JPS5827440B2 - 液化ガス過冷却装置 - Google Patents
液化ガス過冷却装置Info
- Publication number
- JPS5827440B2 JPS5827440B2 JP2796076A JP2796076A JPS5827440B2 JP S5827440 B2 JPS5827440 B2 JP S5827440B2 JP 2796076 A JP2796076 A JP 2796076A JP 2796076 A JP2796076 A JP 2796076A JP S5827440 B2 JPS5827440 B2 JP S5827440B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquefied gas
- tank
- pressure
- gas
- liquefied
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は液体ヘリウム等の液化ガスを飽和温度以下に
過冷却する液化ガス過給装置に関するものである。
過冷却する液化ガス過給装置に関するものである。
液化ガスは極低温装置の冷却管種々な分野に使用されて
いるが、一般に液化ガスは蒸発しやすく、この蒸発を防
ぐため液化ガスを飽和温度以下に過冷却することが行な
われている。
いるが、一般に液化ガスは蒸発しやすく、この蒸発を防
ぐため液化ガスを飽和温度以下に過冷却することが行な
われている。
液化ガスとして液体ヘリウムを例にとってみると、液体
ヘリウムは大気圧において4.2°にで蒸発し、しかも
その蒸発熱は5cal/gと極めて小さく、わずかな熱
量によって容易に蒸発する。
ヘリウムは大気圧において4.2°にで蒸発し、しかも
その蒸発熱は5cal/gと極めて小さく、わずかな熱
量によって容易に蒸発する。
この蒸発を防ぐため、飽和温度(液体ヘリウムの場合は
]、atm において4.2°K)以下に過冷却し、液
体の顕熱によって蒸発を抑えて液相状態を保ち、極低温
装置の冷却等に使用するようにしている。
]、atm において4.2°K)以下に過冷却し、液
体の顕熱によって蒸発を抑えて液相状態を保ち、極低温
装置の冷却等に使用するようにしている。
液化ガスを過冷却するためには従来は第1図に示すよう
な液化ガス過冷却装置が使用されている。
な液化ガス過冷却装置が使用されている。
第1図は従来の液化ガス過冷却装置の概略的な構成を示
すシステムブロック図である。
すシステムブロック図である。
図において、1は過冷却を行なうための液化ガス槽で、
この液化ガス槽1に液化ガスを収容した場合には、液化
ガスによって槽内に液槽部1aと気相部1bとが形成さ
れる。
この液化ガス槽1に液化ガスを収容した場合には、液化
ガスによって槽内に液槽部1aと気相部1bとが形成さ
れる。
2は液化ガス槽1内に設けられた例えば蛇管形の過冷却
器で、この過冷却器2は液化ガス中に浸漬された状態で
使用され、過冷却器2の外部の液化ガスによって過冷却
器2内部の液化ガスが過冷却されるように構成されてい
る。
器で、この過冷却器2は液化ガス中に浸漬された状態で
使用され、過冷却器2の外部の液化ガスによって過冷却
器2内部の液化ガスが過冷却されるように構成されてい
る。
ここで便宜上、過冷却器2外部の液化ガス、すなわち過
冷却を施すための液化ガスを第1の液化ガス、過冷却器
2内部の液化ガス、すなわち過冷却される液化ガスを第
2の液化ガスと表わすことにする。
冷却を施すための液化ガスを第1の液化ガス、過冷却器
2内部の液化ガス、すなわち過冷却される液化ガスを第
2の液化ガスと表わすことにする。
3は液化ガス槽1内の第1の液化ガスが蒸発して液相部
1aの容量が減少した場合に第1の液化ガスを補給する
ための液化ガス補給タンクで、この液化ガス補給タンク
3と液化ガス槽1とは補給液移送管4によって接続され
ている。
1aの容量が減少した場合に第1の液化ガスを補給する
ための液化ガス補給タンクで、この液化ガス補給タンク
3と液化ガス槽1とは補給液移送管4によって接続され
ている。
5は過冷却器2によって過冷却される第2の液化ガスを
順次加圧状態で供給する液化ガス加圧タンクで、この液
化ガス加圧タンク5と過冷却器2とは冷却液移送管6に
