JPH01309944A - 耐食軸受用鋼、その製造方法および軸受 - Google Patents
耐食軸受用鋼、その製造方法および軸受Info
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- JPH01309944A JPH01309944A JP14127788A JP14127788A JPH01309944A JP H01309944 A JPH01309944 A JP H01309944A JP 14127788 A JP14127788 A JP 14127788A JP 14127788 A JP14127788 A JP 14127788A JP H01309944 A JPH01309944 A JP H01309944A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
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- C21D6/00—Heat treatment of ferrous alloys
- C21D6/002—Heat treatment of ferrous alloys containing Cr
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、耐食軸受用鋼、その製造方法および軸受に
関する。
関する。
従来の技術および発明の課題
耐食軸受用鋼として、従来、マルテンサイト系ステンレ
ス鋼である5OS440C(C0゜95〜1.20重量
%、Cr16.OO〜18゜00重量%)が使用されて
いる。しかし、標準熱処理した5US440Cでは、高
硬度、高強度を主目的としているため、耐食性について
は十分満足しうるものではない。たとえば染色機械、食
品機械などに使用される軸受において、とくに染色液や
水に浸漬されたり、多くの飛散水などがかかる場合、軸
受に封入されたグリースは洗い流されて、短期に、内部
まで発錆し、回転不良となる。また、昨今の使用条件の
苛酷化に伴い、厳しい腐食環境下(たとえば100℃程
度の高温腐食環境下)での使用に耐えうる軸受用鋼の提
供が急がれている。
ス鋼である5OS440C(C0゜95〜1.20重量
%、Cr16.OO〜18゜00重量%)が使用されて
いる。しかし、標準熱処理した5US440Cでは、高
硬度、高強度を主目的としているため、耐食性について
は十分満足しうるものではない。たとえば染色機械、食
品機械などに使用される軸受において、とくに染色液や
水に浸漬されたり、多くの飛散水などがかかる場合、軸
受に封入されたグリースは洗い流されて、短期に、内部
まで発錆し、回転不良となる。また、昨今の使用条件の
苛酷化に伴い、厳しい腐食環境下(たとえば100℃程
度の高温腐食環境下)での使用に耐えうる軸受用鋼の提
供が急がれている。
耐孔食性を向上させる合金元素としてCrが知られてい
るが、現状の標準熱処理ではマトリックス中のC「含有
量は12〜13重量%とされており、高温腐食雰囲気で
の耐食性が不十分である。また、共晶巨大炭化物および
一次炭化物の面積率がそれぞれ5〜6%および6〜8%
と大きく、共晶巨大炭化物および一次炭化物とマトリッ
クスとの界面でCrtlが減少するため、炭化物の周囲
から腐食が発生する。
るが、現状の標準熱処理ではマトリックス中のC「含有
量は12〜13重量%とされており、高温腐食雰囲気で
の耐食性が不十分である。また、共晶巨大炭化物および
一次炭化物の面積率がそれぞれ5〜6%および6〜8%
と大きく、共晶巨大炭化物および一次炭化物とマトリッ
クスとの界面でCrtlが減少するため、炭化物の周囲
から腐食が発生する。
この発明の目的は、上記の問題をすべて解決jまた耐食
軸受用鋼、その製造方法および軸受を提供することにあ
る。
軸受用鋼、その製造方法および軸受を提供することにあ
る。
課題を解決するための手段
この発明による耐食軸受用鋼は、Cが0.95−1.2
0重量%でCrが16.00〜18゜00重量%のマル
テンサイト系ステンレス鋼であって、少なくとも表面層
における共晶巨大炭化物粒径の最大値が40〜50μm
でその面積率が3.5〜4.5%、一次炭化物の面積率
が2.5〜5.0%であることを特徴とするものである
。
0重量%でCrが16.00〜18゜00重量%のマル
テンサイト系ステンレス鋼であって、少なくとも表面層
における共晶巨大炭化物粒径の最大値が40〜50μm
でその面積率が3.5〜4.5%、一次炭化物の面積率
が2.5〜5.0%であることを特徴とするものである
。
好ましくは、一次炭化物の粒径が0.5〜0゜8μmで
ある。
ある。
この発明による耐食軸受用鋼は、また、Cが0.95〜
1.20重1%でCrが1.6.00〜18.00重量
%のマルテンサイト系ステンレス鋼であって、少なくと
も表面層におけるマトリックス中のCr含有量が15重
量%以上であることを特徴とするものである。
1.20重1%でCrが1.6.00〜18.00重量
%のマルテンサイト系ステンレス鋼であって、少なくと
も表面層におけるマトリックス中のCr含有量が15重
量%以上であることを特徴とするものである。
この発明による耐食軸受用鋼の製造方法は、Cが0.9
5〜1.20重量%でCrが16゜00〜18.00重
量%のマルテンサイト系ステンレス鋼を1070〜11
50℃の焼入温度で焼入れすることを特徴とするもので
ある。
5〜1.20重量%でCrが16゜00〜18.00重
量%のマルテンサイト系ステンレス鋼を1070〜11
50℃の焼入温度で焼入れすることを特徴とするもので
ある。
この発明による耐食軸受用鋼の製造方法は、また、Cが
0.95〜1.20重量%でCrが16.00〜18.
