JPS582393A - 精密摺動部品 - Google Patents

精密摺動部品

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JPS582393A
JPS582393A JP10177381A JP10177381A JPS582393A JP S582393 A JPS582393 A JP S582393A JP 10177381 A JP10177381 A JP 10177381A JP 10177381 A JP10177381 A JP 10177381A JP S582393 A JPS582393 A JP S582393A
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JP
Japan
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wristwatch
compound
film
lubricating
lubrication
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JP10177381A
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English (en)
Inventor
Yutaka Araya
荒谷 豊
Takeshi Yajima
矢島 猛
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Seiko Epson Corp
Suwa Seikosha KK
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Suwa Seikosha KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、潤滑、耐摩耗精密摺動部品に係わり特に、摺
動部品の表面をあらかじめ極微細多孔性皮膜で被覆した
後、その表面に有機金属化合物と有機化合物及び固体潤
滑性微粒子からなる複合皮膜を形放せしめることによっ
て、潤滑性と耐摩耗性を付与した精密摺動部品に関する
本発明の目卵は、高置な潤滑性及び耐摩耗性を有する被
膜を・均一厚みにしかも簡便な7方法で彷密摺動部品の
全面もしくは摩擦摺動部に形放することにエフ、完全無
注油状態で駆動する精密機械特にアナログ水晶腕時計を
提供することにある。
2− 従来、精密機械部品の摩擦摺動部には潤滑性及び耐摩耗
性を付与し1機械精度及び機能の長期維持を目的として
潤滑油が使用されて−る。しかし。
潤滑油の使用は、油の摺動部以外へ拡散、ある論は低温
下における潤滑能力の低下、ある論は、経時的な化学変
化による潤滑能力の低下など精密機械の精度及び機能を
長期間に渡って維持するためには不都合な点が多b6ま
た、精密機械の組立の合理化、市場における間欠的な注
油作業の廃止など、各方面でオイルレス潤滑処理技術の
開発が希求されている。このような観点から、これ1で
種りの固体潤滑処理が検討されてきた。たとえば。
MO84、WB2 、グラファイト、BN、(CF)n
、FTFEなどの微粉末を有機バインダー、無機バイン
ダーを用すて摩擦摺動部品の表面に被膜形面する方法、
あるいけ、固体潤滑性物質を蒸着、スパッタリング、イ
オンブレーティングナトで被膜形成する方法、あるいは
潤滑性微粉末を硬質メッキ中に共析させ被膜化する方法
などが検討さf17t。また、耐摩耗性を同上させる目
的で表面3− を窒化する方法、あるbは超硬質化合物を被膜形成する
方法などで表面硬化処理を施すこも検討された、しかし
−ずれの方法も精密摺動部品に適用する場合、必要とす
る寸法精度で被膜厚みをコントロールすることが不可能
なことや、厳しめ摩擦条件、たとλは低速高荷重使用条
件下(アナログ水晶腕時計の表輪列の場合、側圧が約1
0〜20’P / u”  *周速度が0.08 m、
m/ S e c )での潤滑被膜の寿命が、きわめて
短か論という問題がある。寿命の短かい主な原因は、潤
滑性物質の摺動部素材との密着力が不足していることに
よるハク離摩耗現象と考えることができる。さらに従来
の潤滑処理技術、とりわけ真空装置を用いる方法におい
ては、高価な装置を必要とすること、被処理部品を治具
などに脱着する工数が大きいこと、バッチ処理であるた
め量産化が難かしhことなどコスト的にも不利である。