よって接続されており、液化ガス加圧タンク5から過冷
却器2に送られた第2の液化ガスは過冷却されたのち過
冷却液移送管7を通じて被冷却体8に送られる。
順次加圧状態で供給する液化ガス加圧タンクで、この液
化ガス加圧タンク5と過冷却器2とは冷却液移送管6に
よって接続されており、液化ガス加圧タンク5から過冷
却器2に送られた第2の液化ガスは過冷却されたのち過
冷却液移送管7を通じて被冷却体8に送られる。
9は液化ガス槽1内を所定圧力状態にするための排気装
置で、この排気装置9は減圧ガス配管10によって液化
ガス槽1に接続されており、液化ガス槽1内において蒸
発した液化ガスを取出すことによって液化ガス槽1内を
所定圧力状態に保つものである。
置で、この排気装置9は減圧ガス配管10によって液化
ガス槽1に接続されており、液化ガス槽1内において蒸
発した液化ガスを取出すことによって液化ガス槽1内を
所定圧力状態に保つものである。
11は液化ガス加圧タンク5から供給される第2の液化
ガスを予冷するための予冷器で、この予冷器11は排出
される減圧ガスによって液化ガス加圧タンク5から過冷
却器2に至る第2の液化ガスを予冷するように構成され
ている。
ガスを予冷するための予冷器で、この予冷器11は排出
される減圧ガスによって液化ガス加圧タンク5から過冷
却器2に至る第2の液化ガスを予冷するように構成され
ている。
上述の構成において、液化ガスの一例として液体ヘリウ
ムを取り上げて以下の説明をする。
ムを取り上げて以下の説明をする。
この液体ヘリウムを過冷却する場合には、まず、液化ガ
ス補給タンク3から補給液移送管4を通して液化ガス槽
1内に液体ヘリウムを所定量貯え、液化ガス槽1内の気
相部1bを排気装置9によって排気して0.2atrr
i程度まで減圧する。
ス補給タンク3から補給液移送管4を通して液化ガス槽
1内に液体ヘリウムを所定量貯え、液化ガス槽1内の気
相部1bを排気装置9によって排気して0.2atrr
i程度まで減圧する。
液化ガス槽1内が所定圧力状態(0,2atm 程度)
まで減圧されると、液化ガス槽1内の第1の液体ヘリウ
ムの温度は所定温度(2,9°K)まで降下する。
まで減圧されると、液化ガス槽1内の第1の液体ヘリウ
ムの温度は所定温度(2,9°K)まで降下する。
この状態で液化ガス加圧タンク5から1.5atm、約
4.7°にの状態の第2の液体ヘリウムを供給すれば、
第2の液体ヘリウムは予冷器11を通って過冷却器2に
入り、過冷却2外部の第1の液体ヘリウムと熱交換して
冷却され、圧力1.5 a tmの状態の11で約3°
Kに過冷却されることになる。
4.7°にの状態の第2の液体ヘリウムを供給すれば、
第2の液体ヘリウムは予冷器11を通って過冷却器2に
入り、過冷却2外部の第1の液体ヘリウムと熱交換して
冷却され、圧力1.5 a tmの状態の11で約3°
Kに過冷却されることになる。
上述のように、加圧液化ガスを飽和温度以下に過冷却す
るためには、始動前に液化ガス槽1内の第1の液化ガス
を減圧して温度を下げる必要があり、このために排気装
置9は大きな排気容量が必要とされる。
るためには、始動前に液化ガス槽1内の第1の液化ガス
を減圧して温度を下げる必要があり、このために排気装
置9は大きな排気容量が必要とされる。
しかし、定常状態では被冷却体8に供給される第2の液
化ガスを過冷却するのに必要なだけ排気すればよく、し
たがって排気装置9の能力が余ることになり無駄な動力
消費と排気装置および配管の設備費が高価になるという
欠点があり、また、排気容量の小さな排気装置を用いれ
ば始動前の排気時間が長くかかるという欠点がある。
化ガスを過冷却するのに必要なだけ排気すればよく、し
たがって排気装置9の能力が余ることになり無駄な動力
消費と排気装置および配管の設備費が高価になるという
欠点があり、また、排気容量の小さな排気装置を用いれ
ば始動前の排気時間が長くかかるという欠点がある。
この欠点を示す具体的な一例として液体ヘリウムを使用
した場合を示す。
した場合を示す。
まず、この従来の液化ガス過冷却装置において、始動前
に圧力1atm、温度4.2°にの液体ヘリウム100
A’を液化ガス槽1に充填し、圧力0.2atms温度
2゜9°Kになるまで減圧すれば、その間に約211の
