JPS5827170Y2 - 球形コツクのシ−トパツキン締着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は球形コックのシートパツキン締着装置に関す
るものである。

一般に球形コックは、第１図に示すように左右の両部材
よりなるコック本体ａ、ｂの内部に形成した各パツキン
受座２にそれぞれシートパツキン３を嵌装し、これらの
間には球形栓Ｃを挾むようにしてコック本体ａ、ｂを合
わせ、かつその合わせ目にガスケット４を介在して、両
コック本体ａ。

ｂの合わせ目におけるフランジ５，５′をボールトロに
よって締着して、ガスケット４に密封面圧を付与すると
＼もに、一方のコック本体ａと球形栓Ｃとの間のシート
パツキン３並びに他方のコック本体すと球形栓Ｃとの間
のシートパツキン３に密封面圧を付与している。

なち・、１はコック本体ａおよびｂの流口、７は球形栓
Ｃの通水孔、８は球形栓Ｃの操作軸、９はその回転用ハ
ンドルである。

而して、上記各シートパツキン３の密封面は、その一方
のシートパツキン３０個所を拡大した第２図に示すよう
に、シートパツキン３がコック本体ａのパツキン受座２
と接触する接面Ａとシートパツキン３が球形栓Ｃと接触
する接面Ｂとであり、斗た、他方のパツキン３について
も同様であるが、従来のものでは上述したように、両コ
ック本体ａ。

ｂの合わせ目フランジ５，５′をボールと６により締着
して接面Ａｉ−よびＢの密封面圧を付与するので、接面
Ａと接面Ｂとには同一圧力が付与されること＆なる。

ところで、各シートパツキン３と球形栓ｃとの間の接面
Ｂでは、球形栓Ｃの開閉操作に伴なう回転運動のために
摺動接触であるから、なるべくその摺動抵抗が少なくな
るように密封面圧を小さくすることが、球形栓Ｃの開閉
操作な円滑にするために望オしい。

そこで、接面Ｂで適正な摺動抵抗となる程度の締着力に
すると、接面Ａでは十分な密封面圧が付与されないこと
＼なり、接面Ａからの漏水を免れないし、オた、逆に接
面Ａの密封面圧を確実にする程度に締着力を大きくする
と、接面Ｂに釦ける摺動抵抗が過大になり、球形栓の円
滑な開閉操作を行なうことができなくなる。

この考案は、上述したような従来のものＳ欠点を解消す
べく球形栓とその両側つシートパツキンとの間の接面Ｂ
の密閉面圧は両コック本体の合わせ目に締着するボール
ドの締着力に依存することにより、球形栓の開閉操作に
適正な密封面圧を付与すると＼もに、両コック本体のパ
ツキン受座とシートパツキンとの間の接面Ａの密封面圧
はコック本体の外部から締着するパツキン押え金属リン
グによって付与するようにしたものである。

さらに、この考案を図面に示す実施例について詳細に説
明する。

１ず、第３図ないし第５図に示す第一実施例においてａ
およびｂはフランジ５゜５′により合わせられる左右の
両部材よりなるコック本体で、その一方のコック本体ａ
には流口１とパツキン受座２を有すると＼もに、他方の
コック本体すにも流口１とパツキン受座２を有している
。

３は上記各パツキン受座２に嵌装した環状のシートパツ
キン、４はコック本体ａ、ｂの合わせ目に介在したガス
ケット、６はボールドである。

Ｃは通水孔７を有する球形栓、８はその操作軸でその上
端に取付けられた回転用ハンドル９０回転によって開閉
操作を行なうようになっている。

而して、各パツキン受座２の内方端部には内方へ突出す
る環状突起１０を設けてシートパツキン３の内側端面を
受止めるようになすと＼もに、パツキン受座２の内周面
をコック本体ａ、ｂの外側寸で延長してパツキン押え金
属リング嵌装用凹部１１を形成し、その内周面に雌ねじ
１２を刻設する。

その雌ねじ１２には雄ねじを外周に有するパツキン押え
金属リング１３を螺合して、シートパツキン３を環状突
起１０に締着して、シートパツキン３とコック本体ａｔ
たはｂのパツキン受座２並びにパツキン押え金属リング
１３の内側端面との間の接面Ａに必要な密封面圧を付与
する。

なお、必要に応じて雌ねじ１２とパツキン押え金属リン
グ１３との螺合部分からの漏水を防止するため、パツキ
ン押え金属リング１３の外方端部に鍔部１４を形成して
、これとコック本体ａおよびｂとの間にガスケット１５
を介在させるとよい。

上述したように、それぞれシートパツキン３を締着した
一方のコック本体ａと他方のコック本体すどの間に球形
栓Ｃを挾むようにし、それらのフランジ５．５′を適当
数のボールトロによって締着して球形栓Ｃとその両側の
シートパツキン３゜３との間の接面Ｂには球形栓Ｃの円
滑な開閉操作を行なうことのできる程度の密封面圧を付
与するようにする。

また、第６図ないし第８図に示す第二実施例において、
第３図なしし第５図の第一実施例と同一の符号は同一の
部分を示すものである。

而して、各パツキン受座２の内方端部には内方へ突出す
る環状突起１０を設けてシートパツキン３の内側端面な
受止めるようになすと＼もに、パツキン受座２の内周面
をコック本体ａ、ｂの外側寸で延長してパツキン押え金
属リング嵌装用凹部１１を形成する。

