・ロック用ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定経路に沿って配設したレール上を駆動チェノに駆動
   されて走行する前トロリーと後トロリーとを連結したロ
   ードバーに揺動自在に吊持した・・ンガーフレームを有
   スるノ・ンガーコンベヤにおいて、上記ロードバーおよ
   びノ・ンガーフレームのいづれか一方にフック用ピンを
   突設し他方にフプク部材釦よびロック部材を回動自在に
   枢着し、該フック部材には該フック部材のフック部が前
   記フック用ピンに係合したときに前記ロック部材のフッ
   ク部に嵌入するロック用ピンを設けた・・ンガーフレー
   ムのロック装置。