JPS5826941Y2 - 雰囲気改善剤を有する密閉容器 - Google Patents

雰囲気改善剤を有する密閉容器

Info

Publication number
JPS5826941Y2
JPS5826941Y2 JP1976073756U JP7375676U JPS5826941Y2 JP S5826941 Y2 JPS5826941 Y2 JP S5826941Y2 JP 1976073756 U JP1976073756 U JP 1976073756U JP 7375676 U JP7375676 U JP 7375676U JP S5826941 Y2 JPS5826941 Y2 JP S5826941Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
barrier properties
atmosphere
film
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1976073756U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52165803U (ja
Inventor
和夫 宮内
行雄 高山
Original Assignee
旭化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 旭化成株式会社 filed Critical 旭化成株式会社
Priority to JP1976073756U priority Critical patent/JPS5826941Y2/ja
Publication of JPS52165803U publication Critical patent/JPS52165803U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5826941Y2 publication Critical patent/JPS5826941Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、食品、医薬、工業用品等のうち、通常の外部
雰囲気中の水分、各種気体、微生物によって品質が劣化
し易い対象品の品質劣化を防ぐことを目的とした、密閉
容器に関するものである。
従来、雰囲気改善剤として、酸素吸収剤、不活性ガス発
生剤、吸湿剤、多湿剤等が適用されているが、この多く
は、誤食、又は人の粘膜に接触することにより種々の問
題が発生するため、雰囲気改善剤は、その機能を低下せ
しめない包装材によって、小包装に充填され使用されて
いる。
しかし内容品と混在したり、又接触などにより十分その
機能が生かされずその使用方法の改善が要望されている
本考案者はかかる事情に鑑み研究したところ雰囲気改善
剤4を、第1図に示す容器の凹部3に収納後、被包装内
容品5と雰囲気改善剤小包4の間に、薄葉体6で、隔壁
を設けることにより、雰囲気改善剤小包が、被包装内容
品中への移動を防ぎ、かつ、小児等による、誤食を防ぐ
ことが可能となり、又雰囲気改善機能を十分発揮できる
ことが分った。
以下図面により本考案を説明すれば、第1図に示す容器
は熱封かんが可能な縁部1と被包装内容品5を収納する
側面部と底部2からなり、更に底部2は、雰囲気改善剤
4の収納可能な四部3を有する。
隔壁となる薄葉体6は、容器の底部2へ固定させるため
に、少くとも底部2に設けられた四部3を覆うに充分な
大きさをもつことが必要であり、又その素材は、使用さ
れる雰囲気改善剤によって異なるが、紙、アルミニュー
ム箔、熱可塑性樹脂膜例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリアミド、ポリエチレングリコールテレフタレ
ート、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化ビニリテ゛ン、ポリ
ビニールアルコール、エチレン−ビニールアルコール共
重合体、アイオノマー、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン及びその共重合体、ポリアクリロニトリル共重合体、
エチレン−醋酸ビニール共重合体の夫々の組合せよりな
る複合薄葉体、又は単体薄葉体が使用される。
薄葉体6は容器底部2に一部接触により固定するが、薄
葉体6を容器底部2へ一部接触により固定する手法とし
て、感圧接着剤の部分的な塗工又は熱封かんの何れにて
も可能である。
容器底部の補強リブにより空隙を設けた場合には、薄葉
体を凸部に一部接触により固定する。
薄葉体は小孔を設けたものも使用できる。
容器に使用される熱可塑性シートとしてガス遮断性にす
ぐれるものとして、ポリアクリロニトリル共重合、ポリ
塩化ビニールのごとき単体シートのほか、複合シートと
しては、前記単体シートを構成要素としたもののほか、
ポリ塩化ビニリデン、エチレン−ビニルアルコール共重
合体、ポリビニールアルコール、ポリアミド、ポリ弗化
ビニリデン等を含む薄層を、熱可塑性にすぐれた、耐衝
撃性ポリスチレン、ポリカーボネート、未延伸ポリプロ
ピレン、二軸延伸ポリスチレン、高密度ポリエチレン等
のシートに積層又は塗工されたものが挙げられる。
これらの単体シート又は複合シートは、ガス遮断性のほ
か、併せて水蒸気遮断性にすぐれるものもあり、使用目
的によって、容器に使用される素材は、選択が出来る。
シートは、加熱後、所定の形状に成形されるが、成形手
法は、公知であり、又その形状も特に限定されないが、
容器の側面及び底面部に補強リブを設けたものは好まし
い。
被包装内容品5を充填後、薄葉体及び成形容器に用いら
れた、ガス遮断性及び/又は水蒸気遮断性を有する素材
群より、単体又は、複合のシート、薄葉体の何れよりも
、選定可能であり、かつ容器の縁部1に対して、熱封か
ん又は感圧接着剤を介して、完全に密閉可能な蓋材7に
よって、容器は密閉される。
凹部3に使用される雰囲気改善剤には、吸湿剤としては
、シリカゲル、生石灰、酸素吸収剤としては、ケプロン
商事株式会社発売のケプロン■、酸素吸収炭酸ガス発生
剤として、更に重炭酸ソーダを配合されたものが挙げら
れる。
その外、被包装内容品の中で脱湿防止のため、水グリセ
リン混液のごとき液体をスポンジに吸収させ包に入れた