以上の欠点により従来の処理技術を精密摺動部品に適用
実用化することは困難であった。
本発明はかかる従来の技術の欠点を完全に解決4− するもので、摺動部品の表面をあらかじめ極微細多孔性
皮膜で被覆しに後、その表面に有機金属化合物と有機化
合物及び固体潤滑性微粒子を適当な有機溶媒に溶解、分
散せしめた処理液をコーティングし、加熱することにエ
リ、高度な潤滑性と耐摩耗性を肩する均一複合皮膜を形
成したものである。これによって従来の潤滑処理では得
ら力、なかった潤滑性能を付与し、摩擦摺動部の完全無
注油化を可能ならしめたものである。本発明をさらに詳
述すれば1本発明の潤滑処理は上記した様にて段階の工
程から横取されている6第1図に示す様に1段階は摺動
部品10表面に極微細な多孔性皮膜2が形成される。こ
の皮膜は2段階目に形成される固体潤滑性微粒子4を分
散した潤滑皮膜3の耐摩耗性を向上させる効果を有する
。多孔性皮膜の形既方法、粁質、厚み、孔の大きさは、
摺動部品の材質、使用環境、使用する一体潤滑性微粒子
の大き゛さから選択することができる。形成方法として
は1部品表固自体を多孔質化する方法と部品表面に多孔
性皮膜を付着形成する方法がある。
5− 前者の例として、サンドブラストなどの物理的方法、化
学エツチングによる方法、hp、r6等の陽極酸化処理
方法がある。後者の例としてg 、T 6等を真空法で
部品表面に皮膜化した後陽極酸化する方法a NZ #
 NZ−CO* Cr等の電解メッキ法。
N7− P、N7− B、Ni−Co、 Co −w等
の無電解メッキ法などである。又、皮膜材質は、昼硬匪
なものが耐摩耗性の点から必要であり、ビッカース硬度
300以上が望ましく、前述した各種方法による多孔性
皮膜はいづれも使用可能なものである。孔の大きさは、
処理皮膜の寸法精度と入手可能な固体潤滑性微粒子の大
きさを考慮すれば1μ〜0.01μが望ましい。2段階
目の工程で形成する固体潤滑性微粒子4を分散した潤滑
皮膜3け、第1厩分として4族α亜族元累のテトラアル
コキシ化合物と、第2匠分として4族す亜族元素のテト
ラアルコキシ化合物と、第3成分としてヘキサキス(ア
ルコキシメチル)メラミン化合物と、第4g分として固
体潤滑性微粒子を適当な有機溶媒に溶解。
分散せしめた処理液をコーティングし、加熱する6− ことに工す形+ffLfrものである。第1取分である
4族α亜族元累のテトラアルコキシ化合物は一般式Ml
(OR)4で表わさ71−1加熱することに工って酸化
皮[Mlozとなるもので、本発明の皮膜mii分であ
る固体潤滑性微粒子のバインダーとなるものである。第
2取分である4族す亜族元素のテトラアルコキシ化合物
は一般式Mz(OR)4で表わされ第1取分と同様に加
熱によって酸化皮膜M30!となるとともに、第1皿分
の加熱分解反応の反応触媒として働らく5分である。第
1匠分と第2匠分の混合比は任意に選択できるが、一般
的に第2取分は加水分解反応が激しく%會装置が多くな
ると処理液中に含まれる水と反応し酸化物微粉末が生じ
るため好ましくない。又その工うな処理液で均一な皮膜
形厩は難かしboこの工うなことから第1取分に対して
0.5 wt係〜50 wt%程厩の混合比が適当であ
る。本発明で使用可能な4族α亜族のテトラアルコキシ
化合物の例としては。
5((OCH3)1.5i(OC2H6)4.13n(
Oc4H11)4’ l Pb ’(0CsHty)4
等々があル、、また7− a族す亜族のテトラアルコキシ化合物の例としては、T
i (OC4I(9)4. TZ (0C1lH17)
4 、”これらの化合物は刀0熱することに1って接合
酸化皮膜にな諷と同時に、被処理表面に存在する水酸基
(−01()、吸着水と化学結合し強固な密着が得られ
ふ。
しかも募硬度で平滑な被膜面が得られることがち耐摩耗
性が1へしかしこのような有機金属化合物のみからなる
被ll!!け熱膨張係数が小さく、かつ被膜形取時に発
生する内部応力のためクラックが発生し易Aにれを解決
するために本発明のM33取が用層られる。このヘキサ
キス(アルコキシメチル)メラミン化合物は先に述べた
本発明の第1底分、第2放分である有機金属化合物とと
もに加熱することに工って、脱アルコール化シ、金属酸
化物とメラミン化合物との複合被膜が得らTLX。
その結果熱膨張係数が天きぐなってクラックの発生を防
止することが可能となった0使用されるメラミン化合物
のtij、有機金属化合物に対してl8− w1ly以上とであれば本発明の効果が朋特出来る。
