JPS5825359Y2 - ダイヤル表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はダイヤル表示装置に関するものである。

例えばステレオチューナのダイヤル表示装置は、前面パ
ネルに横長開口を設け、この開口を透明なガラス板で覆
うとともに、このガラス板の背面にダイヤル表示板を配
し、このダイヤル表示板の前面側においてダイヤル表示
板に沿ってダイヤル指針を走行させるようにしていた。

そしてダイヤル表示板はその金山に亘って多数の照明手
段によって間接的に照明するか、あるいはダイヤル表示
板の数字と目盛とから成る表示部分を透明に構成し、ダ
イヤル表示板の背面から照明光を当てて表示部分を浮上
らせて表示するようにしていた。

しかしこれらの照明方法は伺れも横長のダイヤル表示板
の全肉を照明するために、多数の照明手段を必要とし、
このために電力消費量が多く、また必要でない部分をも
照明するために見難く、操作性に劣っていｔも 本考案はこのような問題点を克服することを目的とする
ものであって、ダイヤル表示板と、このダイヤル表示板
に設けられかつダイヤル表示数字、ダイヤル表示目盛等
が表示されたダイヤル表示部と、前記ダイヤル表示板を
照明する照明手段とをそれぞれ具備し、前記ダイヤル表
示部の少くともダイヤル表示数字を前記ダイヤル表示板
のそれ以外の部分に対して突設させると共にとの突設部
分の端面を前記それ以外の部分に対して適当角度傾斜さ
せ、これによって、前記突設部分に当る前記照明手段か
らの光は前記傾斜端面で反射されて前記ダイヤル表示板
の前方に導かれると共に、前記それ以外の部分に当る前
記照明手段からの光は前記ダイヤル表示板の前方には実
質的に導かれないように構成したことを特徴とするダイ
ヤル表示装置に係るものである。

従って本考案によれば、ダイヤル表示板を照明する照明
手段からの光の内、ダイヤル表示数字等のダイヤル表示
に必要な部分に当る光はこれらの部分の傾斜端面で反射
されて、ダイヤル表示板の前方に導かれ、その他の特に
必要ではない部分に当る光はダイヤル表示板の前方には
実質的に導かれないために、ダイヤル表示数字等のダイ
ヤル表示に必要な部分が外部から見易くまた操作性に優
れたダイヤル表示装置を提供することが出来る。

以下本考案をステレオチューナのダイヤル表示装置に適
用した一実施例を図面につき説明する。

第１図に示すようにステレオチューナのキャビネットは
偏平な直方体状に形成されている。

そしてこのキャビネットの前面は前面パネル１によって
覆われている。

この前面パネル１にはダイヤル表示装置２、チューニン
グつ筐み３、チューニングメータ４、電源スィッチ５、
その他各種の切換えスイッチ６やつ咬み７等が配設され
ている。

ダイヤル表示装置２は第２図に示すように、前面パネル
１に形成されている横長開口８と、この開口８を覆って
いる透明なフロントガラス９と、このフロントガラス９
の背面に配されている透明筐たは半透明部材よりなるダ
イヤル表示板１０と、このダイヤル表示板１０に連設さ
れているレール１１に沿ってダイヤル糸１２に引張られ
て移動する指針台１３と、この指針台１３に連設され下
方に細長く延びているダイヤル指針１４と、このダイヤ
ル指針１４の上部に配設されダイヤル指針とともに移動
する照明装置１５とから構成されている。

ダイヤル表示板１０はその他の部分が黒色に塗装されて
おり、その表面には第３図〜第５図に示すように、周波
数を目盛った目盛１６と、この目盛１６の下側に設けら
れている数字１７とが設けられている。

