JPS582678Y2 - 車両用計器盤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用計器盤、特にグローブボックス、アクセ
サリ−トレーなど種々目的をもつ種々の物入れが相互に
取付場所を交換することができるように構成した計器盤
に関する。

第１図および第２図に示すように、従来の車両用計器盤
１は、開口部２を有するインストルメントパネル３の該
開口部２にグローブボックス４が挿入され、このグロー
ブボックス４は開口部２の内縁にビス５により固設され
ており、またインストルメントパネル３の上側と下側に
はパッド６が張設され、前記グローブボックス４にはリ
ッド７が設けられている。

なお、８はコンビネーションメータ、９はラジオ、１０
は灰址、１１は空気吹出口、１２は各種スイッチノブ、
１３はインストルメントパネル３に嵌合すると共にビス
に螺合するナツトである。

ところで一般に車両、特にその室内にあっては小物を格
納するスペースが少ないため、前述の計器盤１のグロー
ブボックス４には地図、サングラス、手帳、雑誌、ヒユ
ーズ、チケット、コインなど種々の小物をつめ込んでい
るのが現状である。

従って種々の小物を迅速に取り出すことが困難であり又
、グローブボックス４の形状が縦方向が長い場合は、ポ
ット、植木鉢などの縦長の物は格納できず、横方向より
縦方向が長い場合は縦長の物は入れやすいが、ヒユーズ
、チケットなどの片状の小物は下にたまってしまい取り
出しにくくなるばかりでなく、破損しやすい難点があっ
た。

本考案はか＼る従来例に鑑み、インストルメントパネル
に従来のグローブボックスの取付開口とは別に取付開口
を設け、この各開口に目的に応じて底の浅いボックス又
は底の深いボックスを適宜選択的に取り付けられるよう
にした計器盤を提供する。

次に第３図以下の図面を用いて本考案の一実施例を説明
する。

第１図および第２図と同−又は均等の部品は同一番号を
用いて重複する説明を省略する。

図中、２０は本考案の車両用計器盤で、該車両用計器盤
２０は上面部と正面部とで断面略逆り字状に形成された
インストルメントパネル２１と、該インストルメントパ
ネル２１の一部を覆うパッド２２と、インストルメント
パネル２１の上面部に形成した取付開口部２３および正
面部に形成した取付開口部２に装設された物入れたる第
１ボツクス２４および第２ボツクス２５とよりなる。

前記取付開口部２，２３はインストルメントパネル２１
の上面部および正面部の左右略同−位置に少なくとも物
入れたる第１ボツクス２４および第２ボツクス２５が装
設可能に形成されている。

第１ボツクス２４および第２ボツクス２５は夫々その開
口縁−側に設けた掛止フック２６を前記開口部２．２３
のフランジ２７に係止し、開口縁他側をビス５およびこ
れに螺合するナツト１３によりインストルメントパネル
２１に固定する。

前記開口部２および２３は同じ形状であり、フック２６
の掛止するインストルメントパネル２１のフランジ２７
も同一形状である。

第１ボツクス２４は第５図に示すように、ポリプロピレ
ン樹脂などにより形成されリッド２８がボックス本体２
９に対して薄肉ヒンジ２９′を介して一体成形されてい
る。

前記ボックス本体２９は第４図に示すように第２ボツク
ス２５の上面と干渉しない深さ、即ちリッド２８からボ
ックス本体２９の底部までの寸法が短い、所謂底の浅い
形状に形成し、さらには第５図に示すように仕切板３０
を設けて、書類、伝票、チケットなどの薄物を入れる部
分３１と、筆記具、煙草、マツチなどの長細い物を入れ
る部分３２とに区劃すると一層整理しやすくなる。

又、リッド２８は第５図に示すようにボックス本体２９
の画部分３１，３２にリッド２８を開けなくても物を入
れることができるようにした切欠き３３を形成する。

３４．３５はリッド２８およびボックス本体２９に夫々
形成したビス５の貫通部である。

第２ボツクス２５は、側方に開口するもので、リッド７
からボックス本体の底部までの寸法が長い、所謂奥深い
形状に形成されている。

又、第６図ないし第８図は第１ボツクス２４および第２
ボツクス２５をビス５で締結する代りに、ワンタッチで
簡便に締結することのできる特殊な締結具３６を用いて
インストルメントパネル２１に取り付ける構造を示して
いる。

この締結具３６は合成樹脂よりなり、第７図に示すよう
に第１・第２ボツクス２４．２５およびインストルメン
トパネル２１に形成した長孔３７．３８に差し込んで略
９０°回転することによって長孔３７，３８から抜けな
いようにつまみ３９と差し込み部４０までの寸法Ｈを決
めると共に、差し込み部４０が弾性を有するようにイン
ストルメントパネル２１との当接面４０ａを弧面にして
いる。

本考案はカバる構成よりなるから、第９図に示すように
第１ボツクス２４をインストルメントパネル２１の上面
に、第２ボツクス２５をインストルメントパネル２１の
正面に夫々装設すれば、第１ボツクス２４の方には比較
的軽い小物（たとえば、マツチ、化粧品、チケット、地
図帳、伝票、筆記具・・・・・・・・・）又は、書類を
重ねて入れることができ、第２ボツクス２５は比較的重
い物（たとえば車検証一式、小型カメラ、懐中電灯、工
具、常備等・・・・・・・・・）を入れることができ、
夫々を比較的簡単に取り出すことができる。

又第１０図に示すように第１ボツクス２４をインストル
メントパネル２１の正面に、第２ボツクス２５をインス
トルメントパネル２１の上面に夫々設ければ、第１ボツ
クス２４の方には地図帳、新聞誌、週間誌、カタログな
どの比較的大きいものを入れることができ、第２ボツク
ス２５にはポット、植木鉢など比較的縦長の部材を入れ
ることができ、夫々を比較的簡単に取り出すことができ
る。

従って本考案によれば、乗員の目的によって複数の物入
れを選択して計器盤に取り付けることができるので使い
勝手が著しく向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の計器盤の斜視図、第２図は第１図のＩ−
１断面図、第３図は本考案計器盤の斜視図、第４図は第
３図のＩＶ−ＩＶ断面図、第５図は本考案の一構成部品
である第１ボツクスの説明用斜視図、第６図は本考案の
他のボックス固定手段を示す断面図、第７図はその要部
分解斜視図、第８図はさらにその部分詳細図、第９図、
第１０図は夫々本考案計器盤の使用態様を示す説明用断
面図である。 ２０・・・車両用計器盤、２，２３・・・取付開口部、
２１・・・インストルメントパネル、２４．２５・・・
物入れたる第１．第２ボツクス、７，２８・・・リッド
、２９・・・ボックス本体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面部と正面部とで断面略逆り字状に形成されたインス
   トルメントパネルと、該インストルメントパネルの取付
   開口部に装設された物入れとを有する車両用計器盤に於
   いて、前記取付開口部は、上面部および正面部の左右略
   同−位置に夫々形成され、前記物入れは、リッドからボ
   ックス本体の底部までの寸法の短かい第１ボツクスと、
   リッドからボックス本体の底部までの寸法の長い第２ボ
   ツクスとよりなり且つ両ボックスが相互に干渉しないよ
   うに形成され、更に取付開口部に着脱自在であると共に
   相互に取付は場所を交換可能にしたことを特徴とする車
   両用計器盤。