JPS5825997Y2 - 洗濯機用排水ホ−スの保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は機外に伸びた起倒自在な洗濯機用排水ホースの
先端を着脱自在に保持する保持装置に関するもので、排
水ホースの起立状態を確実に維持し、しかも排水ホース
が伸縮したとしても排水ホース先端の保持を確実に行わ
せ、さらに、その倒れた状態にあっても、洗濯水中のリ
ント等を捕集して風呂場の排水溝用フィルターのりまり
を防止することを目的とする。

第１図および第２図に一般的な洗濯機およびその排水ホ
ースの保持構造を示しており、図において、１は本体、
２は洗濯物を投入する内槽、３はスイッチ操作部で、こ
の操作によってモータ４が回転し、この回転力はベルト
５を介して内槽２底部に配した回転翼６に伝達される。

γは横倒しにすることにより内槽２内の洗濯水を本体１
外に排出可能な排水ホース、８は非排水時において、排
水ホース７の先端を保持しこのホース７を起立させてお
くホースホルダーで、本体１に固着しである。

また、排水ホース７は、例えば軟質のポリ塩化ビニル製
であって、その周壁には補強のために螺旋状の鋼線７ａ
を埋設してしる。

そして、排水ホース７の先端には口金部９を固着してお
り、この口金部９はホースホルダー８に着脱自在に係止
する。

上記構成において、排水ホース７が長目に形成されてい
ると、ホース自身の弾力性あるいはホースに身体が触れ
た場合のショックによって、ホース７はホルダー８から
簡単に外れてしまい、排水ホース内に残存した水が床面
に流出するといった不都合が生じる。

そこで、ホース７はその長さを適切に設定する必要があ
る。

また、ポリ塩化ビニル製の排水ホース７は長期間使用し
ていると、その材料中に相当量含まれている可塑剤が洗
濯中に使用する洗剤によって分解されることによって縮
んでいく傾向がある。

ホース７が縮むと、その口金部９をホースホルダー８に
引掛ける際に、ホース７は引張り気味になり、必然的に
ホースに余計の力が加わって、短期間における破損を招
く原因となる。

また縮みがひどしときには、口金部９はホールホルダー
８にとどかず、ホースを保持できなくなるといった問題
を生じていた。

また、排水ホース７を横倒しにして、洗濯水を排水する
際、洗濯中に混入したリント等が水とともに口金部９を
通って流出し、例えば風呂場の排水溝用フィルターがつ
まってしまうといった問題を生じていた。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下、その
実施例を説明する。

第３図において、１１は洗濯機本体、１２は本体１１の
側壁に穿設した係止孔、１３は一端を内槽に連絡し他端
を本体１下部から機外に延出してなる排水ホース、１４
は排水ホース１３の他端に設けた口金部で、外周面には
コイル状バネ１５の一端が着脱自在にねじ込み固定され
ている。

コイル状バネ１５の他端は先細になっており、バネ１５
全体は略円錐状を威す。

そして、このバネ１５の他端には係止孔１２に着脱自在
に係止されかつ懸垂されるフック１６が設けである。

そして、排水ホース１３の長さはコイル状バネ１５がや
や引張られて伸びる状態になるように設定されている。

上記構成によれば、排水ホース１３が多少長めに形成さ
れたとしても、排水ホース１３に身体等が接触したとき
のショックを受けてコイル状バネ１５が縮むこととなっ
て、フック１６が本体１１から外れるのを防止できる。

また、排水ホース１３が縮んだ場合でも、コイル状バネ
１５が伸びるためにフック１６を本体１１に容易に係止
でき、また、コイル状バネ１５がホース１３を引張る際
の力を緩衝するために、排水ホース１３を強引に引き伸
ばすことがなく、ホースの破損を防止できる。

また、コイル状バネ１５は先細の略円錐状を威すために
、洗濯中に発生するリントは排出される水とともにコイ
ル状バネ１５を通過し、この時、リントはコイル状バネ
１５に引掛り、収集される。

そのために、従来のように風呂場の排水溝用フィルター
をつまらせるといった不都合が生じない。

また、コイル状バネ１５の一端をそのまま利用するかま
た別途部材を取付けて形成したフック１６は、本体１１
に直接係止することができ、従来のようにホースホルダ
ーを別途設ける必要がないものであって構成の簡素化、
コストの低廉化に貢献できる。

以上のように本考案の洗濯機用排水ホースの保持装置は
、排水ホース先端に口金部を設けるとともにこの口金部
にコイル状バネの一端を取付け、前記コイル状バネの他
端に洗濯機本体に着脱自在に懸垂するフックを設げてな
るものであり、排水ホースが長目に形成されたとしても
、コイル状バネの弾力性によってフックの外れを確実に
防止でき、また逆に排水ホースが縮んだ場合でも、コイ
ル状バネの伸びにより、フックの保合操作を容易に行え
、排水ホース自身を強引に引き伸ばすことがなく、ホー
スの破損を防止でき、さらに、コイル状バネは、その横
倒しの状態にあっては、ホースから流出する洗濯水中の
リント等を捕集することができ、リント等によって風呂
場の排水溝用フィルターがつまるといったことがない等
の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な洗濯機の概略縦断面図、第２図はその
排水ホースの保持構造を示す断面図、第３図は本考案の
実施例における排水ホースの保持構造を示す断面図であ
る。 １１・・・洗濯機本体、１３・・・排水ホース、１４・
・・口金部、１５・・・コイル状バネ、１６・・・フッ
ク。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）排水ホース先端に口金部を設けるとともにこの口
   金部にコイル状バネの一端を取付け、前記コイル状バネ
   の他端に洗濯機本体に着脱自在に懸垂するフックを設け
   てなる洗濯機用排水ホースの保持装置。
2. （２） コイル状バネが、口金部より遠ざかるにつれ
   て先細となった略円錐状を威した実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の洗濯機用排水ホースの保持装置。