その凹部１１には、外方端部に鍔部１７を有するパツキ
ン押え金属リング１６を嵌装し、その鍔部１７に適当数
の小ねじ１８を螺入することによって、シートパツキン
３とコック本体ａｔたｆｆｂのパツキン受座２並びにパ
ツキン押え金属リング１６の内側端との間の接面Ａに必
要な密封面圧を付与する。

なお、必要に応じてコック本体ａ、ｂとパツキン押え金
属リング１６との間からの漏水を防止するため、その鍔
部１７とコック本体ａおよびｂとの間にガスケット１９
を介在させるとよい。

このようにシートパツキン３を締着した一方のコック本
体ａと他方のコック本体すどの間に球形栓Ｃを挾むよう
にし、それらのフランジ５，５′を適当数のボールトロ
によって締着して球形栓Ｃとその両側のシートパツキン
３，３′との間の接面Ｂには球形栓Ｃの円滑な開閉操作
を行なうことのできる程度の密封面圧を付与することは
、第一実施例の場合と同様である。

この考案によると、両コック本体ａ、ｂのパツキン受座
２とシートパツキン３との間の接面Ａの密封面圧は、凹
部１１の雌ねじ１２Ｖｃ螺合したパツキン押え金属リン
グ１３または凹部１１に嵌挿し、その鍔部１７に適当数
の小ねじ１８を螺入したパツキン押え金属リング１６の
締着によって付与するようにしたので、球形コックの組
立前においても、さた、球形コックの組立後においても
、各シートパツキン３と各パツキン受座２との間の接面
Ａの密封面圧を十分に付与して上記接面Ａから漏水を防
止し得るばかりでなく、球形栓Ｃとその両側の各シート
パツキン３との間の接面Ｂの密封面圧は、従来のものと
同様に両コック本体ａ。

ｂの合わせ目のフランジ５，５′をボールトロにより締
着して付与するが、従来のものと異なり各シートパツキ
ン３の接面ＡＶＣおける密封面圧を付与する必要がない
ので、球形コックの組立に当す、球形栓Ｃの開閉操作に
適正な密封面圧を付与すれば足りるようになり、従って
球形栓Ｃの円滑な開閉操作を行ない得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の球形コックの一例を示す切断正面図、第
２図はそのシートパツキン附近の要部の拡大図である。 第３図はこの考案を施した第一実施例の球形コックの切
断正面図、第４図はその要部の切断正面図、第５図はそ
の右側面図である。 第６図はこの考案を施した第二実施例の球形コックの切
断正面図、第７図はその要部の切断正面図、第８図はそ
の右側面図である。 図面中の符号、ａ、ｂ・・・・・・コック本体、Ｃ・・
・・・・球形栓、１・・・・・・流口、２・・・・・・
パツキン受座、３・・・・・・シートパツキン、４・・
・・・・ガスケット、５．５’・・・・・・合わせ目の
フランジ、６・・・・・・ボールド、Ｉ・・・・・補水
孔、８・・・・・・操作軸、９・・・・・・回転用ハン
ドル、１０・・・・・・環状突起、１１・・・・・・パ
ツキン押え金属リング嵌装用凹部、１２・・・・・・雌
ねじ、１３・・・・・・パツキン押え金属リング、１４
・・・・・・その鍔部、１５・・・・・・ガスケット、
１６・・・・・・パツキン押え金属リング、１７・・・
・・・その鍔部、１８・・・・・・小ねじ、１９・・・
・・・ガスケットである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｌ 流口１およびパツキン受座２を有する一方のコック
   本体ａと流口１釦よびパツキン受座２を有する他方のコ
   ック本体すとの間には、各パツキン受座２にシートパツ
   キン３を嵌挿して通水孔７を有する球形栓Ｃを介在し、
   両コック本体ａ、ｂの合わせ目のフランジ５，５′をボ
   ールトロにより締着し、回転用・・ンドル９を有する操
   作軸８により球形栓Ｃを操作するようにした球形コック
   において、上記パツキン受座２の内方端部には内方へ突
   出する環状突起１０．を設けてシートパツキン３の内側
   端面を受止めるようになすと〜もに、パツキン受座２の
   内周面をコック本体ａ、ｂの外側オで延長してパツキン
   押え金属リング嵌装用凹部１１を形成し、その凹部１１
   内にパツキン押え金属リングを適宜の締着手段によって
   設置し、シートパツキン３をパツキン受座２に締着する
   ようにしてなる球形コックのシートパツキン締着装置。 ２ パツキン押え金属リングが雄ねじを外周に有するパ
   ツキン押え金属リング１３であって、これをパツキン押
   え金属リング嵌装用凹部１１の内周面に刻設した雌ねじ
   １２に螺合して、シートパツキン３を環状突起１０に締
   着するようにしてなる実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の球形コックのシートパツキン締着装置。 ３ パツキン押え金属リングが鍔部１７を外方端部に有
   するパツキン押え金属リング１６であって、これを凹部
   １１内に嵌装して、その鍔部１７に適当数の小ねじ１８
   を螺スして、シートパツキン３を環状突起１０に締着す
   るようにしてなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   球形コックのシートパツキン締着装置。