JP3402048B2 - 無機質硬化体の製造方法 - Google Patents

無機質硬化体の製造方法

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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭灰を主原料と
した軽量で曲げ強度に優れ、かつ寸法安定性に優れた無
機質硬化体を生産性良く製造する方法に関するものであ
る。本発明で得られた無機質硬化体は建築材料として用
いる。
【0002】
【従来の技術】石炭灰の有効利用として無機質硬化体の
製造については非常に多くの技術が開示されている。こ
れらの中で石炭灰、石膏およびセメントを使用した無機
質硬化体は高強度が得られることで多くの方法が開示さ
れている。例えば、特公平1−59225号、特開平2
−55253号、特開昭63−236744号、特開昭
60−81051号等がある。ところで、現在一般に使
用されている建築材料用の無機質板(窯業系製品とも言
われている)は、無機質板の寸法安定性、即ち寸法変化
率が重要視されている。これは天候による乾燥や水分の
吸収により寸法変化が大きい場合、寸法変化の繰返しに
より釘打ち固定部分にクラックを生じるというようなこ
とが起こるためである。このためJISでは内装材では
寸法変化率を0.25%以下、外装材では0.20%以
下に規定されている。しかしながら、石炭灰、石膏およ
びセメントを使用した無機質硬化体は、優れた曲げ強度
は得られるが寸法変化率が大きくなり寸法安定性が悪い
という問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点は、石炭
灰、石膏、セメント系の建築材料としての用途に使用す
る場合に大きな障害となっている。本発明者等はこの問
題について検討した結果、石炭灰/(セメント+石膏)
比を特定の範囲に調整することにより、寸法変化率を
0.25%以下に制御できることを見出した。本発明は
上記問題点に鑑み、石炭灰を有効利用した高強度、低比
重であり、かつ寸法安定性に優れた無機質硬化体を生産
性良く製造することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、石炭灰が40
〜60重量%、石膏が1〜15重量%、セメントが15
〜30重量%、補強繊維が5〜15重量%および軽量発
泡材が5〜15重量%からなり、かつ石炭灰/(石膏+
セメント)比が0.9〜2.7の範囲である組成物を水
と混合した後、該混合物を成形して60〜100℃の蒸
気養生にて硬化させ、次いで60〜100℃で加熱して
乾燥することを特徴とする高強度、低比重で、かつ寸法
安定性に優れた無機質硬化体の製造方法に関するもので
ある。
【0005】以下本発明を詳細に説明する。本発明に用
いる石炭灰の配合量は40〜60重量%である。また、
石炭灰には燃焼同時脱硫により生成する石膏分を予め多
量に含んでいる常圧流動床燃焼灰や加圧流動床燃焼灰な
どがあり、これらを用いることもできる。ただし、含ま
れている石膏分は石膏として換算する。石膏は、二水石
膏、半水石膏、無水石膏または排脱石膏の何れでも用い
ることができる。石膏の配合量は1〜15重量%であ
る。セメントは、ポルトランドセメントを用いるのが好
ましいが、アルミナセメントや高炉セメントなどを用い
ることもできる。セメントの配合量は15〜30重量%
である。本発明においては、石炭灰、石膏およびセメン
トは上記の範囲内で石炭灰/(セメント+石膏)比を
0.9〜2.7、好ましくは、1.5〜2.5の範囲と
する。これにより、得られる無機質硬化体の寸法変化率
を0.25%以下、好ましくは、0.20%以下に制御
できる。石炭灰/(セメント+石膏)比が0.9未満で
あると得られる無機質硬化体の寸法変化率が0.25%
を超えて建築材料の規格を外れてしまい、石炭灰/(セ
メント+石膏)比が2.7を超えるとセメント配合量が
少なくなり得られる無機質硬化体の強度が弱くなるので
好ましくない。
【0006】補強繊維は、無機質硬化体の補強と後述の
抄造成形においては抄造性を良くすることを目的として
いる。補強繊維はパルプ繊維、ポリビニル繊維などの有
機系繊維や石綿などの無機系繊維などが用いられる。補
強繊維の配合量は5〜15重量%である。この理由は5
重量%未満では硬化体の補強効果が十分に得られず、さ
らに抄造成形時には抄造性が悪くなる。また、15重量
%を超えると原料コストが大きくなり経済的ではないの
で好ましくない。
【0007】軽量発泡材は、無機質硬化体の軽量化を図
るために用いる。軽量発泡材としてはパーライトや発泡
ポリスチレンなどが用いられる。軽量発泡材の添加量は
5〜15重量%である。この理由は5重量%未満では十
分な軽量化が図れず、また15重量%を超えると硬化体
の強度が低下するので好ましくない。
【0008】本発明の無機質硬化体の製造方法において
は、先ず、上記の原料を水と混練してスラリー状の混練
物を得る。混練方法は容器に適量の水と補強繊維を投入
して均一混合した後、石炭灰、石膏、軽量発泡材、セメ
ントを投入して所定の時間混練して均一なスラリー状の
混練物を得る。
【0009】次に、得られたスラリー状の混練物を板状
に成形する。成形方法は抄造成形法または流し込み成形
法を用いることができる。また、成形体はプレス成形し
て脱水する。
【0010】さらに、得られた成形体を60〜100℃
の飽和蒸気中で24〜48時間の養生を行う。この理由
は60℃未満で24時間未満の養生では硬化が十分では
なく、また100℃で48時間を超えて養生を行っても
時間の効果が小さく生産性の面でも好ましくない。ま
た、100℃を超えるとオートクレーブのような特殊な
設備が必要となるので好ましくない。
【0011】養生後の乾燥は60〜100℃で12時間
