JPS582739Y2 - 押上げ開口函 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は押し上げによって開口するようにした中面付包装
用函に関し、更に詳しくは外函の蓋板に連結片を延設し
て中白と連なるようにした包装用函に関する考案である
。

この種包装用函は、包装すべき商品を保護するため外函
本体と一体に仕切り又は緩衝板を設けたものが広く使用
されているが、本願は底から中面を押し上げることによ
って蓋が開口し、かつ中面を一部押し出すことによって
中面と外函の蓋をつなぐ連結片が座脚を形成し、函を斜
めに置くことのできるようになし、以って開口を容易に
かつ商品の展示に便利なようにしたものである。

以下本願に係る押し上げ開口函につき詳説するに、その
構成は、断面形状が方形である外函１の蓋板２に連結片
４を介して連結片６を設け、該連結片６に連設する前面
１１に切り込み線１２を入れて舌片１３を形成し、該前
面１１と連設し且つ中面１０の上面になる連結片４に対
して折曲線１８を介して中面１０を形成する差込片を有
した両側面部及び背面１５を連設し、更に上記中面１０
の上面になる連結片４に対して背面１５に折曲線１９を
介して連設した側面部に糊着する糊代部１７及び蓋部２
を設けたことを特徴とする。

図面は本願に係る押し上げ開口函の一実施態様を示すも
ので、第１図は展開図、第２，３図は組立途上の状態を
示す斜視図、第４図は包装時の状態を示す一部を破断し
た斜視図、第５図は展示するときの状態を示す斜視図で
ある。

以下図示実施態様に基いて更に説明する。

第１図展開図において糊代１７，７の表面に糊づけして
折曲線１８，８及び１９，９を順次折曲げ中面１０及び
外函１の各々を製函すると第２図の状態となる。

次いで中面１０を組むと共に、舌片１３を背面１５の上
辺にひき懸けると第３図の状態となる。

このとき第２図と第３図は相互に反転した関係にある。

次に中面１０の収納部１６に包装すべき商品２０を収納
し、該中面１０を外函１に内装する。

この状態は第４図に示される。

このとき連結片４は商品２０の頭部を押えるように作用
すると共に、底から中面１０を押し上げると該連結片４
が蓋板２を押し上げる。

中面１０を外函１から一部押し出すと第５図に示すよう
に連結片４，６及び蓋板２が脚台を形成して商品２０を
函ごと展示できる。

なお図示実施態様は型紙を展開図の如く打ち抜き、糊付
け、折曲げ、製函によって製造できるもので、既設の包
装機械をそのまま利用できる。

本願に係る押し上げ開口面の構成は叙上の如くであるが
、その構成から次のような本願特有の効果が奏する。

本願は開口部が蓋板の他はフラップ片、差し込み片を有
せず、中白を押し出すと共に蓋を開口させ、またその逆
の手順で蓋が閉じるわけだから、蓋の開閉は容易であり
かつ内装の商品のとり出し又は収納も極めて容易となる
。

また中白を一部押し出して第５図のようになすことによ
って商品を函ごと展示させることができ、別途展示用の
台、スタンド等を用意することがない等。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の一実施態様を示すもので、第１図は展開図
、第２図及び第３図は組立途上の状態を示す斜視図、第
４図は包装時の状態を示す一部を破断した斜視図、第５
図は展示するときの状態を示す斜視図である。 １・・・・・・外函、２・・・・・・蓋板、３，５・・
・・・・折曲線、４，６・・・・・・連結片、１０・・
・・・・中白、１１・・・・・・前面、１２・・・・・
・切込み線、１３・・・・・・舌片、１４．１４’・・
・・・・切り込み、１５・・・・・・背面、１６・・・
・・・収納部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面形状が方形である外函１の蓋板２に連結片４を介し
   て連結片６を設け、該連結片６に連設する前面１１に切
   り込み線１２を入れて舌片１３を形成し、該前面１１と
   連設し且つ中面１０の上面になる連結片４に対して折曲
   線１８を介して中面１０を形成する差込片を有した両側
   面部及び背面１５を連設し、更に上記中面１０の上面に
   なる連結片４に対して背面１５に折曲線１９を介して連
   設した側面部に糊着する糊代部１７及び蓋部２を設けた
   ことを特徴とする押上げ開口函。