ヘキサキス(アルコキシメチル)メラミン化合物として
は、ヘキサキス(メトキシメチル)メラミン、ヘキサキ
ス(エトキシメチル)メラミン、ヘキサキス(エトキシ
メチル)メラミン、ヘキサキス(n−ブトキシメチル)
メラミンなどが使用される。−万、これらの被膜に分散
させることによって高度な潤滑性が付与可能な本発明の
M4fis!:分である固体潤滑性微粒子としては、ニ
硫化モリプデ゛/、二硫化タングステン、窒化はう累、
黒鉛。
ふつ化黒鉛1合匠樹脂、金属酸化物などがあり、これら
の固体潤滑性微粒子を単独または必要によっては2種以
上の組み合せで使用する。分散量は第1放分〜第3区分
の総量に対してl wt係〜90wtqbの範囲で使用
される。これらの固体潤滑性微粒子は精密摺動部品に使
用されるためには1寸法精度上出来るだけ細かAものが
艮ぐ0.01μ〜0.5μ範囲が使い易力。以上の各被
膜面分を溶解、分散させる有機溶媒は各種タイプが使用
可能である。
溶解性能としては少なくとも本発明の第1皿分、9− 第2取分、第311i3i:分である有機金属化合物及
びヘキサキス(アルコキシメチル)メラミン化合物を溶
解出来得るものであれば工い。たとえばメタノール、エ
タノールナトのアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン類、酢酸メチルエステル、酢酸メチ
ルエステルナトのエステル類、ベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの芳香族類、塩化メチレンm  I+1+1
  ’リクロルエタン、1.1.2−ト11クロロ−1
,2,2−トリフルオロエタンなどのハロゲン化炭化水
素類などが単独もしくは混合されて使用される。
以上の本発明による処理液は、浸漬法、スプレー法、回
転塗布法、転写法、印刷法など通常使用されている塗布
方法で摩擦摺動部に塗布され乾燥焼皿することに工って
固体潤滑被膜が得られる。処理液の組氏、#度、乾燥焼
放条約を選択することにエリ軟質被膜から硬質被膜まで
任意の厚みで形放可能である。それらの各条件は被処理
部の素材材質、寸法精胚、要求潤滑寿命などに工って任
意に調整すればよい。腕時計の輪列系に適用する場10
− 合には、被膜厚0.1μ〜2μ程肝の節回で、形成条件
ω℃〜250℃# 5 min〜120 rninで形
成す九ば動摩擦係数μ= 0.05〜0.30 、硬さ
、け鉛筆硬度3H〜9H以上の被膜が得られ、実用潤滑
寿命は充分確保される。他の精密機械の摩擦摺動部にっ
論ても適正な被膜厚、形fi7条件の選択によって良好
な潤滑性能が得られる。
以下に実施例にエリ本発明を具体的に説明するつ実施例
1 アナログ水晶腕時計の表輪列部品である。炭素鋼(C:
1q6)製ローターカナをビッカース硬度700に熱処
理し、さらに腐蝕防止を主目的として無電解ニッケルメ
ッキを0.5μ厚でその表面に形成した。さらに下記組
放、電解条件によってmz −c(、合金メッキを行な
った。
く浴組放〉 硫酸ニッケル   180 f/l。
硫酸コバルト    40. f/Z 塩化コバルト    15fμ 塩化アンモン    25 f/I!。
硼      酸      1 0 t/Aく電着条
件〉 浴   温  度       30 ℃電流密度  
2A/e1m” 時      間       1 5 minメッキ
厚は2μmで、その表面は第2図に示す様に多孔質面で
あることが確認された。該時計部品を下記組放の処理液
IAIに室温で2分間浸漬し、しかるのち60℃、 1
0分間溶剤乾燥し、200℃60分間焼放した。
〈処理液IAI組成〉 テトラメトキシシラン  lOf テトラn−ブトキシチタン    1gヘキサス(メト
キシメチル) メラミン   1f 二硫化モリブデン(径0.2μ)   10Fイソプロ
ピルアルコール    1 00 mA処理されたロー
ターカナの皮膜厚は約3000Xであった。各、該処理
部品を200℃に加熱した後、0℃の冷水中に急冷し外
観観察したところ全くクラックが発生せず強固な密着性
であることが確認された。この皮膜の摩擦係数を測定す
るために振子型油性摩擦試験機用子ストピースにo −
p−カナと同様の処理を行な論測定したところ摩擦係数
μ= 0.12であった。この工うなローターカナをア
ナログ水晶腕時計に組込み32倍の加速で輪列耐久試験
を行なって、印加電圧1.58Vでの2番車における出
