JPS5827757A - 耐蝕性にすぐれたフツ素樹脂塗装皮膜の調製法 - Google Patents

耐蝕性にすぐれたフツ素樹脂塗装皮膜の調製法

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JPS5827757A
JPS5827757A JP12720981A JP12720981A JPS5827757A JP S5827757 A JPS5827757 A JP S5827757A JP 12720981 A JP12720981 A JP 12720981A JP 12720981 A JP12720981 A JP 12720981A JP S5827757 A JPS5827757 A JP S5827757A
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heat
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Tatsushiro Yoshimura
吉村達四郎
Shigetake Tominaga
島崎修平
Shuhei Shimazaki
冨永茂武
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐蝕性や耐薬品性にすぐれたフッ素樹脂塗装皮
膜の網製法、とくに厚内の7ツ素樹脂塗装皮膜をうろこ
とのできる調製法に関する。
熱溶融性フッ素樹脂として市場に提供されるもののうち
とくに高耐熱性のものにはTFI系共重合体樹脂および
O??鳶系共重合体樹脂があり、前者としてはたとえば
テトラフルオロエチレン(以下、Ti1tという)−へ
キサフルオロプ四ピレン(以下、■IPという)共重合
体(以下、TIPという)、パーフルオロビニルエーテ
ル−T’7m 共重合体(以下、PEAという)、エチ
レン−T71共重合体(以下、H−TFIという)およ
びエチレン−プロピレン−TF11i共重合体(以下、
罵−P−TFIという)系樹脂などがあげられ、後者と
してはたとえばエチシンー0TFII共重合体(以下、
x−OT?Iiという)系樹脂などがあげられる。これ
らの熱溶融性フッ葉間は、その溶融粘度が各最適温度条
件下でたいていのばあい106メアズより低い範囲で溶
融流動性を有するために、代表的かつ最も汎用のフッ素
樹脂であるlリテトラフルオpエチレン(以下、FT7
1という)(その溶融粘度は、加工温度である680句
付近においてさえ10 〜10  ポアズであり、溶融
流動性を示さない)に比較してピンホールやボイドのな
い皮膜をえやすく、ディスバージ冒ンの形で塗装、ライ
ニングに使用できるばかりでなく、粉体塗料として塗装
、ライニングにも使用することができ、えられる皮膜も
耐薬品性、耐蝕性にすぐれている。
しかしながら、それら熱溶融性樹脂の耐熱性は、それら
の焼成温度付近の高温下において1’T]Fmlよりも
劣り、そのため加工上不利となることがしばしばである
。すなわちそれらをその適正な焼成温度540〜380
°aにて60分以上の長時間加熱すると、一部熱劣化を
起し、とくに膜厚穴なるばあいは激しく発泡する。この
現象は空気中の讃素の影響にて促進される。
このため、たとえば?IIIP系塗料にあっては、01
回当りの塗装膜厚を極力低く(50μ程度)おさえ、所
望の膜厚にいたるまで何回も塗装、焼成をくり返す方法
や■分子量の低いもの(沫■において溶融粘度0.5X
 10’〜7X10’ポアズ程度)を塗料原料として用
いるか、または分子量の高いもの(380°0において
溶融粘度10 X104〜40 X 10  ポアズ程
度)を熱処理などの方法で低くしたものを塗料原料とし
て用い、低温での溶融流動性をもたせて620〜340
°0にて焼成させる方法が考えられ、一部市販されてい
るものもある。
しかしながら、前記■の方法は、通常耐蝕ライニング庫
膜として必要な600〜1000μ程度の膜厚をうるた
めに工程上、塗装、焼成の手間および時間などにおいて
非常に不利になることを免れえない。
また■の方法は、1回あたりの塗装膜厚を101111