なおこの目盛１６と数字１７とによってダイヤル表示部
が構成されている。

これらの目盛１６および数字１７はダイヤル表示板１０
に対して前方側に突設されており、しかもこれらの目盛
１６および数字１７の表面は所定の傾斜角度を有してい
る。

例えばこの実施例においては特に第４図に示すように垂
直方向に対して約４００傾いている。

一方ダイヤル指針１４の上部に配されている照明装置１
５は、照明光源であるランプ１８と、このランプ１８を
収納しているケース１９と、このケース１９の前方側に
設けられている合成樹脂製の導光体２０と、この導光体
２０の前面側に形成されている傾斜面２１とから成って
いる。

従ってこのチューナの電源スィッチ６を押圧して電源を
供給すると、ランプ１８が点灯し、このランプ１Ｂの光
は導光体２０に導かれる。

第４図に示すようにとの導光体と直接接触しているダイ
ヤル指針１４はこのために輝く。

また導光体２０の傾斜面２１で反射されて下方に導かれ
た光はダイヤル表示板１０の表面に達する。

そしてこれらの光の内の目盛１６および数字１７に照射
されたものは、これらの目盛１６および数字１７の表面
が所定の角度傾斜しているために、これらの表面で反射
されてフロントガラス９を透過して前方に導ひかれる。

一方ダイヤル表示板１０の他の部分に照射されたものは
、この表示板１０の他の部分が黒色に塗装されており、
かつ垂直面となっているので、この面に吸収され、ある
いはこの面で反射して下方に導びかれることになり、フ
ロントガラス９を通って前方に導びかれることはな（あ
従ってこのダイヤル表示装置２を外部から見ると、目盛
１６と数字１７とから成るダイヤル表示部のみが浮上っ
て見えることになり、その他の部分は外部からは見えな
い。

しかも光って見えるのはダイヤル表示板１０上の、導光
体２０の巾と等しい巾であってとの導光体２０の下部に
ある部分のみであって、その他の部分にはランプ１８か
らの光が導びかれないようになっている。

従ってこのダイヤル表示装置は必要な部分のみしか照明
されることがなく、このために見易く、また操作性に優
れたものとなっている。

さらにこのダイヤル表示装置の照明はランプ１８のみに
よってなされているために、消費電力が少なく、部品コ
ストが安くなる。

以上本考案を実施例につき述べたが、本考案によれば、
ダイヤル表示板を照明する照明手段からの光の内、ダイ
ヤル表示数字等のダイヤル表示に必要な部分に当る光は
これらの部分の傾斜端面で反射されてダイヤル表示板の
前方に導かれ、その他の特に必要ではない部分に当る光
はダイヤル表示板の前方には実質的に導かれないために
、ダイヤル表示数字等のダイヤル表示に必要な部分が外
部から見易く筐た操作性に優れたダイヤル表示装置を提
供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案をステレオチューナのダイヤル表示装置に
適用した一実施例を示すものであって、第１図はステレ
オチューナの外観斜視図、第２図はダイヤル表示装置の
分解斜視図、第３図は同要部拡大正面図、第４図は第３
図における■〜■線断面図、第５図はダイヤル表示装置
の要部拡大斜視図である。 なお図面において用いられる符号において、１０はダイ
ヤル表示板、 １ ６は目盛、 １７は数字、 ８はランプである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ダイヤル表示板と、このダイヤル表示板に設けられかつ
   ダイヤル表示数字、ダイヤル表示目盛等が表示されたダ
   イヤル表示部と、前記ダイヤル表示板を照明する照明手
   段とをそれぞれ具備し、前記ダイヤル表示部の少くとも
   ダイヤル表示数字を前記ダイヤル表示板のそれ以外の部
   分に対して突設させると共にとの突設部分の端面を前記
   それ以外の部分に対して適当角度傾斜させ、これによっ
   て、前記突設部分に当る前記照明手段からの光は前記傾
   斜端面で反射されて前記ダイヤル表示板の前方に導かれ
   ると共に、前記それ以外の部分に当る前記照明手段から
   の光は前記ダイヤル表示板の前方には実質的に導かれな
   いように構成したことを特徴とするダイヤル表示装置。