液体ヘリウムが蒸発する。
に圧力1atm、温度4.2°にの液体ヘリウム100
A’を液化ガス槽1に充填し、圧力0.2atms温度
2゜9°Kになるまで減圧すれば、その間に約211の
液体ヘリウムが蒸発する。
その蒸発ガスは液相状態に対して約700倍の体積とな
るので、これを約20分で排気するとすれば、毎分約7
501の排気能力を持つ排気装置が必要となる。
るので、これを約20分で排気するとすれば、毎分約7
501の排気能力を持つ排気装置が必要となる。
つぎに定常時に、圧力1、5 a trn、温度約3°
にの過冷却液体ヘリウムを毎時301の割合で被冷却体
へ供給する場合には、毎時的81の液体ヘリウムが熱交
換を行なって液化ガス槽1内で蒸発するが、このための
排気能力は毎分約1006程度でよい。
にの過冷却液体ヘリウムを毎時301の割合で被冷却体
へ供給する場合には、毎時的81の液体ヘリウムが熱交
換を行なって液化ガス槽1内で蒸発するが、このための
排気能力は毎分約1006程度でよい。
このように排気装置の始動時の排気能力は定常時(10
07/分)の数倍量必要とされ、設備費が増す。
07/分)の数倍量必要とされ、設備費が増す。
また定常時の所要能力(1001/分)の排気装置を使
用すれば、始動時間が2.5時間以上となり、定常状態
になるまでに長時間を必要とする。
用すれば、始動時間が2.5時間以上となり、定常状態
になるまでに長時間を必要とする。
また、従来の液化ガス過冷却装置において、過冷却液化
ガスを被冷却体に供給しつづけるためには液化ガス槽に
第1の液化ガスを液化ガス補給タンクから補給すること
が必要になるが、この場合、液化ガス補給タンクから移
送された第1の液化ガスは液化ガス槽内において急激に
蒸発し、液化ガス槽の圧力が変動しやすく、特に排気装
置の排気容量が小さい場合には液化ガス槽の圧力が上昇
し、過冷却液化ガスの温度が所定値を越え、蒸発し易い
状態のまま被冷却体に供給されることになる。
ガスを被冷却体に供給しつづけるためには液化ガス槽に
第1の液化ガスを液化ガス補給タンクから補給すること
が必要になるが、この場合、液化ガス補給タンクから移
送された第1の液化ガスは液化ガス槽内において急激に
蒸発し、液化ガス槽の圧力が変動しやすく、特に排気装
置の排気容量が小さい場合には液化ガス槽の圧力が上昇
し、過冷却液化ガスの温度が所定値を越え、蒸発し易い
状態のまま被冷却体に供給されることになる。
また排気装置の排気容量が十分の場合であっても、第1
の液化ガスの補給速度と排気装置の排気能力のバランス
が崩れ易く、液化ガス槽の圧力が変動するため運転制御
が難しく、操作に熟練を要するなどの欠点があり、液化
ガス槽の圧力の変動を抑えるため、液化ガス槽に第1の
液化ガスを補給する際には被冷却体に供給される過冷却
液化ガスを一時中断させねばならなかった。
の液化ガスの補給速度と排気装置の排気能力のバランス
が崩れ易く、液化ガス槽の圧力が変動するため運転制御
が難しく、操作に熟練を要するなどの欠点があり、液化
ガス槽の圧力の変動を抑えるため、液化ガス槽に第1の
液化ガスを補給する際には被冷却体に供給される過冷却
液化ガスを一時中断させねばならなかった。
この発明は上述の欠点を解消するためになされたもので
、排気能力に無駄がなく、さらに運転制御の容易な液化
ガス過冷却装置を提供することを目的とするものである
。
、排気能力に無駄がなく、さらに運転制御の容易な液化
ガス過冷却装置を提供することを目的とするものである
。
以下、図面に従ってこの発明を説明する。
第2図はこの発明の液化ガス過冷却装置の一実施例の概
略的な構成を示すシステムブロック図である。
略的な構成を示すシステムブロック図である。
図において、2人は過冷却器で、この過冷却器2Aは従
来装置(第1図)において示した過冷却器とは異なり、
過冷却器2人内に2系統の流路を有し、その流路の流体
が相互に熱交換を行なうように構成されている。
来装置(第1図)において示した過冷却器とは異なり、
過冷却器2人内に2系統の流路を有し、その流路の流体
が相互に熱交換を行なうように構成されている。
12は液化ガス加圧系統でこの液化ガス加圧系統12は
過冷却器2Aを経て液化ガス槽1内の液化ガスを槽内の
圧力状態のまま槽外に導出するもので、液化ガス加圧系