以上にすると低温(320〜340°0)といえども焼
成中に塗膜に発泡が生じる。このため、たとえば100
04の膜厚をえようとするばあい、■の方法と同様に1
0回以上塗装と焼成とをくり返す必要があり、塗装生産
性がわ4く、不経済である。また分子量の低い樹脂は耐
ス(レスクツツク性、耐ゾルベントクラック性が劣り、
耐蝕材料としては好ましくない。しかもこのものは耐熱
性も当然低下しており、加工温度および時間の許容範囲
も狭くなり、樹脂が熱劣化をきたし、加工中にライニン
グ皮膜が垂れたり、見られたライニング皮膜の耐久性が
低1下したりする・工業的規模で大物、たとえば1辺が
1m以上もある基材または肉厚に分布のある基材などに
ライニングするばあい、焼成温度の分布や熱履歴の差が
当然大きくなってくるが、このようなげあい前述のごと
き塗料では均一な良質のライニング皮膜をうろこが困難
である。
また罵−P−TV罵、m−TFII 、I−0’!’7
mなどは粉体塗装後の焼成時に前記ν貯はどの塗膜発泡
現象はみられないものの、被塗物基材の大きさや形状の
ために長時間の焼成を必要とするばあい、これら樹脂の
劣化を伴ない、その結果見られる皮膜が着色するととも
に、種々の環境や薬品に対する耐久性がいちじるしく損
なわれるようになる。
それらフッ素樹脂の焼成時における熱安定性を向上せし
める方法として、たとえば特開昭81−1221155
号公報や同51−122156号公報には水蒸気の存在
下でそれぞれ高温熱処理された2種の□溶融粘度の異な
るPIPを混合する熱安定化法が示されているが、64
0〜680°aの高温で2〜5時間の熱処理を必要とす
るとともに、水蒸気の存在下での処理のために熱処理後
さらに水分の除去に数時間の乾燥を必要とし、経済的で
はない。
またに−TIFIIIの熱安宇化剤として、特公昭48
−57980号公報にN−に族金属(Fkn 、 Pb
 )の硫酸塩が、特公昭48−37981号公報にアル
カリ金属、バリウム、mV−A族金属のリン酸塩が1、
特公昭48−58215号公報にアルカリ金属、バリウ
ムまたはII/−A族金、属のリン酸塩と有機ホスファ
イト類との組合せが、また特開昭49−87758号公
報にα−アルミナなどを用いることが示されているが、
それらはいずれも2s00°0でisO分以内の焼成時
における樹脂の着色のみを防止しうるにすぎず、大寸法
で熱容量の大きい被塗物基材の塗装加工に適するもので
はない。
本発明者らは、さきにTRI系または0TiFI系共重
合体からなる熱溶融性フッ素樹脂に、特定の化合物、金
属またはそれらの混合物からなる熱安定剤を配合するこ
とにより、1回あたりの塗装層厚が大きく、塗装皮膜の
形成条件としての温度および時間の許容範囲が広く、シ
かも良好な耐薬品性、耐熱性を有する塗膜をうろことが
できるフッ素樹脂組成物を提供しうろことを見出し、特
許出願した。これらの熱安定剤は、(4)アミン系酸化
防止剤、有機イオウ系化合物および有機錫系酸化防止剤
よりなる群から選ばれた少なくとも1種(特開昭55−
9603号公報参照)、伽)錫または亜鉛の金属微粉末
の中の少なくとも1種(特公昭55−50066号公報
参照)、(0)周期表第■族の金属元素の粉末、アミン
系酸化防止剤および有機イオウ系化合物の混合物(特公
昭55−50067号公報参照)、φ)錫または亜鉛粉
末および有機イオウ系化合物(特開昭55−16058
号公報参照)、(2))フェノ・−ル系酸化防止剤の1
種または2種以上と、有機イオウ系化合物および有機錫
系酸化防止剤ようなる群から選ばれた少なくとも1種(
特開昭55−58802号公報参照)、(1)カーボン
ブラック粉末、有機イオウ系化合物8およびアミン系酸
化防止剤、あるいはさらに亜鉛、錫、コバルト、ニッケ
ルまたは鉄の微粉末の少なくとも1種(1特開昭55−
155442号公報参照)、および (G)金属石ケンの1種または2種以上と、アミン系酸
化防止剤および有機イオウ系化合物よりなる群から選ば
れた少なくとも1種(特開昭55−4155154号公
報参照) などである。
しかしながら熱安定剤を配合すること5←より加工性は
いちじるしく向上する。が、塗装焼成後。
