JPS582650Y2 - 自動車のフツク取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車の前部あるいは後部にフックを取り付
けてそこへワイヤーロープを引っ掛けて自動車を牽引す
る構造に関するものである。

従来の自動車のフック取付構造としては第１図に示すよ
うにリヤフロアパネル１があり、リヤフロアパネル１の
後にはりャパネル２が溶着され、リヤパネル２の下端部
２ａがリヤフロアパネルの下方まで延長されている。

そして、リヤフロアパネル１の下面はフックブラケット
３がしっかりと溶接され、このフックブラケット３の底
面に丸棒材を屈曲させて作ったフック４が固着されてい
る。

なお、５はバンパである。

このようなフックの取付構造であると、リヤーパネル２
の下端部２ａは片持状であるので、撓んだり、ビビリ振
動を起こしたり、剛性が不十分であるという欠点を有し
ていた。

この考案は上記の欠点を合理的に解決しようとするもの
であって、この考案を第２図に示す実施例により説明す
る。

６はリヤフロアパネルあるいはフロントフロアパネルで
あって、端部に外板１が溶着され、外板７の下端部７ａ
がフロアパネルの下方まで延長されている。

そして、フロア６の下面にはフックブラケット８がしっ
かりと溶接されており、このブラケット８の底面には丸
棒材を屈曲成形したフック９が溶着され、フックブラケ
ット８の外板７の下端部Ｔａ側の部材を下端部７ａ内側
に沿うまで延ばして補強部８ａとし、この補強部８ａと
下端部７ａとを溶接する。

なお、１０はバンパである。また、このフックの取付構
造は自動車の前部あるいは後部を問わず全く、同様にし
て実施できる。

このフック構造を有する自動車はワイヤーロープを引っ
掛けて自動車を牽引する場合でも十分な剛性を有する。

この考案はフックブラケットの一部を延ばして形成した
補強部を外板下端部の内側に固定したから、外板が撓む
ようなことは全くなく、ビビリ振動を生ずることもなく
、さらにフック取付部は十分なる剛性を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動車のフック取付構造を示す縦断面図
、第２図はこの考案の自動車のフック取付構造の縦断面
図を示す。 ６・・・・・・フロア、８・・・・・・フックブラケッ
ト、９・・・・・・フック、８ａ・・・・・・フックブ
ラケットの補強部、７ａ・・・・・・外板下端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フロア下面に結合したフックブラケットにフックを取付
   け、フックブラケットの一部を延ばして形成した補強部
   を外板下端部の内側に固定したことを特徴とする自動車
   のフック取付構造。