JPS5824120B2 - 白ぬかの糖化法 - Google Patents

白ぬかの糖化法

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JPS5824120B2
JPS5824120B2 JP56128736A JP12873681A JPS5824120B2 JP S5824120 B2 JPS5824120 B2 JP S5824120B2 JP 56128736 A JP56128736 A JP 56128736A JP 12873681 A JP12873681 A JP 12873681A JP S5824120 B2 JPS5824120 B2 JP S5824120B2
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JP
Japan
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hydrogen peroxide
glucose oxidase
saccharification
solution
catalase
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Expired
Application number
JP56128736A
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English (en)
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JPS5831996A (ja
Inventor
秋山裕一
椎木敏
布川弥太郎
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KOKUZEICHO CHOKAN
Original Assignee
KOKUZEICHO CHOKAN
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Application filed by KOKUZEICHO CHOKAN filed Critical KOKUZEICHO CHOKAN
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Alcoholic Beverages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、白めかを酵素糖化するに当り、白めかにまつ
わる悪臭(白ぬか臭)を除去する方法に関するものであ
る。
さらに詳しくは、白めかの糖化時又は糖化終了時にグル
コースオキシダーゼあるいはグルコースオキシダーゼと
カタラーゼを作用させ、発生する過酸化水素により悪臭
物質を酸化除去するものである。
清酒製造に当っては、通常、原料米は70〜75%収率
まで精白して用いる。
その際多量の白ぬかが生成されるが、これは飼料や食品
用原料として低価格で他の業者にさばかれている。
昨今、省エネルギー、省資源が強く要求されるようにな
り、この白めかを酒造に還元しようとする試みの一項と
して、白めか糖化液による四段などが普及しつつある。
しかしながら、白ぬかは見かげは米粉に似ているが、精
米時の摩擦熱、空気酸化糖により、かなりの変質をきた
し、これを酵素等で糖化した場合、一種独得の悪臭を放
つようになる。
従って、白めかの糖化精製技術はかなり高度なものが要
求され、現在用いられている糖化精製装置は高価なもの
である。
そこで最大の難点である悪臭除去をイオン交換樹脂等に
よることなく、簡単な装置、操作で行うべく鋭意検討を
加えた結果、本発明を完成するに至った。
まず、化学薬品による悪臭除去法を検討した結果、過酸
化水素の添加が極めて効果的であることを見出した。
しかしながら、食品に対する過酸化水素の添加には種々
問題があり、残存過酸化水素の除去にカタラーゼ等を用
いなげればならない。
ここにおいて、極めて自然に過酸化水素を発生し、持続
的に過酸化水素を作用させる手段としてグルコースオキ
シダーゼの利用を発想するに至った。
グルコースオキシダーゼは次式のようにグルコースに作
用して、過酸化水素とグルコン酸を生成する反応を触媒
する。
C6H12O6+02+H20→ H20□十c6H12o7 酵素作用は化学物質の添加と異なり、徐々にしがも連続
的に目的物質を生成するところに妙味がある。
白めかの糖化工程中に生ずるグルコースの一部にこれが
作用し、徐々に発生する過酸化水素は直ちに一つの悪臭
物質に作用し、しかも順次他物質へと反応が広がってい
くものと考えられる。
ただし、グルコースオキシダーゼの作用により悪臭物質
が変化する真の機構については、まだ判明しているわけ
ではない。
グルコースオキシダーゼと同時にカタラーゼを作用させ
ておけば、余剰の過酸化水素は全く残存しなくなる。
もつとも、カタラーゼを作用させなくとも、グルコース
オキシダーゼ添加量を適当に選ぶことにより、残存過酸
化水素は認められなくなる。
このように本発明は酵素の穏かた作用をうまく利用した
画期的なものといえるが、この方法は単に白ぬかの糖化
