JPS5826553B2 - 酸化劣化灯油の簡易分析法 - Google Patents

酸化劣化灯油の簡易分析法

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JPS5826553B2
JPS5826553B2 JP52043266A JP4326677A JPS5826553B2 JP S5826553 B2 JPS5826553 B2 JP S5826553B2 JP 52043266 A JP52043266 A JP 52043266A JP 4326677 A JP4326677 A JP 4326677A JP S5826553 B2 JPS5826553 B2 JP S5826553B2
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JP
Japan
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kerosene
adsorbent
scale
analysis tube
capillary
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JP52043266A
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順三 榎本
孝 今村
勇 狩野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、酸化劣化灯油の簡易分析法に関する。
昭和48年の石油パニック以後、各家庭では冬場石油ス
トーブなどの石油暖房器などに使用する灯油を必要量以
上に多量に購入し、しばしば来シーズンに持ち越したり
、或は経済的理由から一度に多量購入して貯蔵し、これ
を徐々に使用することが多くなった。
この場合、ポリプロピレン容器などに貯蔵して夏越しし
た灯油などを石油ストーブに使用すると、悪臭が出たり
、燃え方がスムーズでなく、点火、消火の状態も不良と
なる。
また、ストーブの芯に黒いタールがこびりついて芯の上
下作動が不良ないし不可能となり、芯を取替えないとス
トーブの使用が不可能となるような支障をきたす。
このようなストーブの支障を防ぐには各家庭で簡単に貯
蔵灯油の良否の判断をできれば好都合である。
油は一般に貯蔵時間の経過と共に酸素と反応して劣化し
、更に太陽光線の影響を受けると劣化が促進される。
すなわち、酸素および(または)太陽光線の作用により
油中に過酸化物が生じ、ついには酸、エステル、アルデ
ヒド、有機酸金属塩などの高沸点物質を生ずる。
灯油も例外ではなく、上述の灯油そのものの劣化に加え
て、家庭でよく使用するポリプロピレン容器による影響
などの劣化を促進する条件が重なって劣化が進行する。
このような劣化した灯油は新しい灯油で希釈して使用し
ても使用するにつれてストーブの芯等にタール状物がよ
り多くこびり付くようになり、芯の取替え、ストーブの
清掃等の手間を要することになり、結局は使わない方が
経済的となるといった事態をも生ずる。
従って家庭、その他で貯蔵灯油、例えば昨シーズン使用
した灯油を今シーズンも支障なく使゛用できるか否かを
簡単に見分けることができればきわめて好都合である。
一般に、貯蔵して劣化した灯油は黄色に着色しているが
、これはほとんどが灯油と酸素とが反応して主族した酸
化物である。
しかし、このように明らかに着色していなくてもなお使
用にあたり上述のような種々の支障をきたす程度に灯油
は劣化していることがある。
これを定量的に知るために従来より酸価、引火点、比重
、分留性状などの煩雑な試験が行われている。
しかし、これらの試験は家庭では実施できない。
また従来よりガス分析には簡易分析法としてガス検知管
があるが、酸化劣化灯油の場合にはそれが液体であるこ
と、および酸化劣化による生成物が多種類にわたってい
るため、このようなガス検知管を代替使用できない。
また、すでに報告されているような透明細管内部に発色
剤とか濃縮用吸着剤を充填し、溶液内に溶解している化
学物質を分析する簡易分析管では、試料採取に際して毛
細管現象を利用するか或は吸入採取するが、前者の場合
には試料採取量にバラツキが生じやすく、後者の場合に
は、吸入容器を必要とすること、および吸入速度が一定
しないと結果に大きく影響するといった難点があった。
従って試料採取が簡単で、しかもバラツキの少い結果を
示す劣化灯油用簡易分析具の出現が望まれる。
発明者らは上述のような先行技術の欠点を解決するため
に種々検討の結果、シリカゲル、活性アルミナ等の白色
金属酸化物系吸着剤を使用し、以下に詳述する構造の分
析管を使用することにより簡単な操作により半定量的に
灯油中の酸化物を分析しうろことを見出した。
この発明による簡易分析法は試料採取量を示す目盛部、
目盛部の上部および下部に付した毛細管部、上部毛細管
部に結合したシリカゲル、活性アルミナなどの白色金属
酸化物系吸着剤を含有する吸着剤充填部から本質的にな
る簡易分析管を、被試験灯油中に浸漬して目盛部内に一
定量の灯油を採取し、次いで該分析管を逆さにして灯油
を吸着剤にしみ込ませた後、該分析管を再び逆さにして
加熱し灯油を揮発させて除去し、吸着剤の変色の色の濃
さ並びに変色層の長さにより灯油の酸化程度を求めるこ
とを特徴とする酸化劣化灯油の簡易分析法に関する。
以下に添付図面を参照してこの発明による簡易分析法に
ついて詳述する。
図において1は簡易分析管で、内径5間以下、好ましく
は2−3 mm、長さ70mm以上、好ましくは130
−150mmのガラス管からなる。
簡易分析管の下部には下部毛細管部2aおよび上部毛細
管部2bを備えた目盛部3が上部毛細管2bを介して吸
着剤充填部4aに結合する。
目盛部3は好適には図示のように球状、または吸着剤層
てん部と同様のガラス管のような任意の形状でもよく、
目盛刻線3aから測定して毛細管2aをも含めて全量で
0.2−0.5 rulの目盛を付しである。
毛細管部2aおよび2bはいわゆるガラス毛細管であれ
ばよく、その内径は好適には0.3−2mm、例えば0
、3−0.6 mm位が好適である。
また2aと2bとの内径および長さはそれぞれ異ってい