力トルク(以下出力トルクと略記)及び腕時計で駆動を
停止する限界印加電圧である作動停止電圧の経時変化を
測定した。その結果を第3図、及び第4図に示す。酊3
図は本発明の潤滑処理を施こしたローターカナを組み込
んだ腕時計Aと、N7Co合金メッキを形成せず無電解
ニッケルメッキ上に直接処理111F rA+を処理し
たローターカナを組み込んだ腕時計Bと、潤滑油((E
IYNT−A−LVBFf(スイスメービス社製)))
をローターの上下柄、に注油した腕時計Cと、二硫化モ
リブデンt−1μ厚でスパッタコーディングしたロータ
ーカナを組み込んだ腕時計りを32倍加速で駆動したと
きの出力トルクの経時変化を定期的に測定13− した結果を承す6また第4図は同じく32倍加速で駆動
したとへの作動停止電圧を定期的に測定した結果を示す
。第3図から明らかな工うに、ローターの上下柄に注油
した腕時計Cの出力トルクは、徐々に低下し6年目頃か
ら規格水準より低くなる。
また、二硫化モリブデンスパッタ膜によるローターカナ
を組み込んだ腕時計りはその出力トルクが3年目頃から
規格値を下まわり以降急速に低下してbる。一方、腕時
計Bは腕時計C,Dに比べ耐久性が向上しているが、約
8年で規格値を下まわって−る。それに対して本発明に
よる処理を施こした腕時計Aは、10年経過時において
も規格値内にあり格段に耐久性のある潤滑処理であるこ
とが確認された。また、第4図に示されるように作動停
止電圧の変化におAても、本発明による潤滑処理をその
表面に施こしたローターカナを組み込んだ腕時計人は長
期間、初期水準で維持することが確認された。
実施例2 実施例1で使用したと同様のローターカナを下14− 記組放の処理液rBlに室温で4分間浸漬し、しかふ後
60℃で10分間溶剤乾燥し、その後に150℃で10
0分間焼成した6 〈処理液(BI組原2〉 テトラエトキシシラン    159 テトラブトキシジルコン    1f へキサキス(エトキシメチル) メラミン    21 ふっ化黒鉛(径0.03μ)51 アセトン          50m!イソジイソルア
ルコール   50− 上記処理液で処理さtt7tローターカナの皮膜厚は約
0.5μmであつt6また密着性も良好で、動摩擦係数
はμ= 0.14であっ7tf、この工うなローターカ
ナを腕時計に組み込み実施例1と同様に輪列耐久試験で
行ない、出力トルク及び作動停止電圧の経時変化を観察
した。その結果を第3図及び第4図における腕時計A’
によって承す6歯から明らかな様に本実施例によるロー
ターカナを組み込んだ腕時計AIは、実施例1による腕
時計Aと同様、出力トルク、作動停止電圧共に長期間に
わたって規格値を完全にクリ了し、メインテナンスフリ
ーナ潤滑特性〒あることが確認できた。
実施例3 アナログ水晶腕時計の切換え部品であり、炭素鋼(C:
0.5%)でHV600に熱処11 L * 、t シ
トリとカンヌキ押工の表面に下記浴取分、電着条件によ
り多孔性クロムメッキ皮膜を形広した。
くクロムメッキ浴匠分〉 Cro3  3(1% HNO5係 B a    2000ppm F      5QQppm CH3COOH微量 く電着条件〉 浴温度 −10℃ 電流密度   IA/dm” 時   間   加rni n メッキ厚は1.5踊で、その表面は電子顕微鏡で観察し
たところ微細孔が多数存在することが確認出来た。
該時計部品を!、施何例2同様の処理液iBlを用すて
室温で4分間浸漬後60℃で10分間溶剤を乾燥し。
さらに200℃で60分間焼原して皮膜を杉皮した。
皮膜厚は約0゜5μであっtl。
密着性及び動摩擦係数は実施例2と同等な水準であった
。このように処理された4部品を腕時計に組み込み、巻
真の引き出し、押し込みに要する力、すなわち切換力を
測定した6腕時1計の通常使用条件下では、切換え操作
を1年間に100回行なわれるものとして、 10年分
の切換え操作を行なってその間の切換力の変化を第5図
に示した。Aは本実施例により処理した部品を組み込ん
だ腕時計の切換力を示す6Bは多孔性クロムメッキ皮膜
を形広せず無電解ニッケルメッキ上に処理液間を処理し
た部品を組み込んだ腕時計の切換力を示す。Cは潤滑油
((8YNT −A−L UBFt (スイス・メービ
ス社製)))をオシドリとカンヌキ押工の保合部に注油
した腕時計の切換力の変化、Dは二硫化モIIブデンを
1μ厚にスパツタコー・トした部品17− を組み込んだ腕時計の切換力の変化を示す。図から明ら