ものを使用して、容器内の湿度平衡状態をつくり出すこ
とが必要なものもある。
以下実施例をもって、本考案を説明する。
実施例−1 プロピレン−エチレン共重合体の未延伸シート(厚みQ
、4mm)の−面へ、低密度ポリエチレンサラン−低密
度ポリエチレン共押出フィルム〔旭ダウ株式会社製商品
名サラネツクスー26〕を積層し、真空成形法により、
容積300 mlを有する本考案の容器を得た。
複合シートの酸素透過率の測定値は、6cc/m2・2
4 hr (23℃同圧法)であった。
容器底部に設けた凹部へ、ケプロン商事株式会社発売の
酸素吸収剤商品名ケグ0フ1号の小包を収納し、隔壁と
して、アルミ箔(7μ)と薄葉紙(坪量20g/m2)
よりなる貼合紙の薄葉紙面へ低密度ポリエチレン(20
μ)を積層された薄葉体で容器底部及び凹部を覆い、容
器底部の補強リブにより空隙を設け、該リブ上に感圧接
着剤により一部接触により固定した。
別途計量された、バターピーナツ200 gを、該容器
に充填後、ポリエステルフィルム(厚み12μ)と、前
出サラネツクスー26の複合フィルムを、蓋材として、
熱封かんして密閉した。
この複合フィルムの酸素透過率の測定値は、5cc/m
2・24 hr (23℃同圧法)であった。
密閉後約12時間経時することにより密閉容器内に介在
する空気中の酸素(約20%容積比)は、ケプロンによ
って消化され、大気圧の約80%を示した。
一方比較品として容器を、プロピレン−エチレン共重合
体の未延伸シート(厚み0゜4ミリ)、蓋材として、ポ
リエステルフィルム(厚み12μ)にポリプロピレンフ
ィルム(厚み40μ)を積層した複合フィルムを用い、
他の薄葉隔壁、ケプロン、バターピーナツ200 g充
填等同一条件によって密閉した。
これらの包装体を、温度37℃に設定された恒温槽に静
置し、各経口後、バターピーナツ中の脂肪分の過酸化物
価を測定した。
その結果、第2図に示すごとき、曲線Aと曲線Bを得た
即ち曲線Aは、酸素遮断性を有する、サラホックス−2
6積層シートによる容器及び蓋材を使用したものであり
、曲線Bは、酸素遮断性の劣るものを使用したものであ
り、明らかに過酸化物価に差異が認められ、曲線Bでは
、第7日経時によって、過酸化物価50MEQ/kgに
到達した。
−古曲線Aは65日経時にて、50MEQ/kgに到達
した。
過酸化物価の高いもとは、食味、芳香、色調ともに劣る
ことが判明した。
実施例−2 スチレンゴム変性レジン(耐衝撃性ポリスチレン)シー
ト(厚み0.5ミリ)へ、ポリプロピレンーサランーポ
リブロピレン共押出フィルム、〔商品名サラネツクス−
56〕を積層し、複合シートを得た。
複合シートの酸素透過率の測定値は、25cc/m2・
24hr(23℃同圧法)であった。
該シートにより容積380 mlの本考案容器を得た。
前記ケプロンΦ0.5号の小包を容器底部の凹部へ収納
後、隔壁用薄葉体として、二軸延伸ナイロンフィルム(
厚み15μ)と低密度ポリエチレン(20μ)よりなる
ものを準備し、不連続線を有する、熱封かん機で、容器
底部へ点熱封かんを行った。
ついで、1個当り重量50gの栗饅頭を、4個人れたの
ち、二軸延伸ナイロンフィルム(厚み15μ)と、サラ
ネツクス−56とを積層した複合フィルムを容器上縁に
のせたのち、熱封かん機で完全シールして包装した。
使用された、蓋材用複合フィルムの、酸素透過率の測定
値は、14cc/m2・24hr(23℃同圧法)であ
った。
一方スチレンゴム変性シートとポリプロピンフィルムよ
りなる複合成形容器、二軸延伸ナイロンフィルムとポリ
プロピレンよりなる蓋材を用い、同じく栗饅頭4個を包
装した。
この二種の包装品を湿度70%、温度30℃の環境下に
て静置し、各経口後の、栗饅頭の外観、及び食味を比較
した。
その結果、バノヤーにすぐれるサラネツクス積層の容器
、蓋材使用品は、経口20日迄青かびの発生はなく、食
用に供することが出来た。
一方比較品は経口3日日において、青かびの発生が斑状
に発生した。
容器の蓋材は、栗饅頭の変敗によるガスによって、膨張
を開始し、食用に供することは出来なかった。
また酸素吸収剤による比較包装品も一時的には窒素の濃
厚な雰囲気を得たが容器のガス遮断性に劣るため、再度
酸素濃度が上ることにより、青かびの生育が促進された
ことが判明した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1例を示す断面説明図、第2図は本考
案品に収納された内容品の脂肪分の過酸化物価と酸素遮
断性に劣る材料を用いた場合とをグラフ的に比較した図
である。 1・・・・・・容器の縁部、2・・・・・・容器の底部
、3・・・・・・容器の凹部、4・・・・・・雰囲気改
善剤、5・・・・・・被包装内容品、6・・・・・・薄
葉体、7・・・・・・蓋材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 夫々ガス遮断性及び/又は水蒸気遮断性を有する熱可塑
    性シート単体又は複合シートよりなる容器と蓋材とから
    なり、該容器の底部には更に雰囲気改善剤を収納した四
    部を設け、雰囲気改善剤と被包装内容品とは該凹部を覆
    う薄葉体を容器底部に一部接触により固定して隔てられ
    、かつ上記蓋材は該容器上縁に熱封かん又は感圧接着剤
    による封かん可能な長期保存用容器。
JP1976073756U 1976-06-09 1976-06-09 雰囲気改善剤を有する密閉容器 Expired JPS5826941Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1976073756U JPS5826941Y2 (ja) 1976-06-09 1976-06-09 雰囲気改善剤を有する密閉容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1976073756U JPS5826941Y2 (ja) 1976-06-09 1976-06-09 雰囲気改善剤を有する密閉容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52165803U JPS52165803U (ja) 1977-12-15
JPS5826941Y2 true JPS5826941Y2 (ja) 1983-06-10