てもよい。
目盛部3およびそれに付設した毛細管部を使用すること
により、一定量の灯油を分析管により異らないほぼ同じ
速度で吸着剤充填部4aへの挿入が可能である。
吸着剤充填部4aの下部における上部毛細管部2bとの
結合部に綿、ガラス繊維のようなp液性、非吸着性不活
性材料から成る吸着剤固定体5を充填し、吸着剤充填部
4a内に吸着剤層4bを保持する。
吸着剤はシリカゲル、活性アルミナ等の白色金属酸化物
系の吸着剤が好適であり、30メツシュ以上、100−
200メツシユの粒度のものが好都合であり、吸着剤充
填層高は50mm以上、例えば70−100mmである
のが好適である。
吸着剤充填部4aの上端にも下部と同様に吸着剤固定体
5を充填する。
使用に際し、まず簡易分析管1の上端を開放して目盛部
3の目盛刻線3a以下の任意の位置まで被試験灯油中に
浸漬して、目盛部3に灯油を浸入させ、次いで分析用ピ
ペットの操作と同様に分析管1の上端を指で押えて分析
管1を灯油より取出し、不用の灯油を滴下して除き、目
盛部3内に一定量の灯油を採取し、次いで分析管1を逆
さにして灯油を吸着剤層4b内に落下させる。
灯油は毛細管2bを通って吸着剤層4b中にしみ込む。
目盛部3および下部毛細管部2aの灯油が全部吸着剤層
4bに移動したら、分析管1を再び逆さにして最初の状
態にもどし、例えばヘヤドライヤーのような加熱器具で
分析管1を加温して灯油を揮発させて除去する。
吸着剤層4bにおける吸着剤の変色の色の濃さ、変色層
の長さにより、あらかじめ作製した標準データ表と比較
して、灯油の酸化程度を大体定量的にまで知ることがで
きる。
以下に、実施例を掲げてこの発明を一層具体的に説明す
る。
実施例 1 上部毛細管部2bの内径が0.5±0.1 mm、長さ
8朋、吸着剤充填部4aが内径4朋、長さ70mmであ
るものに100−200メツシユの活性アルミナを充填
した。
吸着剤固定体5として綿を使用した。
供試試料として容積11のポリプロピレン容器に入れ、
日照時間中に太陽光線に異る期間暴露した灯油4種類に
ついて分析を行った。
各供試灯油を約80IrLlずつ100fi/容のビー
カーに取り、上述のようにして目盛部3に灯油0.2
tnlずつを採取し、次いで分析管1を逆さにして灯油
を吸着剤※※層4bに吸着させた。
灯油が全部吸着剤層4bに移動するのには約1分20秒
を要した。
次いで分析管1を再び逆さにして元の位置にもどし、ホ
ットプラスターを用いて分析管を外部から加温して活性
アルミナに吸着された非酸化灯油を揮発させて除き、吸
着剤層4bの変色程度および変色域の長さを観察し、他
の化学分析データと比較した。
結果を第1表に掲げる。
日照時間中4ケ月間太陽光線に暴露した灯油(変色程度
・・・・・・淡黄色、変色域長さ・・・・・・3−4
mm)を芯上下式石油ストーブに使用したところ、約7
0時間で使用不能となった。
また燃焼時は刺激臭強く、頭痛を感じた。
従って本発明による簡単分析管を用いて変色が認められ
る灯油は確実にタールの発生が予測され、使用しない方
がよいと考えられる。
実施例 2 上部毛細管2bの内径が0.3±0.11nrn、長さ
5mm、下部毛細管2aの内径0.5−1.0mm、長
さ5關、吸着剤充填層4bの内径2mm、長さ100m
m吸着剤として100メツシユのシリカゲルを使用し、
固定体5として綿を使用した簡易分析管1を使用し、実
施例1におけると同じ灯油0.2IIllずつを採取し
、実施例1と同様に操作した。
この例では灯油が全部シリカゲル吸着剤層4bに移動す
るのに約2分10秒を要した。
結果を下記第2表に示す。
灯油の諸性質についての値は第1表の対応する値と同じ
である。
10 第2表かられかるように、変色程度については実施例と
完全に一致した値が得られ、再現性のある結果が得られ
た。
従って変色程度と変色域の長さとにより大体タール生成
量をも推測できる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明方法に使用する簡易分析管の説明図である
。 図中:1・・・・・・簡易分析管、2a・・−・・・下
部毛細管部、2・・・・・・上部毛細管部、3・・・・
・・目盛部、3a・・・・・・目盛刻線、4a・・・・
・・吸着剤充填部、4b・・・・・・吸着剤層、5・・
・・・・吸着剤固定体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 試料採取量を示す目盛部、目盛部の上部および下部
    に付した毛細管部、上部毛細管部に結合したシリカゲル
    、活性アルミナなどの白色金属酸化物系吸着剤を含有す
    る吸着剤充填部から本質的になる簡易分析管を、被試験
    灯油中に浸漬して目盛部内に一定量の灯油を採取し、次
    いで該分析管を逆さにして灯油を吸着剤にしみ込ませた
    後、該分析管を再び逆さにして加熱し灯油を揮発させて
    除去し、吸着剤の変色の色の濃さ並びに変色層の長さに
    より灯油の酸化程度を求めることを特徴とする酸化劣化
    灯油の簡易分析法。
JP52043266A 1977-04-14 1977-04-14 酸化劣化灯油の簡易分析法 Expired JPS5826553B2 (ja)

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JPS55159154A (en) * 1979-05-30 1980-12-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd Method and apparatus for identification of property of kerosene
JPS55159155A (en) * 1979-05-30 1980-12-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd Method and apparatus for identification of property of kerosene
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