統12の槽内での開口端は液化ガスの液面下になるよう
に構成されている。
過冷却器2Aを経て液化ガス槽1内の液化ガスを槽内の
圧力状態のまま槽外に導出するもので、液化ガス加圧系
統12の槽内での開口端は液化ガスの液面下になるよう
に構成されている。
したがって槽内の圧力が高ければそれだけ槽外に導出さ
れやすくなっている。
れやすくなっている。
13は液化ガス減圧系統で、この液化ガス減圧系統13
には減圧装置14および気液分離器15が設けられてお
り、液化ガス槽1内の液化ガスを減圧して所定温度まで
降下させ、低温になった液化ガスを過冷却器2人を通し
たのち減圧ガスを槽外に導出するように構成されている
。
には減圧装置14および気液分離器15が設けられてお
り、液化ガス槽1内の液化ガスを減圧して所定温度まで
降下させ、低温になった液化ガスを過冷却器2人を通し
たのち減圧ガスを槽外に導出するように構成されている
。
16は液化ガス減圧系統13を通じて減圧ガス配管10
に出されるガスの圧力を制御する圧力制御弁で、この圧
力制御弁16の動作特性を補うために減圧ガス容器17
が設けられている。
に出されるガスの圧力を制御する圧力制御弁で、この圧
力制御弁16の動作特性を補うために減圧ガス容器17
が設けられている。
18は液化ガス槽1から排気装置9によって排出された
ガスを圧縮精製し、再び液化ガス槽1に戻すためのガス
加圧装置で、このガス加圧装置18の吸入側、すなわち
排気装置9の吐出し側には保圧タンク19が設けられて
おり、ガス加圧装置18の吸込側の圧力を一定に保つよ
うにされている。
ガスを圧縮精製し、再び液化ガス槽1に戻すためのガス
加圧装置で、このガス加圧装置18の吸入側、すなわち
排気装置9の吐出し側には保圧タンク19が設けられて
おり、ガス加圧装置18の吸込側の圧力を一定に保つよ
うにされている。
また、ガス加圧装置18によって液化ガス槽1に戻され
るガスは予冷器11において液化ガス槽1から排気され
るガスによって予冷されるように構成されている。
るガスは予冷器11において液化ガス槽1から排気され
るガスによって予冷されるように構成されている。
20は液化ガス槽1に供給されるガスの圧力を調整する
ために系統内の余剰ガスを系外に出すための圧力調整弁
を示す。
ために系統内の余剰ガスを系外に出すための圧力調整弁
を示す。
図に示すように、液化ガス加圧系統12と液化ガス減圧
系統13とは過冷却器2人において熱的に結合されてお
り、液化ガス加圧系統12の流体と液化ガス減圧系統1
3の流体とは過冷却器2人において相互に熱交換を行な
う。
系統13とは過冷却器2人において熱的に結合されてお
り、液化ガス加圧系統12の流体と液化ガス減圧系統1
3の流体とは過冷却器2人において相互に熱交換を行な
う。
すなわち、液化ガス減圧系統13においては液化ガスが
減圧されるため、液化ガス槽1内の所定圧力状態にある
液化ガスよりも温度が降下する。
減圧されるため、液化ガス槽1内の所定圧力状態にある
液化ガスよりも温度が降下する。
この低圧低温になった液化ガスは過冷却器2人において
、液化ガス加圧系統12を流れる槽内の所定圧力状態に
ある液化ガスを過冷却することになり、これに対し、液
化ガス減圧系統13を流れる減圧された液化ガスは蒸発
してガスになる。
、液化ガス加圧系統12を流れる槽内の所定圧力状態に
ある液化ガスを過冷却することになり、これに対し、液
化ガス減圧系統13を流れる減圧された液化ガスは蒸発
してガスになる。
液化ガス減圧系統13内で蒸発した液化ガスすなわちガ
スは気液分離器15および予冷器11を経ていったん液
化ガス槽1外に出され、再び圧力制御弁16、排気装置
9、保圧タンク19、およびガス加圧装置18等を経て
液化ガス槽1内に戻るように構成されている。
スは気液分離器15および予冷器11を経ていったん液
化ガス槽1外に出され、再び圧力制御弁16、排気装置
9、保圧タンク19、およびガス加圧装置18等を経て
液化ガス槽1内に戻るように構成されている。
上述の構成において、過冷却液化ガスを得る場合を具体
的に説明する。
的に説明する。
なお、以下においては、液化ガスとして液化ヘリウムを
用いた場合を取り上げて説明する。
用いた場合を取り上げて説明する。
