JPS582526Y2 - シエルマシンにおける金型上面砂かき装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、シェルモールド鋳型を造型するシェルマシ
ンにおける金型上面にこぼれたシェル砂をかき取る装置
に関する。

従来、シェルマシンにおける金型の水平移動の際に金型
上面にこぼれたシェル砂をかき取る装置として、ブロー
ヘッドの一側にシリンダにより昇降するスクレーパを取
付けた装置が使用されている。

しかし、かかるスクレーパをブローヘッドの一側に取付
けた場合、ブローヘッドの下面に取付けられたブロープ
レートの取付交換等の作業に支障がないように、スクレ
ーパの昇降ストロークを長くする必要があり、このため
に、長いストロークのシリンダの使用を強いられている
。

さらに、かかる長いストロークのシリンダを使用した場
合、ブローヘッドを垂設する支持部材（コラム）をシリ
ンダに当接しない様に高い位置に配置する必要があるた
め、装置全体の背丈が高く、大型化され、製作費も高く
なる等の問題点があった。

この考案は上記の問題点を解決するためになされたもの
で、スクレーパを除去するためのシリンダのストローク
を短くしてシェルマシンの高さを最小にし得る金型上面
砂かき装置を提供することを目的とする。

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

１はコラム２に取付けたフローヘッドであり、ブローヘ
ッド１の下面に、シェル砂を金型５に吹込むためのブロ
ーノズル６を備えたプローブＶ−ト３がボルト等により
着脱可能に取付けられている。

ブローヘッド１の一側に］型のプラタン）７を介して下
向のシリンダ８が取付けられ、そのピストンロッド９の
先端に、第１図において前後方向に延びる取付部材１０
が水平状態に連結されている。

取付部材１０はその両端に軸部材１１を備え、両端の軸
部材１１はブラケット１２を回転可能に垂下した状態で
軸着している。

両端のブラケット１２間には、内側に銅板等の軟質金属
のかき取り板１４を着脱可能に取付けた板部材１３が固
定され、全体としてスクレーパ２５を構成している。

ブラケット１２の上端には垂直状態のブラケットに対し
４５度の角度をもってブローヘッド側に傾斜するアーム
１５が固定され、］型ブラケットＴのアーム１５に対向
する位置に２枚の支持部材１６がアーム１５０両側に吊
設されている。

１７は支持部材１６の間に取付けた下部ストッパであり
、スクレーパ２５がシリンダ８の作動により最下位にあ
るときアーム１５の下面に当接する。

１８は支持部材１６の間に取付けた上部ストッパであり
、シリンダ８の作動によりスクレーバ２５が上昇する途
中にアーム１５の上面に当接し、この上昇を阻止し、ス
クレーパ２５を外側（第１図反時計方向）へ回動させる
。

また、１９は取付部材１０に固定されたガイドロッドで
あり、ブラケット７に取付けた案内筒２０に貫通してい
る。

ブラケット７の上部に取付フレーム２２を介してリミッ
トスイッチ２３が取付けられ、そのアクチュエータはガ
イドロッド１９の上端に固定された円盤２１の上昇によ
り作動する。

なお、２４はブローノズル６から金型５の上面にこぼれ
落ちたシェル砂である。

次に、金型上面砂かき装置の動作を説明する。

第１図に釦いて、金型５を右方向に水平移動するト、ス
クレーパ２５のアーム１５が下部ストッパ１７に当接す
ることから垂直状態を維持してかき取り板１４を金型の
上面に当接させながらシェル砂２４をその上面からかき
落す。

次に、シリンダ８を作動してスクレーパ２５を上昇させ
ると、アーム１５が上部ストッパ１８に当接するからス
クレーパは軸部材１１を支点に第１図反時計方向に回動
し、ガイドロッド１９の上端の円盤２１がリミットスイ
ッチ２３のアクチュエータを押してシリンダ８の作動が
停止する。

かかる状態において、鋳型を取出した金型５がフローヘ
ッド１の真下に移動され、金型５は押上シリンダ（図示
せず）に押し上げられてブロープレート３に圧着する。

そして、ブローノズル６からシェル砂が金型５に吹込ま
れた後、金型５が下降スると、この時、ブローノズル６
からシエ、ｎｙｌｆ）７２４がこぼれ落ちる。

続いて、シリンダ８が作動してスクレーパ２５を下降さ
せ、アーム１５が下部ストッパに当接して下降を停止し
、かき取り板１４を金型５の上面に当接した状態で金型
を水平に移動させてシェル砂２４をかき落とす。

以上の動作が繰り返し行なわれ、金型の上面からシェル
砂がかき落される。

なお、ブロープレート３を取外す場合は、スクレーパ２
５を上昇位置にして金型５をブロープレート３に圧着し
た後、取付ボルトを外してブローヘッド１からブロープ
レート３を取外し、金型５と共にブロープレート３を下
降させ元の位置に復帰させ、金型５を右方向に移動して
行なう。

この際ブロープレート３はスクレーパ２５に当たるが、
スクレーパ２５は軸部材１１を中心にして反時計方向に
はね上げられるため、スクレーパ２５は金型やブロープ
レート３の移動の妨げとはならない。

ブロープレート３を取付ける場合は、スクレーパ２５を
第１図で示すはね上げ状態からさらに上方へ回動させ、
取付部材１０とスクレーパ２５の間に物をかませて回動
を停止させた状態で作業を行なう。

以上のように、この考案に係る金型上面の砂かき装置に
よれば、フローヘッドの一側に下向のシリンダを設け、
シリンダのピストンロッド先端ニスクレーパを回動可能
に吊設し、スクレーパの回動を規制するストッパを配設
して砂かき装置を構成したことから、スクレーパを上下
動させるシリンダのストロークを短くすることができ、
したがって、シェルマシンの高さを最小にし得るから、
製作費の低減や装置の占有スペースの減少等、種種の効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は金型上面砂か
き装置の縦断面図、第２図は同正面図、第３図は第２図
のＡ−Ａ断面図である。 １・・・ブローヘッド、７・・・ブラケット、８・・・
シリンダ、９・・・ピストンロンド、１５・・・アーム
、１６・・・支持部材、１７・・・下部ストッパ １８
・・・上部ストッパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブローヘッドの一側にブラケットを介してシリンダを設
   け、該シリンダのピストンロッドの先端にスクレーパを
   回動可能に吊設し、該スクレーパの上部にアームを取付
   けると共に、該アームの昇降を規制する上部と下部のス
   トッパを支持部材を介して該ブラケットに取付けたこと
   を特徴とするシェルマシンに訃ける金型上面砂かき装置
   。