に限ることなく、悪臭を持つ他の穀類粉末、穀類抽出液
、農水産加工食品等の品質改良に容易に類推利用できる
ものである。
ここでは、グルコースオキシダーゼとして、A spe
rgi l lus属菌起源のグルコースオキシダーゼ
1アマノ″4(天野製薬)をカタラーゼとしては動物臓
器から抽出精製したカタラーゼL〈アマノン(天野製薬
)を用いたが、本発明を施行するに当っては、酵素剤の
起源、種類を問うものではない。
また、白めかの液化、糖化方法は通常行われている方法
に準拠して行えばよい。
さらに、グリコースオキシダーゼやカタラーゼは個別に
添加反応させてもよいが、あらかじめ、糖化酵素剤中に
配合しておく方が便利である。
以下、参考例及び実施例によって本発明を具体的に説明
する。
まず最初に、本発明で用いたアルファアミラーゼ、グル
コアミラーゼ、グルコースオキシダーゼ及びカタラーゼ
の力価表示にってい説明する。
アルファアミラーゼ 1%可溶性でんぷん溶液(pH5,0)に酵素液を0.
5 ml添加し、40℃で酵素反応を行い、ll中によ
う素0.0317p、よう化カリウム0.1.9及び1
0%塩酸501rLlを含むよう素溶液10m/中に酵
素反応液0.1m4を添加して、この呈色を波長570
117FL、10mmセルで測定し、透過率(T)が6
6チとなる酵素反応時間を求めて 量)×30/l(時間) の式によりホールゲムス価を算出し、活性単位とした。
すなわち、酵素液1rILlが40’C130分で1%
可溶性でんぷん溶液1m/を分解する活性を1単位とし
た。
グルコアミラーゼ 2%可溶性でんぷん溶液1m/に0.2M酢酸緩衝液(
PH5,0) 0.2rul!、酵素液0.1 mlを
加え、40℃で20分間反応し、IN水酸化ナトリウム
溶液0.1 ml!を加え反応を停止する。
約2時間後、IN塩酸溶液0.1 mlを加えて中和す
る。
酵素反応によって生成したグルコースをグルコースオキ
シダーゼ法によって定量し、40℃で60分間に1■の
グルコースを生成する活性を1単位とした。
グルコースオキシダーゼ P H7,0,25℃でグルコース、パーオキシダーゼ
、オルトジアニンジンの溶液中で反応し、436Hmに
おける吸光度から遊離過酸化水素量ヲ求める。
この条件下で1分間に1マイクロモルの過酸化水素を遊
離する活性を1単位とする。
カタラーゼ 酵素液In/’を30℃に5分間正確に予熱する。
これにあらかじめ30℃に医湛した過酸化水素溶液(3
0%過酸化水素を0.05Mりん酸緩衝液(PH7,0
)で800@に希釈したもの)を51rLl加え正確に
5分間反応させる。
反応はIN硫酸211Liを混合して停止させる。
つぎに、10%よう化カリウムm液1ml及び1チモリ
ブデン酸アンモニウム溶液1滴を加え、さらにでんぷん
指示薬5滴を加えて、N/200チオ硫酸ナトリウム溶
液で滴定する。
別にブランクとして、酵素液の代りに水を用いて同様に
操作し滴定値を求める。
両者の差より消失過酸化水素量を求め、1分間に1マイ
クロモルの過酸化水素を分解する酵素量をもって1単位
とする。
過酸化水素の定量は上記カタラーゼ活性測定におけるチ
オ硫酸ナトリウム滴定法によった。
すなわち、白めか糖化液5WLlにIN硫酸2mAと1
0%よう化カリウム溶液11rLlを加える。
さらに、1%モリブデン酸アンモニウム溶液1滴を加え
30分間放置する。
遊離したよう素を0.01Nチオ硫酸ナトリウム溶液で
滴定する。
0.01Nチオ硫酸ナトリウム溶液11rLlは5マイ
クロモルの過酸化水素水に相当する。
参考例 1 過酸化水素水添加量の検討 (白ぬかの液化) 65〜75°CK温めた35m/の水に白めか20gの
うちの一部(約5g)をかくはんしながら加える。
つぎに、液化酵素、コクゲン(大和化成製、アルファア
ミラーゼ13.6X10’単位/9、グルコアミラーゼ
160単位/El ) 40rr19を5m/の水に懸
濁したものを添加する。
残りの白ぬかは、その後約1時間かげてかくはんしなが
ら加えていく。
白めかを添加後、30分間、65〜70℃に保った後、
放冷する。
(白めかの糖化) 上記液化物に糖化酵素、グルコSB(大野製薬製、アル
ファアミラーゼ12.9X10’単位/11グルコアミ
ラーゼ2390単位/g、 ) 80■を4miの水に
懸濁したものを添加し、時々かくはんしながら20時間
50〜55°Cに保つ、放冷後遠心分離(10000r
pm、10分)シ、上澄みをE−とって糖化液とした。
(過酸化水素水の添加) 上記白ぬか糖化液(全糖含量300 Tn9/ml!
)50m/に、30係過酸化水素水(0〜0.5TrL
l)を添加し、40〜45℃で1時間反応させた後、活
性炭(特選白鷺:飲用薬品工業)25mI?を加えた。
室温で時々かくはんしながら4時間放置した後、ろ紙(
東洋PltfJFx 5 )でろ過した。
6名のパネルにつき、暗番で試料を並べ、官能テストを
行い、過酸化水素水無添加のものに比べ臭いのないもの
に○印を、特に臭いのないものに◎印をつげさせた。
結果は第1表のとおりで30係過酸化水素水0.177
1/!添加のものに脱臭効果が顕著であった。
参考例 2 過酸化水素水添加時期の検討 参考例1記載の白ぬかの液化、糖化に際し、 。