まず、液化ガス補給タンク3から液化ガス槽1に圧力]
、、5atm、温度4.7°にの液体ヘリウムを収容す
る。
、、5atm、温度4.7°にの液体ヘリウムを収容す
る。
液体ヘリウムを所定量収容すると、液化ガス槽1内は液
体ヘリウムとヘリウムガスとが充満し、槽内の圧力は約
1.5atrr+、温度4.7°にとなる。
体ヘリウムとヘリウムガスとが充満し、槽内の圧力は約
1.5atrr+、温度4.7°にとなる。
過冷却液体ヘリウムを被冷却体8に供給する場合には液
化ガス槽1の気相部1bに上述のように1.5atm
のガス圧を加える。
化ガス槽1の気相部1bに上述のように1.5atm
のガス圧を加える。
そうすれば、液化ガス加圧系統12および液化ガス減圧
系統13を経て液化ガスは槽外に導出されることになる
。
系統13を経て液化ガスは槽外に導出されることになる
。
この導出過程において、液化ガス減圧系統13を流れる
液体ヘリウムは減圧装置14を通って過冷却器2人に流
入し、ここで膨張して蒸発する。
液体ヘリウムは減圧装置14を通って過冷却器2人に流
入し、ここで膨張して蒸発する。
例えば減圧装置14において0.2atm に減圧され
ると2.9°Kまで温度降下する。
ると2.9°Kまで温度降下する。
液化ガス加圧系統12を流れる液体ヘリウムは過冷却器
2Aに入り、液化ガス減圧系統13を流れる液体ヘリウ
ムと熱交換し、1.5atmにおいて約3°Kに過冷却
されて被冷却体8に移送される。
2Aに入り、液化ガス減圧系統13を流れる液体ヘリウ
ムと熱交換し、1.5atmにおいて約3°Kに過冷却
されて被冷却体8に移送される。
上述の場合の液化ガス減圧系統13の排気は、例えば、
毎時301の割合で被冷却体8へ液体ヘリウムを供給す
る場合には毎時12.4#の液体ヘリウムが過冷却器2
人内で蒸発するので排気装置9の排気能力は毎分150
1でよい、また、始動前の排気能力は過冷却器2人の液
化ガス減圧系統13内の液体ヘリウムの容積を従来方式
の1004に較べ約1/100(液量11)程度にでき
るので、毎分1501の排気能力があれば約5分程度で
排気を完了し、起動することができる。
毎時301の割合で被冷却体8へ液体ヘリウムを供給す
る場合には毎時12.4#の液体ヘリウムが過冷却器2
人内で蒸発するので排気装置9の排気能力は毎分150
1でよい、また、始動前の排気能力は過冷却器2人の液
化ガス減圧系統13内の液体ヘリウムの容積を従来方式
の1004に較べ約1/100(液量11)程度にでき
るので、毎分1501の排気能力があれば約5分程度で
排気を完了し、起動することができる。
過冷却器2人で蒸発したヘリウムガスは予冷器11の減
圧側(槽外に導出される系を減圧側、槽内に導入される
系を加圧側という)に入り、槽内の圧力を上昇させるた
めに新たに入ってくる加圧ガスを冷却し、そののち減圧
ガス配管10、圧力制御弁16を通って排気装置9に至
る。
圧側(槽外に導出される系を減圧側、槽内に導入される
系を加圧側という)に入り、槽内の圧力を上昇させるた
めに新たに入ってくる加圧ガスを冷却し、そののち減圧
ガス配管10、圧力制御弁16を通って排気装置9に至
る。
予冷器11の減圧側入口において、圧力0.2atm、
温度2.9°にの液体ヘリウム12.4.、 l/時の
蒸発ガスは常温(3000K )までの顕熱が利用でき
るので、予冷器11の加圧側に流入するヘリウムガスを
熱交換によって冷却し、圧力1.5atm、温度4,7
°にで減圧側流量の50係に達する約61/時の液体ヘ
リウムを凝縮液化することができる。
温度2.9°にの液体ヘリウム12.4.、 l/時の
蒸発ガスは常温(3000K )までの顕熱が利用でき
るので、予冷器11の加圧側に流入するヘリウムガスを
熱交換によって冷却し、圧力1.5atm、温度4,7
°にで減圧側流量の50係に達する約61/時の液体ヘ
リウムを凝縮液化することができる。
この場合、この実施例に示すように排気装置9の吐出ガ
スを保圧タンク19に回収し、ガス加圧装置18で圧縮
精製して予冷器11に供給するようにした循環系を有す
る閉サイクル方式が有効であることは言うまでもない。
スを保圧タンク19に回収し、ガス加圧装置18で圧縮
精製して予冷器11に供給するようにした循環系を有す
る閉サイクル方式が有効であることは言うまでもない。