も残存する熱安定剤または熱安定剤の熱分解生成物が形
成された皮膜の耐薬品性を低下せしめたり、薬品を汚染
させる原因となることがある。
本発明者らはそれらの欠点を解消するべくさらに研究を
重ねた呻果、含有されている熱安定剤が熱安定剤を含有
していないフッ素樹脂層の一部にその熱安定効果を及ぼ
しうることを見出し、本発明の方法を完成した。
すなわち、本発明のフッ素樹脂塗装皮膜の調製法は、熱
安定剤を実質的に含有しない71m系または0TlFI
Ii系重合体からなる熱溶融性フッ素樹脂の上塗り層を
設けるに先立ち、その下層に熱安定剤を含有するフッ素
樹脂の下塗り層を設けることを要旨とするものである。
本発明の方法を用いるときは、上塗り層の下層に含有さ
れている熱安定剤がその効果を上塗り層にまで及ぼし、
500μ以上の肉厚の塗装皮膜を形成することができる
一方、熱安定剤配合による塗膜に与える前記のような好
ましくない影響は上塗り層の上層部にまでは波及せず、
したがって上塗り層の耐薬品性は損なわれないという著
しい効果がある。同じ理由から、本発明の方法によって
ライニングした製品を薬品の貯槽や反応容器として用い
るばあい、薬品によって熱安定剤やその分解生成物が抽
出されることがなく、薬品や反応生成物の純度を高く保
持することができる。
本発明の方法は肉厚の塗装皮膜を形成しつることが特做
の1つであるが、非粘着性や離型性を目的とする薄膜コ
ーティングにも応用できる。
すなわち長時間の焼成によっても上塗り層の重合体の熱
劣化が少なく、より一層強靭な皮膜かえられる。したが
って大型被塗物に長時間焼成して皮膜を形成するときに
も多大な効果を発揮する。
本発明の方法において、上塗り層の下に設ける熱安定剤
を含有する塗層は、従来のフッ素樹脂用ブライマーに熱
安定剤を加えて調製された塗層でもよいし、また、プラ
イマ一層の上に設けられた熱安定剤を含有するフッ素樹
脂塗装(このばあい、中間層となる)であってもよい。
そのばあい、プライマ一層および中間層に用いるフッ素
樹脂は、上塗り層に用いる熱溶融性フッ素樹脂と溶融接
着性がある限り、上塗り履用のフッ素樹脂と異種のもの
であってもよく、たとえは上塗り層がTIP樹脂のばあ
いの下層は、ブライマーに用いるものも含めFTlFl
iを用いることができる。
上塗り層の形成に用いられるフッ素系重合体は加熱時に
溶融流動するTIM系またはOT7m第7m体である。
したがって、τ1罵系重合体のばあいは共重合体に限ら
れ、0TIFI系重合体は単独重合体および共重合体が
含まれる。
共重合体としては、代表例としてつぎに示すものがあげ
られる。
(1)  ?7罵とHPFとの共重合体で、その単量体
組成比が95A〜75/25 (モル比、以下同様)で
ある樹脂 (2)  9に7mトハフルオロアルキルビニルエーテ
ルとからなる共重合体で、その単量体組成比が9872
〜90/10である樹脂 (8)  TIMとエチレンとからなる共重合体で、そ
の単量体組成比が70AO〜90/10である樹脂(4
) Oτymとエチレンとからなる共重合体で、その単
量体組成比が75/25〜85/15である樹脂(5)
  ’!’?It トエチレンとプロピレンとからなる
共重合体で、その単量体組成比が40〜60/25〜5
0/2〜20である樹脂 これらの単独重合体および共重合体は前述のごとく各重
合体を構成する単量体のほかに、変性剤として少量の共
重合可能な他の単量体を導入して変性した共重合体樹脂
であってもよい。
かかる変性剤として用いられる単量体としては、たとえ
ばプロピレン、イソブチレン、7ツ化ビニル、フッ化ビ
ニリデン、Fリフルオリエチレン、ヘキサフルオロプロ
ピレン、ヘキサフルオロイソブチンなどをあげることが
できる。本発明において用いられるこれらのフッ素樹脂
は粒径が30メツシユパス、とくに60メツシユバスの
範囲のものを使用するのが好ましい。
熱安定剤としては前記(4)〜(G)に示したものを用
いることができる。
これらの熱安定剤は配合される被覆組成物中の固形分に
対して0.2〜200PHR(100重量部に対する重
量部、以下同様)、好ましくは2〜60IHHの範囲で
