JPS582658B2 - アゲモノノセイゾウホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は夫々の揚げ物が互いにゆ着しないようｌこ揚げ
物を連続的に製造する方法に関するもので、特に、揚げ
物移送用羽根車が複数配置された仕上げ油槽を使用して
連続的に揚げ物を製造する際ｔこ、浮上する揚げ物を上
記各羽根車間の少なくとも一箇所で横方向に攪拌して互
いに揚げ物がゆ着しないようｌこしたことを特徴とする
揚げ物の製造方法に関する。

従来の揚げ物の製造方法について、さつま揚げの油揚工
程を一例ｌこ挙げ第１図に泊って説明すると、まず成型
機１Ｆこより成型した原料ａを順次第１油槽Ａｌこ投入
し、放置工程Ｂの方向ｔこ回動ずる金網コンベア２ｌこ
積載させて製品ａが浮上しない程度に加熱しながら次工
程の放置工程に向けて搬送する。

次に放置工程Ｂにおいて、主ｌこ製品の内部温度を上昇
させるため金網コンベア２ｔこ積載しながら一定時間空
気中に製品ａを放置して仕上油槽Ｃに投入する。

仕上油槽Ｃに投入された時点における製品ａは油中に沈
下するものと浮上するものがあるため２箇のＸ型回転羽
根車３の回転により仕上油槽Ｃ内の油を流動させて浮上
あるいは沈下している製品ａをＸ型回転羽根車３の下方
ｌこ廻り込ませながら前進させ次のＳ型回転羽根車４ｌ
こ送る。

Ｓ型回転羽根車４に到達した製品ａは仕上油槽Ｃ内の油
中で充分加熱されているため全て浮上する。

次いで浮上した製品ａを多数配置されたＳ型回転羽根車
４で反転させながら順次油中に廻り込ませ更に加熱して
表裏均一に色付けし移送コンベア５を経て製品送りコン
ベア６に送る。

尚第１図におけるγ，８は無段変速機付モーターであり
、夫々金網コンベア２と回転羽根車３，４の回転速度を
変化させ製品の加熱状態及び色付けの度合を調整するも
のである。

従って、さつま揚げ肉団子等、量目が大きく熱がとおり
ｌこくい油揚製品では急激な加熱により製品表面が焦げ
たり痘痕状になるため仕上げ槽Ｃで充分加熱油揚する前
Ｃこ第１槽Ａで予熱することが必要であり、一方、野菜
等、量目が小さく熱がとおりやすい油揚製品では急激な
油揚加熱が可能で，第１油槽Ａ又は仕上げ＠Ｃを単独に
使用しても油揚することができる。

しかしながら、揚げ物は充分加熱されて初めて油中から
浮上するものであって浮上前は互いにゆ着しやすく、金
網コンベア２等、揚げ物同士が接触しないように整列さ
せながら油中を移送させるのであれば問題ないが、Ｘ型
回転羽根車、Ｓ型回転羽根車等、揚げ物移送羽根車を使
用した場合には掻き混ぜられ重なり合いゆ着し色付けも
充分行なわれないまま不良製品となって製品送りコンベ
ア６から送り出されているのが実状であり、その不良製
品が得られる割合はｌＯ〜２０帽こ及ぶことさえある。

本発明者は上述の問題ｌこ鑑み、種々研究を続けた結果
、揚げ物のゆ着を防止できる方法を開発するＣこ至った
ものである。

即ち、本発明は、揚げ物移送用羽根が複数配置された仕
上げ油槽を使用して連続的に揚げ物を製造する際に、浮
上する揚げ物を上記各羽根車間の少なくとも一箇所で横
方向Ｆこ攪拌して互いに揚げ物がゆ着しないようにした
ことを特徴とする揚げ物の製造方法を提供するものであ
り、その一実施例を第２図に沿って説明すれば次の通り
である。

