JPS5825210Y2 - 冷暖房機の吹出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷暖房機の吹出装置の改良に係り、冷房時或暖
房時において吹出口から吹出される冷風或いは温風の風
向を風力により順次変換して、空気の流れにより涼感を
高めると共に、冷房時及び暖房時における室内の温度分
布を良好にせしめることを目的とする。

従来、冷暖房機等に用いられている空気吹出口は、ウィ
ングとルーバーにより構成される吹出グリルを手で操作
して居住者の方向等に風向を設定しているが、こうした
冷暖房機の吹出口では一定の方向に連続して空気流が流
れるため長時間その空気流に接していると、冷房時は身
体が冷えすぎて気分が悪くなったり、暖房時は頭痛を感
じたりして不快感が生じる欠点があった。

また吹出グリルを電動させるものにおいては別個に電動
機を必要とし、コスト高となる。

また別個に電動機を用いず、冷暖房機に組込まれた送風
機の回動力を減速機構を介して吹出グリルに伝達して吹
出グリルを回動させる方法も行なわれているが、送風機
の回動力を吹出グリルに伝達する機械的装置が必要とな
り、構造も複雑となってコスト高となると共に、故障が
発生しやすい欠点があった。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下にその
実施例を第１〜５図にもとづいて説明する。

１は冷暖房機本体、２は前面パネルで、吸込口３と吹出
口４が設けられている。

５は冷暖房機の操作スイッチ、６は吹出口４に取り付け
られる風向枠、７は回転軸で、風向枠６の軸受部８に回
動自在に支持されている。

９は羽根車で、回転軸７に固定され、吹出空気の一部が
接触して回転軸７を回転させるものである。

１０．１１は羽根車９の右側の回転軸７に設けられる右
側のウィング、１０’、１１’は羽根車９の左側の回転
軸７に設けられる左側のウィングで、これらのウィング
１０，１１．１０’、１１’は回転軸７に成る角度をも
たせ、右側のウィング１０．１１と左側のウィング１０
．１１’の傾斜方向が逆になるように設けられている。

上記構成において、冷暖房機枠体１の吹出口４から空気
が吹出されると、その空気流により羽根車９が回動し、
それに伴ない回転軸７に設けたウィング１０．１０’、
１１．１１’が回動し、吹出口４から吹出される風はウ
ィング１０．１０’、１１．１１’に沿い吹き出される
。

第４図と第５図は風の流れを示す説明図で、第４図の状
態においては風が吹出口４から拡がり状態で吹き出され
、第４図の状態から回転軸７が半回転すると第５図の状
態となり、風は収束されるようになるもので、更に半回
転すると第４図の状態に戻る。

この間風は拡散、収束の運動に伴なう風向で送風される
ものである。

このように本考案によれば、羽根車を備えた回転軸に傾
斜方向が逆となった複数のウィングを備えることにより
単に風向を変えるのでなく風向を拡散、収束させる連続
的な運動を吹出口から吹き出される風力により羽根車を
回動して行なうもので、別個に電動機を設けてウィング
を回動させたり、冷暖房機内に組込まれた送風機等の回
動力を機械的装置を介して、ウィングに伝達せしめて風
向を変換するものに比較して構造も簡単で故障も少なく
、コストも安くなる効果をもたらす。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における冷暖房機の斜視図、
第２図は吹出口の拡大図、第３図は羽根車の平面図、第
４図と第５図は風向を示す説明図である。 ４・・・・・・吸出口、７・・・・・・回転軸、８・・
・・・・羽根車、１０゜１０’、１１．１１’・・・・
・・ウィング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転軸に固定された羽根車の左右の回転軸に対し傾斜方
   向が逆になる複数のウィングを前記回転軸と同軸に設け
   、前記回転軸を吹出口に回動自在かつ前記吹出口を通る
   空気流により前記羽根車が回動可能に支持された冷暖房
   機の吹出装置。