30%過酸化水素水0.1 m13を液化開始30分後
(液化中)、液化終了後(糖化前)、糖化終了1時間前
(糖化中)及び糖化終了遠心分離後(糖化後)の各時期
に添加した。
各試料は、活性炭処理を施した後、6名のパネルによる
官能テストに供した。
参考例1と同様に過酸化水素水無添加のものに比べ臭い
のないものをチェックしてもらった。
結果は、第2表のとおりで、液化中あるいは糖化前と早
めに除加しi%)のの方が脱臭効果が顕著であった。
この場合、糖化中、糖化後添加のものの脱臭効果かあま
り顕著でなかったのは、相対的な比較であったため、効
果のより大きなものに支配されたものと考える。
また、第3表に見るように早期添加のものは脱臭効果が
顕著であるものの、過酸化水素水の液化、糖化に対する
阻害作用が認められるようであった。
実施例 1 参考例1記載の方法により調整した白ぬか液化物に、グ
ルコースオキシダーゼ“アマノ”4(天野製薬)1)又
は・・イブ2−ゼ(天野製薬)2)の0.5あるいは1
.0■を1mlの水に溶かしたものを加え、40°C〜
45℃で1時間反応させた。
その後、参考例1記載の方法により糖化を行い、糖化液
は活性炭処理を施して、白ぬか臭除去の有無を7名のパ
ネルによる官能テストにより調べた。
参考として、グルコースオキシダーゼ剤の代りに30%
過酸化水素水0.1mを添加反応させたものを調整した
結果は第4表のとおりで、グルコースオキシダーゼの効
果は顕著であった。
カタラーゼを配した・・イブラーゼの場合、残存過酸化
水素量は極めて少なくなっていたが、グルコースオキシ
ダーゼのみの場合でも残存量はわずかであった。
1)グルコースオキシダーゼ”アマノ”4;グルコース
オキシダーゼ4X10’単位/11カタラーゼ1000
単位/、!1iI 2)ハイデラーゼ;グルコースオキシダーゼ6アマノ”
4とカタラーゼL〈アマノ〉を配合したもの。
グルコースオキシダーゼIX 10’ 単位/ & 。
カタラーゼI X 104単位/g 実施例 2 診考例1記載の方法により調整した白ぬか糖化液50m
/にグルコースオキシダーゼ6アマノ″4(天野製薬ニ
ゲルコースオキシダーゼ4X104単位/g、カタラー
ゼ1000単位/I)又は・・イブ2−ゼ(大野製薬ニ
ゲルコースオキシダーゼI X 10’単位/g、カタ
ラーゼI X 104単位/g)を1〜5■添加し、4
0に45℃で2時間反応させた後、活性炭処理を行った
これについて、6名のパネルにより白めか臭の有無を官
能テストにより調べた。
参考として、30係過酸化水素水0.1 m/?を添加
反応させたものも調整した。
結果は第5表のとおりで、この場合は過酸化水素添加に
比し、やや落ちるが、グルコースオキシダーゼには十分
な効果が認められた。
ただし、この場合は実施例1の場合に比し、添加量を2
@に増やす必要があった。
ハイデラーゼの場合は、添加量を5WI9と多くしたに
もかかわらず、あまり顕著な効果はみられなかった。
ハイデラーゼを用いた場合は残存過酸化水素は極めて少
なかったが、グルコースオキシダーゼの場合でも残存量
はわずかであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 白ぬかを酵素剤を用いて糖化するに当り、糖化工程
    中の適当な時期又は糖化終了時に、グルコースオキシダ
    ーゼあるいはグルコースオキシダーゼ及びカタラーゼを
    作用させることにより、白めか特有の悪臭を除去するこ
    とを特長とする白めかの糖化法。 2 あらかじめ、グルコースオキシダーゼあるいはグル
    コースオキシダーゼとカタラーゼを配合してなる酵素剤
    を用いる特許請求の範囲第1項記載の白めかの酵素糖化
    法。
JP56128736A 1981-08-19 1981-08-19 白ぬかの糖化法 Expired JPS5824120B2 (ja)

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JPS5831996A JPS5831996A (ja) 1983-02-24
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3269248B1 (en) * 2009-03-31 2021-09-01 DuPont Nutrition Biosciences ApS Method of solubilization of plant cell wall material

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3269248B1 (en) * 2009-03-31 2021-09-01 DuPont Nutrition Biosciences ApS Method of solubilization of plant cell wall material

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JPS5831996A (ja) 1983-02-24

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