JPS5824649B2 - テンソウメンノコウシヨクヨクセイタイオホドコシタタイシヨクジクウケ - Google Patents
テンソウメンノコウシヨクヨクセイタイオホドコシタタイシヨクジクウケInfo
- Publication number
- JPS5824649B2 JPS5824649B2 JP4302975A JP4302975A JPS5824649B2 JP S5824649 B2 JPS5824649 B2 JP S5824649B2 JP 4302975 A JP4302975 A JP 4302975A JP 4302975 A JP4302975 A JP 4302975A JP S5824649 B2 JPS5824649 B2 JP S5824649B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion
- bearing
- stainless steel
- seawater
- resistant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、耐食軸受、特に転走面の孔食抑制対策を施
した耐食軸受に関するものである。
した耐食軸受に関するものである。
一般に、海水中で使用される軸受の材質としては、44
0Cステンレス鋼を焼入れしたものが使用されている。
0Cステンレス鋼を焼入れしたものが使用されている。
上記ステンレス鋼の耐食性は、その表面のCr酸化皮膜
の不動態によるものである。
の不動態によるものである。
一方、上記耐食軸受を海水中で長時間使用していると、
シールの劣化と共に、海水が軸受内に除徐に浸入し、不
働態皮膜の弱い部分、例えば、Cr炭化物や硫化物など
の欠陥部分のところが海水中のCI−イオンによって局
部的に溶解腐食しはじめる。
シールの劣化と共に、海水が軸受内に除徐に浸入し、不
働態皮膜の弱い部分、例えば、Cr炭化物や硫化物など
の欠陥部分のところが海水中のCI−イオンによって局
部的に溶解腐食しはじめる。
これは孔食と呼ばれる現象であって、一旦、このような
孔食が発生すると、この食孔の大きさは、しだいに皮膜
を貫通して領域を拡大し、しかも、食孔内のCI−イオ
ン濃度が増加し、腐食速度を早める。
孔食が発生すると、この食孔の大きさは、しだいに皮膜
を貫通して領域を拡大し、しかも、食孔内のCI−イオ
ン濃度が増加し、腐食速度を早める。
食孔がしだいに深くなると、その底が応力集中源となっ
てクラックの芽を発生させ、無数の食孔から生じたクラ
ックは成長し、やがて隣接するクラックと合致し、この
時、軸受転走面の一部が脱落(フレーキング)し、軸受
寿命に達する。
てクラックの芽を発生させ、無数の食孔から生じたクラ
ックは成長し、やがて隣接するクラックと合致し、この
時、軸受転走面の一部が脱落(フレーキング)し、軸受
寿命に達する。
同様な現象は、ハロゲンイオンの存在する溶液中で使用
される軸受についても生ずる。
される軸受についても生ずる。
このような海水中で使用される耐食軸受の寿命を増大さ
せるためには、孔食の発生を防ぐか遅らせる必要がある
。
せるためには、孔食の発生を防ぐか遅らせる必要がある
。
この発明は、耐食軸受に発生する上記問題点を解決する
もので、孔食の発生を抑えるために、軸受転走面吉海水
間に生じる電位を下げる(CI−イオンを電気的に中和
させる)方法を提供せんとするものである。
もので、孔食の発生を抑えるために、軸受転走面吉海水
間に生じる電位を下げる(CI−イオンを電気的に中和
させる)方法を提供せんとするものである。
以下この発明の構成を第1図乃至第4図に示す実施例に
従って説明すると次の通りである。
従って説明すると次の通りである。
発明を説明するに当って、耐食軸受と海水間に起る電位
差を完全に零とすることは、現在の技術水準の下では不
可能である。
差を完全に零とすることは、現在の技術水準の下では不
可能である。
しかし、この電位差を低下させることは可能である。
即ち、この発明はステンレス鋼よりもイオン化傾向の大
きな(C1−イオンによって腐食されやすい)金属(例
えば、亜鉛、マグネシウム等)をステンレス鋼と接触さ
せて腐食させると、この金属(以下、犠牲金属と称する
)が優先的に腐食され、ステンレス鋼と海水の電位が下
って、この犠牲金属の腐食中はステンレス鋼が腐食され
難いという特性に着目して、軸受転走面と海水間の電位
を下げるものである。
きな(C1−イオンによって腐食されやすい)金属(例
えば、亜鉛、マグネシウム等)をステンレス鋼と接触さ
せて腐食させると、この金属(以下、犠牲金属と称する
)が優先的に腐食され、ステンレス鋼と海水の電位が下
って、この犠牲金属の腐食中はステンレス鋼が腐食され
難いという特性に着目して、軸受転走面と海水間の電位
を下げるものである。
添付の図面は、2つのタイプの実施例を示す。
図面において、1は軸受外輪、2は軸受内輪、3はポー
ル、4はリテーナ、5は亜鉛或いはマグネシウム等の犠
牲金属である。
ル、4はリテーナ、5は亜鉛或いはマグネシウム等の犠
牲金属である。
尚、この犠牲金属5は第1図及び第3図に示す如く軸受
面にメッキされるか或は第2図及び第4図に示す如く埋
め込まれる。
面にメッキされるか或は第2図及び第4図に示す如く埋
め込まれる。
即ち、軸受の転走面以外で、転走面に近いところ、例え
ば図示の如く、内輪外径面と外輪内径面にメッキされ、
或は埋め込まれた亜鉛或はマグネシウム等の犠牲金属5
はステンレス鋼で出来た軸受内外輪1,2よりも腐食さ
れ易いので、この犠牲金属5が完全に無くなってしまう
までは、この犠牲金属5が先に腐食を起し、海水との間
