JPS5825054B2 - 無機硬化体用材料 - Google Patents

無機硬化体用材料

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JPS5825054B2
JPS5825054B2 JP53106808A JP10680878A JPS5825054B2 JP S5825054 B2 JPS5825054 B2 JP S5825054B2 JP 53106808 A JP53106808 A JP 53106808A JP 10680878 A JP10680878 A JP 10680878A JP S5825054 B2 JPS5825054 B2 JP S5825054B2
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JP
Japan
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inorganic
tsh
composition
hardened
cement
Prior art date
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Expired
Application number
JP53106808A
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English (en)
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JPS5532780A (en
Inventor
宮崎政信
村上武
東富三郎
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は無機硬化体用材料に関するものである。
一般に、高炉スラグ、石こうおよびカルシウムアルミネ
ートモノサルフェートハイドレート(3CaO”Al2
O3”Ca5O4−nH2O,nはおおむね12の値を
とる、以下これをMSHと略す)のような無機硬化体用
材料は、それらを硬化させて建築材料等に用いられる。
ところが、高炉スラグは硬化速度が遅く、通常、養生に
約30日間を要するという欠点があった。
また、MSHは、水の存在下において石こう(Ca 8
04・2H20)と反応してカルシウムアルミネートト
リサルフェートハイドレート(3CaO・Al2O3・
3CaS04・nH2O。
nはおおむね31〜32の値をとる、以下これをTSH
と略す)になって速やかに硬化する。
このTSH硬化体は、初期強度こそ大きいものの、長い
間に空気中の炭酸ガスによって一部が分解(炭酸化)さ
れ多孔質状になって強度低下を起すとともに、吸水によ
る強度低下が大きいという欠点をもっていた。
また、石こうはそれ自体水に対する溶解度が大きいため
、耐水性に欠けるという欠点があった。
この発明は、このような事情に鑑み、上記のような欠点
のない無機硬化体用材料を提供することを目的とするも
のである。
つぎに、この発明の詳細な説明する。
この発明者等は、上記のような欠点をもたない無機硬化
体用材料を得るために研究を重ねた結果、硬化時にTS
Hを主要成分とする硬化体を生成しうる硬化体材料用組
成物に、セメントを含有させると、硬化速度が速く、耐
水性をもち、かつ高強度で、炭酸化による強度低下およ
び吸水時の強度低下の小さい硬化体を生成しうる無機硬
化体用材料が得られることを見いだしこの発明を完成し
た。
硬化時にTSHを主要成分とする硬化体を生成しうる硬
化体材料用組成物としては、水の存在下において石こう
成分、石灰成分およびアルミナ成分の少なくとも1つと
反応してTSHになるTSH前駆物質と、前記の成分の
うちの少なくとも1つとを配合した組成物があげられる
そのような組成物の一例として、C5A(3CaO+A
1203)tC5AH6(3CaO−A1203−6H
20)?C4A5S(3Ca0・3A1□03・Ca5
04)、Al2(SO4)3 ・nH2OおよびMSH
のようなTSH前駆物質に、石こう成分および石灰成分
の少なくとも1つを配合したものがあげられる。
硬化体材料用組成物の他の例としては、CaO成分原料
、A1□03 成分原料および石こう成分原料をモル比
3:1:3または実質的にこれに近い比率で配合した組
成物があげられる。
この組成物は、適当量の水を加えて湿熱合成することに
より、TSHを主要成分とする硬化体になる。
このような硬化体材料用組成物のなかでも、硬化時にT
SHおよびTSH前駆物質の双方を含む硬化体を生成し
うる硬化体材料用組成物を用いることが効果の点で特に
好ましい。
そのような組成物としては、例えば前述のC3A。
C3AHe t C4As SのようなTSH前駆物質
に、TSH合成時の理論面こう量よりも少ない量の石こ
うを配合した組成物があげられる。
すなわち、この組成物中ではTSH前駆物質が過剰にな
っている。
したがってこの組成物は、水の存在下において、その中
の石こうとその石こうの量に対応する量のTSH前駆物
質とが反応することによりTSH化して硬化するが、余
ったTSH前駆物質はその硬化体中に残存する。
セメントとしては、ポルトランドセメント、アルミナセ
メント、シリカセメント、フライアッシュセメント、白
色セメント、急硬性セメント、耐硫酸塩セメントがあげ
られる。
なお、硬化時にTSHおよびTSH前、駆物質を含む硬
化体を生成しうる硬化体材料用組成物中の各原料の配合
割合およびこれとセメントとの配合割合は、効果の点か
ら、生成硬化体中にTSH100重量部(以下部と略す
)に対してMSHのようなTSH前駆物質80部以下、
セメント硬化物50〜500部の割合で含有されるよう
に選ぶことが好ましい。
また、以上の原料のほか、必要に応じて、パルプ・木粉
・麻・合成繊維・岩綿・アスベストのような補強繊維、
シリカ・タルク粉・粘土・けいそう土・アルミナ粉のよ
うな充填剤、パーライト等の軽量化剤、離型剤、顔料等
の他の添加物を配合してもよい。
この場合、補強繊維を用いる場合は、硬化体材料用組成
物とセメントとの合計量に対して0.5〜35%に選ぶ
ことが好ましい。
より詳しく述べると、ガラス繊維は0.5〜5%、アス
ベストは1〜35係、パルプは1〜10係が妥当である
以上の原料を公知の方法によって混合することにより、
硬化速度が速く、耐水性に富む無機硬化体用材料を得る