かなように、腕時計りは3年分の耐久経過時に規格値を
オーバーし、5年分経過時には切換操作が困難なまでに
なった。、!た、腕時計Cは5年分経過時で規格値をオ
ーバーし、その後も増加して論る。、7年分の耐久後C
0Dの腕時計から該部品を取り出し摩擦部の外観を観察
したところ素地材料が露出してオリ潤滑効果が全く消滅
して粘ることが確認された。一方腕時計Bば7年分の耐
久は確保されて−乙が、8年分以降切換力は規格値をオ
ーバーしてい乙。それに対して本発明の処理による腕時
計Aけ′10年分耐久後も切換力は規格値内にあり潤滑
効果を長期間維持できることが確認された。
実施例4 了りログ水晶腕゛時計の表輪列部品である炭素鋼(C:
1係)製の4番カナをHV700に熱処纏したのち、実
施例1と同条件でw6− c6合金メッキを形広した。
この部品を下記原反の処理液(C)に室温で2昼解浸漬
し、しかる後に80℃で1分間18− 乾燥し、220℃で30分間焼成した く処理液rcI組成〉 テトラメトキシシラン     10fテトラ2−メチ
ルへブチルオ キシチタン          0.51窒化はう素(
径0.4μ)       8fふり化黒鉛     
      21エチルアルコール       40
m!塩化メチレン         60幅処理皮膜の
厚みは約0.5μmで、密着性は良好であった。動摩擦
係数μ=0.14であった。この部品を腕時計に絹与込
み、実施例1.2と同様に32倍加速の輪列耐久試験を
行なった。その結果、出力トルク1作動停止電圧共に第
3図及び第4図の腕時計A 、 A’と同様の傾向を示
し、良好な潤滑性能を有していることが確認でtAた。
実施例5 カレンダー表示腕時計の構灰蔀品である五!製の口車に
強度の同上と、表面の多孔質化を目的としてアルマイト
処理を施した。該部品と同じくカレンi“−表示腕時計
の構原部品である13ン青銅製金メツキを2μ厚で形反
した。これら2部品を実施例1と同じ処理液IAIに室
温で2分間浸漬し、しかる後に60℃で10分間浴剤の
乾燥を行な16200℃で60分間焼成した。処理され
た日車と日給制し唯 バーの皮膜厚は約0.3μであった。また密着性は良好
で、動摩擦係数は0.15であった。このような処理部
品を腕時計に組み込み2番車における日送りトルクを測
定した。
さらに10年間使用相当分の日送り耐久(日車1回転7
月として120回転)を行ない、そのときの2番車にお
ける日送りトルクの初期値に対する相対変化を測定した
。その結果を第6図に示す。
をA、潤滑油((エルミン M55B(スイス・ベルシ
ュン社製)))を日車と日給制レバーの摩擦摺βy 動部に注油した腕時計の日送りトルクの相対変化をB1
両部品の表面にMQS2を1μ厚でスパッタコーティン
グし左、腕時泪の日送りトルクの相対変化をCで示す。
図かち明らかなように、腕時計Bの日送りトルクの変化
け、5年分の耐久までは初期とほとんど変わりなく安定
しているが、それを過ぎふと徐々に土性し10年の耐久
で初期の約2倍になってしまう。捷t、腕時計Cの日送
りトルクの変化は2.5年の耐久で初期の2/3の値に
なり、さらに耐久を繰り返すとその値は急激に上昇し、
10年の耐久で初期の約3倍になり、非常に変動が激し
いことがわかる。それに較べて本発明による腕時計Aは
長期間口送りトルクが安定していることが確認された。
以上の各実施例で述べた様に、本発明による潤滑処理を
施した摺動部品の潤滑特性は、長期間にわ゛たって極め
て安定したものであり、従来の潤滑処理技術では得られ
なかったものである。実施例ではアナログ水晶腕時計の
部品への適用のみを述べたが1本発明によれば潤滑油の
使用もしくけ他の固体r滑処理を施して粘る全ての精密
機器の摺21− 動部品に適用可能であり、それに工って従来の潤滑処理
の欠点である間欠的な注油の必要性、寸法のバラツキ、
耐久における初期品質水準の劣化外どの問題が児全に解
決され乙、精密t#I器としては腕時計の他、カメラな
どの光学機器、カセットテープレコーダー、ビデオテー
プレコーダーナトの電子機器、ある層は医療機器、事務
機器、端末機器などが例として挙げられる。
本発明による高層な潤滑効果は、下地素材が金属に限定
され為ものでは彦く、セラミック窩分子材料などあらゆ
る素材に対しても得られるものである。
以上の様に本発明の潤滑処理を精密摺動部品に施すこと