00重1%のマルテンサイト系ステンレス鋼を焼入れの
後半に1070〜1150℃で加熱することを特徴とす
るものである。
0.95〜1.20重量%でCrが16.00〜18.
00重1%のマルテンサイト系ステンレス鋼を焼入れの
後半に1070〜1150℃で加熱することを特徴とす
るものである。
この発明による軸受は、内輪および外輪がこの発明によ
る上記耐食軸受用鋼、転動体がカーボン、保持器がフッ
素樹脂よりなることを特徴とするものである。
る上記耐食軸受用鋼、転動体がカーボン、保持器がフッ
素樹脂よりなることを特徴とするものである。
発明の作用および効果
耐食軸受用鋼の共晶巨大炭化物粒径の最大値が40〜5
0μmであることは、標準熱処理された従来の5US4
40Cと同等である。共晶巨大炭化物粒径の面積率3.
5〜4.5%、一次炭化物の面積率2.5〜5.0%は
、それぞれ標準熱処理された従来の5US440Cより
小さい。
0μmであることは、標準熱処理された従来の5US4
40Cと同等である。共晶巨大炭化物粒径の面積率3.
5〜4.5%、一次炭化物の面積率2.5〜5.0%は
、それぞれ標準熱処理された従来の5US440Cより
小さい。
共晶巨大炭化物粒径の面積率が3.5〜4.5%、一次
炭化物の面積率が2.5〜5.0%になると、マトリッ
クス中のCr含有量が15重量%以上になる。
炭化物の面積率が2.5〜5.0%になると、マトリッ
クス中のCr含有量が15重量%以上になる。
共晶巨大炭化物粒径の面積率が3.5〜4゜5%、一次
炭化物の面積率が2.5〜5.0%であることにより、
界面面積が減少し、腐食発生起点が減少するため、耐食
性が向上する。なお、巨大炭化物粒径の面積率が3.5
%より小さいかまたは一次炭化物の面積率が2.5%よ
り小さければ、マトリックスのC含有量が増加するため
、界面でのCrの増加による耐食性向上よりCが増加す
ることによる耐食性低下のデメリットのほうが大きい。
炭化物の面積率が2.5〜5.0%であることにより、
界面面積が減少し、腐食発生起点が減少するため、耐食
性が向上する。なお、巨大炭化物粒径の面積率が3.5
%より小さいかまたは一次炭化物の面積率が2.5%よ
り小さければ、マトリックスのC含有量が増加するため
、界面でのCrの増加による耐食性向上よりCが増加す
ることによる耐食性低下のデメリットのほうが大きい。
一次炭化物の粒径を0.5〜0,8μmにすることによ
り、上記の効果がさらに大きくなる。
り、上記の効果がさらに大きくなる。
また、マトリックス中のCr含有量が15重量%以上で
あることにより、マトリックス自体の耐食性が向上する
。
あることにより、マトリックス自体の耐食性が向上する
。
したがって、この発明の耐食軸受用鋼によれば、高温腐
食雰囲気でも耐食性が高いという効果が奏される。
食雰囲気でも耐食性が高いという効果が奏される。
Cが0.95〜1.20重量%でCrが16゜00〜1
8.00重量%のマルテンサイト系ステンレス鋼を10
70〜1150℃の焼入温度で焼入れすることにより、
共晶巨大炭化物粒径の面積率が3.5〜4.5%、一次
炭化物の面積率が265〜5.0%になる。そして、前
述のように、マトリックス中のCr含有量が15重量%
以上になる。
8.00重量%のマルテンサイト系ステンレス鋼を10
70〜1150℃の焼入温度で焼入れすることにより、
共晶巨大炭化物粒径の面積率が3.5〜4.5%、一次
炭化物の面積率が265〜5.0%になる。そして、前
述のように、マトリックス中のCr含有量が15重量%
以上になる。
また、Cが0.95〜1.20重量%でCrが16.0
0〜18.00重量%のマルテンサイト系ステンレス鋼
を焼入れの後半に1070〜1150℃で加熱すること
により、表面層における共晶巨大炭化物粒径の面積率が
3.5〜4.5%、一次炭化物の面積率が2.5〜5゜
0%になる。そして、前述のように、表面層におけるマ
トリックス中のCr含有量が15重量%以上になる。
0〜18.00重量%のマルテンサイト系ステンレス鋼
を焼入れの後半に1070〜1150℃で加熱すること
により、表面層における共晶巨大炭化物粒径の面積率が
3.5〜4.5%、一次炭化物の面積率が2.5〜5゜
0%になる。そして、前述のように、表面層におけるマ
トリックス中のCr含有量が15重量%以上になる。
したがって、この発明の方法によれば、耐食性の高い軸