配合するのが好ましく、配合社が前記範囲より小なると
きは安定性向上の効果の発揮に乏しく、また前記範囲よ
り大なるときは熱安定剤自身の分解生成物残渣による塗
膜の着色が生じたり、塗膜の耐薬品性が減じたり、いず
れも好ましくない。
末、マイカなどの補強剤、レベリング剤、帯電防止剤な
どの添加剤を適宜添加してもよい。
重合体と熱安定剤、添加剤などとの配合は、粉末状で混
合(乾式)してもよいし、スラリー状で混合(湿式)し
てもよいが、いかなる形態で混合するかは組成物の使用
態様に応じて適宜選択される。組成物を粉体塗装に使用
するばあい、混合はいうまでもなく粉末の状態で行なう
のが好ましい。また混合用機器としては、たとえばサン
プルミル、V型プレンダー、円錐型プレンダー、リボン
鷹キサ−などの通常の混合機および粉砕機がいずれも特
別な制限なしに使用しうる。なお熱安定剤を配合すると
きは、混合時の温度はそれら熱安定剤化合物が影響を受
けないように約20000以下に制御することが必要で
ある。また同様な理由から、混合後の組成物はその塗装
前に約200°0より高温の熱履歴を経ないように管理
することが必要である。
混合を湿式で行なうばあいには、前記粒径範囲の熱溶融
性フッ素樹脂と熱安定剤とをシルエン、キシレン、パー
クロワエチレン、りυロホルム、トリクロロエチレン、
アルコール類などの有機溶剤、水またはそれらの混合媒
体を用いて混合せしめる。媒体として水を用いるばあい
には、前記成分を均一に分散させるためにアルキルベン
ゼンスルホン酸ソーダ、ナトリウムアルキルサル7エー
シ、ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル
、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、パークロ
07/L/オpオクタノイツク酸のアンモニウム塩など
の界面活性剤を添加するのが好ましい。また使用される
混合用機器としては、ボールミル、振動式ボールミル、
サンドミル、ロールミルなどの[Pまたは混線のための
機器がいずれも特別な制限なしに使用される。
さらに、前記プライマーとは、金属などの基材に直接焼
付けられ、基材とプライマ一層の上に設けられるフッ素
樹脂層とを強く接着させるために用いられるものであっ
て、その組成は、通常上層の7ツ紫樹脂と同一または類
似のフッ素樹脂であってこれと溶融接着性のあるものに
基材との接着性を強める働きをする接着助剤を加えたも
のであって、ふつう液状媒体に分散または溶解させて用
いる。有用な前記接着助剤としては、り豐ム酸、クロム
酸とリン酸の混合物;銅、亜鉛、カド之つムなどの金属
の酸化物;リン酸の金属塩;チタン、ジルコニウムなど
の周期表第■族の遷移金属の有機キレート化合物寥アル
カリまたはアミノシリケート、アルキルシリケート、リ
チウムポリシリケートもしくはシリカコロイドなどのケ
イ素化合物;芳香族ポリアミドイミド樹脂(以下、PA
工という)またはポリイミド樹脂(以下、r工という)
、ポリフェニレンサルファイド樹脂(以下、’X’PR
という)などのポリアリレンサルファイド樹脂、ポリエ
ーテルスルホン勧脂、ポリスルホン樹脂などが例示され
る。プライマーの媒体としては、水または有機溶媒が用
いられる。接着助剤にポリアミドイミド樹脂またはポリ
イミド樹脂な用いるばあいは、有機溶媒としてN−メチ
ルピロリドン、クレゾール、フェノール、ナフサ、ジメ
チルホルムアヤド、ジメチルアセトアミド、ベンゾニト
リル、メチルグリフールアセテート、メチルエチルケト
ン、2−ニトロプレパン、エチルグリフールアセテート
、酢酸エチル、キシレン、トルエン、メチルイソブチル
ケトンなど、さらにこれらの2種またはそれ以上の混合
物、たとえばN−メチルピロリドンとトルエン、酢酸エ
チル、ブチルグリコール、ジオキサンなどとの混合物が
好ましく使用される。また、ポリエーテルスルホン樹脂
またはポリスルホン樹脂を用いたばあいは、有機溶媒と
してジメチルホルムア主ド、シフ胃ヘキサノン、ジグ0
四メタン、1,1.2−トリク0田エタン、N−メチル
