JPS5825698Y2 - ボツクストデンセンカンノセツゾクソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアウトレフトボックス、ジャンクションボック
ス（以下単にボックスという）と電線管との接続装置に
関する。

従来、ボックスと電線管との接続は第１図に示すように
ボックス２の外側より内側に向けてボックス２の側板２
ａにあけたノックアウト孔２ｂに挿通した電線管１の外
周にレジューサ−３を挿通し、更にロックナツト４を螺
合し、またボックス２内に位置する電線管１の先端に前
記と同部材をそれぞれ使用し、且つ、ブッシング５を用
いてボックス２と電線管１との接続を行なっていた。

しかしながらこれら従来の方法にあっては、使用する部
品数が多いために組立に手数を要し、しかもボックス２
内にレジューサ−３、ロックナツト４、更に絶縁ブッシ
ング５が重ね用いられるためにブッシング５がボックス
２の側板より内方に相当突出してしまい、この突出部に
よりボックス２内のスペースが手狭となって電線管１内
を通ってボックス２内に導かれた電線の配線、分岐に支
障をきたしていた。

本考案は部品数を少なくして組立に手数を要せずして行
なえるようにするとともにボックスの内側への突出物を
できるだけ低くしてボックス内を拡＜シ、電線の配線、
分岐を容易に行なえるようにして従来の欠点を解消し、
しかも絶縁効果も低減せしめることのないようにした電
線管とボックスの接続装置を提供することを目的とする
ものである。

以下本考案の構成を実施例の図面に基づいて説明すると
、第２図、第３図及び第４図において、１１は電線管、
１２はボックス、１２ａはボックス１２の側板、１２ｂ
は側板１２ａにあけたノックアウト孔を示す。

１３は外周面に雄ねじ１５を刻設した金属の筒状部１４
と金属の鍔１６を形成してなる雄側接続子で、雄側接続
子１３は金属の筒状部１４の一端部および金属の鍔１６
の一端面とをポリカーボネート樹脂等からなる絶縁部材
１７にて一体成形している。

この絶縁部材１７と金属の鍔１６との一体成形は第３図
に示すように金属の鍔１６の下面を拡開してなる孔１６
ａに樹脂を充填して行なう。

尚、また絶縁部材１７の厚さはボックス１２内を拡く使
用できるようにするため２間程度の肉薄に形成する。

１８は鉄板または引出管をしぼり出し成型するか、また
は亜鉛などのダイガストにより製作した雌側接続子で、
この雌側接続子１８には前記電線管１７を挿入する筒状
部１９を形成すると共に、筒状部１９に挿入した電線管
１１を固着せしめる手段、例えば第３図に示すように筒
状部１９の周面適所に螺子孔１８ｂを設けるとともに、
この螺子孔１８ｂに螺子１８ａを螺合して、その先端を
電線管１１の外周面に当接して固定する手段を設けてい
る。

また雌側接続子１８には筒状部１９の一端部内壁に前記
雄側接続子１３の筒状部１４の雄ねじ１５と螺合する雌
ねじ２０が設けである。

２１はボンド線、２２は電線管１１よりボックス１２内
に導かれた電線を示す。

ボックス１２に電線管１１を固定するには、電線管１１
を雌側接続子１８の筒状部１９の他端に挿入し螺子１８
ａを回動して固着した後、ボックス１２の側板１２ａに
あけたノックアウト孔１２ｂの下方に位置させ、次にボ
ックス１２の内側よりノックアウト孔１２ｂに雄側接続
子１３の筒状部１４を挿通して雄側接続子１３の筒状部
１４を雌側接続子１８の筒状部１９の一端に螺合し締付
ければよい。

完全に締付けられた状態では第３図の如き雌側接続子１
８の一端がボックス１２の側板１２ａの外壁に当接し、
雄側接続子１３の鍔１６は側板１２ａの内壁に密接する
。

従ってボックス１２の側板１２ａの内壁には鍔１６と、
この鍔１６に設けた肉薄の絶縁部材１７のみ現われ、ボ
ックス１２内はこの鍔１６と肉薄の絶縁部材１７が突出
するにすぎない。

本考案は前記の如く、ボックスと電線管の接続を雄側接
続子と電線管を固着せしめる雌側接続子の二部材にて行
なうようにしたたら、部品数が少なくて済み、その結果
、接続が手数を要せずして行なえる利点があり、またボ
ックス内の突出物も、鍔と肉薄の絶縁部材が突出するの
みであるから、レジューサ−、ロックナツト、更にブッ
シングを用いる従来品に比べ突出を低くすることができ
、その結果、ボックス内のスペースを拡く使用できるか
ら、電線管内を通ってボックス内に導かれた電線の配線
、分岐を容易に行なうことができる等の効果がある。

尚、本考案によれば、雄側接続子の鍔に絶縁部材を成形
しているから絶縁効果も低減せず、また、コンクリート
施工時、ボックスと電線管を手荒く扱っても、雄側接続
子（筒状部、鍔）及び雌側接続子はそれぞれ金属にて形
成されているから、強固であり、絶対に破損することが
ない。

また雌側接続子と電線管との間にボンド線をはめ込み雌
側接続子にねじ付けた螺子にて電線管とボンド線と雌側
接続子とを固定したからボックスのアースを他の場所よ
り他の部材にて引出す必要がなくアース部材を省略しボ
ックスと電線管との結合を強化することができる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の断面図、第２図は雄側接続子と雌側接
続子の一部を切欠して示す斜視図、第３図は雄側接続子
の断面図、第４図はボックスと電線管を接続した状態の
断面図である。 １１・・・・・・電線管、１２・・・・・・ボックス、
１２ａ・・・・・・ボックスの側板、１３・・・・・・
雄側接続子、１４０．。 ・・・筒状部、１５・・・・・・雄ねじ、１６・・・・
・・鍔、１６ａ・・・・・・鍔にあけた孔、１７・・・
・・・絶縁部材、１８・・・・・・雌側接続子、１８ａ
・・・・・・螺子、１８ｃ・・・・・・隙間、１９・・
・・・・筒状部、２０・・・・・・雌ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボックス１２の側板１２ａにあけたノックアウト孔１２
   ｂに挿通した外周面に雄ねじ１５を刻設した金属の筒状
   部１４と、金属の筒状部１４の雄ねじ１５の一端外周に
   係合しボックス１２の側板１２ａの内側面に係止した金
   属の鍔１６および金属の鍔１６の一端面および金属の鍔
   １６にあけた孔１６ａと金属の筒状部１４の一端部を一
   体にモールドした肉薄の絶縁部材１７とからなる雄側接
   続子１３と、電線管１１を挿入し一端面をボックス１２
   の側板１２ａの外側面に係止した筒状部１９を形成し一
   端部内周に筒状部１４の雄ねじ１５にねじ付けた雌ねじ
   ２０を設は下端部内周にボンド線２１を挿入する隙間１
   ８ｃを形成しかつ電線管１１の外周面に接触するととも
   にボンド線２１を係止した螺子１８ａをねじ付けた雌側
   接続螺子１８とよりなることを特徴とするボックスと電
   線管の接続装置。