受用鋼が得られる。
受用鋼が得られる。
この発明による軸受の場合、作動初期には、転動体を構
成するカーボンにより、転動体と内輪および外輪との潤
滑作用が行なわれる。そして、回転が進むにしたがって
、保持器のフッ素樹脂が内輪および外輪との接触によっ
て削られ、このフッ素樹脂が転動体の表面に転移して、
転移膜が形成される。この転動体に転移したフッ素樹脂
はさらに内輪および外輪に転移して、内輪および外輪と
転動体との潤滑作用がおこなわれる。また、軸受の内輪
および外輪を構成する耐食軸受用鋼の耐食性は、前述の
ように高い。
成するカーボンにより、転動体と内輪および外輪との潤
滑作用が行なわれる。そして、回転が進むにしたがって
、保持器のフッ素樹脂が内輪および外輪との接触によっ
て削られ、このフッ素樹脂が転動体の表面に転移して、
転移膜が形成される。この転動体に転移したフッ素樹脂
はさらに内輪および外輪に転移して、内輪および外輪と
転動体との潤滑作用がおこなわれる。また、軸受の内輪
および外輪を構成する耐食軸受用鋼の耐食性は、前述の
ように高い。
したがって、この発明の軸受によれば、無潤滑で、グリ
ースの流出による回転不良の問題がなく、しかも耐食性
が高いという効果が奏される。
ースの流出による回転不良の問題がなく、しかも耐食性
が高いという効果が奏される。
実 施 例
上記効果を実証するため、この発明の実施例を例示する
。
。
比較例1および2ならびに実施例1〜4で示す6種類の
試料を準備し、これらについて、共晶巨大炭化物および
一次炭化物の面積率の測定、亜硫酸ナトリウムおよび硫
酸アンモニウムに対する耐食試験を行なった。
試料を準備し、これらについて、共晶巨大炭化物および
一次炭化物の面積率の測定、亜硫酸ナトリウムおよび硫
酸アンモニウムに対する耐食試験を行なった。
比較例l
5US440Cを850℃で20分加熱したのち、10
40℃の焼入温度で20分加熱して焼入れを行ない、−
60℃に2時間保持するサブゼロ処理を行なったのち、
180℃に2時間加熱して焼戻しを行なう標準熱処理を
行なった。
40℃の焼入温度で20分加熱して焼入れを行ない、−
60℃に2時間保持するサブゼロ処理を行なったのち、
180℃に2時間加熱して焼戻しを行なう標準熱処理を
行なった。
比較例2
焼入温度を1180℃にして、あとは比較例1と同じ熱
処理を行なった。
処理を行なった。
実施例1
焼入温度を1070℃にして、あとは比較例1と同じ熱
処理を行なった。
処理を行なった。
実施例2
焼入温度を1090℃にして、あとは比較例1と同じ熱
処理を行なった。
処理を行なった。
実施例3
焼入温度を1120℃にして、あとは比較例1と同じ熱
処理を行なった。
処理を行なった。
実施例4
焼入温度を1150℃にして、あとは比較例1と同じ熱
処理を行なった。
処理を行なった。
また、耐食試験は、1重量%水溶液(90℃)に前記試
料を17時間浸漬したのち、腐食面積率を測定すること
により行なった。
料を17時間浸漬したのち、腐食面積率を測定すること
により行なった。
炭化物の面積率の測定結果および耐食試験結果を次頁の
表に示す。
表に示す。
(以下余白)
前頁の表に示す耐食試験結果より、次のことがわかる。
まず、実施例1〜4の巨大炭化物の面積率は請求項(1
)の巨大炭化物の面積率の範囲3.5〜4.5%に入っ
ているが、比較例1および2のそれはこの範囲を外れて
いる。また、実施例1〜4の一次炭化物の面積率は請求
項(1)の一次炭化物の面積率の範囲2.5〜5.0%
に入っているが、比較例1および2のそれはこの範囲を
外れている。
)の巨大炭化物の面積率の範囲3.5〜4.5%に入っ
ているが、比較例1および2のそれはこの範囲を外れて
いる。また、実施例1〜4の一次炭化物の面積率は請求
項(1)の一次炭化物の面積率の範囲2.5〜5.0%
に入っているが、比較例1および2のそれはこの範囲を
外れている。
そして、実施例1〜4は比較例1および2に比べて、亜
硫酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウムに対する腐蝕面積
率が小さく、高温腐食雰囲気でも耐食性が高い。
硫酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウムに対する腐蝕面積
率が小さく、高温腐食雰囲気でも耐食性が高い。