−2−ビ田リドンなどが使用される。また、ブライ!−
に用いるフッ素樹脂としては、PTIEでもよいし、前
記τνI系または0T71C系重合体でもよい0また、
プライマーの組成、形態はとくに限定されるものではな
い。
プライマ一層はプライマーを噴霧、浸漬、流延法などの
公知の慣用手段により基材に適用し、乾燥後焼成処理を
行なうことによって形成される。乾燥は常温〜100°
O程度で行なわれるが、直接焼成処理を行なうと媒体の
急激な蒸発気化が、塗膜面にクランクやピンホールなど
を生ぜしめることになるのでそれを回避する目的で行な
われる当業者の熟知せる慣用処理手段の一つにすぎない
。プライマ一層の焼成はその組成にもよるが、通常常温
〜400°0の温度範囲で実施せられる。
前記のごとく、このブライ!一層に熱安定剤を配合して
もよいし、また配合しなくてもよい。
しかしながらプライマ一層を本発明における下塗り層と
して用いるばあいには、必らず熱安定剤を配合しなけれ
ばならない。
つぎに本発明の調製法の実施態様を説明する。
まず表面処理された基材に熱安定剤を含有しまたは含有
しないプライマーを前記のとおり塗装し、乾燥および焼
成してプライマ一層を形成fる。えられたプライマ一層
に熱安定剤を含有するTPH系または0TIFE系重合
体からなるフッ素樹脂を塗装し焼成する。ただし、プラ
イマ一層に熱安定剤を含むばあいはこの塗装は必ずしも
必要でない。またPrime EK−1300、mx−
1900シリーズ(ダイキン工業株式会社の商品名)を
用いるときは必らずしも焼成する必要はなく、乾燥する
だけでよい。
えられた塗層の上にTFE系または0TFK系重合体か
らなる実質的に熱安定剤を含有しない熱溶融性フッ素樹
脂を塗装し、焼成して上塗り層を形成する。
熱安定剤を含有する塗層を焼成して形成するばあいの焼
成温度および時間は、約2i20〜370°0で約10
分〜1時間、好ましくは約330〜650°0で約 1
5〜!IO分間である。上塗り層の焼成温度および時間
は、約320〜380°0で約1〜10時間、好ましく
は約320−360°Oで約2〜5時間である。
プライマ一層または下塗り層および上塗り層′の各厚さ
の比は、用達、用いるフッ素樹脂などの多くの要因によ
って異なるが1一般にプライマ一層の厚さを1とすると
下塗り層は0〜100程度、上塗り層の厚さは3〜10
0程度である。
つぎに実施例および比較例あげて本発明の詳細な説明す
る・なお、−はとくにことわらないかぎり重量幡を意味
する。
実施例1〜5 ダイキン工業■製フッ素樹脂塗装用プライマーmx−1
909nK (接着助剤としてポリアミドイミド樹脂な
書み固形公約SO%の水性分散体)に熱安定剤と゛して
ジーβ−す7チルーp−フェニレンジアミンと2−メル
カプ)ペンシイミダゾール亜鉛塩との重量比で2=1の
混合物をプライマーに対して15%含有させ、これをプ
ラスト処理したアルミニウム板上にスプレー法により塗
装し、100°0で10分間乾燥したのち380 ’O
で15分間焼成して皮膜厚が8μおよび12μのプツイ
!一層を形成し、これを下塗り層とした。
見られたプライマ一層には発泡やクランクは生じていな
かった。
ついで60メツシユパスのTFIC−1177共重合粉
末(モル比T7IQ/HIFF −88/ 12 )を
プライマ一層に載置された10om X 15omの長
方形型枠に焼成後の全皮膜厚が300μおよび500μ
となるように充填し、それぞれ330°o 、 340
’o 、 350’o 、 360’。
および670°0で8時間焼成し、上塗り層を形成した
前記フッ素樹脂塗装用プライマー(IK−19091K
)に配合する熱安定剤の配合割合を1%、5%、10%
、20%お・よび50%に代えたほかは前記と同様の方
法によりプライマ一層および上塗り層をえた。
第1〜S図に熱安定剤の配合量を変化させ、上塗り層ヲ
ソレぞれ!150’c、54000.350°0、ll
60oaおよび570°0の各焼成温度において焼成し
たときの上塗り層の発泡の状態を肉眼で観察した結果を
全皮膜厚が′6oOμおよび500μのものについてそ
れぞれ示す。第1〜5図において点々の記号体)で囲ま