第２図は第１図における仕上げ槽Ｃの胴視図であり、前
述のように第１槽で予熱された油揚製品又は予熱されな
い油揚原料ａがコンベア２から仕上げ槽Ｃ内に投入され
る。

投入された製品又は原料ａは油甲に浮上するものと沈下
するものがあるが、２箇のＸ型回転羽根車３の回転ｌこ
よる油の流動によって両者とも回転羽根車３の下方に廻
り込み、投入された時点よりもＸ型回転羽根車３の間で
は浮上するものが多くなり、Ｘ型回転羽根車３とそれｔ
こ続く多数のＳ型回転羽根車４の最初のＳ型回転羽根車
の間ですべて浮上する。

本発明は、この実施例においてＸ型回転羽根車３とＳ型
回転羽根車４の間で、揚げ物ａを、クランク機構等によ
って揚げ物ａの進行方向に対じ面角ｌこ往復運動させら
れる攪拌棒９ｌこより横方向ｌこ本攪拌して揚げ物同士
のゆ着を防止するものであり、仕上げ槽Ｃに投入された
時点で沈下していた揚げ物が油の流動により重なり合っ
てゆ着しても前述したように加熱されるにつれ浮上する
から、これを攪拌棒に衝突させて強制的ｌこ剥離するも
のである。

又、このようｌこ仕上槽Ｃ内で早めに揚げ物を剥離して
おくことによってＳ型羽根車４を通過して行く間に均一
な色付けがなされる。

本発明に使用される攪拌棒は槽品ａを損傷しな；いよう
先の丸い円柱状のものが好ましく、又、油中ヘの深さは
沈下する製品が仕上げ槽Ｃの底に泊って移動する場合そ
の製品ａを損傷させないと共に浮上している製品ａは勿
論、浮上しようとしている製品ａにも必ず衝突するよう
油中ｔこ深く入る：ように設けるのが好ましい。

又、攪拌棒９の横方向への移動範囲は仕上槽Ｃとの間で
製品を押しつぶさないよう両側ｌこ製品が通過するだけ
空けておくのが望ましい。

このように攪拌棒で槽方向に攪拌された揚げ物冫ａはＳ
型回転羽根車４を経て袈品送りコンベア６から送り出さ
れるが、本発明によればゆ着した不良製品の割合は約０
．８％で攪拌棒を使用しない場合に比して著しく良好な
結果が得られた。

（表■）尚、表１における不良製品数は、油の温度等、
他の原因による不良製品数も含んでいる。

尚、上述の説明では攪拌棒をＸ型羽根車３とＳ型羽根車
の間の１箇所に設けたが、本発明においては浮上する揚
げ物を攪拌すればよいから、例えばＸ型羽根車３の間に
も設けたり、あるいはここに単独に設けたり、さらにＳ
型羽根車４間に設けても良い。

又、攪拌棒の往復速度、本数等は、揚げ物の移動の際に
攪拌棒に必らず衝突させるも、激しく衝突させない程度
ｌこおさえておくことが揚げ物を損傷しないので好まし
い。

さらｔこ攪拌棒は横方向への泊線運動ｌこ限定されず、
例えば横方向への惰円運動を行わせても良い。

以上の説明で明らかなようｌこ本発明１こよれは揚げ物
のゆ着を防止でき生産性の向上とロス率の低減に極めて
有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の揚げ物の製造工程を説明するための図で
あり、第２図は本発明による揚げ物の製造方法を説明す
るための第１図における仕上げ槽の卵視図である。 ａ・・・・・・原料又は製品、Ａ・・・・・・第１油槽
、Ｂ・・・・・・放置工程、Ｃ・・・・・・仕上油槽、
１・・・・・・成型機、２・・・・・・金網コンベア、
３・・・・・・Ｘ型回転羽根車、４・・・・・・Ｓ型回
転羽根車、５・・・・・・移送コンベア、６・・・・・
・製品送りコンベア、１，８・・・・・・無段変速機付
モーター、９・・・・・・攪拌棒。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 揚げ物移送用羽根が複数配置された仕上げ油槽を使
   用して連続的に揚げ物を製造する際に、浮上する揚げ物
   を上記各羽根車間の少なくとも一箇所で横方向に攪拌し
   て互いｌこ揚げ物がゆ着しないようＦこしたことを特徴
   とする揚げ物の製造方法。