Family

ID=28546286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1976073756U Expired JPS5826941Y2 (ja) 1976-06-09 1976-06-09 雰囲気改善剤を有する密閉容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5826941Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0688617B2 (ja) * 1988-04-25 1994-11-09 テルモ株式会社 医療用器具の包装体
US7413083B2 (en) * 2002-04-11 2008-08-19 Csp Technologies, Inc. Desiccant vial assembly for effervescent tablets

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS422703Y1 (ja) * 1965-08-19 1967-02-17

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS422703Y1 (ja) * 1965-08-19 1967-02-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPS52165803U (ja) 1977-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02243156A (ja) 医薬品包装容器
JPS5826941Y2 (ja) 雰囲気改善剤を有する密閉容器
JPS6058252B2 (ja) 炭酸ガス吸収シ−ト及びその製造方法
JPS6225408B2 (ja)
JPS5922050Y2 (ja) 合成樹脂製透明蓋
JPH0235656Y2 (ja)
JPS5845081Y2 (ja) 積層材料
JPS6341166Y2 (ja)
GB1485832A (en) Package
JPS6021650B2 (ja) 炭酸ガス吸収シ−ト
JPS5916303Y2 (ja) 包装体
JPH0237725Y2 (ja)
JPH0511191Y2 (ja)
JPH0333468Y2 (ja)
JPS6233733Y2 (ja)
JPS592685Y2 (ja) 包装体
JPH0751145Y2 (ja) 除湿剤容器
JPS601735Y2 (ja) 香袋
JPS5916304Y2 (ja) 包装体
JPS6036453Y2 (ja) 炭酸ガス吸収包装材
JPS5916305Y2 (ja) 炭酸ガス吸収性蓋材
JPS62159462U (ja)
JPH01177182U (ja)
JPH0231420Y2 (ja)
JPH0434022Y2 (ja)