れた領域は膜厚が300Itのときに発泡が観察されな
かった領域、ハツチング(B)でI!亥れた領域は膜厚
が500μのときに発泡が観察されなかった領域である
なお、第6図において○および△で示す点は、プライマ
ー焼成を68000で行なったもののそれぞれ膜厚が6
00μおよび5oOμのものに関するデータである。そ
れらの条件ではいずれも発泡が生じなかった。
比較例1 実施例1において熱安定剤をフッ素樹脂塗装用プライマ
ー(MK−1909BK )に配合せずに実施例1と同
様の方法によって10μの下塗り層を形成した。この下
塗り層へ実施例1で用いたのと同じTIFm−)17μ
共重合体粉末を用いて実施例1と同様の方法で厚さ60
0μおよび500μのライニング膜を形成させたところ
、すべて焼成後には激しく発泡し満足しうるライニング
膜はえられなかった。
実施例6および比較例2 実施例1で用いたものと同じフッ素樹脂塗装用プライマ
ーに熱安定剤として4.4′−ビス(α、α−ジメチル
ベンジル)ジフェニルアジン、2−メルカプトベンゾチ
アゾール亜鉛塩およびコバルト粉末(1〜2μ)の重量
比で5二5!2の混合物をプライマーに対して10%の
割合で配合し、これをブラスト処理したアルミニウム板
にスプレー法により塗装し、1oo0cで1o分間乾燥
したのちる80°0で15分間焼成して皮膜厚が12μ
の薄い下塗り層をえた。
えられた下塗り層にT?l1i−HFP共重合体樹脂(
モル比TIFIQ/H7F −88/12、固形分含量
約40%の水性分散物)をスプレー法により塗装し、1
00oOで10分間乾燥したのち580’Oで2o分間
、 40分間%60分間および120分間焼成して上塗
り層を形成し、全膜厚40μの薄膜をえた。
前記熱安定剤をプライマーに配合しなかったほかは前記
と同様の方法により下塗り層および上塗り層を形成して
比較用の薄膜をえた。
えられた各薄膜の硬度をJ工815401に基づいて測
定した結果を第1表に示す。
第     1     表 実施例7 フッ素樹脂塗装用プライマー(KW−19091K )
をブラスト処理した鉄板にその全表面を覆うように塗装
し、実施例1と同じ条件で乾燥および焼成したのち、そ
の上に実施例1で用いたのと同じ熱安定剤を51HR含
有する6oメツシユバスのTIFmf−1ffP共重合
体(モル比8B/12 )の粉体塗料を静電塗装法によ
って全表面を覆うように塗装したのち、370°0で6
0分間焼成した。この操作を2回繰り返したのち、その
上に熱安定剤を含有しない前記TFm−)!FP共重合
体を前記と同様に粉体塗装し、350±5°Oで2時間
焼成して全膜厚111amの塗装皮膜をえた。
比較例6 実施例7と同様のプライマーを用いてプフイマー塗装を
施したアルミニウム板に実施例7と同じ熱安定剤を3%
含有するT7M−)11FP共重合体を実施例7と同じ
条件で塗装焼成を3回繰り返し、全膜厚が1mmの皮膜
をえた。
実施例7および比較例3でえられた各塗膜を50%7ツ
酸中に50°0で6か月浸漬したのち取出したところ、
塗膜の変化はあまり認められないが、上塗り層に熱安定
剤を含む塗装板を浸漬した7ツ酸は黄褐色に着色してお
り、その溶液を分析したところ、金属亜鉛が流出してい
ることが確認された。それに対し、上塗り層に熱安定剤
を含まない塗装板の浸漬液はまったく着色せず、亜鉛は
検出されなかった。
実施例8 実施例7と同じく鉄板上にプライマー塗装を施したのち
、その上に実施例7と同じ熱安定剤tsst有するτ1
冨−パーフルオ胃アルキルビニルエーテル共重合体(モ
ル比97A)水性分散体塗料を被覆し、乾燥後330°
Oで60分間焼成して膜厚80μの皮膜をえた。この上
に熱安定剤を含まない前記と同じ共重合体の粉体塗料を
静電粉体塗装し、全膜厚300μの皮膜をえた。
この皮膜に発泡は全くみられなかった。
実施例9 実施例7において、鉄板にプライマーを片面のみ塗装し
、その上につぎに示す熱安定剤(1)〜(9)を5IH
R含有するτ1/M−HIN’共重合体を静電塗装法に
より実施例7と同様の方法および条件下に塗装し、膜厚
400声の皮膜をえた。さらにその上に熱安定剤を含ま
