JPS5825975Y2

JPS5825975Y2 - エア−ポツトの注出管装置

Info

Publication number: JPS5825975Y2
Application number: JP17896278U
Authority: JP
Inventors: 敏彦臼井; 勉新田; 照男竹田
Original assignee: タイガー魔法瓶株式会社
Priority date: 1978-12-28
Filing date: 1978-12-28
Publication date: 1983-06-04
Also published as: JPS5599439U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、エアーポットの注出管装置、殊に不使用時
に注出口を器体内に没入して収容させるようにした注出
管装置に関する。

エアーポットの注出管装置としては、一般に内容器内に
配置される揚液管を内容器の栓体に同体的に固設し、従
って揚液管に連続する注出管も栓体と同体的に形成され
るために、内容器に湯水等を注入するに当っては、栓体
と共にいちいち揚液管を内容器から取り出さなければな
らない不便がある。

また内容器を栓体で密栓した状態でも揚液管が栓体を貫
通し、注出口が器体外に突出しているために、揚液管と
それに連続する注出管を介して内容器内部が大気に連通
し、これがエアーポットの保温、保冷効果を低下させる
１つの原因となる。

一方、不使用時に注出管を閉塞する弁を設けたものが提
案されているが、これは弁の開閉構造が複雑になったり
、或はエアーポットの抑圧操作部材の操作が重くなった
りする不便がある。

この考案は以上のようなエアーポットにおいて、注出口
を器体内に出没させ得るように構成し、注出管部に特別
な閉塞弁を設ける必要をなくして、不使用時にむける揚
液管を仲介とする内容器と大気との連・通を簡単な構造
をもって遮断し、エアーポットの保温、保冷効果を向上
させ、また栓体と揚液管とを分離することによって、内
容器への湯水等の注入時における不便を解消するもので
ある。

実施例について説明すれば、１は器体、２は周知の構造
により器体１上に開閉可能に設けられた蓋体である。

器体１内には、真空二重瓶等からなる内容器３を収容し
、蓋体２には、ベロー４、上板５、底板６及び周知構造
の弁体１１ばね８からなるベローズポンプ、及びその押
圧操作部材９を備えている。

すなわち押圧操作部材９を押下すると、先ず弁体７が上
板５の開口１０を閉塞し、つづいて弁体１と共に上板５
が押し下げられる。

これによりベローズポンプ内圧が高まり、底板６の開口
１１に取付けたロバツキング１２及び栓体１３の通気穴
１４を介してその圧力空気を内容器３内に送り込んで内
容器３の内圧を上昇させ、周知の如く揚液管１５、注出
管等を介して内容器３内の湯水等を器外に放出する。

以上において、器体１の前面上部に箱状部分１６を形成
する。

箱状部分１６は、器体１と一体成形の枠状部１７と、該
枠状部１７の上部に、任意の取付は構造により嵌め込み
、或いは固定した蓋状部１８とからなる。

而して該箱状部分１６内に直立管部１９を臨ませたＬ字
形の連通管２０を固設し、器体１に同体に形成した連通
管部２１、及び鉄部２１に揚液管１５を取付けて連通さ
せるエルボ形取付管２２を介して連通管２０と揚液管１
５とを連通させる。

連通管２０の直立管部１９には、蛇口状に形成した管体
からなる注出口２３の基部２４をキャップ状に嵌合し、
該注出口２３が直立管部１９の回りで水平方向に旋回し
得るように構威し、直立管部１９の前面に切欠部２５を
設けて、注出口２３が器体１の前面に放射方向に突出す
るときにのみ、切欠部２５を介して連通管２０と注出口
２３とが連通ずるように構成する。

なお揚液管１５は、取付管２２をもって器体１に固設し
てあり、従って内容器３を密栓する栓体１３に対しては
分離した構造である。

注出口２３には、図示の如く箱状部分１６の蓋状部１８
内に収容したばね２６の一端を係合し、該ばね２６の他
端を蓋状部１８の切欠き部２７に係合せしめて、箱状部
分１６と注出口２３との間に、該注出口２３を器体１の
前方に突出させるように常時付勢し、そして注出口２３
の適所に設けた突起２８を係脱する係合手段２９を箱状
部分１６内に設ける。

すなわち第３図においては、ばね３０により上方付勢さ
れた係合手段２９の上部を、蓋状部分１８の上面に突出
させ、注出口２３を旋回して箱状部分１６に押し込んだ
とき、該手段２９の係合部３１を前記突起２８がばね３
０の付勢に抗して下方に押し下げ、これを乗り越え、そ
の時点で係合手段２９が上方復帰し突起２８に係合して
、注出口２３を箱状部分１７内に係止し、係合手段２９
の蓋状部分１８の上面に突出する押しボタン状操作部３
２を押し下げると前記係止を解除して、ばね２６により
注出口２３が旋回し器体前方に突出するようにしである
。