また、過冷却器2人の液化ガス減圧系統13の出口部分
に気液分離器15を設け、予冷器11を経て槽外に導出
されるヘリウムガス中に未蒸発の液分を同伴することを
避けることも可能である。
に気液分離器15を設け、予冷器11を経て槽外に導出
されるヘリウムガス中に未蒸発の液分を同伴することを
避けることも可能である。
なお、液化ガス槽内を加圧する場合には、予冷器11の
加圧側で完全液化できないほど大量に加圧ガスを送れば
よく、上述の実施例のように閉サイクル方式でなく、第
3図に示すようにヘリウムボンベ21から直接ヘリウム
ガスを供給する場合には、予冷器11の加圧側にバイパ
ス弁22を設け、適量に分流して液化ガス槽1内に供給
する加圧ガスの温度を飽和温度以上にすればよい。
加圧側で完全液化できないほど大量に加圧ガスを送れば
よく、上述の実施例のように閉サイクル方式でなく、第
3図に示すようにヘリウムボンベ21から直接ヘリウム
ガスを供給する場合には、予冷器11の加圧側にバイパ
ス弁22を設け、適量に分流して液化ガス槽1内に供給
する加圧ガスの温度を飽和温度以上にすればよい。
また、第2図に示すような閉サイクル方式においても第
3図に示すよう、予冷器11の加圧側にバイパス弁22
を設け、適量に分流するようにしてもよい。
3図に示すよう、予冷器11の加圧側にバイパス弁22
を設け、適量に分流するようにしてもよい。
このようにすれば、槽内に導入するガスが完全に液化す
ることがなく、槽内の圧力を高めることが容易になると
いう利点がある。
ることがなく、槽内の圧力を高めることが容易になると
いう利点がある。
なお、液化ガスを被冷却体8に供給しつづけ、液化ガス
を補給する場合には、補給液移送管4を通じて液化ガス
補給タンク3から行なうが、このときの液化ガス槽1内
の圧力は圧力調整弁20によって一定に保たれ、また、
過冷却器2人の液化ガス減圧系統13の圧力は圧力制御
弁16によって自動制御される。
を補給する場合には、補給液移送管4を通じて液化ガス
補給タンク3から行なうが、このときの液化ガス槽1内
の圧力は圧力調整弁20によって一定に保たれ、また、
過冷却器2人の液化ガス減圧系統13の圧力は圧力制御
弁16によって自動制御される。
したがって、過冷却器2Aの動作温度の変動が防止され
ることになる。
ることになる。
したがって、被冷却、体8へ過冷却液化ガスを供給しつ
づけながら、液化ガス補給タンク3からの補給を行なっ
ても支障がなく、操作が容易になる。
づけながら、液化ガス補給タンク3からの補給を行なっ
ても支障がなく、操作が容易になる。
以上の実施例においては、特に液体ヘリウムを取り上げ
て説明したが、他に、水素、窒素、アルゴン、LNGな
どの液化ガスにも適用できることは言うまでもない。
て説明したが、他に、水素、窒素、アルゴン、LNGな
どの液化ガスにも適用できることは言うまでもない。
また、以上の実施例では、閉サイクル方式およびヘリウ
ムガスボンベを設ける方式を各々別個に取上げたが、両
者を併用しても良いことは言うまでもなく、この場合に
は、第2図の閉サイクル方式で示したガス加圧装置を小
型化でき、排気装置をガス加圧装置として兼用すること
も可能となる。
ムガスボンベを設ける方式を各々別個に取上げたが、両
者を併用しても良いことは言うまでもなく、この場合に
は、第2図の閉サイクル方式で示したガス加圧装置を小
型化でき、排気装置をガス加圧装置として兼用すること
も可能となる。
以上、この発明に係る液化ガス過冷却装置においては、
液化ガス槽内を加圧状態として液化ガスを収容し、この
液化ガス槽に上述した液化ガス加圧系統と液化ガス減圧
系統を設け、この2系統間で熱交換を行なうように過冷
器を構成しているため、始動時および定常時において従
来装置に比較して排気容量を小さくすることが可能とな
り、排気装置の運転効率が従来に比較して数倍も良くな
る。
液化ガス槽内を加圧状態として液化ガスを収容し、この
液化ガス槽に上述した液化ガス加圧系統と液化ガス減圧
系統を設け、この2系統間で熱交換を行なうように過冷
器を構成しているため、始動時および定常時において従
来装置に比較して排気容量を小さくすることが可能とな
り、排気装置の運転効率が従来に比較して数倍も良くな
る。
また、この発明に係る装置においては液化ガス槽から排