ないTFI−HIFP共重合体を実施例7と同様の方法
および条件によって静電塗装して全膜厚700μの皮膜
をえた。
(1) 2−メルカプトベンゾイミダゾール亜鉛塩(2
)2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩とフェニル−
β−す7チルアミンの重量比1:1の混合物 (8)ジプチル錫メルカプチドと2−メルカプジベンゾ
イミダゾールの重量比1:2の混合物(4)錫粉末(粒
径200メツシユ以下)(5)2.2’−メチレン−ビ
ス(4−メチル−6−tart−ブチルフェノール)と
ジプチル錨メルカプトの重量比1:1の混合物 (6)す7テン酸コバルトと2−ベンゾチアゾール亜鉛
塩と4.4′−ビス−(α、α′−ジメチルベンシル)
ジフェニルアミンの重量Jt 1:2:2 ノ混合物 (7)ステアリン酸鉛と2−メルカプトチアゾールの重
量比1:1の混合物 (8)ステアリン酸亜鉛とジーβ−す7チルーp−フエ
ニレンジアミンの重量比1:2の混合物(9)4.4’
−ビス−(α、α′−ジメチルベンジル)ジフェニルア
ミンと2−メルカプトベンゾチアゾールとコバルトの重
量比5:3:2の混合物およびカーボンブラックの重量
比4:1の混合物 えられた皮膜はいずれも発泡などの異状は認められなか
った。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は、それぞれ上塗り層の種々の焼成温度にお
いて熱安定剤の配合量を変化させたときの上塗り層の発
泡状態を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱安定剤を実質的に含有しないテトラフルオロエチ
    レン系またはクロロトリフルオロエチレン系重合体から
    なる熱溶融性フッ素樹脂の上塗り層を形成するに先立ち
    、その下層に熱安定剤を含有する7ツ素樹脂の下塗り層
    を形成することを特徴とする耐蝕性にすぐれたフッ素樹
    脂塗装皮膜の調製法。 2 前記下塗り層が、フッ素樹脂および接着助剤に加え
    て熱安定剤を含有するフッ素樹脂プライマ一層である特
    許請求の範囲第1項記載の調製法。 3 前記下塗り層が、熱安定剤を含有しまたは含有せず
    かつフッ素樹脂および接着助剤を含有するフッ素樹脂プ
    ライマ一層の上に形成された熱安定剤を含有するテトラ
    フルオロエチレン系またはクロロトリフルオロエチレン
    系重合体からなるフッ素樹脂層である特許請求の範囲第
    1項記載の調製法。 4 前記熱安定剤の配合割合が、全皮膜調製用材料中の
    固形分100重量部に対し0.2〜200重量部である
    特許請求の範囲第2項または第3項記載の調製法。 5 前記上塗り層が粉体塗装法によって形成されること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項または第3
    項記載の調製法。 6 前記熱安定剤が、 (4)アミン系酸化防止剤、有機イオウ系化合物および
    有機錫系酸化防止剤よりなる群から選ばれた少なくとも
    1種、 03)錫または亜鉛の金属微粉末の単独または両者の混
    合物、 <0>周期表第■族の金属元素の粉末、アミン系酸化防
    止剤および有機イオウ系化合物、@#I重たは亜鉛粉末
    および有機イオウ系化合物、 休)フェノール系酸化防止剤の1種または2種以上と、
    有機イオウ系化合物および有機錫系酸化防止剤よりなる
    群から選ばれた少なくとも1種との混合物、 (ロ)カーボンブラック粉末、有機イオウ系化合物およ
    びアミン系酸化防止剤、および (G)金属石ケンの1種または2種以上と、アミン系酸
    化防止剤および有機イオウ系化合物より選ばれ゛た少な
    くとも1種との混合物よりなる群から選ばれた少なくと
    も1種である特許請求の範囲第1項、第2項、第3項ま
    たは第4項記載の調製法。
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