の電位を低下させる。
ば図示の如く、内輪外径面と外輪内径面にメッキされ、
或は埋め込まれた亜鉛或はマグネシウム等の犠牲金属5
はステンレス鋼で出来た軸受内外輪1,2よりも腐食さ
れ易いので、この犠牲金属5が完全に無くなってしまう
までは、この犠牲金属5が先に腐食を起し、海水との間
の電位を低下させる。
従って、この発明の軸受のように、この種犠牲金属のメ
ッキ或は埋め込みの為されていない転走面では、電位が
孔食電位よりも低下する。
ッキ或は埋め込みの為されていない転走面では、電位が
孔食電位よりも低下する。
以上説明したように、この発明はステンレス鋼製耐食転
り軸受に於いて、軸受転走面以外の内輪外径面及び外輪
内径面に、ステンレス鋼よりもハロゲンイオンに対する
腐食の生じ易い犠牲金属をメッキ又は埋め込んだから、
極めて簡単且つ確実に孔食の抑制を図ることができる。
り軸受に於いて、軸受転走面以外の内輪外径面及び外輪
内径面に、ステンレス鋼よりもハロゲンイオンに対する
腐食の生じ易い犠牲金属をメッキ又は埋め込んだから、
極めて簡単且つ確実に孔食の抑制を図ることができる。
従って、軸受の破損の防止や寿命の増大に極めて有効で
ある。
ある。
尚、この発明の適用は、海水のほか、ハロゲン溶液中で
使用される軸受及び原子力関係のように孔食に起因する
応力割れの危険のある使用箇所に用いられる。
使用される軸受及び原子力関係のように孔食に起因する
応力割れの危険のある使用箇所に用いられる。
第1図及び第2図はこの発明をラジアル玉軸受に適用し
た例を示す断面図であり、第3図及び第4図はスラスト
玉軸受に適用した例を示す断面図であり、第1図及び第
3図は腐食を生じ易い金属をメッキした場合を示し、第
2図及び第4図は同様の金属を埋め込んだ場合を示す。 1・・・・・・外輪、2・・・・・・内輪、3・・・・
・・ポール、4・・・・・・リテーナ、5・・・・・・
亜鉛或はマグネシウム等の犠牲金属。
た例を示す断面図であり、第3図及び第4図はスラスト
玉軸受に適用した例を示す断面図であり、第1図及び第
3図は腐食を生じ易い金属をメッキした場合を示し、第
2図及び第4図は同様の金属を埋め込んだ場合を示す。 1・・・・・・外輪、2・・・・・・内輪、3・・・・
・・ポール、4・・・・・・リテーナ、5・・・・・・
亜鉛或はマグネシウム等の犠牲金属。
Claims (1)
- 1 ステンレス鋼製耐食転り軸受に於いて、軸受転走面
以外の内輪外径面及び外輪内径面に、ステンレス鋼より
もハロゲンイオンに対する腐食の生じ易い犠牲金属をメ
ッキ又は埋め込んだことを特徴とする転走面の孔食抑制
対策を施した耐食軸受3
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4302975A JPS5824649B2 (ja) | 1975-04-08 | 1975-04-08 | テンソウメンノコウシヨクヨクセイタイオホドコシタタイシヨクジクウケ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4302975A JPS5824649B2 (ja) | 1975-04-08 | 1975-04-08 | テンソウメンノコウシヨクヨクセイタイオホドコシタタイシヨクジクウケ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51117254A JPS51117254A (en) | 1976-10-15 |
JPS5824649B2 true JPS5824649B2 (ja) | 1983-05-23 |
Family
ID=12652508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4302975A Expired JPS5824649B2 (ja) | 1975-04-08 | 1975-04-08 | テンソウメンノコウシヨクヨクセイタイオホドコシタタイシヨクジクウケ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5824649B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0339872A (ja) * | 1989-07-05 | 1991-02-20 | Tokyo Gas Co Ltd | ガス吸収冷温水機用縦型高温再生装置 |
JPH0355753B2 (ja) * | 1982-05-17 | 1991-08-26 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59140964A (ja) * | 1983-02-01 | 1984-08-13 | Kubota Ltd | 下水用水潤滑減速機 |
-
1975
- 1975-04-08 JP JP4302975A patent/JPS5824649B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0355753B2 (ja) * | 1982-05-17 | 1991-08-26 | ||
JPH0339872A (ja) * | 1989-07-05 | 1991-02-20 | Tokyo Gas Co Ltd | ガス吸収冷温水機用縦型高温再生装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51117254A (en) | 1976-10-15 |
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