ことができる。
この材料は、水とともに混合され、賦形・養生・乾燥工
程を経て、高強度で、炭酸化による強度低下および吸水
時の強度低下の小さい無機硬化体になる。
この発明においては、無機硬化体用材料中に、硬化時に
TSHを主要成分とする硬化体を生成しうる硬化体材料
用組成物を未硬化の状態で含ませていることが重要であ
る。
これにより、この組成物の水利硬化とセメントの水利硬
化とが同時並行的に起きるため、この組成物の水利硬化
により得られるTSHと、セメント水和硬化物とが均一
かつ強固にからみ合う状態が出現し、得られる無機硬化
体がセメント水利硬化物単独の無機硬化体よりも却って
高強度になるからである。
これに対し、予めTSHになった状態で配合したときに
は、このような効果が全く期待できない。
添附図面はこのことをよくあられしている。
すなわち、○線は、硬化時にTSHを主要成分とする硬
化体を生成しうる硬化体材料用組成物を未硬化の状態で
セメントに含ませたときの(ポルトランドセメント/T
SH)比と曲げ強度の関係とをあられし、Δ線は予めT
SHになった状態で配合したときの同上の関係をあられ
しているが、それぞれの線の傾きをみれば、前述のこと
がよく分かる。
この発明にかかる無機硬化体用材料のこのような特性は
、この材料が外装建材等の製造に用いられるとき特にす
ぐれた効果を発揮する。
外装建材等では軽量かつ高強度であることが求められる
からである。
以上のように、この発明の無機硬化体用材料は、硬化時
にTSHを主要成分とする硬化体を生成しうる硬化体用
組成物さセメントとを含有するため、硬化速度が速く、
耐水性に富み、かつ高強度で、炭酸化による強度低下お
よび吸水による強度低下の小さい無機硬化体を生成する
ことができる。
すなわち、この無機硬化体用材料は、それぞれ硬化速度
が速く耐水性に富む原料であるセメントと硬化時にTS
Hを主要成分とする硬化体を生成しうる硬化体用組成物
とを含有するため、硬化速度が速く耐水性に富む。
そして、それを硬化した硬化体中には、高強度で、殆ん
ど炭酸化を受けず、また吸水性も小さいセメント硬化物
が存在するため、その無機硬化体は、高強度で、炭酸化
による強度低下および吸水時の強度低下が小さくなる。
つぎに、実施例について比較例と併わせて説明する。
実施例 I MSH・石こう・ポルトランドセメント・耐アルカリガ
ラス繊維およびパーライトを、生成無機硬化体の組成が
下記のようになるように配合して無機硬化体用材料を得
た。
TSH: 100部 MSH: 30μ ポルトランドセメント硬化物 : 320//耐ア
ルカリガラス繊維 = 15〃ノ々−ラ
イ ト
: 10//実施例 2 ポルトランドセメントに代えてアルミナセメントを用い
、その硬化物が生成無機硬化体中のTSH100部に対
して200部になるように配合した。
それ以外は実施例1と同様にして無機硬化体用材料を得
た。
比較例 実施例1の配合原料のうち、セメントを除き、残った原
料を、生成無機硬化体の組成が下記のようになるように
配合して無機硬化体用材料を得た。
TSH: 100部 耐アルカリガラス繊維 : 15〃 パーライト : IQtt−以上
の実施例および比較例で得た無機硬化体用材料を用い公
知の方法によって無機硬化体をつくった。
その無機硬化体の性能試験の結果を次表に示した。
表から明らかなように、実施例の硬化体材料によりつく
られた無機硬化体は、強度が大きく、吸水による強度低
下およ、び寸法変化が小さく、炭酸化による劣化も少な
いことがわかる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の詳細な説明するための説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 硬化時にカルシウムアルミネートトリサルフェート
    ハイドレートを主要成分とする硬化体を生成しうる硬化
    体材料用組成物とセメントとを含有する無機硬化体用材
    料。 2 硬化体材料用組成物が、硬化時にカルシウムアルミ
    ネートトリサルフェートハイドレートとカルシウムアル
    ミネートトリサルフェートハイドレート前駆物質とを含
    有する硬化体を生成しうる硬化体材料用組成物である特
    許請求の範囲第1項記載の無機硬化体用材料。
JP53106808A 1978-08-30 1978-08-30 無機硬化体用材料 Expired JPS5825054B2 (ja)

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JP53106808A JPS5825054B2 (ja) 1978-08-30 1978-08-30 無機硬化体用材料

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JP53106808A JPS5825054B2 (ja) 1978-08-30 1978-08-30 無機硬化体用材料

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JPS5532780A JPS5532780A (en) 1980-03-07
JPS5825054B2 true JPS5825054B2 (ja) 1983-05-25

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ID=14443142

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5126924A (ja) * 1974-08-30 1976-03-05 Asahi Dow Ltd Itajokeiryotainoseikeihoho

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5126924A (ja) * 1974-08-30 1976-03-05 Asahi Dow Ltd Itajokeiryotainoseikeihoho

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JPS5532780A (en) 1980-03-07

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