JPS5826247Y2 - バルコニ−の中間支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は傾斜した屋根に載置されるバルコニーの中間
支持装置に関するものであり、その目的とするところは
屋根の傾斜面に対応する微調整を正確かつ容易になしう
るとともに、荷重を無理なく支持して安定性のあるバル
コニーの中間支持装置を提供しようとするものである。

そのためにこの考案は、壁体に一端を固定し、調節孔を
具備するブラケツｔ−Ａとこの調節孔に対向する調節孔
を具備するブラケツ）Ｂとをこれらの調節孔を互いに調
定してネジで固定し、ブラケットＢの下垂片に、下側部
が開口する支持凹部を縦長に形成した復業の両端部をネ
ジを介して固定し、前記支持凹部を受座部材の支持凸部
に摺動自在に支持したものである。

以下この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

壁体１に開設された窓部２には図示しない引戸が収納さ
れ、また屋外側に突出して雨戸レール体３が設けられて
いる。

４は雨戸レール体に接続される戸袋で、壁体１の外面に
屋外側に突出して設置しである。

窓部２の前方には画業５と横梁６と復業７とから構成さ
れる床枠を有するバルコニー、床枠をブラケツ）Ａ、Ｂ
を介して壁体１に固定しである。

ブラケツ）Ａは縦長に沿って調節孔８を穿設するととも
に、後端をＬ型に折曲して取付片９を設け、ネジ１０を
介して壁体１に固定される。

ブラケツ）Ｂは後端付近に調節孔８′が二段に穿設して
あり、先端部分は下方に屈曲されて下垂片１１を形威し
である。

またブラケツ）Ｂはほは゛中間部を１型に屈曲しである
。

そこで゛ブラケットＡとブラケットＢはその調節孔８，
８′を任意に調定してボルトで固定することにより、両
者を同一面上に位置せしめてその長さｌが調整される。

７はアルミニウムの押出型材からなる復業であり、ブラ
ケツ）Ａ、ＢおよびＣを介して壁体１に平行でしかも壁
体１より所定の距離をおいた前方に横設される。

即ち復業７は両端部をタッピングホールにねじ込まれる
ネジを介してブラケットＢの下垂片１１に固定されると
ともに、バルコニーの横方向の長さに応じて適当数配設
されるブラケットＣにより壁体１と雨戸レール体３にそ
れぞれ固定される。

復業７にはその下部において屋根面の傾斜に直交する方
向の軸線を中心に少くとも半円弧以上の同心円弧面から
なり、かつ下側部が開口する支持凹部１３が長手方向に
形成してあり、この支持凹部１３はこれに面接触する形
状に穿設して受座部材１４の支持凸部１５に摺動自在に
支持されている。

これにより屋根面の傾斜角度に対応して支持凹部１３は
受座部材の支持凸部１５を中心に回動するようになって
いる。

受座部材１４は屋根面に載置されていて、前端縁が後端
縁より下方に長く張出しであるとともに前後端縁の下端
にはバッキング部材１６が嵌装しである。

復業の下端は前記支持凹部１３を有すると同時に後方よ
り前方に向けて適度に傾斜しているから、受座部材１４
を使用することなく復業をそのまま屋根面上に載置する
こともできる。

またバルコニーの前端部としての画業５は前脚１７を介
して屋根に支持されていて、復業によるバルコニーの支
持と相俟って、荷重を分散し、かつバランスよく支持す
るものである。

画業５、復業７とともに床枠を構成する横梁６はアルミ
ニウムの押出型材からなり、画業と復業とに載置されて
おり、Ｌ型補強材１８によりブラケツ）Ｂとの間に挾持
してネジ１９を介してブラケットＢと復業７とにそれぞ
れ固定される。

そしてこの両側の横梁６の間には所定間隔をおいて画業
と復業とに架架された根太２０が適当数配置される。

根太２０はアルミニウムの押出型材からなり、両側面に
突片２１が形成されており、ネジ２２を介して画業と復
業にそれぞれ固定される。

そして根太２０の上面に合成樹脂からなるテ゛ツキボー
ド２３が載置されネジを介して固定してあり、この状態
においてブラケットＡ、Ｂ、横梁およびテ゛ツキボード
の上面がほぼ一致して面一になるようにしである。

なおこの考案の実施に当ってはこの考案の要旨に反しな
いかぎり、ブラケットＡ、Ｂ、調節孔、支持ブラケツ）
Ｂの下垂片、復業の支持凹部、受座部材およびその支持
凸部の具体的態様並びにこれらの結合関係については種
々構成しうるものである。

前記のような構成されたこの考案のバルコニー中間支持
装置においては、ブラケツ）Ａとブラケツ）Ｂとの結合
位置をその調節孔を介してその結合長さを適宜に調定し
、ブラケツ）Ｂの下垂片に両端部を固定して横設された
復業を任意に前後方向に移動させることにより、屋根面
の傾斜に対応して最適な位置に配置することができる。

また復業の下側部に開口する支持凹部が受座部材の支持
凸部に摺動自在に構成しであるから、屋根面の傾斜角度
の如何にかかわらず、個々の現場において微妙な支持調
整が適格かつ容易になされる。

そして荷重の支持が無理なくできることから支持部の耐
久性を増大させ、また設置も容易である等のすぐれた効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案バルコニー中間支持装置の平面図、第２
図は同側面図、第３図は同拡大斜面図である。 第４図はバルコニーの側面図である。８．８′・・・・
・・調節孔、１１・・・・・・下垂片、１３・・・・・
・支持凹部、１５・・・・・・支持凸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 画業、横梁および復業を矩形状に構成された床枠を有し
   、壁体の外面に取付けられるバルコニーおいて、壁体に
   一端を固定し、調節孔を具備するブラケットＡとこの調
   節孔に対向する調節孔を具備するブラケツ）Ｂとをこれ
   らの調節孔を互いに調定してネジで固定し、ブラケット
   Ｂの下垂片に、下側部が開口する支持凹部を長手方向に
   形成した復業の両端部を、ネジを介して固定し、前記支
   持凹部を受座部材の支持凸部に摺動自在に支持したこと
   を特徴とするバルコニーの中間支持装置。