によって各種精密機器の信頼性が長期間確保可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による潤滑処理の概要図である。 1:摺動部品の表面の断面 22− 2;本発明による多孔性皮膜の断面 3:本発明による潤滑皮膜σ)断面 4:固体4■滑性微粒子 第2 図1ri、 Nj −Co合金メ・ツキによる多
孔性皮膜表面の電子顕微鏡写真である。、信呆け1万倍
、第3図は、本発明による潤滑処理を施したローターカ
ナを組み込んだアナログ水晶腕時計A 、 A’と他の
潤滑処理を施したローターカナを組み込んだアナログ水
晶腕時計B、C,Dを32倍加速で駆動したときの出力
トルりの変化を定期的に測定Lt結果を示す。 A;本発明の実施例1による処理を施したローターカナ
を組み込んだアナログ水晶腕時計。 A1:本発明の実施例2による処理を施したローターカ
ナを組み込んだアナログ水晶腕時計。 B:多孔性皮膜を形成しない表面に実施例1と同様の潤
滑皮膜を施しtローターカナを組み込んだアナログ水晶
腕時計。 C:潤滑油をローター、カナの上下納に注油したアナロ
グ水晶腕時計。 23− D2二硫化モリブデンをスパッタコートしたローターカ
ナを組み込んだアナログ水晶腕時計 第4図は、第3図と同様の潤滑処理を施したローターカ
ナを組み込んだアナログ水晶腕時計を32倍加速で駆動
したときの作動停止電圧の変化を定期的に測定した結果
を示す。 第5図は1本発明における潤滑処理を施こしたオシド1
1とカンヌキ押工を組み込んだアナログ水晶腕時計Aと
他の潤滑処理を施したオシドリとカンヌキ押工を組み込
んだアナログ水晶腕時計B。 C,Dの切換力の耐久による変化を定期的に測定した結
果を示す。 ム:本発明による処理を施したオシドリ、カンヌキ押工
を組み込んだアナログ水晶腕時計。 B:多孔性皮膜を形成したい表面に実施例2と同様の潤
滑皮膜、を施したオシドI7 、カンヌキ押−を組み込
′:んだアナ・グ水晶腕時計、C:潤滑油をオシドリと
カンヌキ押工の保合部に注油したアナログ水晶腕時計。 一冴− D:二硫化モリブデンをスパッタコートしたオシドリと
カンヌキ押工を組み込んだアナログ水晶腕時計。 第6図は1口車と日距制レバーの両部品またはTL 日画制レバーだけの摩擦摺動部に各種潤滑処理を、yl
L 施したときの日送り耐久による目送リトルりの初期値に
対する相対変化を示す。 A:本発明の実施例1による処理を施した日車と日距制
レバーを組み込んだ腕時計の目送曜 リトルクの相対変化。 C:潤滑油を注油した腕時計の日送りトルクの相対変化
。 D2二硫化モリブデンをスパッタコートL1日車と日垂
制レバーを組み込んだ腕時計の日L 送りトルクの相対変化。 以   上 出願人 株式会社諏訪精工舎 代理人 最  上    務 5− 才1目 7フ7房ττゝ1 ↓オ1メ号 オフ図 X (ooH す41v1 才4図 袖 2=S  ’;  7ゝ ″趨 勧

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 表面が極微細多孔性皮膜で被覆された精密摺動部品の表
    面に (11第1W分・一般式 %式%() で表わされる4族α亜族元累のテトラアルコキシ化合物 (2第2IiV分 一般式 %式%) で表わされる4族す亜族元素のテトラアルコキシ化合物 \。/ N(CH,OR) 。 1− で表わされるヘキサキス(アルコキシメチル)メラミン
    化合物 (41第4M、分 固体潤滑性微粒子 (51有機溶媒 からなる処理液をコーティングし、加熱することによっ
    て皮膜形原せしめたことを特徴とする精密摺動部品。
JP10177381A 1981-06-29 1981-06-29 精密摺動部品 Pending JPS582393A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61278594A (ja) * 1985-06-04 1986-12-09 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 潤滑性付与被覆剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61278594A (ja) * 1985-06-04 1986-12-09 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 潤滑性付与被覆剤

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