出した液化ガス(ガス状態)を循環系によって再び液化
ガス槽に戻す、いわゆる閉サイクル方式が可能となるた
め、過冷却を行なうための液化ガスの消費量が少なくて
すむという利点がある。
出した液化ガス(ガス状態)を循環系によって再び液化
ガス槽に戻す、いわゆる閉サイクル方式が可能となるた
め、過冷却を行なうための液化ガスの消費量が少なくて
すむという利点がある。
さらに、この発明に係る装置においては、上述の過冷却
器を設けると共に、液化ガス減圧系統に圧力制御弁を設
けており、このため、液化ガス減圧系統を所定圧力に維
持することが可能となり、過冷却器の動作温度の変動が
防止され、運転制御が容易になる。
器を設けると共に、液化ガス減圧系統に圧力制御弁を設
けており、このため、液化ガス減圧系統を所定圧力に維
持することが可能となり、過冷却器の動作温度の変動が
防止され、運転制御が容易になる。
以上のように、この発明によって、必要とされる排気容
量が小さく、かつ制御性の良い、経済的かつ安定性の高
い液化ガス過冷却装置を得ることができる。
量が小さく、かつ制御性の良い、経済的かつ安定性の高
い液化ガス過冷却装置を得ることができる。
第1図は従来の液化ガス過冷却装置の概略的な構成を示
すシステムブロック図、第2図および第3図は各々この
発明に係る液化ガス過冷却装置の一実施例の概略的な構
成を示すシステムブロック図である。 図において、1は液化ガス槽、1aは液相部、16は気
相部、2,2人は過冷却器、3は液化ガス補給タンク、
4は補給液移送管、7は過冷却液移送管、8は被冷却体
、9は排気装置、10は減圧配管、11は予冷器、12
は液化ガス加圧系統、13は液化ガス減圧系統、14は
減圧装置、15は気液分離器、16は圧力制御弁、17
は減圧ガス容器、18はガス加圧装置、19は保圧タン
ク、20は圧力調整弁、21はヘリウムガスボンベ、2
2はバイパス弁を示す。 なお、図中同一符号は各々同−又は相当部分を示す。
すシステムブロック図、第2図および第3図は各々この
発明に係る液化ガス過冷却装置の一実施例の概略的な構
成を示すシステムブロック図である。 図において、1は液化ガス槽、1aは液相部、16は気
相部、2,2人は過冷却器、3は液化ガス補給タンク、
4は補給液移送管、7は過冷却液移送管、8は被冷却体
、9は排気装置、10は減圧配管、11は予冷器、12
は液化ガス加圧系統、13は液化ガス減圧系統、14は
減圧装置、15は気液分離器、16は圧力制御弁、17
は減圧ガス容器、18はガス加圧装置、19は保圧タン
ク、20は圧力調整弁、21はヘリウムガスボンベ、2
2はバイパス弁を示す。 なお、図中同一符号は各々同−又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 所定圧力状態の液化ガスが槽内に自由表面を有して
収容された液化ガス槽、この液化ガス槽内の上記液化ガ
ス液面下に開口して上記所定圧力状態で上記液化ガスを
槽外に導出する液化ガス加圧系統、上記液化ガス槽内の
液化ガスを減圧して槽外に導出する液化ガス減圧系統、
および上記液化ガス加圧系統の流体と上記液化ガス減圧
系統の流体とが相互に熱交換するように構成された過冷
却器を備えた液化ガス過冷却装置。 2 液化ガス減圧系統が循環経路を構成し、槽外に導出
された液化ガスが再び槽内に戻るようにしたことを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の液化ガス過冷却装置
。 3 液化ガス減圧系統が液化ガスを減圧する手段として
過冷却器の入口側に減圧装置を有することを特徴とする
特許請求の範囲第1項または第2項記載の液化ガス過冷
却装置。 4 液化ガス減圧系統が液化ガス槽内に収容された液化
ガスの液面下に開口することを特徴とする特許請求の範
囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の液化ガス過冷
却装置。 5 液化ガス減圧系統の圧力を所定状態に制御する圧力
制御手段を備えた特許請求の範囲第1項記載の液化ガス
過冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2796076A JPS5827440B2 (ja) | 1976-03-15 | 1976-03-15 | 液化ガス過冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2796076A JPS5827440B2 (ja) | 1976-03-15 | 1976-03-15 | 液化ガス過冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52111049A JPS52111049A (en) | 1977-09-17 |
JPS5827440B2 true JPS5827440B2 (ja) | 1983-06-09 |
Family
ID=12235444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2796076A Expired JPS5827440B2 (ja) | 1976-03-15 | 1976-03-15 | 液化ガス過冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5827440B2 (ja) |
-
1976
- 1976-03-15 JP JP2796076A patent/JPS5827440B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52111049A (en) | 1977-09-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3784952B1 (en) | Cryogenic fluid dispensing system having a chilling reservoir | |
JP4729593B2 (ja) | 家庭用液体酸素システム | |
US11953157B2 (en) | Method and facility for storing and distributing liquefied hydrogen | |
JPH03117799A (ja) | 高圧ガス供給方法及び設備 | |
JPH0771698A (ja) | 高圧ガス供給設備 | |
JPS6399459A (ja) | 複数の離間した個別の低温液化co↓2の包囲体を提供する方法及びそのシステム | |
US4575386A (en) | Method of liquefying a gas and liquefier for carrying out the method | |
KR860001329A (ko) | 고순도 질소가스 제조장치 | |
JPS5827440B2 (ja) | 液化ガス過冷却装置 | |
US6923007B1 (en) | System and method of pumping liquified gas | |
KR101330276B1 (ko) | 공기 분리장치 및 이의 운전방법 | |
JP2873469B2 (ja) | 需要変動に対応して空気を液化分離し供給する装置 | |
JP3908975B2 (ja) | 冷却装置及び冷却方法 | |
JP2000283395A (ja) | 液化ガスの貯蔵供給設備 | |
CN116241795A (zh) | 一种能够稳定存储液态仪表空气的装置 | |
JPH0748475Y2 (ja) | 船舶用窒素ガス供給装置 | |
JPH0712455A (ja) | 窒素ガス製造装置 | |
JPH11118350A (ja) | 空気分離方法および空気分離システム | |
JPH0293282A (ja) | 液体窒素及び窒素ガスの製造方法及び装置 | |
JPS58112305A (ja) | 超電導磁石装置 | |
JPS6032099B2 (ja) | 過冷却液化ガス供給装置 | |
JPH05332498A (ja) | 液体ヘリウム移送時の液体ヘリウム貯槽内圧保持方法及び装置 | |
JPH0579716A (ja) | 補助寒冷源を使用した極低温冷凍装置 | |
JPH05322098A (ja) | 液体ヘリウム移送時の液体ヘリウム貯槽内圧保持方法及び装置 | |
JP2791580B2 (ja) | 空気液化分離方法及び装置 |