以上行う。この理由は60℃未満の温度では乾燥に時間
がかかり生産性の面で好ましくなく、100℃を超える
と硬化体組織中のカルシウムと石膏の水和物が一部脱水
分解を起こすので好ましくない。また、乾燥時間につい
ては12時間未満では乾燥が十分にできないので好まし
くない。
【0012】本発明の特徴としては、セメントと石膏量
が少なくなり寸法変化率が小さくなっても、曲げ強度が
ほとんど低下しないことが挙げられる。
【0013】本発明の強度と硬化体組織との関係は次の
通りである。蒸気養生により石炭灰、石膏とセメントの
水和反応は常温養生のときに比べて促進される。これは
高温での養生中に石炭灰中のAl2O3やSiO2の溶出が促進
され、またセメントの水和反応も促進されるためであ
る。この時生成する水和物の主成分はエトリンガイト(3
CaO Al2O3 3CaSO4 32H2O)と珪酸カルシウム水和物(C−S
−H)である。エトリンガイトは針状結晶で蒸気養生の初
期に生成して硬化体の強度を発現する。エトリンガイト
の生成に少し遅れて珪酸カルシウム水和物が生成して硬
化体の空隙部を埋めていき、緻密化されて強度はさらに
向上する。これは珪酸カルシウム水和物が生成される段
階でエトリンガイトが珪酸カルシウムに覆われて針状結
晶で補強された組織となることで硬化体の強度が向上す
るものと推定できる。この結果、この無機質硬化体の強
度が向上する。
【0014】一方、石炭灰/(セメント+石膏)比が変
化するとそれに伴って寸法変化率が変化する原因につい
ては以下のように考えられる。これはセメント量が増
加、または石膏量が増加すると相対的に石炭灰量が減少
して、無機質硬化体の組織は石炭灰粒子間の空隙が多く
なり、水和物が大量に生成して乾燥・湿潤に伴う水分変
化による伸縮が大きくなる。また、セメント量が減少、
または石膏量が減少すると相対的に石炭灰が増加して、
無機質硬化体の組織は石炭灰粒子が多くなって空隙が減
少し、その空隙を埋めた水和物の水分変化による伸縮を
拘束するため寸法変化量が減少すると推察している。
【0015】
【実施例】本発明の実施例および比較例を説明する。実
施例および比較例における原料石炭灰はフライアッシュ
であり、性状を表1に示す。
【0016】実施例1〜5 表2に示すように石炭灰/(セメント+石膏)比が2.
08〜1.09となる各配合量に適量の水を添加して均
一混合したスラリーを調製した。これを板状に抄造成形
した後プレスして脱水した。得られた成形体を80℃の
飽和蒸気中にて48時間の養生を行った後、60℃の温
度で24時間乾燥して220×220×13mmの無機質
硬化体を得た。この得られた無機質硬化体について、嵩
密度、寸法変化率および曲げ強度を測定し、その結果を
表2に併記した。
【0017】比較例1 表2に示すように石膏無添加の配合量に適量の水を添加
して均一混合したスラリーを、実施例と同一の条件にて
製造した。得られた無機質硬化体は実施例と同様の測定
を行い、その結果を表2に併記した。
【0018】比較例2 表2に示すように石炭灰/(セメント+石膏)比が0.
84となる配合量に適量の水を添加して均一混合したス
ラリーを、実施例と同一の条件にて製造した。得られた
無機質硬化体は実施例と同様の測定を行い、その結果を
表2に併記した。
【0019】表2に示すようにフライアッシュ、石膏お
よびセメントを添加した実施例の曲げ強度は、比較例1
の石膏無添加の曲げ強度に比べて高くなることが確認さ
れる。また、図1に示すように石炭灰/(セメント+石
膏)比と寸法変化率の関係は実施例1〜5はほぼ直線関
係となり、石炭灰/(セメント+石膏)比から任意の寸
法変化率を持つ無機質硬化体が得られることとなる。し
かし、比較例1の石膏無添加のものではこの関係からは
ずれており、比較例2ではこの直線関係にのってはいる
が寸法変化率は0.26%となりJISによる規格を超
えているので好ましくない。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】上記のように本発明による無機質硬化体
の製造方法により、石炭灰を用いた高強度で低比重、か
つ、寸法安定性を制御できる無機質硬化体を生産性良く
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例および比較例の石炭
灰/(セメント+石膏)比と曲げ強度および寸法変化率
の関係を示す図である。図中の○、□は実施例、●、■
は比較例である。また、○、●は寸法変化率、□、■は
曲げ強度を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 16:02 C04B 16:06 B 16:06 14:40 14:40 14:18 14:18 18:10 A 18:10) 103:60 103:60 111:20 111:20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭灰が40〜60重量%、石膏が1〜
    15重量%、セメントが15〜30重量%、補強繊維が
    5〜15重量%および軽量発泡材が5〜15重量%から
    なり、かつ石炭灰/(石膏+セメント)比が0.9〜
    2.7の範囲である組成物を水と混合した後、該混合物
    を成形して60〜100℃の蒸気養生にて硬化させ、次
    いで60〜100℃で加熱して乾燥することを特徴とす
    る高強度、低比重で、かつ寸法安定性に優れた無機質硬
    化体の製造方法。
  2. 【請求項2】 石炭灰/(石膏+セメント)比が1.5
    〜2.5の範囲であることを特徴とする請求項1記載の
    無機質硬化体の製造方法。
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