実施例1〜4に対して、焼入れの最初から最後まで表に
示す焼入温度で加熱するかわりに、焼入れの前半の15
分間は1040℃、後半の5分間は表に示す温度で加熱
することにより、表面層における巨大炭化物および一次
炭化物の面積率が表に示すような値になる。内部は、標
準熱処理された5U8440Cと同様で、ある程度の耐
食性を有しており、表面層の耐食性が高いため、全体の
耐食性も高い。
示す焼入温度で加熱するかわりに、焼入れの前半の15
分間は1040℃、後半の5分間は表に示す温度で加熱
することにより、表面層における巨大炭化物および一次
炭化物の面積率が表に示すような値になる。内部は、標
準熱処理された5U8440Cと同様で、ある程度の耐
食性を有しており、表面層の耐食性が高いため、全体の
耐食性も高い。
以 上
Claims (6)
- (1)Cが0.95〜1.20重量%でCrが16.0
0〜18.00重量%のマルテンサイト系ステンレス鋼
であって、少なくとも表面層における共晶巨大炭化物粒
径の最大値が40〜50μmでその面積率が3.5〜4
.5%、一次炭化物の面積率が2.5〜5.0%である
ことを特徴とする耐食軸受用鋼。 - (2)一次炭化物の粒径が0.5〜0.8μmであるこ
とを特徴とする請求項(1)の耐食軸受用鋼。 - (3)Cが0.95〜1.20重量%でCrが16.0
0〜18.00重量%のマルテンサイト系ステンレス鋼
であって、少なくとも表面層におけるマトリックス中の
Cr含有量が15重量%以上であることを特徴とする耐
食軸受用鋼。 - (4)Cが0.95〜1.20重量%でCrが16.0
0〜18.00重量%のマルテンサイト系ステンレス鋼
を1070〜1150℃の焼入温度で焼入れすることを
特徴とする耐食軸受用鋼の製造方法。 - (5)Cが0.95〜1.20重量%でCrが16.0
0〜18.00重量%のマルテンサイト系ステンレス鋼
を焼入れの後半に1070〜1150℃で加熱すること
を特徴とする耐食軸受用鋼の製造方法。 - (6)内輪および外輪が請求項(1)または(3)の耐
食軸受用鋼、転動体がカーボン、保持器がフッ素樹脂よ
りなることを特徴とする軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14127788A JPH01309944A (ja) | 1988-06-08 | 1988-06-08 | 耐食軸受用鋼、その製造方法および軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14127788A JPH01309944A (ja) | 1988-06-08 | 1988-06-08 | 耐食軸受用鋼、その製造方法および軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01309944A true JPH01309944A (ja) | 1989-12-14 |
Family
ID=15288151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14127788A Pending JPH01309944A (ja) | 1988-06-08 | 1988-06-08 | 耐食軸受用鋼、その製造方法および軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01309944A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022234660A1 (ja) * | 2021-05-07 | 2022-11-10 | オリンパス株式会社 | 超音波処置具用プローブ、その製造方法、および超音波処置具 |
-
1988
- 1988-06-08 JP JP14127788A patent/JPH01309944A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022234660A1 (ja) * | 2021-05-07 | 2022-11-10 | オリンパス株式会社 | 超音波処置具用プローブ、その製造方法、および超音波処置具 |
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