一方策４図は、注出口２３の上面に前記係合用の突起２
８を設け、これに対し蓋状部分１８の上面にスライド操
作部３２ａを臨出させた図示しない係合手段を設け、操
作部３２ａが常時図中の実線の位置にあるよう係合手段
を付勢して卦き、注出口２３を旋回して箱状部分１６内
に押し込んだとき、前記第３図の場合に準じて突起２８
が係合手段に係止され、仮想線位置に移動させることに
より前記係止を解除するようにしである。

すなわち注出口２３と係合手段２９との係合構造は任意
に決定すればよい。

この考案は以上のような構造であって、注出口２３を旋
回させて箱状部分１６内に収容し係止して釦くことで、
該注出口２３のキャップ状の基部２４が、連通管２０の
直立管部１９の切欠部２５を閉塞して、揚液管１５、連
通管２０を仲介とする内容器３の内部と大気との連通を
完全に遮断する。

従って連通管２０或は連通管部２１内に従来のような弁
装置を設けなくても、注出口２３を操作するだけで連通
管２０を閉塞し、内容器３内部の放熱を防止してその保
温、保冷効果を大巾に向上する。

またこの状態では、器体が倒れたようなときにおける内
容器内の液の流出をも防止する。

そしてさらに、注出口２３を突出させる方向に箱状部分
１６と注出口２３との間にばねを働かせ、前記箱状部分
１６内に注出口２３を収容したときに係止する係止手段
２９を設けることにより、その収容状態を確実に維持し
て前記機能をさらに助長すると共に、係止手段２９を押
しボタン式、あるいはスライド式に操作することで、き
わめて簡易に注出口を突出させることができ、注出口２
３から他容器に湯水等を注ぐ場合に、連通管部内に弁装
置等の流れを妨害する部材がないので、抑圧操作部材９
の抑圧操作をきわめて軽央に行うことができる。

またこの考案によれば、不使用時、注出口を器体に収容
しているので、器体外観がきわめてシンプルとなり、注
出口に他物がひつか＼つて器体なひき倒すような不便も
なく、また販売用ケースへの収容も容易となる。

さらにこの考案によれば、栓体１３と揚液管１５とが別
体に分離されているので、内容器３内に湯水等を注ぎ込
む場合において栓体の取扱いがきわめて容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例要部の外観を示す斜面図、第２図は同要
部の縦断面図、第３図は注出口の収容状態を示す正面図
、第４図は他の実施例要部を示す斜面図である。１・・・器体、２・・・蓋体、３・・・内容器、４・・
・ベロー５・・・上板、６・・・底板、７・・・弁体、
８・・・ばね、９・・・抑圧操作部材、１２・・・ロバ
ツキング、１３・・・栓体、１４・・・通気穴、１５・
・・揚液管、１６・・・箱状部分、１９・・・直立管部
、２０・・・連通管、２３・・・注出管、２４・・・基
部、２５・・・切欠部、２６・・・ばね、２８・・・突
起、２９・・・係合手段、３０・・・ばね、３１・・・
係合部、３２，３２ａ・・・操作部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）器体上に開閉可能に設けられた蓋体に、ベローズ
ポンプと、該ポンプ操作用の抑圧操作部材とを備え、内
容器を密栓する栓体の通気穴を介してベローズポンプか
らの圧力空気を内容器内に送入し、内容器内の液体を揚
液管を介して注出口に送り出すエアーポットにむいて、
器体の前面上部に形成した箱状部分の内部に、前記揚液
管に連通した直立管部を有する連通管を固設し、該連通
管の直立管部に対し基部をキャップ状に嵌合して水平方
向に旋回可能に支持された注出口を設け、該注出口を前
記箱状部分内より器体前面に出没させ得る如くなし、注
出口が器体前方に突出するときにのみ、連通管と注出口
とを連通させるように構成した注出管装置。
（２）前記栓体と揚液管とを分離して構成し、揚液管を
器体に固定してなる実用新案登録請求の範囲（１）記載
の注出管装置。
（３）前記注出口を、前記箱状部分より突出する向きに
旋回させる如く付勢するばねを該箱状部分と注出口との
間に作用させ、かつ箱状部分に、前記注出口に設けた突
起に係脱する係合手段を設けてなる実用新案登録請求の
範囲（１）又は（２）記載の注出管装置。